2014/10/30 - 2014/11/02
42位(同エリア784件中)
molmさん
2014年7月に続き、11月にも五島列島へ旅しました。
7月は福江島で、今回は上五島の中通島と若松島になります。
福江島めぐり 前編
http://4travel.jp/travelogue/10908252
福江島めぐり 後編
http://4travel.jp/travelogue/10908267
福江島だけでは物足りない、食材を求めるなら上五島の方がいいと
判断し、1年で2度に亘り五島列島へ旅することにしました。
(1)五島うどんは上五島のみで製造されている
(2)改めて魚介類を求める
(3)福江島でもっと買えばよかった椿油を確保する
相変わらず食を求める旅にしています。
その一方で考えさせられることがありました。
上五島の漁業についての現実が垣間見え、島民の方は普段いい魚介類を
口にされていないと感じざるを得ません。
良質な魚介類は(高値取引されるため)概ね島外に流れ、島民が旨い魚を
食べるには自分で釣るのが望ましいようです。
単に楽しむだけでなく、考えさせられることもあり、それでも足を
運んでみたい気持ちは叶えられ、行って良かったと思っています。
上五島の帰りに福岡で1泊しましたが、そちらは別の旅行記で。
また、持ち帰った食材でのイタリアンコースは本旅行記の最後で
ご案内します。
では、ご覧になってやってください。
- 旅行の満足度
- 3.5
- グルメ
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 船 新幹線
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
そもそも、五島列島ってどういう構成?
かくいう私もその1人。
大きく分けると、以下の通りに分かれます。
・五島市:下五島と言われる福江島・久賀島・奈留島などで構成される
・新上五島町:上五島と言われる中通島・若松島などで構成される
・小値賀(おぢか)町:小値賀島など17の島(うち有人島は6島)
・宇久島:佐世保市に属する
小値賀町や宇久島も五島列島にはなりますが、五島には含まないと考える
方もおられます。
小値賀町は佐世保市より合併の要請もあったようですが、単独町営を選択。 -
今回は新上五島町の中でも中通島と若松島がメイン。
他にも頭ヶ島・有福島・日島も伺いました。
中通島はかなりの縦長ですが、距離は意外と短く、中心部の青方港から
南の奈良尾港までノンストップなら車で50分程度なら移動可能。
北端の津和崎灯台〜奈良尾港だとノンストップで2時間余りでしょうか。
同町発足までは上五島町・新魚目町・有川町・奈良尾町・若松町の5町 -
今回は移動に関して苦慮しました。
博多港〜青方港(中通島)の運行時間は深夜、その時間に合わせると
なれば、博多港までの往路は新幹線になります。
安く乗車するために新幹線スーパー早得きっぷ(山陽新幹線)で購入。
https://www.jr-odekake.net/goyoyaku/campaign/s-hayatoku/
(山陽・九州新幹線が対象で東海道新幹線は対象外)
条件はJR西日本のID所持、14日前までの購入、席数限定。
復路も新幹線にしようとしたら、席数分完売により断念。
結局、帰りは株主優待券を使ってANA便を利用。 -
こちらが新幹線スーパー早得きっぷです。
乗車券と特急券の合計が10,290円。
通常価格は15,110円(指定席)なので、4,820円も得します。
但し、これにも条件が。
購入したら便の変更ができない、乗り遅れても払い戻しが効かない、
他の便に乗車したら運賃・特急料金がかかるなどの制約があります。
しかも車内の全席が対象ではない(全席の数%程度?)なので、たとえ
14日前でも買えないケースはよくあります。 -
では10/30の新幹線から旅が始まります。
この日は仕事終わりから直行で新大阪駅に向かいました。
新大阪始発のみずほです。 -
みずほの座席です。
九州新幹線仕様の車両なので、新しいだけでなく普通の指定席でも
2列2列になり、窓際だとコンセントもございます。
東海道使用ののぞみだと、一部は3列2列ですし、乗客も多いですし。 -
博多駅に到着しました。
この日は日本シリーズ第6戦があり、到着時にホークス優勝の号外が
配布されていました。
駅からはタクシーで港に移動します。 -
博多ふ頭第2ターミナルに到着。
23:45出航の便は21:45より乗船可能です。
もう少し早ければ温泉に入りたかったのですが。
http://www.namiha.jp/ -
2Fの乗船券販売所です。
今回は事前に予約したクーポンから乗船券に替えてもらうため手続き。
この予約クーポンが曲者です。
運行する野母商船はネット予約ができず、電話でのみ可能。
予約すれば1週間以内に旅行会社でクーポン発券手続きをせねばならず、
発券手数料として1,080円別途でかかります。
しかも予約確認のため旅行会社から野母商船に確認電話を入れる必要が
あり、その時間も9〜17時でないと対応してくれません。
http://www.nomo.co.jp/taiko/
また乗船券購入は現金のみ対応で、クレジットカードは不可。
結論として、余程のピーク時(盆や正月)でない限り、博多港に着いてから
乗船券を購入しても定数オーバーにならないと思われます。
(但し車両を搭載する場合は要予約)
その方が発券手数料を支払う必要ないですから。 -
こちらが予約したクーポン券から替えた乗船券です。
2等の往路4,280円、復路3,880円と往復割引400円があるものの、
発券手数料を考えれば得した気分になれません。
また、野母商船では五島の各港から乗船する場合、日曜祝日は
発券の対応をしてくれないことがあり注意。 -
乗船券販売所で「しまとく通貨」を購入。
http://www.shimatoku.com/
では、しまとく通貨とは何か?
長崎県の離島で使用できるプレミアム付き商品券で、5,000円で購入すれば
6,000円分の『しまとく通貨』が入手できます。
平成25〜27年度の3年限定制度で、経済効果が見込まれれば継続検討あり。
対象は、対馬市・壱岐市・五島市・新上五島町・小値賀町・佐世保市宇久町・
長崎市高島町となります。
在住者は対象外ですが、市町が異なれば使用可能。
例えば対馬の方が壱岐や五島で使用するのはOK。
住所記入・確認が必要なので、ご注意ください。 -
運行表と運賃(2等)です。
博多港〜宇久島〜小値賀島〜中通島(青方港)〜奈留島〜福江島と
五島の各島を経由していきます。
私の目的地は青方港なので、23:45〜4:40の船旅となります。 -
こちらが出航前のフェリー「太古」です。
2014年7月に新調されたばかり。
http://www.nomo.co.jp/taiko/info.html -
こちらが太古の1Fです。
2等の客は1F、2等寝台以上は2Fになります。 -
2等のスペースです。
要するに雑魚寝。 -
貸し毛布は有料で、ロッカーに100円を投入すれば開けられます。
-
シャワールームもございますが、利用者は殆どいません。
事前に入浴する人が多いようで。 -
定刻通り博多港を離れました。
24:00になると消灯となります。 -
貴重品ロッカーは扉番号・暗証番号・取出番号を入力し保管。
取り出す時も同様に入力。
こちらも殆ど利用者がなかったです。 -
運航中はそれなりに眠っていましたが、宇久島到着前のアナウンスで起き、
小値賀島到着以降はずっと起きてました。
定刻通り青方港に到着。 -
フェリーの到着に合わせて、路線バスも出ます。
到着予定時刻の10分後(5:50)。 -
青方港相河フェリーターミナルから青方バスターミナルへ移動。
乗車時間は10分余りでしたが、乗ってて良かったです。
バスターミナルまで歩くとなると30分では済まないですから。
(しかも重たい荷物付き)
バスターミナルの待合室で2時間余り過ごしました。 -
中通島に降り立ったのが4:40、7時過ぎになってレンタカーの連絡が入り
出迎えの車で移動してレンタカーを確保。
ニコニコレンタカー新上五島店
http://www.2525r.com/store-00464-001.php
Sクラスで予約し、ブーン(ダイハツ)を借りました。
レンタル36時間、免責保険料なし、カーナビなどオプションなしだと
6,325円(消費税込)で確保できました。 -
車を借りて北上し、江袋教会に到着。
http://shinkamigoto.nagasaki-tabinet.com/junrei/713/
この後、最北端の津和崎灯台まで行こうとしたが、時間的な制約で断念。 -
レンタカーを確保したスタンドの近所(徒歩5分程度)まで戻り、
つばき体験工房へ。
http://shinkamigoto.nagasaki-tabinet.com/guide/51786/
とはいっても、予約していないので中には入らず。
椿の実1kgから油300ccしか採れないので単価が上るのは仕方ないところ。 -
用事があったのは新上五島町振興公社の椿油加工事業部。
事前にメールし、椿油の購入を連絡してました。
公式フェイスブック
https://ja-jp.facebook.com/kamigoto.tubaki
参考ページ
http://shinkamigoto.net/ec/shop.php?eid=00014&cateid=25_44 -
主に美容に使われる純正椿油は食用も可能だとリサーチしており、
720ccボトル(6,500円)を1本、100cc瓶(1,200円)を6本購入。(税別)
計13,700円でしたが、5,000円以上の購入で送料を無料にしてもらい、
しまとく通貨を13,000円分+現金700円支払っているため、更にお得。
フェリーに乗る前に購入した「しまとく通貨」は5,000円で6,000円分
貰えるため、事実上の支払いは11,700円分です。
この椿油を持ち帰り、幾つかの飲食店で料理してもらいました。
後ほど紹介します。 -
つばき体験工房の近くには曽根教会もございます。
http://shinkamigoto.nagasaki-tabinet.com/junrei/945/ -
曽根郷から南下すると、上五島の教会で象徴的な1つの青砂ヶ浦天主堂です。
http://shinkamigoto.nagasaki-tabinet.com/junrei/707/ -
中通島の中心部から東に向かい頭ヶ島大橋を通過すると
頭ヶ島に着けます。 -
頭ヶ島天主堂に到着しました。
http://shinkamigoto.nagasaki-tabinet.com/junrei/721/
天主堂の反対側には…。 -
頭ヶ島キリシタン墓地がございます。
http://shinkamigoto.nagasaki-tabinet.com/junrei/724/ -
頭ヶ島には上五島空港がるものの、2006年以降は定期便が廃止され、
事実上の休港状態です。
再開の目途が全く立っておらず、今後の処遇すら決まっていません。 -
上五島空港の滑走路です。
(網目の部分にカメラを入れて撮影)
短距離滑走路、山の頂を削った空港、天候条件などで着陸が難しい
空港として知られています。 -
上五島空港前から空港の反対側の景色を撮っています。
中通島へ戻り、有川港へ向かいます。 -
有川港フェリーターミナルへ到着。
佐世保港からの船は主に有川港に着きます。 -
新上五島町に着いて初の食事です。
五島うどんの里
長崎県南松浦郡新上五島町有川郷428−31 0959-42-2655
食事処 11:00〜14:30(L.O.14:00)
売店 8:30〜17:00 いずれも無休
http://www.goto-udon.jp/index.html
うどん体験は要予約 -
地獄焚き(五島うどん)を単品で注文しました。
乾麺の五島うどんは、製法が手延べのため素麺に近く、感想を防ぐため
椿油が塗られています。
食感としては稲庭うどんに近いでしょうか。
とはいえ、五島うどんは日本最古の歴史があるとされ、遣唐使船の往来時、
中国の浙江省岩担地区に現存する索麺が伝えられたと言われてるとか。
要するに平安時代からの歴史があるわけです。 -
地獄焚きはアゴだしと卵で頂きます。
-
旅行中に「五島うどんと海鮮丼フェア」が開催されていました。
指定の店で五島うどんor海鮮丼を注文すると、抽選ができます。 -
抽選で当たりが出ると、写真の五島うどんが頂けます。
この「波の絲」は五島手延うどん協同組合が製造したもので、
地元の製麺業者が集まって技術を結晶させたものだとか。 -
ランチ2軒目は、いろは鮨にしました。
いろは鮨
長崎県南松浦郡新上五島町有川郷700−12 0959-42-0168
11:00〜13:30 17:00〜22:00 月曜定休 -
こちらでは海鮮丼を注文。
美味しいですが、漁港が近くにあるメリットが活かされていないというのが
正直な感想です。
島民の方々が普段口にしている魚介類については後ほど触れます。 -
有川郷には島唯一の焼酎がございます。
五島灘酒造株式会社
長崎県南松浦郡新上五島町有川郷1394番地1 0959-42-0002
http://www.gotonada.com/
しかし営業していませんでした。
見学する際は予約が必要みたいです。 -
南へ向かう際、折角なので島の東側を走り、途中で岩瀬浦郷にある
希望の聖母を見に行きました。 -
希望の聖母は浜串教会が航海の安全と大漁を願って海岸に建立。
http://shinkamigoto.nagasaki-tabinet.com/junrei/928/ -
高井旅海水浴場にも立ち寄りました。
曇り空のためわかりにくいですが、綺麗なビーチでしたよ。
参考ページから見てもらった方がいいかも。
http://shinkamigoto.nagasaki-tabinet.com/guide/729/ -
海水浴場から少し登れば、高井旅教会もございます。
-
中通島最南端に近い奈良尾フェリーターミナルです。
長崎港からの船は奈良尾港に着きます。
有川・青方方面には無料シャトルバスがあるとか。
http://www.kyusho.co.jp/shuttle_bus/ -
フェリーターミナル近くには足湯「ご湯っくり」があります。
もちろん無料ですよ。 -
湯船はこんな感じです。
もちろん足を浸けて温まりました。 -
雨が強くなったので、島最南端は断念し、米山展望台を目指しました。
-
米山展望台から見た西側の景色です。
雨も強くなり霧が出ていました。 -
米山展望台から見た東側、奈良尾の町です。
-
夕刻も近くなり、若松大橋を渡り若松島へ向かいます。
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大平教会堂に着く途中で、野生のイノシシに出会いました。
車が近づくとすぐ逃げて行きましたが。大平教会 寺・神社・教会
-
初日に宿泊しようとしたが断念した宿です。
一隅の宿 榊
http://www.sakakisalt.jp/guestroom.html -
実際に宿泊したのはこちら。
民宿 つる屋
長崎県南松浦郡新上五島町若松郷620−5 0959-46-2102
1泊2食で6,500円+税。 支払いは「しまとく通貨」で。
古い民宿ですが、風呂はリフォームしてあり、無線LANが
決め手となりました。 -
夕食が豪華です。 これで1人分。
主だったおかずを紹介します。 -
ブリの塩焼き。
-
鯛・ハマチ・イカの刺身。
-
エビフライ。
-
サザエの刺身。
-
何の貝かしら?
火は通っています。 -
焼肉。(五島牛かは不明)
宿の方はとにかく忙しそうで、個室状態で食べていたこともあり、
尋ねることができませんでした。 -
一晩過ぎ、つる屋の朝食です。
雨が強かったので、10時頃まで宿に居ました。 -
若松島の西側を車で移動していたら、崖崩れの跡が。
-
この橋を渡れば有福島に入れます。
-
有福島の漁港周辺です。
天候の影響もあるでしょうが、漁には出ていない様子。 -
更に進み、日島(ひのしま)に到着しました。
写真は日島小中学校跡地です。
有福島と日島の生徒は若松島の学校に通っており、スクールバスで
通学している模様。 -
若松島に戻って来ました。
写真は若松中学校です。
ここに立ち寄ったのは、『手紙〜拝啓 十五の君へ〜』を書き下ろした
アンジェラ・アキさんが曲を通じて合唱部の中学生と交流された話が
『くちびるに歌を』という小説・映画のモデルとなった契機の為です。
http://kuchibiru.jp/
ただ、映画の撮影は主に福江島だったようですが。 -
若松大橋を渡って中通島に戻ります。
-
若松大橋から車で40分ほど移動し、浦桑郷にある寿司屋へ。
すし処 真寿美
長崎県南松浦郡新上五島町浦桑郷1377−1 0959-54-1995
11:00〜14:00 16:00〜21:00 日曜定休 -
とれとれ大漁丼(1,300円)を注文しました。
ネタはけっこう大きく、前日の海鮮丼より良かったと思います。 -
時間が少なくなってきた中、行ける所が限られ、塩を買いに
矢堅目(やがため)の駅へ。
矢堅目の塩本舗
長崎県南松浦郡新上五島町網上郷638−4 0959-53-1007
ここで買った藻塩は重宝しています。 -
レンタカーを返す前の立ち寄り先として赤岳の断崖が見えるスポットへ。
-
レンタカーを返し、温泉で日帰り入浴しました。
リゾートホテル マルゲリータ
http://www.margherita-resort.jp/spa/
入浴後、民泊させて頂く島民の方と合流しました。 -
島民の方は元料理人で、出身の中通島に帰郷されました。
現在はセミリタイア状態で、半漁・半猟の生活をされています。
(猟友会のメンバーで猟銃所持の免許もお持ちです) -
ボートで自前の生簀に移動。
釣った魚は生きたまま生簀に入れておき、自分達で食べる分や売る分を
都度掬い上げます。 -
網でアジなどを掬わせてもらいました。
-
数日前に釣り上げた鯛は、冷蔵保存されてました。
-
鯛はブロックで切り落とし、皮の部分だけバーナーで炙ります。
-
アジは生きたままで捌かれましたが、さすが元和食料理人、驚くほどの
スピードで次々と刺身にしてくれます。 -
こちらが夕食で頂いた刺身です。
特にアジは生きていたものを捌き、30分もしないうちに口へ運べました。
こんなに旨いアジを食べるのは初めてで、如何に鮮度が大事なのかを
知らされました。
上五島にいる中で、最も旨かったのがアジの刺身です。 -
冷凍ですが、鹿生肉の刺身も頂きました。
鮮度がいいのもあるでしょうが、クセや臭みがなく、カルチャーショックを
覚えたほどです。
上五島は野生の猪や鹿が害獣駆除の対象となっており、罠を仕掛けたり
猟銃で撃ち殺して役場へ持っていくと補助金が出ます。
肉は自分達で捌き、食べたり料理屋に売ったりします。 -
アラ炊きも頂きました。
-
キビナゴの佃煮も頂きました。
無償で泊めて頂き、これだけの料理を美味しく頂戴できたのは
貴重な体験はもとより、幸せな時間です。 -
こちらの家庭では就寝が早く、自分も疲労気味だったので、
21:30には寝ました。
ただ、寝るまでは飼い猫がウロウロして邪魔されましたが。 -
夜が明けて上五島3日目です。
5時過ぎに起き、6時前には朝食。
アラと生あおさの味噌汁を頂きました。 これまた旨いっ。
青方漁港まで車で送迎してもらい、島民の方とお別れ。
お世話になりました。 -
セリが行われている卸売市場まで徒歩で移動したら、丁度セリの様子を
見れました。
セリを仕切る上五島漁連の方とお話をさせてもらい、代引きで魚を
送ってもらうよう依頼しました。
届いた魚と仕入れた椿油で、後日イタリアンコースにて頂戴しました。
料理の詳細は、本旅行記の最後にて紹介します。 -
青方バスターミナルで時間を過ごしながら旅のまとめをしていました。
そうこうしているうちに時間が迫り、タクシーで青方相河ターミナルで移動。 -
青方相河フェリーターミナルから見た青方漁港です。
-
乗船するフェリーが近づいて来ました。
福江港−奈留港−青方港(ここ)−小値賀港−宇久港から博多港に移動します。 -
180°旋回して着港しようとしています。
-
ここで中通島から離れて行きます。
次に来るのはいつになるやら。 -
全国的でも珍しい海上の石油備蓄基地です。
-
航行ルートです。
福江島‐奈留島‐中通島‐小値賀島‐宇久島‐博多港。 -
小値賀島に立ち寄りします。
-
小値賀島は民泊体験を推進しており、別れ際にこういう
光景がよくあるそうです。 -
船は宇久島にも寄りました。
ここからは博多港までノンストップ。 -
博多港までの間は波に揺られ、ケースバックが倒れて
滑るほどでした。
個人的にはけっこう寝れたので船酔いしませんでしたが。 -
志賀島付近を通り、博多港に到着しました。
旅はここで終わりでなく、福岡市内で1泊しました。
(船の運休を視野に入れ1日余裕を持ってます)
福岡編は別の旅行記にてご案内します。
http://4travel.jp/travelogue/10965570
上五島編はここで終わりなのですが、京都のイタリアンにて
中通島で仕入れた椿油と魚介類でコース料理をお願いしました。
次からがその内容です。 -
京都に戻ってから、新上五島町漁業協同組合より魚が届きました。
マダイ・アマダイ・イトヨリダイ・カサゴ・サザエです。 -
新上五島町振興公社で仕入れた椿油をベースに、特別メニューを
提供してもらいました。
(通常メニューとはことなるので、店名は伏せさせて頂きます) -
まずは、サザエを使った前菜。
椿油にクセがないことが却ってワタの苦みが出すぎてしまっています。
個人的に酸味は好きなので、ジュレに少しスダチあたりを加えたら、
もう少し食べやすかったかも。 -
続いて真鯛のカルパッチョ。
概ね予想通りの味わいですが、
塩加減や小さめに千切った野菜がバランスよく頂ける一品。 -
更に甘鯛の鱗焼き。
パリパリの鱗の一方、身は火の入れ方が絶妙。
熱は入っており、生っぽさをギリギリ残すか残さないかの塩梅でした。 -
パスタは糸撚鯛と芽キャベツのスパゲッティ。
生麺に磯の香りを残したシチリア風。
椿油だけでは物足りないので、オリーブオイルを少し加えているとか。
椿油はクセがない反面、物足りなさという意見があって然りです。
聞いたところでは食用なら揚げ物用油が向くそうですが、採油量の少なさから
多量に使う食用では普及しておりません。 -
メインはガシラ(カサゴ)のアクアパッツァ。
アサリは店で用意してもらいました。
なかなかの濃厚ソースですが、淡白なカサゴと馴染み、驚く旨さです。
椿油と魚でアクアパッツァにしたらどんな味になるんだろうと気になり、
コスト度外視(かなりの金額)で食材を用意し、調理してもらいました。
店とシェフに感謝です。 -
ドルチェは、キャラメルプリン・パンナコッタ・チーズケーキ・
マロングラッセ風ジェラートです。
(上五島の食材はございません)
7月に続いて11月にも五島列島に伺い、離島ならではの雰囲気、
そして取り巻く現状など、行くことで知ることができ、学ばせて
もらいました。
帰りに1泊した福岡市の旅行記は別でご案内します。
http://4travel.jp/travelogue/10965570
ご覧頂き、ありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- ぺでぃまるさん 2015/01/14 22:49:44
- この前知った椿
- molmさん、こんばんは〜
ANAの機内誌で初めて五島は椿油の産地と知りました。
その風景を見たいとも思ったが、その本にあった椿油の天麩羅が興味深くて。
普通に食用油としては物足りない感じなんですか?
しかしいつもmolmさんの旅行記は美味しそうなものでいっぱいですね。
本年もよろしくお願いします。そしてフォローさせてくださいね。
ぺでぃまる
- molmさん からの返信 2015/01/16 00:20:53
- RE: 椿油の凄さ
- ぺでぃまるさん、本年も宜しくお願いします。
私の旅行記で参考になれば幸いです。
さて、椿油は五島列島の名産なのはご存じでしょう。
資O堂のコンディショナーも五島の椿を使っているとHPで
明記してあります。
美容用として有名なのは、油の搾取率が低いことも原因の1つに
挙げられるでしょう。
実1kgに対して油が300ccと効率も低いですし、単価を上げるため
美容に使うのが現実的。
旅行記で記している「物足りない」という表現は語弊があるかも。
椿油はクセがないことが特徴で、エクストラバージンオイルではなく
ピュアオイルに属します。
こういうオイルは、ドレッシングのようにかけるよりも、熱を加える
調理法に向くでしょう。
実際、油だけを口にしたら他の油よりもサラサラですし、指先に
つけるとベタベタが引くのも比較的早い感じ。
前回の福江島の時は椿油を殆ど買わなかったため、上五島へ行く際は
「椿油でアクアパッツァにしたらどんな感じになるだろう」という
好奇心があったため、魚と椿油を自腹で購入し、頼みやすい店で
プロのシェフに調理してもらったわけです。
椿油の天ぷらは興味ありますね。
新上五島町振興公社からワインボトルサイズで仕入れたら6,500円+税
くらいで購入できますよ。
採算度外視でお試しあれ。 (^皿^
賛否両論はあるでしょうが、私の旅行記は食がテーマばっかりで、
ご覧になる方の琴線に触れられれば有難いことです。
まぁ私の場合は、ぺでぃまるさんのような親子の愛情を綴った旅行記
なんて作成できませんが。 (苦笑)
最近まで椿油の魅力がわかってなかったmolm
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