1年ぶりの上海③上海中心はねじれてる■老碼頭＆濱江大道

2014/09/20 - 2014/09/20

栓抜きビルより高い上海中心は、なんか異様な建造物。
なんせ、ねじれてるんですから。
以後、私は上海中心を「ねじりん棒ビル」と呼びます。

1年ぶりの上海で、どうなったかを確認したかったのが
商船会館と老碼頭と上海中心。

商船会館は古いのです。
今の上海という大都市はイギリスとの関わりから
始まり発展していったわけですが、
商船会館は上海がまだ誰にも
注目されてない1715年に建てられた
水運業者の会館(集会所といったところか？)なんです。
租界の上海になってからは、
もう役目は終わっていたのかもしれません。
共産中国になってからは工場として使われ、
周りは民家にビッシリ囲まれ姿が隠れてしまったのでした。
その周りの民家が壊され、
商船会館だけがポツンと姿を現したのが3・4年前。
何故それだけ残したのか・・・
やはり上海の原点だからなのかも知れません。
2年前に見に行った時は、商船会館だけが残っていて、
周りは更地状態。
2年後の2014年には、どうなっているのか・・
周りに変化が現れてるのか・・

老碼頭は2・3年前から出来始めた
ウォーターフロント・スポット。
場所はチョイと前までは十六舗と呼ばれていた地区。
今は南外灘と呼ばれる地区です。
10年位前ですと、倉庫や小さな碼頭(埠頭)があったところ。
魔都と呼ばれていた頃は、上海の裏社会だけでなく
表社会も牛耳っていた青幇の大親分・黄金栄や杜月笙の
倉庫がいくつか並んでいたとか。
当時倉庫には阿片などが保管されていたのかもしれません。
上海には新天地や田子坊などのおしゃれスポットが
既にいくつかありますが、
老碼頭はウォーターフロントに出来た新しい
おしゃれスポット。
新天地も田子坊も欧米人率高いんですが、
ここは更に高い。
一瞬、租界時代に戻ったのか、という思いを持ちました。

上海中心は、まだ完成していませんが、
上海で一番高い建造物。
既に、チョイと前まで一番と言われた栓抜きビルを
追い抜いて、その異様な姿をあらわにしています。
見れば見るほど異様に見えてます。
なんせ、ねじれてるんですから・・・

黄浦江をフェリーで渡り、濱江大道に・・・
濱江大道も気持イイ。
そして、以前来た時より、川側に敷地を広げて、
更に気持ちよくなっている。

では商船会館、老碼頭、上海中心、濱江大道の
2014年9月の様子をどうぞ。

エリア 上海(中国)

コレがその日、訪れた所と経路です。

まずは家から43路バスで、南外灘軽紡面料市場近くのバス停へ。
その後は・・
陸家浜路⇒中山南路⇒商船会館⇒中山南路⇒董家渡路⇒外馬路⇒老碼頭濱江⇒老碼頭広場
⇒外馬路⇒復興東路フェリー発着場⇒フェリー⇒東昌路フェリー発着場⇒富城路⇒
濱江大道⇒正大広場・買い物⇒985路バス⇒打浦橋
・・という経路です。

まずは我が家から43路バスにて
南外灘軽紡面料市場まで来ました。

市場ビルの東を走る道は南倉路。
その南倉路を望むと遠くに
ねじりん棒ビルと栓抜きビルがみえます。

中山南路に出て北へ。
今は見かけなくなった公衆電話ボックスがあります。

商船会館周辺一帯は、今も更地のまま。
商船会館のみポツンと残っています。
いずれ、商船会館がポイントとなる何かしらが出来るんでしょう。

北方向の風景です。
遠くにねじりん棒ビルと栓抜きビル。
金茂大厦は見えません。
ねじり棒ビルの影に隠れてるんでしょう。

左下に見える教会は董家渡天主堂です。
別名、フランシスコ・ザビエル教会。
1853年竣工で、当時の中国最大のカトリック教会。

中山南路から黄浦江沿いの道・外馬路に向かいます。
つきあたりの場所は董家渡というそうです。
昔、董家の渡しがあったんでしょう。

外馬路を北に行きます。
右に見えてきた建物は老碼頭関連なのかもしれません。

途中にはフェリー乗り場があります。
塘東線というフェリーです。
2元で黄浦江を渡り浦東に行けます。

これは老碼頭の案内図。

リノベーションお洒落スポット・老碼頭は
老碼頭濱江と老碼頭広場で成り立ってるようです。

老碼頭濱江は黄浦江と外馬路に挟まれたベルトエリア。
その並びには陽光沙灘という人口の砂浜もあるようです。

老碼頭広場は東が外馬路、西が中山南路、北が毛家園路、
南が石庫門老に囲まれたブロックで
大きな道である外馬路と中山南路からも
入場できるようになっています。

昔は倉庫だと思える建物の入口には老碼頭⑤庫と表示されています。
第五倉庫ということなんでしょうか・・・。

黄浦江方向に向かい、老碼頭濱江に入り込みます。

黄浦江沿いの広場には、なにやら野外パーティーが開かれていまして、
皆さん、飲み物片手に談笑しています。
良く見ますと、皆さん、欧米人。
何の集まりなのか・・
なんか租界時代に戻ってしまってる、ような感覚受けました。

老碼頭濱江からの眺め。
ねじりん棒ビルと栓抜きビルが雄姿を見せています。
10年前の上海一番の高さのビル・金茂大厦は隠れてしまっていますが、
ねじり棒ビルの右下のほうで、少し顔を出しています。

NEW YORK PIZZAのピザはどでかいのです。

スポーツ・バーもあります。
中はアメリカそのものという感じです。

老碼頭濱江から外馬路に出て振り返りました。
「1920 上海故事」の表示に気を引かれます。

北方向の風景です。

老碼頭広場はこの中にあります。
入っていきます。

これが老碼頭広場です。
噴水のある四角い池を囲む形でレストラン・カフェが並びます。
ハーゲンダッツやスターバックス、香港料理屋、焼き鳥屋などもあります。
「上海歴史ガイドマップを見ますと、ココには以前は植物油の倉庫があったり、
潮恵会館などがあったようです。

これが黄浦江沿いにある陽光沙灘です。
Sunshine Beachというんですから、人工の砂浜なんでしょう。
確かに砂浜は有りますが、ショボイ感じがします。
この日は、これから何かの催し物があるのか、その準備が行われていました。

リゾート地の浜辺にあるような屋根つきの休憩所もあります。

対岸には高層マンション群が建ち並びます。

陽光沙灘からの眺めです。
そびえたつ２つの異様なビルはほの黒い雲をバックにすると更に異様さが増します。
上海中心のねじれ具合も妖気を放ってるような・・・

外馬路を復興東路まで行き、そこからはフェリーで黄浦江を渡り浦東へ。
これがフェリーの内部です。
フェリーですから自転車やバイクも乗り込みます。
料金は人だけなら2元。

対岸の風景。
２つの超高層ビルの手前の建物は高層マンション群。
黄浦江沿いですから人気があります。
どこも、平米当り単価は6万元以上でしょう。
100?、２LDKなら600万元。日本円なら1億円以上。

浦東側のフェリー船着き場は、もうすぐ。

船着き場に着きフェリーを降ります。

船着き場の外の広場です。
広場には観光用の２階建てオープントップバスが待機しています。
浦東・陸家嘴の観光スポット巡りをします。
おでんタワーに、金茂大厦、栓抜きビルなどです。
料金は30元だったかな・・・。
この広場から東へ延びる道は東昌路、北へ延びる道が富城路。
富城路を北へ行き、濱江大道に入ります。

上海中心、ここまで近づきますと、全容を見るのは大変。
首を曲げて仰ぎ見ないと、上までとらえることはできません。

富城路から東に延びる道の先に見える上海中心。
いやぁ、ねじれてるなぁ・・・

これは上海で一番価格が高いと言われてる超高級マンション。
湯臣一品と言います。
この湯臣一品は2005年の売り出し開始したんですが、
その時に取り上げた私のブログは下記。
『上海の超億ション湯臣一品＆金ぴかビル＆濱江大道からの眺め』
http://4travel.jp/travelogue/10042434

売り出し開始時の平米当り単価は11万元/?でしたが、
今は・・・・
http://tangchenyipin.fang.com/
コレを見ますと18万元/?ですね。
売り出し開始後、あまりにも高過ぎて、買い手が付かず、
4・5年はダメだったはず・・・今はすべて埋まってるのか否か・・
小さいユニットで400?。18万元/?となると7200万元。
日本円だと、ななな、なんと・・12億6000万円。
こんなに高いマンション、誰が買うんだぁ〜っ！！

富城路から濱江大道に入りました。
濱江大道は外灘の対岸にある南北に延びる公園のような遊歩道。
勿論、黄浦江沿いですから、川向こうの外灘の姿も楽しめ、
裏側（東側）には、陸家嘴の高層建築群も見上げられます。

まずは濱江大道の南端に入り込み、上流側を眺めます。
下流側を眺めます。
この時間は潮が引いているのか、水位が低く、川岸は川底が露出しています。

望遠で外灘の主役と言ってもよい２つの重厚な建築物である
匯豊銀行（上海浦東発展銀行）、江海関（上海海関）方向を撮りました。
江海関の時計はちょうど4時です。
対岸の濱江大道にも、15分毎に鳴るチャイムが聞こえてきます。

外灘方面を眺めて後ろを振り返ると、
そこに並ぶ近未来的な高層建築物が迫ってきます。

まずは金茂大厦と金ぴかビル。
手前の天水恋はイタリア・レストラン。

次は栓抜きビルと金ぴかビル。

最後はねじり棒ビルと金ぴかビル。
手前の賑わってる店はハーゲン・ダッツ。

濱江大道を下流方向、北方向に向かってブラブラ。
外灘ほどではないですが、ここも人が多いです。
3・4年前より確実に人が多くなっていますね。
ここが知れ渡ってきたからでしょう。
地方からの観光客は、昔は少なかったんですが、それが増えてますね。

子供連れとか、赤ちゃんと一緒に散歩という感じの人も多いです。
やはり遊歩道というより公園ですね。

対岸を眺める人たち。
対岸の外灘には、外灘のもう１つの主役である
緑の三角帽の和平飯店が・・・

ハーゲンダッツは満杯状態。

外灘の歴史的建築群。
やはり緑の三角帽が主役ですね。

濱江大道の北端です。
北端は以前とは変化があります。
川側に敷地を拡げましたね。

水位が低いので川底が見えます。
川辺の草むらは水位が高い時も水に隠れないのかもしれません。
この草むらは自然を感じさせてくれます。
ここだけが昔の浦東そのままなのかもしれません。

これで「1年ぶりの上海③上海中心はねじれてる■老碼頭＆濱江大道」は終わりです。

この旅行記へのコメント （4）

• よーじーぼーりさん 2014/10/11 23:13:38

  かなしげ君が・・・

  浦東は相当な変貌を遂げていますね！！！
  私が通っていた頃にちょうど金茂大厦が竣工し
  趣味の悪いオーロラ金ピカビルやおでんタワーより
  高くて象徴的なビルが出来たと感動したのに・・・。
  栓抜きビルの完成はかろうじて見てますが
  今やおでんや、かなしげ君（当時は金茂大厦をこう呼んでいました^^;）を
  捜すのが大変っぽい状態ですねぇ。
  

  井上＠打浦橋＠上海さん からの返信 2014/10/12 08:05:41

  かなしげ君ね・・・

  「かなしげ君」ね・・・
  いや、なんせ、浦東いや中国の奇抜なビルは
  あだ名を付けたくなるのです。
  
  南から北へ向かいますとかなしげ君の姿は探せません。
  ほとんどねじりん棒ビルに邪魔されちゃいますからね。
  おでんタワーは見えますが、今や存在感相当なくなってしまったような。
  まあ、外灘からでしたら未だにおでんタワーは主役ですが・・
  上海の発展ぶりは強烈で、東京よりダイナミックで規模が大きい。
  まあ、東京は既にして出来上がってしまった都市ですので、
  それは、しゃあない。
  でも、湾岸エリアには、上海までとは到底行きませんが、
  これからの発展ぶりが楽しめるのかなと、見ています。
  東京オリンピックまでに、どう変わっていくのか・・・

• りっちゃんさん 2014/10/06 16:28:55

  ねじれている

  打先生、こんにちは。
  
  今東平の部屋です。
  どろどろの掃除をしてちょっと一息しています。
  
  いっしょに街歩きしたかったーーー。
  渡しのそんなおしゃれスポットって？？？
  なんとまぁいつのまにそんなになってしまったの。
  一昨日ねじれたビルを見てびっくりしました。
  上海やなぁ、、、なんでもありやなぁ。
  
  何にもないのが東平です。

  井上＠打浦橋＠上海さん からの返信 2014/10/07 03:54:57

  1年ぶりの上海

  老碼頭は欧米人率、相当高い。
  租界時代に戻ってしまったかのよう・・。
  上海はやはり国際的な都市ですね。
  東京、横浜なんて比べようがありません。
  1年ぶりの上海、ホンの一部だけでしたが、
  上海を堪能してきました。