野洲・竜王旅行記(ブログ) 一覧に戻る
天台宗の大本山、比叡山延暦寺の影響を強く受けていた近江の国には、今もなお多くの天台宗の古刹が残っていますが、滋賀県湖南市にある、いずれも奈良時代に建立された天台宗の三古刹、常楽寺、長寿寺、善水寺は、近年、琵琶湖東岸にある天台宗の三寺院を湖東三山と呼ぶのになぞらえ、これら三寺院を総称して「湖南三山」と呼ばれています。<br /><br />それぞれに趣の異なるこれら三古刹の境内は、秋になると見事な紅葉に彩られるとのことなので、今回、「湖南三山」の美しい紅葉を求めて訪れました。<br /><br />先ず訪れた常楽寺は、和銅年間、阿星山の南東に造営された紫香楽宮(しがらきのみや)の鬼門封じのため、山岳信仰の霊山、阿星山の北麓に長寿寺とともに建立されたもので、以降、平安時代にかけて阿星山の山麓に形成された天台仏教圏、「阿星山五千坊」の中心的寺院として大いに栄えたと云われています。<br /><br />起伏に富んだ境内には、南北朝時代に再建された風情ある桧皮葺(ひわだぶき)の入母屋造りの本堂と、本堂横の階段を上った高台に悠然とそびえる、室町時代建築の高さ23mの三重塔が配置され、これら伽藍を回遊するように、近江西国三十三所観音の石仏が祀られた遊歩道が巡っており、見る場所ごとに趣を変える、伽藍と紅葉が織りなす素晴らしい景観を見ることが出来ます。

2014 近江の紅葉散歩 湖南三山 常楽寺

17いいね!

2014/11/22 - 2014/11/22

47位(同エリア116件中)

0

57

nao

naoさん

天台宗の大本山、比叡山延暦寺の影響を強く受けていた近江の国には、今もなお多くの天台宗の古刹が残っていますが、滋賀県湖南市にある、いずれも奈良時代に建立された天台宗の三古刹、常楽寺、長寿寺、善水寺は、近年、琵琶湖東岸にある天台宗の三寺院を湖東三山と呼ぶのになぞらえ、これら三寺院を総称して「湖南三山」と呼ばれています。

それぞれに趣の異なるこれら三古刹の境内は、秋になると見事な紅葉に彩られるとのことなので、今回、「湖南三山」の美しい紅葉を求めて訪れました。

先ず訪れた常楽寺は、和銅年間、阿星山の南東に造営された紫香楽宮(しがらきのみや)の鬼門封じのため、山岳信仰の霊山、阿星山の北麓に長寿寺とともに建立されたもので、以降、平安時代にかけて阿星山の山麓に形成された天台仏教圏、「阿星山五千坊」の中心的寺院として大いに栄えたと云われています。

起伏に富んだ境内には、南北朝時代に再建された風情ある桧皮葺(ひわだぶき)の入母屋造りの本堂と、本堂横の階段を上った高台に悠然とそびえる、室町時代建築の高さ23mの三重塔が配置され、これら伽藍を回遊するように、近江西国三十三所観音の石仏が祀られた遊歩道が巡っており、見る場所ごとに趣を変える、伽藍と紅葉が織りなす素晴らしい景観を見ることが出来ます。

同行者
一人旅
交通手段
自家用車 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

PR

  • 先ず、常楽寺を訪れました。<br /><br />境内はそんなに混雑していないのでゆっくり見て廻れそうです。

    先ず、常楽寺を訪れました。

    境内はそんなに混雑していないのでゆっくり見て廻れそうです。

  • 境内には、桧皮葺入母屋造りの本堂と、高さ23mの三重塔を中心とした伽藍配置になっています。

    境内には、桧皮葺入母屋造りの本堂と、高さ23mの三重塔を中心とした伽藍配置になっています。

  • 南北朝時代に再建された本堂です。<br /><br />元々あった本堂が落雷により焼失したのを受け、室町時代初期にあたる南北朝時代の延文5年(1360年)に再建されたものです。

    南北朝時代に再建された本堂です。

    元々あった本堂が落雷により焼失したのを受け、室町時代初期にあたる南北朝時代の延文5年(1360年)に再建されたものです。

  • 常楽寺がこの状態ですから・・・

    常楽寺がこの状態ですから・・・

  • 他の寺院も紅葉の見ごろを迎えているんでしょうね。

    他の寺院も紅葉の見ごろを迎えているんでしょうね。

  • 本堂の前のモミジを見上げると・・・

    本堂の前のモミジを見上げると・・・

  • 見事な紅葉が広がっています。

    見事な紅葉が広がっています。

  • 本堂左後方の高台にある三重塔。<br /><br />天台宗寺院の伽藍配置は、本堂よりやや高い場所に三重塔を置くというのが習わしで、常楽寺もこれに従っています。

    本堂左後方の高台にある三重塔。

    天台宗寺院の伽藍配置は、本堂よりやや高い場所に三重塔を置くというのが習わしで、常楽寺もこれに従っています。

  • この三重塔は、本堂の再建より少し遅い、室町時代中期の応永5〜7年(1398〜1400年)に建てられたものだそうです。

    この三重塔は、本堂の再建より少し遅い、室町時代中期の応永5〜7年(1398〜1400年)に建てられたものだそうです。

  • 本堂に寄り添うモミジの紅葉。

    本堂に寄り添うモミジの紅葉。

  • 本堂の正面につけられた向拝。<br /><br />では、遊歩道に沿って境内を巡ります。

    本堂の正面につけられた向拝。

    では、遊歩道に沿って境内を巡ります。

  • 三重塔の一層目には、唐戸と連子窓がはめられ、高欄の付いた縁が巡らされています。

    三重塔の一層目には、唐戸と連子窓がはめられ、高欄の付いた縁が巡らされています。

  • 天上目指してそびえる相輪。

    天上目指してそびえる相輪。

  • 三重塔のレベルから見ら本堂。

    三重塔のレベルから見ら本堂。

  • 桧皮葺の屋根と紅葉が・・・

    桧皮葺の屋根と紅葉が・・・

  • 落ち着いた風情を醸し出しています。

    落ち着いた風情を醸し出しています。

  • ドウダンツツジもきれいに紅葉しています。

    ドウダンツツジもきれいに紅葉しています。

  • 三重塔一層目の唐戸、連子窓、高欄の様子。

    三重塔一層目の唐戸、連子窓、高欄の様子。

  • 境内の木々の中にたたずむ三重塔。

    境内の木々の中にたたずむ三重塔。

  • 伽藍を回遊する遊歩道には、近江西国三十三所観音の石仏達が祀られています。

    伽藍を回遊する遊歩道には、近江西国三十三所観音の石仏達が祀られています。

  • 伽藍を廻り込みながら、遊歩道は登って行きます。

    伽藍を廻り込みながら、遊歩道は登って行きます。

  • 三重塔を望む、黄葉のモミジと・・・

    三重塔を望む、黄葉のモミジと・・・

  • 紅葉のモミジ。

    紅葉のモミジ。

  • 三重塔を背景に、紅葉にスポットを当ててみました。

    三重塔を背景に、紅葉にスポットを当ててみました。

  • 遊歩道を登ってきた高台から・・・

    遊歩道を登ってきた高台から・・・

  • 見えるのは三重塔ばかりなので・・・

    見えるのは三重塔ばかりなので・・・

  • どうしても三重塔を中心に撮影してしまいます。

    どうしても三重塔を中心に撮影してしまいます。

  • やっと本堂の見える所まで廻りこんできました。

    やっと本堂の見える所まで廻りこんできました。

  • 本堂の屋根越しに見た三重塔。

    本堂の屋根越しに見た三重塔。

  • モミジの紅葉をアップで・・・。

    モミジの紅葉をアップで・・・。

  • 桧皮葺の屋根とモミジが重なって、面白い効果を生んでいます。

    桧皮葺の屋根とモミジが重なって、面白い効果を生んでいます。

  • 紅葉の背後に三重塔の相輪のシルエットが見えています。

    紅葉の背後に三重塔の相輪のシルエットが見えています。

  • 紅と緑のグラデーションを見せるモミジ。<br /><br />紅葉する途中なんですね。

    紅と緑のグラデーションを見せるモミジ。

    紅葉する途中なんですね。

  • 本堂の縁の高欄。

    本堂の縁の高欄。

  • 本堂正面に付く、三間幅の向拝の内部です。

    本堂正面に付く、三間幅の向拝の内部です。

  • ここからマクロレンズに付け替えて撮影します。<br /><br />先ずはドウダンツツジの紅葉から。

    ここからマクロレンズに付け替えて撮影します。

    先ずはドウダンツツジの紅葉から。

  • ドウダンツツジはきれいな紅葉を見せてくれます。

    ドウダンツツジはきれいな紅葉を見せてくれます。

  • もちろん、モミジも負けてはいませんがね・・・。

    もちろん、モミジも負けてはいませんがね・・・。

  • こちらは南天の紅葉です。

    こちらは南天の紅葉です。

  • 南天はこの時期に赤い実もつけます。

    南天はこの時期に赤い実もつけます。

  • ここからはモミジのオンパレードです。<br /><br />お日さまの光に葉を射抜かれているモミジ。

    ここからはモミジのオンパレードです。

    お日さまの光に葉を射抜かれているモミジ。

  • 紅葉ちょっと手前のモミジ。

    紅葉ちょっと手前のモミジ。

  • 葉の上に落ちた影をくっきりと見せるモミジ。

    葉の上に落ちた影をくっきりと見せるモミジ。

  • ちょっと寂しげなモミジ。

    ちょっと寂しげなモミジ。

  • 葉裏を見たモミジ。

    葉裏を見たモミジ。

  • 真っ赤に紅葉したモミジ。

    真っ赤に紅葉したモミジ。

  • このモミジの先には・・・

    このモミジの先には・・・

  • 鐘楼があります。

    鐘楼があります。

  • ドウダンツツジの芽先のふくらみは蕾でしょうか・・・。

    ドウダンツツジの芽先のふくらみは蕾でしょうか・・・。

  • 本堂の鬼瓦。

    本堂の鬼瓦。

  • 遊歩道の緑の木々と本堂を従えているように、モミジが燃えさかっています。

    遊歩道の緑の木々と本堂を従えているように、モミジが燃えさかっています。

  • きれいに育った杉苔の上に落ちたモミジ。<br /><br />これだけきれいな杉苔ですから、一面が散りモミジになった姿も見応えがあるでしょうね。

    きれいに育った杉苔の上に落ちたモミジ。

    これだけきれいな杉苔ですから、一面が散りモミジになった姿も見応えがあるでしょうね。

  • 南北朝時代に再建された本堂は、古色蒼然とした中にも、何か品格めいたものを備えています。

    南北朝時代に再建された本堂は、古色蒼然とした中にも、何か品格めいたものを備えています。

  • 歴史の重みを感じさせる常楽寺の扁額です。

    歴史の重みを感じさせる常楽寺の扁額です。

  • 三重塔の前の斜面に広がる紅葉。

    三重塔の前の斜面に広がる紅葉。

  • それでは、常楽寺に別れを告げて次へ向かいます。

    それでは、常楽寺に別れを告げて次へ向かいます。

  • 混雑もなく、ゆっくり見て廻れてよかった!

    混雑もなく、ゆっくり見て廻れてよかった!

この旅行記のタグ

17いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから国内旅行記(ブログ)を探す

この旅行記の地図

拡大する

PAGE TOP