2014/11/02 - 2014/11/02
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たびたびさん
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最上川は、山形県にとっては、重要なアイデンティティだと思います。江戸時代は、僅かに米沢藩、庄内藩を除いて、他は弱小の藩に分かれていたのですが、それは最上氏が改易されてばらばらになってしまったから。そして、藩はそれぞれ治外法権で気風は違ってしまうので、自然と多様性が芽生えます。
ただ、そのような中でも、最上川を豊富な物資が行き来し、ひいては京都の文化を山形の奥地にまでもたらしたことが、東北では珍しい華やかさを感じる山形地域を形成したのではないかと思います。
ところで、最上川を直接感じる観光としては、最上川の川下りが一番。古口から出ている「最上峡芭蕉ライン」と高屋から出ている「義経ロマン観光」の二つがあるので、ゆったりした最上川の流れを楽しめます。
また、鶴岡市立加茂水族館は、世界一のクラゲの水族館。今、話題もちきりの水族館ですよね。この日も、満員御礼といった感じで、大賑わい。確かに、クラゲの種類かなり多いです。それに、でかい。アカクラゲってスカイツリーの水族館にもいましたけど、大きさが比較にならないくらい大きいです。
ただ、「もうクラゲ飽きたあ」とかむずかっている子供もいて、子供にはアシカショーの方が気になるのでしょう。この癒しは、大人の方が夢中になるのかもしれません。なお、混雑は閉館前はかなり緩和されるので、時間に余裕があれば閉館までいることをお勧めします。
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宿の人に狩川駅まで送ってもらって、
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ここから
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古口駅に到着。
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古口駅から歩いて数分で戸沢藩船番所へ。ここが、最上峡芭蕉ラインの出発点です。大勢のお客さんがここで出発を待つこともあって、お土産物を販売するお店の中は大賑わいでした。
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一方で、私は、鶴岡に帰って、そのまま加茂水族館に向かう予定なのですが、船の内容を考えて、義経ロマン観光から最上峡芭蕉ラインの利用に変更したので鶴岡駅でのバスの乗り換え時間がほとんどなくなってしまい、不安に思っていました。
それを観光案内の人に相談すると、バスの乗り換え場所など、わざわざ詳しく調べてくれて、ギリギリで間に合うことが判明。本当に助かりました。ありがとうございます。 -
安心したところで、これでゆっくり川下りを楽しめます。
ちなみに、「義経ロマン観光」は、出発地にまた戻ってくるので時間の節約はできますが、一方の「最上峡芭蕉ライン」は、川を下って、最後はバスで高屋駅まで帰ってくることになるので、けっこう時間がかかるんです。 -
さて、最上川沿いの最上峡は、義経が藤原氏を頼って、ここを遡った道であり、また、それを偲んで、松尾芭蕉が奥の細道で通った道。今では、その最上峡を遊覧船が行き来する観光スポットとなっています。
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季節は紅葉まっさかり。この船も満員です。
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水面は鏡のよう。
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イチオシ
静かに船は出発しました。
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天気予報はイマイチだったので、とにかく雨が降らないように祈ります。
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ちょっと波立つ場所もないことはないのですが、
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順調、順調。
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紅葉もいい具合に色づいています。
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船頭さんの軽妙な語り口も気持ちいい。
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最初の難所も難なく越えていきます。
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船旅なので、のんびりした気分は当たり前かもしれませんが、
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それでも、一応、救命道具を身に付けているので安心です。
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一方、天気の方は、雨よりもむしろ薄日が差してきたような。
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紅葉は、天気がいいと映えるもの。
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これは期待していなかったので、
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ありがたいですねえ。
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そして、しばらく進むと、
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これが中間地点と言う場所に、
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船着き場があって、上陸。
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こんにゃくとかアユの塩焼きとか売っている売店があるんです。
天気の方はもうすっかり晴れちゃいました。 -
しばらく休んで、また出発したのですが、
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天気の方は変わりやすくて、残念ながら日が陰ってしまいました。
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うーん。ここが一番の紅葉スポットだったんですが。。
ただ、それにしても、その紅葉の中に、これも天然の杉の大木がブロッコリーのように青々とした塊りになって生えている。この感じはすごいですねえ。 -
そして、「冬は、雪をかぶるとブロッコリーはカリフラワーになります」とは、船頭さん。
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いや、確かにその通りでしょう。とんちの効いたうまい説明に皆さん、感心することしきりです。
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ところで、船は浅瀬で底を突いたりしないように平たい底。
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なので、ちょっとした波にもゴツンゴツン反応します。でも、それももう慣れてきましたよ。
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見えてきた仙人堂は、義経一行が平泉に落ちのびる途中、立ち寄ったといわれるお堂。芭蕉の奥の細道でも触れられている名物スポット。最上川の遊覧船では、一つのハイライトとなっています。最上峡芭蕉ラインでは、近くを通って眺めるだけでしたが、杉の大木に隠れるようにひっそりと建っていました。船頭さんが少し船を緩めてくれるので、ちょっと手を合わせるくらいはできます。なお、最近は、縁結びのパワースポットとしても有名になっているようです。
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そして、隣りの白糸の滝は、最上川遊覧のハイライト。同じ名前の滝はあちこちありますが、いく筋もの滝が流れるほかの白糸の滝と違って、ここの滝は、一筋の滝。しかし、その一筋は日本の滝百選の一つにもなっていて、「高さは華厳の滝より高いんです」と説明がありました。この時期は紅葉の真っ最中。色づいた木々に包まれて、優雅な姿を見せていました。
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さて、今度見えてきた最上川リバーポートは、最上峡芭蕉ラインの終着駅。
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ここで船を降りて、ここから高屋駅までバスで帰るんです。
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この施設はお土産物と簡単な食事ができます。降りると、試食攻勢みたいな感じで、こんなサクランボの冷菓もいただきました。
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こっちの矢作菓子店は、新庄市内のお菓子屋さんなんですが、名物のみそまんじゅうが次々売れて行きます。しっとりした薄皮に、白餡の甘さがよく合いますね。やっぱり饅頭は、最後はバランス。この饅頭もバランスのよさが光っています。
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もう昼飯時。
山形ならそばですけど、こんなドライブインみたいなところで食べるのは嫌だなあと思ったのですが、ここしかない。仕方なくここでいただきました。しかし、山形はそばのレベルが高いですねえ。揚げたてのげそ天にしっかりしたそばの組合わせが割とうまい。変なところで手を抜いていないことに感心しました。 -
バスの待ち合わせ時間が結構あるので、近くを散策することに。
草薙温泉は、最上川沿いに走る国道47号の開削にあたって湧出した温泉。明治12年のことで、当時の県令、三島通庸が「草薙」と命名したそうです。
いくつか温泉宿はあったようですが、今では、この紅という旅館が一軒のみだそうです。 -
隣りには、最上川一夜観音という史跡があります。
最上川一夜観音は、山形市の中村幸太郎氏が、昭和39年、山形新聞に出品した小説のこと。近江商人の内儀お峰が、当地において水死。お伴の手代が、後年近江から観音像を送り、供養のために建立したという結末。最上川の風景を詩情豊かに描いているということです。芭蕉だけではない。そうした文学作品を生むのも最上川の魅力を証明するものだと思います。 -
イチオシ
ここは国道沿いですが、川向こうにはさっきの白糸の滝が見えていました。
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そして、ここには白糸の滝ドライブイン。名前の通り、たぶん、白糸の滝の正面はここ。白糸の滝を間近に見ながら食事ができるということですね。
当然、お土産物の扱いもあって、まあ普通のドライブインなんですが、ここには最上川の遊覧船の一つ、義経ロマン観光の受付所があります。車で来た人は、ここに車を置いて乗船場まで送ってもらう仕組みのよう。まあ、車じゃない人は高屋駅から歩けばいいんですけどね。 -
さて、最上川リバーポートから、バスでその高屋駅に到着。
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ここからの最上川の眺めもいいんですよね。
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そして、鶴岡駅に予定通りの時間に到着。
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時間はギリギリなんですが、明日の街歩きのために駅前の観光案内所で、街歩きマップを入手して。
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加茂水族館行きのバスに飛び乗りました。
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所要時間は20分くらいでしょうか。雨が降る中、到着です。
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館内に入って、
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最初の水槽は、サメの水槽。
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悠々と泳いでます。
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これは、イワシ?
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イカに
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いわなに、
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イソギンチャクや
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クエに
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イチオシ
こちらのカメはお食事中。
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でかいカメもいて
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これにも見入ってしまいます。
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ただ、ここからがクラゲのコーナー。
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イチオシ
お馴染のミズクラゲは、半透明の体がゆらりゆらり。
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水をかきながら、泳ぐ姿に癒されるんですよね。
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ネオンのように光るクラゲもいい感じ。
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世界一のクラゲ水族館は、
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種類も多いし、
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数も多い。
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そして、このユウレイクラゲなんか、馬鹿でっかくて、
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展示の仕方も
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カミクラゲをこんなにたくさん
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イチオシ
入れているので、
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全体を見ても楽しい、一つ一つを見ても楽しいです。素晴らしいじゃないですか。
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つまり、クラゲの大きさや種類によって、どうやったら美しく見えるのかをちゃんと計算している。
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イチオシ
ハナガサクラゲであれば、
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例えば、水流を少し速くして、軽快感を出したり、
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これだと一匹を泳がせることで、くしゃくしゃの体の面白さを強調する。それぞれの水槽の工夫の仕方も世界一なんでしょう。
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それでも、このブルーのクラゲの
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イチオシ
幻想的な色加減なんか、
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ちょっとあり得ないほどきれいですよね。
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アカクラゲも、
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とってもでかい。
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イチオシ
スカイツリーのすみだ水族館のアカクラゲなんかとは比べ物にならない迫力です。
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フワフワというか。プカリプカリというか。体の動きも元気いっぱい。美しさの一方で、こんなクラゲに刺されたらと思うとぞっとしてしまいます。
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このオキクラゲも、
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同じような匂い。
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すごくでかい。
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でかくて、すっごく悪そう。
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ゆらりゆらりと動きは遅くても、すごいパワーを秘めているに違いない。恐ろしいクラゲじゃないんでしょうかね。
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ちょっと名前が分からないクラゲに、
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これはタコクラゲ。
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イチオシ
プラスチックで作った水遊びのおもちゃみたいな姿です。
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ビゼンクラゲ?に、
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再び、大量のミズクラゲ水槽は、
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ライトアップして
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幻想的な世界を表現します。
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シンカイウリクラゲ?
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繁殖の実験装置や
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クラゲの秘密についての熱っぽい説明もあって、
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この辺りは大勢の入場者でごった返しています。
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カメラの練習で、ヤナギクラゲと格闘。
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優雅に
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イチオシ
舞う感じ。
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うまく伝わりますか。
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結局、閉館まで。3時間くらいはいたと思います。そして、最終便のバスで、鶴岡市内に戻ります。
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晩飯はうなぎ割烹 長山亭。内川のほとりにあって、見るからに老舗風。これなら間違いなさそうだなあとお店に入りました。
と、奥から出てきた大将が、うちのうなぎはうまいですよとニコニコ顔でおっしゃいます。 -
でも、うなぎって鶴岡名物なのかなあとか思いながら注文すると、これが確かに絶品。ご飯のうまさに少し焦げ目の付いたうなぎがもうたまりません。
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たれがうまいのか、やっぱり焼き方なのか。うなぎそのものがいいうなぎなのか。そこのところは、ちょっとよく分かりませんが、とにかくお勧めです。
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コモン・リードは、鶴岡市内の中心部。灯が消えた街で、夜遅くまでやっていたので、入ってみると。バタークリームを使ったケーキは、今だとあまりはやらないと思うのですが、それを前面に出したようなケーキが並びます。ホテルで食べようと思って買いましたが、ノスタルジーな味わいがまたいい感じ。懐かしさのある街の洋菓子屋さんです。
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で、今夜の宿はステイ・イン山王プラザ。値段が安かったというだけで選んだホテルですが、建物もしっかりしているし、部屋も予想外にきれいでゆったりしていました。
以上、三日目も無事終了し、明日は、このまま鶴岡の散策をする予定です。
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