2014/11/18 - 2014/11/18
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j-ryuさん
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☆いわき市戸草川渓谷の禁断の紅葉と滝巡りを満喫した後は
戸草川が合流する鮫川の下流にある龍神峡を訪れました。
龍神峡は戸草川渓谷から車で20分ほどしか離れていませんが
龍神峡のキャッチコピーは“東北最後の紅葉”と言うだけあって
全体的紅葉はまだ5分程度でした。
かつては面積日本一の市だったいわき市(1966年〜2003年まで)だけに
紅葉の名所もたくさんあり
阿武隈山地から太平洋沿岸まで長い期間紅葉を楽しめます。
あとで訪れた阿武隈山地にある『花滝』の紅葉は一番の見頃でした。
いわき市平野部の紅葉は12月上旬までまだまだ楽しめますが
那須岳の紅葉から始った今年の紅葉巡りも『花滝』の紅葉で今年最後としたいと思います。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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☆いわき市周辺&龍神峡ルートMap
Google Mapに加筆
※https://www.google.com/maps/@37.0080035,140.6467125,8799m/data=!3m1!1e3
戸草川渓谷の才鉢側から龍神峡に向かうには、県道14号線(御斎所街道)をいわき湯本方面に進み、いわき市遠野町根岸から県道20号線に右折し植田勿来方面に進みます。
1kmほどで最初の信号を右折し、十三枚橋を渡り左折し、鮫川の土手道路を道なりに1kmほど進むと龍神峡入り口の橋&駐車場に着きます。 -
☆龍神峡の紅葉
龍神峡へは別ルートから行けますが、鮫川に架かる竜神橋の手前にも
渡った右手にも無料駐車場があります。
11月30日に『遠野町もみじ祭りin 龍神峡』があるので
紅葉時期は竜神橋の少し上流の河川敷の広い臨時駐車場も使えます。 -
☆龍神峡の紅葉
『遠野町もみじ祭りin 龍神峡』は11/30(日)なので、紅葉の一番の見頃には少々早いかなと思いましたが、河川敷駐車場と竜神橋の間のモミジの古木は見事な色付きでした。 -
☆龍神峡の紅葉
見事な色付きだったのは『竜神橋』より上流のモミジで
橋より下流は色付き始めの木々が多かったです。
いわき市は“東北の湘南”が一つのキャッチコピーなだけあって、
同じ福島県でも私の住む“中通り”より冬場なら5,6度気温が高く
雪もめったに積もりません。
標高も低いので紅葉も自ずと遅めになります。
龍神峡は下流に高柴ダムができたので急流ではありませんが、海からわずか15km、標高は70mほどしかなく山と平野のちょうど境界の渓流です。 -
☆龍神峡の紅葉
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☆龍神峡の紅葉
龍神峡のある鮫川は阿武隈山地の山々を源流とする全長65kmの2級河川です。
福島県には阿武隈川、阿賀川、久慈川と1級河川の源流があり、県内を長く貫いていますが、河口は県内にはなくそれぞれ、宮城、新潟、茨城と他県で海に注ぎます。
そんな中で鮫川は県内に河口を持つ川としては夏井川(67km)に次ぐ中規模河川です。 -
☆龍神峡の右岸の美しい杉林
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☆龍神峡の紅葉
晩秋とは思えない青々としたモミジ。撮影時(11/18) -
☆残念な龍神峡の河川ゴミ。
龍神峡や周囲の山々を見ていると深山幽谷の趣ですが
龍神峡は河口までわずか15kmしかない下流域にあるので
上流は町や村、民家や工場などが多数ある生活圏。
おのずとプラ系の生活ゴミが大量に流れてきて、岩場の間などに堆積していきます。
環境意識が高くなってきて、ゴミをわざわざ川に捨てる人は少ないと思いますが、管理が行き届かないとこの有様。
自身も含め、深く反省ですね(ーー゛)〆。 -
☆龍神峡 大滝
龍神峡は竜神橋⇔見返り橋の片道1kmの歩道から眺める渓流で、
その中で唯一谷底まで降りられるのが100m程の『大滝遊歩道』です。
昔は下流にはもっとたくさんの滝があったそうですが、昭和37年に高柴ダムが完成し水没していまい唯一残ったのが最上流にあったこの大滝だそうです。
滝の落差は2mほどしかありませんが、川の中央で幾つかの大きな鮫川石に流れを阻まれ狭い滝口を水が流れ落ちるので、間近で見るとけっこう豪快な滝です。 -
☆龍神峡 大滝
空はピーカン、水量は豊富と、シルキーな滝の撮影には向かないので
のっけから三脚は持参せず通常撮影しました。 -
☆龍神峡 大滝
竜神橋のたもとにはこんな説明書きがありました。
『サツキと黄門様』
花の季節に渓谷に彩りを添え景観を引き立てていた“サツキ”はツツジ科の園芸種の自生地の北限とされている。
環境の変化と心ない乱掘によって姿を消しつつあり県絶滅危惧?種に指定された。
渓谷に咲き誇るサツキは多くの人を魅了してきた。
その一人に水戸光圀がいる。
旧平藩内藤家文書の『万覚書』の元禄10年(1697年)四月二十五日に、
水戸光圀公が隠密にこの渓谷のサツキを見物にお出でになるので、
道路の清掃や渡し舟の準備についての記録がある。
この地を訪れた助さん、格さんを従えたお馴染みの黄門様ご一行の
情景がしのばれる。
TVの水戸黄門はフィクションとしても助さん・格さん、は実在の人物だそうで、水戸光圀公が彰考舘で大日本史を編集したときに仕えた史臣で後に総裁になった方々だそうです。
史臣たちは全国各地に史料を求めて旅をたことが後に「水戸黄門漫遊記」として脚色されることになったようです。
◎助さんは、佐々十竹(ささじゅちく)(1640〜1698)
◎格さんは、安積澹泊(あさかたんぱく)(1656〜1737) -
☆龍神峡 大滝
地元の有史“遠野の清流・鮫川を考える会”の案内板によると
鎌倉時代初期、漂泊の歌人として名高い西行(1118〜1190)は
全国の名所旧跡を訪ねたくさんの秀句を残してしますが
そうした旅のおり陸奥の国菊田郡上遠野郷滝村にある鮫川渓谷(龍神峡)を
訪れた昔話が残っているそうです。
西行がこの地にさしかかったとき、粗末な着物に籠を背負った童子にあい
行く先を尋ねたところ即座に『冬生えし夏枯れにける草を刈るらん』と応えたそうな
その草とは麦のことであり、その童子の機知に我を恥じきびすを返したので
この地は『西行返し』の名が付いたそうです。
何やら太田道灌の山吹伝説
「七重八重 花は咲けども 山吹の みのひとつだに なきぞ悲しき」にも似ているような・・・・
この手の逸話は全国にあるので真偽のほどは分かりませんが
後に江戸初期の代表的文人でもある黄門様が龍神峡を訪れた歴史資料もあることからあり得ない話ではないかも知れません。 -
☆龍神峡 大滝
シルキーな滝ではなく、たまには豪快な水しぶきの滝もいいもんです。 -
☆龍神峡 大滝
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☆龍神峡の紅葉
尾根の紅葉はだいぶ進んでいました。 -
☆龍神峡の紅葉
谷間の紅葉は色付いた所だけピックアップして撮りましたが
この分では12月上旬が見頃かも。 -
☆龍神峡の紅葉
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☆龍神峡の紅葉
龍神峡の紅葉がまだなら、この夏に訪れた“いわき市三和町”の『花滝』の紅葉ならまだ間に合うかもと、立ち寄ってみることにしました(かなりの寄り道ですが・・・) -
☆いわき市 “花滝”ルートマップ。
国土地理院の地図に加筆。
龍神峡からは県道20号線から県道14号線(御斎所街道)に左折し、
御斎所同門手前から県道20号線を入遠野&三和町方面に右折します。
少しややこしですが、この右折した県道も龍神峡から続く県道20号線です。
つまり一部14号線と重複しています。
ほぼ道なりに進み入遠野の街を抜け山道を登り峠道になると遠野トンネルです。
遠野トンネルは交通量の少ない峠道にもったいないくらいで、全長1030mで1997年(平成9年)完成しました。
その遠野トンネルを抜け坂道を下って間もなく左手に『花滝』があります。
龍神峡からは30分くらいです。
逆方向(三和町)からなら右手にわずかに滝が見えます。 -
☆夏の『花滝』
今年8月に近くの渓谷でキツネノカミソリとタマアジサイの撮影後には車で5分ほどの所にあるいわき市の“花滝”に初めて立ち寄りました。
花滝はいわき市三和町と古殿町高房の境界辺りの入遠野川支流のそのまた支流の花滝川にあります。
あまり知名度はありませんが、いわき市の滝ではもっとも落差が大きな滝かもしれません。けっこうな山奥ですが県道20号いわき上三坂小野線のすぐそばにあるのでアクセスは案外簡単です。 -
☆夏の『花滝』
滝の少し上の県道沿いに駐車スペース(広めの安全地帯)があり、
その下の道が大きくカーブした地点の谷側が下刈りされています。
そこからも滝が見えますが、川へと降りる階段状の小道があるので、滝のまん前まで行くことができます。 -
☆夏の『花滝』
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☆花滝
夏場の花滝は直接的に見えるのは一番下の落差7mほどの直瀑ですが、
その上に大きく右カーブするように20mほどある渓流瀑があります。
夏に来た時は残念ながら渓流瀑は木々が鬱蒼としてあまり見えませんでしたが
今回はだいぶ落葉も進んだので、渓流の下半分くらいまでなんとか見ることができました。
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☆花滝
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☆花滝
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☆花滝
花滝へは夏の訪問も含めて2度目ですが、どちらも平日とは言え道路脇のお手軽滝なのにカメラマンどころか見学している人も誰一人いません。
お陰で誰に気兼ねすることななく好きな場所から撮りまくりです(笑)。 -
☆花滝
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☆花滝
紅葉も相まってけっこう美しい滝だと思いますが、見物客がいないのは知名度がない事と、滝の水量があまり多くなく肉眼で見ると迫力にやや欠けるせいかもしれません。
写真好きなら滝の水量はあまり多くない方が繊細な滝の流れを表現しやすいので、人気がありますが写真に重きを置かない人達にはイマイチ物足りなく見えるのでしょうね(^_^;)。 -
☆花滝
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☆花滝
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☆花滝
川の水量は知れたものなので、大雨の後でもない限り長靴があれば対岸に渡れます。 -
☆花滝
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☆花滝
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☆花滝
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☆花滝
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☆花滝
対岸の土手を少し上ると直瀑の上に少しだけ渓流瀑の一番下が少しだけ見えます。 -
☆花滝
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☆花滝
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☆花滝
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☆花滝
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☆花滝
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☆花滝
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☆花滝の紅葉
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☆花滝渓流漠
下流からでは殆ど見えない渓流瀑を見たくて車を止めておいた路側帯よりさらに道路を坂上まで登り谷底を見下ろしてみました。
藪や木々の間から少し見えましたが、イマイチです。 -
☆花滝渓流漠
頑張って藪漕ぎしましたがこれより先は断崖で無理。
これが渓流瀑の見える最大限でした。
やはり見えているだけでも渓流瀑は20mはありそうですが、
さらに上流がどうなっているのか気になるところです。 -
☆花滝渓流漠
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☆花滝渓流漠
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☆花滝渓流漠
これで今年の紅葉追っかけシリーズは最後の最後です。
あとは厳しい冬を待つばかり(ーー゛)。
道路が雪やアイスバーンにでもならない限りボチボチ出かけようとは思いますが
冬枯れの景色ばかりではね・・・
しばらく旅行記は半冬眠かな。
でも、その前に昨夜、福島空港公園の日本庭園・雪吊りのライトアップを観てきたので只今編集しています。
それが今年最後の旅行記になるかも。
とりあえず、ここまでご覧いただきありがとうございました。
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