2014/11/28 - 2014/11/29
27位(同エリア53件中)
ソフィさん
2014年11月28日(金)
三朝温泉の旅館を探していて、ふと奥津温泉の良さそうな宿に出くわした。
どれは「奥津荘」、さっそく電話をかけてみると、素朴さを感じ、直ちに予約する。
奥津温泉は岡山県津山の東北隣り、津山乗換ならば、大阪梅田から毎時一本以上、二時間数十分の行程。意外と便利。
大阪難波からならば、横三列のユッタリバスで、乗り換えなしで行ける。
私はハンドルを握り、久々の中国道を懐かしみながら走る。
SAやPAが賑やかになっていて、それぞれの個性を発揮。ドライブの楽しみが増えた。
150キロ。普通は3時間足らずと言われるが、私はSAやPAを味わいながら、4時間半で走った。天候は快晴。
奥津荘へは2時に着いたが、3時のチェックインまで1時間あり、近くを見回る。
まずは、目の前の歴史資料館。
戦時中の記録が面白かったが、驚いたのは歴史の古さだった。
「鏡野町の年表」によれば、この町の恩原にヒトが現れるのは、2万2千年前。
竹田縄文遺跡で住居が造られるのは、7千年前。
鏡野町は、面積400平方キロ、人口1.2万人の、山間の町だが、明治初年にはほぼ60もの村が独立していた。
驚くことが多かった。
受付に座っているおじさんに「とても感動したが、外国語の案内がほしいですね」と話したら「まだ外国人は来ないですよ」と、そっけなかった。
次に訪ねた「道の駅」に、個性豊かな商品が見かけられ、出会う人が皆素朴でやさしい。
同じやさしさでも、東北の重厚なやさしさに比べ、気楽さを感じさせる。
性格の差は、気候の差から生まれるのだろう。
こうした地元の人の個性は、日本の各所において優れていて、ここに来る人たちにどれほどの魅力を伝えるか計り知れない。
特に外国人に訴えるものは大きいだろう。
訪問者とやさしく接することは、土地の魅力を何倍にも増幅する。
これからの地域開発の、大きな要素だろう。
軽くて手頃な竹の杖300円、赤ん坊の頭くらいに大きい特産の梨「あたご」を買う。
竹の杖は逆さに使えばよい加減にヘッドが効いていて、室内野球のバットに使えそうだ。
通された2階の奥の角部屋「銀杏」は、東が吉井川に面していた。
幅数十メートルの可愛い川だが、全幅が浅瀬の感じで、水と石が奏でるささやきが、何物にも代えられないやさしい雰囲気を醸してくれる。
南にはちょっとした空き地があり、大きな銀杏の木が枝を広げて立っている。
夜はライトアップされ、黄金に輝くそうだ。
旅装を解くのももどかしく、風呂に行く。
風呂は大浴場が2か所のほか、貸し切り浴場が3か所もあって、いずれも24時間。
貸切風呂は予約不要で、空いていればいつでも入ることができる。
2014.11.30片瀬貴文記
表紙写真は南禅寺順正(2011撮影)のものです
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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