2014　岡山の旅　4/8　水島コンビナート　（１日目）

2014/10/18 - 2014/10/19

戦後、産業の重化学工業化への転換を目指した岡山県は、大型船舶の入港を可能とするため、昭和２８年に水島一帯の沿岸部の浚渫に着手し、これにより発生した土砂で高梁川の河口部や周辺海域を埋立て、造成した工業用地への企業誘致に乗り出します。

これまで農業と漁業を生業として歩んできた水島に、石油、鉄、化学、機械、食品など、多岐に亘る企業が進出、一時、環境汚染による公害問題で揺れた負の時代を経て、現在、岡山県の経済産業の中核を占め、全国でも有数の水島コンビナートへと成長しています。

瀬戸内海に面した埋立地に林立する数多くの工業プラント、複雑に入り組むパイプライン、巨大なタンク群、時折真っ赤な炎を噴き上げる煙突など、メカニカルで無機質この上ない中にも、時とともに表情を変える独特の美しさは、工場マニアと呼ばれる人々を惹きつけてやみません。

２４時間眠ることを知らないコンビナートが最も輝きを放つのは夜の時間帯で、妖しい光を放ちながら暗闇に浮かび上がるメカニカルな姿は、非日常の世界を体感させてくれます。

そんなコンビナートの夜景を楽しむため、多くの人々が訪れるのが鷲羽山スカイラインにある水島展望台で、カメラを構えた工場マニアやカップルが狭い展望台に列をつくり、盛んにシャッターを切っています。

エリア 倉敷(岡山)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

鷲羽山スカイラインにある水島展望台にやって来ました。

真っ赤な炎を上げている工場があったり・・・

大きなタンクが並んでいたりと、いわゆる普通の夜景とは一味違う姿が広がっています。

停泊する多数の運搬船や、煙を吐き出す何本もの煙突が見えます。

写真では判りにくいですが、運搬船を航行させるため、コンビナートの奥深くまで運河が入り込んでいます。

ここからは場所を玉島港に移動して撮影を続けます。

工場と同じレベルで撮影しているので、奥行き感が判らないのが残念ですが、反面、水面に揺れるコンビナートの幻想的な姿を見ることができました。

煙を吐き出す煙突。

水面で煌めくコンビナートの灯りが・・・

工場地帯とは思えない、幻想的な雰囲気を盛り上げています。

この時間でも、休むことなく工場は動き続けています。

右側に見えるのは玉島港の岸壁に設けられた荷揚げ用のクレーンです。

では、この辺りで工場のプラント群を撮りにコンビナートへ移動します。

コンビナートの中へやって来ました。

巨大なプラント群が林立しています。

テールライトの光跡を残して、自動車がカメラの前を通り抜けて行きます。

背の高い煙突も立っています。

このプラントがどういう機能を果たしているのかよく判りませんが・・・

このメカニカルな姿は、私を惹きつけてやみません。

夜空にたなびく煙は・・・

時間の経過とともに姿を変えていきます。

でも、この煙のもつ意味を知りたいな〜・・・。

作業用通路が何層にも重なっていますが・・・

コンピューター制御されているんでしょうか、人の姿は見当たりません。

大きなタンクを従えたプラント。

プラントの背後では、煙突の赤い航空障害灯が点滅しています。

ピンク色の光を放つプラント。

静止画ですから判りませんが、左下で大口径のローターが回転しています。

ローターが廻っているプラントの背後にも大きなタンクがあります。

工場の敷地が広いので、奥まった所にもプラントが配置されています。

プラントの形も、作るものによっていろんなパターンがあるようで・・・

このプラントは縦長のフォルムをしています。

プラントの持つ意味は判らないながらも、こうしてコンビナートを廻ってみて、日本の物作りの最前線に触れることが出来た気がしました。

この旅行記へのコメント （2）

• ぺでぃまるさん 2015/01/12 23:13:42

  違った倉敷

  naoさん、こんばんは。
  
  倉敷と言えば白壁ですが、この町の力となっているのが水島コンビナート。
  このサイバーなプラントが日本の発展に寄与していたのです。
  友人に聞くと、水島もだいぶ寂しくなったようですがね。
  
  夜にこの辺りを友人と車で走った時の、なんとも言えない怖さ?を思い出しました。
  
  　ぺでぃまる

  naoさん からの返信 2015/01/13 19:40:19

  いろんな経緯はあるとしても・・・。

  ぺでぃまるさん、こんばんは。
  
  いつもありがとうございます。
  
  水島コンビナートのメカニカルな美しい姿に惹かれて訪れました。
  
  だいぶ寂しくなったとのことですが、かつては日本の経済産業の中核を担って来たのは事実だし、今も日本の物作りの最前線にいることを実感しました。
  
  地元の方々には公害問題が忌わしい記憶として残っておられるんでしょうが・・・。
  
  nao