「真夏の方程式」ロケ地　西伊豆を訪ねて

2014/11/14 - 2014/11/15

福山雅治ファンの妹に連れられて、福山さん主演映画「真夏の方程式」のロケ地である西伊豆を訪ねました。

１日目
清水から駿河湾フェリーで土肥温泉へ。
昼食＠土肥温泉
バスで堂ヶ島温泉へ
宿泊は、映画の中に緑岩荘として出る民宿「五輪館」
堂ヶ島海岸で美しい夕日を見る

２日目
映画のロケが行われた場所：浮島、沢田など
バスで鏝絵となまず壁の町松崎へ
昼食＠松崎
バスで下田へ
下田から熱海経由　名古屋へ

西伊豆は風光明媚な海岸が多く、観光地としても面白いところです。

エリア 静岡

• 旅行の満足度: 5.0

東京から新幹線で静岡まで行き、東海道線で清水へ。
清水はちびまるこちゃんの町だね。

フェリー乗り場で３日間有効の伊豆ドリームパス購入。

清水から駿河湾フェリーで１時間ほどで土肥温泉へ。
富士山がとってもきれいに見えます。

フェリーからも良く見えたけれど、土肥温泉についたらもう富士山は見えなくなっていた。
なんとなく伊豆半島のどこからでも富士が見えるような気がしていたのに・・・。
恋人岬まで行くと展望台があるらしいが。

駿河湾フェリー 乗り物

フェリーを降りたところには何も無いので、少し歩いて土肥温泉へ。
ランチはここ「松の家」。
地魚料理がおいしいと評判だそうです（妹のガイドブックより）。

ぴかぴか光るきみなごの寿司。
他にあじの握りや盛り合わせなど。
新鮮なお魚がとってもおいしい〜。

近くの松原公園にあった銅像。
つけ毛風にツルがからみついているのが笑っちゃう。

公園には他に世界一の花時計なるものもありました。
どこが世界一なのかわからない・・・。

地元野菜などを売っているお店で、黄身だけプリン購入。
恋人岬が近いだけにキミだけ？って？！
ダジャレなの？

色々笑える土肥温泉・・・。

松原公園 公園・植物園

バスで１時間ほどで堂ヶ島温泉到着。

午前中は穏やかだった海が、風が強く波が高くなり、
洞窟巡りの遊覧船は欠航してました。
残念〜。

陸側から見た天窓洞。
天然記念物ですって。
洞窟めぐりの船は、ここまで入ってくるそうです。

堂ケ島天窓洞 自然・景勝地

波が荒いけど、よく晴れているので、荒波を見ているのは楽しいです。
ただし遊歩道は、たまに潮をかぶってしまいました。
カメラも濡れちゃったよ〜。

入り組んだ海岸線が美しい。

バスで１０分ほどで今夜の宿のある浮島海岸（ふとうかいがん）へ。

こんな家々が並んでいたりして寂れた感もありますが、ダイビングスポットもあり、夏は海水浴も楽しめるそうです。

宿に荷物をおいて、夕日を見に出かけます。

近くの大田子海岸は、夕日が素晴らしいスポットとして有名ですが、
大田子に夕日が沈むのは、春分と秋分のころのみ。
海岸線が入り組んでいるので、夕日スポットは観光局などに聞いたほうがいいですよ。

今の時期は、堂ヶ島方向に少し戻った方がいいと聞いてきて、国道沿いを散歩がてらスポットを探しました。

ぱーっと開けた場所がないので、夕日がうまく見れるところを探さなくては。

今、夕日はこの島の後ろにちょうど隠れてます〜。

走って別のスポットへ急げ〜！
私たちの他にも、何人も急いでいる人がいました。

あ〜いい感じ〜。
タッチダウンの瞬間です。

全部沈んだところ。

素晴らしい夕日の光景でした。

浮島海岸に戻ってきました。
まだほんのり明るいです。
ゴールデンアワーを楽しんで。

このあたりの海岸線は複雑に入り組んでいて、美しい景観です。

この日の夕食は、宿のおばちゃんが一生懸命作ってくれました。
あわびやトロ、イサキ、アジ、イカと超豪華版の船盛。
金目鯛の煮付けや、特別にサバを炊いたのも出してくれました。

他にも魚の天ぷらや茶碗蒸しなど、とても食べきれない〜。

残してごめんね。って言ったら、煮付けは明日の朝、出してあげるよ。
味がしみてもっとおいしいから〜。
って。
おばちゃんありがとう。

さてこの民宿「五輪館」は、あの福山さん主演映画「真夏の方程式」の舞台となった場所なんですよ。

そして３階のこの部屋は、なんと・・・事件のあった部屋・・・。

西伊豆 浮島温泉 お宿五輪館 宿・ホテル

福山さん演じる湯川教授が食事をした大広間です。
ロケ地の下見に来た監督が、この松の絵を特に気に入ったんですって。

歌番組か何かで福山さんの生中継インタビューもこの部屋で行われたそうです。

玄関には、ポスターや撮影風景、福山さん、杏ちゃんのサインなどが飾られてました。

映画を見た人ならこの看板に見覚えがあるでしょ？
玻瑠料理の看板は、映画用に作られて、撮影が終わった後にもらったんですって。

映画では煙突があった３階の屋上。
映画の時は、スタジオにセットを作って撮影したそうです。

実際の外観。
映画の際は、こちら側は大道具で壁を作り、
道路の向こう側は、行き止まりに見せるように植木などをしたんですって。

映画の撮影って、とっても大掛かりなのね〜。

映画でも出てきた海岸近くのいしい食堂。

杏ちゃんと福山さん風に座ったところ。

妹は映画のシーンをデジカメに撮ってあって、
これと同じアングルで撮るように！と指示が飛ぶ〜。

あちこちでこんな風に映画の真似っこして遊びました。
こういうのも楽しくて、福山ファンじゃなくても盛り上がる〜。

五輪館のおばちゃんは、とっても働き者。
宿泊客は私たちだけだったので、一人で食事作りから掃除から全部こなしてました。
朝食後チェックアウトして、海岸へ行って帰ってくると、既に部屋は片付き、食器も洗い、トイレも掃除してあって、トイレを使わせてもらうのが申し訳なかったほど。

宿泊者の特権で館内を自由に見せていただき、映画撮影時の様子を色々とお聞きしました。

通りがかりの方で写真を撮りたい場合は、どうぞ許可をもらってくださいね。
地元の方にご迷惑をかけないように、マナーには気をつけて。

映画で使われた緑岩荘の看板。
堂ヶ島の洞窟めぐり船乗り場近くに掲示されています。

西伊豆広報室が作成した「真夏の方程式」ロケ地マップ。
残念なことに、もう手に入らないとか。
掲示してあったものを写真に撮らせてもらいました。

杏ちゃん演じる成実が自転車で走った道路。
＠沢田の船だまり。

湯川教授と恭平が降りてきた坂道。
＠沢田。

湯川と恭平がペットボトルのロケットを飛ばす実験をした赤灯台。
＠枯野公園

この赤灯台。実は島になっていて、陸からは行かれません。
洞窟めぐりの遊覧船では、この近くまで行くそうですよ。

まだまだ色んなスポットがありますので、ロケ地めぐりをするなら車の方が便利ですね。

五輪館のおばちゃんによれば、ロケ地めぐりで泊まるのは、男性の一人旅も結構いるそうですよ。

他に、ダイビングやシュノーケル、釣りなども楽しそうなエリアです。

バスで松崎へ。

鏝絵の長八美術館。

伝統の左官技術である鏝絵の展示がモダンな建築の中に収まっています。

この美術館のポストモダンな建物自体も注目されるべきですね。

迫力ある虎。

細部まで繊細に描かれています。
じっくり見られるように、美術館にはルーペが備え付けられていますよ。

２つの展示場をつなぐ廊下の天井絵。
これは長八作ではなく、新たに作成されたもの。
かなり大きな天女像です。

江戸時代の作ですが、色彩がきれいに残っています。
漆喰技術を華麗な色彩で彩った芸術作品ともいえますね。
歌舞伎や物語の題材を取り入れたものが多かったです。

鏝絵は、旧家の土蔵入り口や板戸などに見られるそうですが、
実際にどんな風に使われていたのか、その様子もみたかったなあ。

美術館すぐ近くの麺屋井村で昼食。
釜玉うどん、サラダうどんなど、うどんがとてもおいしかったです。
他に、ステーキや地魚の定食などもありました。

少し歩くと、精霊の森ですって。

不思議な感じのアートがいくつもおいてある神社でした。
こういうあそび心、好きです〜！
時間があれば、精霊の森に迷い込んでみたかったな。

情緒あるなまこ壁通り。

なまこ壁通り 名所・史跡

観光協会もなまこ壁の建物。

なまこ壁の民家。

やっぱり伊豆ですね〜。
富士山が描かれています。
富士山は郷土の誇り。日本の宝。

これまた面白いものをみつけちゃいました。
エヴァ初号機がお酒飲んでるよ〜。
笑っちゃう〜〜。

「酒屋です」とお習字しているフィギュア。

たこ焼き屋さんしてるフィギュア。
すごく細かいところまで作ってるなあ。
相当のオタクですね。
私はエヴァ初号機しかわからないけど他のフィギュアはなんだろう？

こんな壁絵も見つけちゃいました。

ビートルズファンなのね。
松崎。
面白い人がたくさんいると見た！

明治の商家中瀬家の土蔵もなまこ壁に鏝絵。

まだまだなまこ壁の民家がたくさん保存されています。

古民家ギャラリー「蔵ら」
カンボジアの高級シルクを扱っていました。
なぜここでカンボジア？って思ったけれど、なんでもカンボジアの王妃さまとお知り合いなんだとか・・・。
以前カンボジアに行った時、高級シルクを作っていることを知りましたが、
日本のお店としてはここを含め３店しかないそうです。

他に、プロ顔まけの手芸作品が並べられており、ランチメニューもとってもリーズナブルなお値段でした。

松崎の女性有志で作った町おこし事業のためのお店だそうです。
それぞれが得意分野（料理、手芸など）を持ち寄っていて、作品のことを聞くと、「ああそれは○○さんの担当」と詳しく説明してくださいました。
みんな対等に利益を分け合うそうで、楽しくお仕事しているそうです。
素敵な運営方法だなあ。

こんな古いおうちも残されていて、なかなか面白い松崎の街並みです。

ここからバスで伊豆急下田へ出ます。
バスを待つ間、川沿いのススキを撮影。
夕方の光を浴びたススキが、日本に帰ってきたなあと感じさせてくれました。

伊豆急下田から熱海まで踊り子号にのり、東京へ戻る妹たちと別れ、私と娘はＪＲパスで日本周遊の旅に出かけます〜。

最後にもうちょっとだけ映画ロケ情報。
映画で使われた車窓風景は、片瀬白田と伊豆稲取間のものです。
私たちが電車に乗った時は、すでに真っ暗になっていて何も見えなかったのが残念でした。

ＪＲパス日本周遊予告編
名古屋、奈良、京都、築地、山形。
各所で秋を見つけ、個人の趣味を追及し、日本の良さを発見しよう〜というコンセプト。（なんのこっちゃ？）
ちょっぴり外国人目線の娘と２人旅です。

この旅行記へのコメント （7）

• 銭形幸一さん 2015/03/11 21:23:36

  私も真夏の方程式見ましたよ

  こんばんは。
  「心が折れかけた…そんな甘いもんじゃなかった / 一ノ倉岳・谷川岳」ご覧くださりありがとうございます。
  ざっとElliEさんの旅行記拝見していましたら真っ先に引き込まれたのがこの旅行記です。
  映画見て風景が素晴らしかったので行ってみたいと思っていたものの適当な旅館、民宿が見つからず、つい行けず仕舞いになってしまいました。
  
  海岸のマジックアワー、波しぶきが飛び散る様子、良い感じです。
  西伊豆改めて良いなぁと思いました。

  ElliEさん からの返信 2015/03/12 14:09:02

  RE: 私も真夏の方程式見ましたよ

  銭形幸一さん、コメントありがとうございます。
  
  一の倉岳･谷川岳は大変な思いをして登られましたね。
  谷川岳というとつい遭難の２文字を思い出してしまいますが、ご無事で本当によかったです。
  私なら藪コギの手前で完全に心折れてます。
  
  福山さん聖地の西伊豆を訪ねましたが、テーマを持った旅も楽しいモンですね。
  この映画、面白かったですよね？
  銭形さんは、福山ファンというわけではないのでしょうが、映画から始まる旅もあっていいですよね。
  
  今年は南アルプス縦走ですか？
  楽しみですね。
  しっかり鍛えて縦走がんばってくださいね。
  

• コクリコさん 2014/12/01 16:54:32

  テレビも映画も見てないからわからないけど

  こんにちは、ElliEさん、
  
  旅行記UP早い!
  
  映画もテレビも観てないから福山さんとの関係は何がなんだかわからないけど、夕日の写真や路上美術の写真が凄く素敵!
  最後のまったくもって日本!のススキの写真も凄く良いです。
  
  妹さんとお泊りになった民宿も良いね(福山さんの映画の舞台?)。
  そういえば、春に日本にきた時、福山雅治のライブ妹さんと行ったのよね!
  妹さん、とても満足されたでしょう〜良いお姉さんじゃ♪
  
  いつも思うのだけれど、ElliEさんの旅行スタイルって日本でも外国でもとっても上手で私のツボにはまります(福山の映画を知らないとしても、です)。

  ElliEさん からの返信 2014/12/02 03:10:57

  RE: テレビも映画も見てないからわからないけど

  コクリコさん、コメントありがとう〜。
  
  > 映画もテレビも観てないから福山さんとの関係は何がなんだかわからないけど、夕日の写真や路上美術の写真が凄く素敵!
  > 最後のまったくもって日本!のススキの写真も凄く良いです。
  
  写真を褒めてくれてうれしいです！
  日本の秋！を一生懸命カメラに収めようと思いました。
  同じススキがこっちにあっても、やっぱり違うのよね。
  
  > 妹さんとお泊りになった民宿も良いね(福山さんの映画の舞台?)。
  > そういえば、春に日本にきた時、福山雅治のライブ妹さんと行ったのよね!
  > 妹さん、とても満足されたでしょう〜良いお姉さんじゃ♪
  
  こういうほとんどオタクの旅って結構好きなの。
  今までも福山さんゆかりの場所に、妹に連れられて行ってます。
  たとえ何もない川原でも、ファンの熱い思いが感じられると、こっちも面白くなっちゃうのよね。
  
  > いつも思うのだけれど、ElliEさんの旅行スタイルって日本でも外国でもとっても上手で私のツボにはまります(福山の映画を知らないとしても、です)。
  
  好きな路線は追求したいので、いつもこうなっちゃってます。
  王道観光からは外れているけどね。
  地域について書かれた本を探して、旅行後に読書するのも楽しい。
  今「わたしのスイス」にはまってますよ。
  確かコクリコさんがコメントしてましたよね！
  
  

  コクリコさん からの返信 2014/12/02 16:06:14

  RE: RE: 私のスイス!

  
  > 今「わたしのスイス」にはまってますよ。
  > 確かコクリコさんがコメントしてましたよね！
  
  ElliEさんの所に書いたっけ?
  フルリーナさんにだったっけ?
  どこかでコメントしたのは覚えています。
  家の天袋に多分まだあると思うのでまた読んでみようかな。
  スイスはバーゼルしか行ったことないけど4トラで旅行記見たり、スイスの周りの国のことも当時より知識増えたから今読むとまた違った面白さがあるかもしれないわ。
  犬養さんの素朴なスケッチも味わいがありますよね。
  

• のりアロハさん 2014/11/30 19:02:57

  実に面白い！

  ElliEさん、こんばんは。
  
  帰国されてたんですね。
  
  ロケ地巡りの旅行記、実に面白かったです。
  
  ガリレオ大好きなんで、ドラマも映画も全部見ています。
  私に似ている人も出てるんで（もちろん湯川教授で、助手の栗林さんではないですよ〜）
  
  あの旅館が、民宿として実際に営業しているとは知りませんでした。
  煙突もあるのかと思ったら、あれはセットだったとは。
  
  玻瑠料理の看板や赤灯台がいいですね〜。
  
  映画のシーンと同じアングルで撮るというのもいいアイデアですよね。
  
  のりアロハ

  ElliEさん からの返信 2014/12/01 06:05:49

  RE: 実に面白い！

  ガリレオ好きで湯川教授そっくりののりアロハさん、コメントありがとうございます。
  え？湯川教授そっくりの方？あれ、お会いしたことありましたっけ（笑）。
  あ、そういえば、目も鼻も口も・・・・・・数が同じですね（爆）。
  
  
  > あの旅館が、民宿として実際に営業しているとは知りませんでした。
  > 煙突もあるのかと思ったら、あれはセットだったとは。
  
  部屋内の撮影はほとんどセットでしたそうです。
  機材が入らないし照明などの角度も難しいから。
  すべてのサイズを測って、実物大のものをセットに作ったんですって。
  海岸に続く道路や、建物前での撮影は現地で。
  １ヶ月位滞在していたそうです。
  福山さんや杏さんの待機部屋も見せていただきました。
  
  > 玻瑠料理の看板や赤灯台がいいですね〜。
  > 映画のシーンと同じアングルで撮るというのもいいアイデアですよね。
  
  映画を思い出しながら現地を訪ね、帰ってからまた映画を見て・・・。
  とっても面白かったです。
  福山ファンの妹と、毎回こうして福山さんゆかりの土地を訪ねているんですよ。
  ファンってありがたいですね。
  
  オフ会の時は日本にいたんですが、既に旅行の予定が決まっていたので、
  皆さんにご挨拶せず失礼しました。
  谷中にも行きたかったんですが、東京は数日しか滞在せず。
  でも、唐辛子婆さんと築地の早朝マグロせり市に行ってきましたよ。
  そのお話はまたあとで。
  
  次回は是非谷中へご一緒しましょう！