2014/06/09 - 2014/06/09
15位(同エリア236件中)
こあひるさん
「伝承園」のオシラ堂で、いきなり遠野ワールドにすっかりハマってしまった。
なんともいえない不思議ムードたっぷりのオシラ堂の毒気にやられたな・・・と思いながら、徒歩5分ほどのところにある「カッパ淵」へ向かう・・・。
カッパが棲んでいたという小川のほの暗い水面から、ほんとにカッパが顔を覗かせてもおかしくないような雰囲気。
タクシー移動にしたおかげで、時間が少し余ったので、「遠野市立博物館」に寄ってみた。「遠野物語」の根底にある、遠野の暮らしや文化、風土などがわかりやすく展示されており、なかなか興味深かった。
夕食は、遠野で一番の名物であるジンギスカンを一人で(ちょっと寂しく)食べた。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー 新幹線 JRローカル
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「伝承園」のすぐ隣に「早池峰古参道跡」があります。
・・・といっても、その情報を知らずにいたので、木で作った粗末な感じの鳥居と石碑があるだけで、その後ろ側は、思いっきり畑です。まさか早池峰山(って、ここから10数キロは離れているはずなんですが・・・)への参道が、こんな遠くから始まっているなんて・・・思いもしませんでした。なので・・・古参道の目印らしい鄙びた鳥居じゃなくて・・・その隣の石碑の方を写してるじゃん〜〜(汗)。ちょっぴり鳥居の端っこが辛うじて入っていますが・・・。
遠野を取り囲む山々の中で、最も高くて美しい山を早池峰(はやちね)といい、北方の附馬牛(つきもうし)村の奥にあり、また、東には六角牛(ろっこうし)山、そして、附馬牛村と達曽部村との間に石上山があります。
母女神が、3人姉妹の娘女神たちに、山を与えようとする際、本来は、姉に一番よい山である早池峰が与えられることになったはずだったのに、末娘がインチキをして、最も美しい早池峰をちゃっかり手に入れ、姉たちには、六角牛山と石上山が与えられました。
3人の若い女神が、めいめい3つの山に住んでいて、今もその山を自分のものとなさっているので、遠野の女たちはその嫉妬をおそれて、今でもこの山々では遊ばない。
(遠野物語2話より)
早池峰山は806年に、猟師の藤蔵によって開山されたと伝えられています。平安時代初期には、早池峰山妙泉寺が創建され、山岳信仰の中心となりました。
遠野の人々は、早池峰山から流れ出る水のおかげで生産ができ、死ぬと魂はこの山に行くのだと信じていました。早池峰古参道跡 名所・史跡
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遠野は、日本有数のホップ生産地なのです。もちろん地ビールもありますが、キリンビールでも遠野のホップを使った「岩手県遠野産 とれたてホップ一番搾り」を今年は10月28日から数量限定で全国販売するようです。
キリンのホップ畑 名所・史跡
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ホップの収穫は、夏の終わり頃らしいので、今はまだ育成中ですね。
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「伝承園」から、ホップ畑や田んぼの間を通り抜けて進みます。
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「カッパ淵」は、この「常堅寺」の裏手にあります。
1490年に開山された曹洞宗のお寺で、遠野郷の曹洞宗12ヵ寺の筆頭で(遠野物語88話より)、後から出てきますが、一説には安倍氏の菩提寺とも言われ、遠野郷では古刹のようです。 -
山門前の足元には・・・
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山門にある白木の仁王像2体は、もと附馬牛村の早池峰山妙泉寺にあったものを、明治維新の頃、妙泉寺が廃寺になる際にここに移したもので、総丈3・5m、慈覚大師の作と伝えられています。
常堅寺 寺・神社・教会
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境内には「カッパ狛犬」があるのですが、ついうっかり・・・裏手の小川に行くことに夢中で、忘れてしまいました(._.)・・・。
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寺の裏手にやってきました。この小川が「カッパ淵」かな?
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「遠野物語」には、カッパにまつわるお話がいくつも出てきますが、この「常堅寺」特有のお話としては、いたずらしようとして失敗し、おわびをして許されたカッパが、「常堅寺」の火事の際、頭の皿から水を吹きだして消し止め、今でも一対の「カッパ狛犬」として、境内にその姿をとどめているということです。このお話が「遠野物語」にあるのかどうか・・・ちょっと確認できていません。
小川に沿った遊歩道のようになっています。鬱蒼としてほの暗い感じです(空も暗いですので・・・)。 -
全国的にカッパ伝説はありますね。茨城県の牛久沼にもあったような・・・。
「遠野物語」でも、55話から59話までカッパのお話なのですが、カッパの子どもを産んだ・・・それも母娘2代にわたってカッパの子どもを産んだ・・・とか、生まれたカッパの子供を、切り刻んで一升樽に入れ埋めた・・・とか、カッパが、既婚の娘のところに夜な夜な通ってきて、ついに子供まで産んでしまった・・・とか、現実的にあったであろう淫猥な風習が見え隠れしているように思えます。 -
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カッパがいても何ら違和感のない雰囲気ではありますね。
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小川のほとりには、河童神様が祀られています。
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祠の中には、乳首のぬいぐるみが奉納され、なぜかカッパから乳の信仰に転化しています。
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カッパ釣りをしたい人は、伝承園で許可証をもらわなくてはなりません。・・・って、カッパって釣るもんなのか?
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遠野のカッパの顔の色は赤いんだそう・・・。
佐々木喜善の曾祖母も、幼少の頃に、真っ赤な顔をしたカッパを目撃したことがあるらしいです。
(遠野物語59話より) -
赤いカッパ・・・と言い伝えられていながらも、お土産品のカッパはほとんどグリーンだったし・・・カッパ淵にあるカッパ2体も青いし・・・。
ここにある2体のカッパは、子育ての神様らしいです。もはやカッパは、ここでは神格化しているようで・・・。
このカッパは、子ガッパにお乳をあげていて、もう1体のカッパは、心穏やかに子育てをしなさいと言う意味で香炉を持っています。カッパ淵 自然・景勝地
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遠野では、旧石器時代や縄文時代の遺跡が見つかっていますが、奈良時代頃から米作りが始まり、里の暮らしが営まれるようになりました。
平安時代末には、東北地方に勢力をもっていた安倍氏の一族が遠野にいたと伝わっています。
「カッパ淵」傍のこのあたりに、安倍貞任(平安中期の豪族で、源頼義・義家父子に討たれた)の一族が、1050年頃から構えた屋敷があったそうです。豪壮な直家(すごや)の母屋には、数十名の家族が住み、土塁と堀とでかこまれていたそうです。
昔栄えた家で、今でも屋敷の周囲には濠があり、水を通している・・・と「遠野物語」68話にもあります。 -
もちろん今では屋敷の跡形もないけれど、堀の跡などの遺構が残っている・・・と説明板に書いてあるのですが・・・説明板の周囲を眺めても、どこが遺構なのかよくわかりませんでした。
土塁なのかな・・・なんとなく土地が高くなっているところがあるようだけど・・・。ちょっと上ってみたけれど、民家の畑になっていて・・・どこまで入っていいのかもよくわからなくて・・・それ以上探すのをやめちゃいました。 -
「安倍屋敷跡」については、前もって全く情報がなく知らなかったのですが、少しだけお濠の跡や、約400年前に安倍氏の養子となった人が、甲州より勧請した古い社があったようです。
もっと探してみればよかったのかもしれないけれど、この時にはどこにどんなものがあるのか知らなかったので、まぁ仕方ないかな・・・。
またの機会にでも・・・。安倍屋敷跡 名所・史跡
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足洗川から、15:33のバスがあり、急げばちょうど間に合うかも・・・と慌ててバス停に向かいます。
ところが意外と距離があって、腕時計とにらめっこしながらちょっと走っちゃったりして・・・。
もうすぐバス停・・・と思ったところで、ちょうど交差点から入ってきてバス停を通り過ぎていくバスが見えました〜〜。え〜〜?あれかな?腕時計の時刻は、ぴったり33分くらいなんだけど・・・。
バス停についたものの・・・先ほどのバスがそうだったのか気になるし・・・行っちゃったのに待っていても仕方ないので(次のバスは1時間余りあと)、バス会社に電話して聞いてみました。アルザスで、バスを1時間近く待って、結局来なかったという経験がまだ身に染みていたので・・・。ここは日本だし、言葉も通じるし、携帯電話があるしね!
すると、時間よりも遅れることはあっても、早まることはない。でも今、どのへんをバスが走っているかはわからない・・・ということでした。
ずるずると待っていても時間の無駄だと思い、15分だけ待ってみましたが、全く来る様子がないので、タクシーを呼んで、伝承園の前で待つことにしました。
伝承園の前で待っていると、普通の車が停まり、男性が「先ほど電話くれた人ですか?バスが途中で故障しちゃったので、送っていきます」と・・・。え〜!?電話したことを知っているので、バス会社の人なんだろうけど、見知らぬ人の自家用車に乗るってのはやや抵抗があるし・・・すでにタクシーを呼んでしまっているので、お断りしました。
それにしても・・・結局、あのままバスを待っていたら、次のバスまでずっと来なかったってことなのか〜?電話して良かったわ〜。田舎のバスって・・・日本でも油断ならないです・・・。 -
今は16時をまわったところで、まだ少し観光ができそうなので、タクシーに「遠野市立博物館」で降ろしてもらいました。
この時にはまだ「遠野物語」を読んでいなかったし、その物語が生まれてきた遠野のバックボーンを知るにはいいかな・・・と思って、訪れてみることにしました。遠野市立博物館 美術館・博物館
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もともと、駅から近い「とおの物語の館」には、明日にでも寄ってみようとプランしていましたが、こちらの「遠野市立博物館」を訪れる予定はなかったのですが・・・遠野の風土や歴史、暮らしを知れば、「遠野物語」が生まれた世界観を少しでも知ることができるかな・・・と思い、急きょ訪れてみることにしました。
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遠野郷のうち、遠野町は、江戸時代には、鍋倉城を中心に、遠野南部氏1万2千5百石の城下町として発展していました。
市がたったり、盛大なお祭りがおこなわれたり、盛岡に次ぐような賑わいをみせていました。 -
一方、農民が住む里では、馬に荷物を背負わせて各地へ運ぶ駄賃付けや、農耕や養蚕、山仕事などを生業としていました。
そして、ほとんどの面積を山に占められている遠野の人々にとって、山は仕事の場であると同時に、神や山人、獣が棲む異郷と考えられ、畏れ敬うものでした。
「遠野物語」は明治時代・・・盛岡藩から岩手県になって、町村制が敷かれた時代に書かれました。各地に学校ができ、町には洋風建築も建つようになります。柳田國男が訪れた明治41年頃の遠野は、近代化が始まりつつある町と、伝統的な暮らしの里との間で、ゆれる姿だったのです。 -
絵馬は、生馬(いくま)を神馬(しんめ)として神に奉納したのが始まりと言われています。この風習は、馬形などに変わり、ついに絵だけを奉納する絵馬が作られました。図柄も、馬だけを描くものから、次第に祈りの内容そのものを現すようになり、家内安全・病気快癒などを願って、人物や鳥・獣など様々な図柄を描くようになりました。
遠野で馬は、農耕や駄賃付け、山仕事などの労働力になるばかりではなく、馬市での貴重な現金収入源としても、人々の暮らしを支えてきました。そのため人々は馬を大切にし、馬の繁殖と健やかな成長を願って、各地域に創られた駒形神社にお参りし、数多くの絵馬を奉納しました。また、いたるところに、馬頭観音の石塔が建てられました。 -
こちらは、供養絵額というもので、故人を供養するために、遺族や友人が寺院に奉納したものです。江戸時代〜明治時代に多く製作されました。
豪華な調度品に囲まれ、美しい着物で装った故人が、家族団らんを楽しんだり、生前好んだ趣味、遊び、仕事をする様子が描かれ、死後の世界で楽しく暮らすことを願う人々の気持ちが込められています。
床の間などに必ず没年や戒名が記されているのが特徴です。 -
入館してから17時の閉館まで1時間もありませんので、あまり丁寧に見ている時間がありません。
なのに・・・このオシラ信仰のコーナーに、つい多くの時間を費やしてしまいました。
オシラ神(オシラサマ)は、桑の木などで2体1対のご神体を作り、主に家の神、養蚕の神、目の神として信仰する東北地方を中心とした民間信仰のひとつです。
オシラ神は、明治27年に、遠野出身の人類学者・伊能嘉矩(いのうかのり)によって初めて全国に紹介され、さらに柳田國男の「遠野物語」によって、養蚕の始まりを伝える馬と娘の話が広く知られるようになりました。
頭を包んだ包頭型と、頭を布から出した貫頭型があります。
普段は、箱のなかに納められて、神棚や仏壇の引出しに置かれている場合が多かったようです。
祭日には、オシラ遊ばせといって、その日の朝に祭壇を設けて祀ります。祭壇の前には、小豆団子や精進料理などが供えられます。祭日に拝むのは、主に主婦を中心とした家族ですが、親戚や近所の人が参加する家もあります。
オシラ神に、オセンダクと呼ぶ新しい布を1枚着せて、豊作や家内安全を祈願します。子供に背負わせたりする場合もあります。 -
この博物館では、各地域のオシラサマが展示され、何の神として信仰されていたかや祭日、それにまつわるエピソードなどが示されており、地域によって少しずつ異なっているのが興味深いです。
こちらのオシラサマは、岩手県野田村というところのもので、親戚の子の目が見えなくなったので、イタコに拝んでもらったところ、オシラサマを拝めばよくなると言われ、拝んだら治ったという。その時に、オシラサマの着物を変えた方がいいと言われ、包頭に鈴をつけた現在の形にしたそうです。 -
こちらでは、祭日には、着物を1枚着せ、オシラサマの顔におしろいをぬり、子供たちにおんぶさせたりして遊ばせました。祭日に関係なく、毎日ご飯と水をあげて拝んでいました。
地域によっても・・・もしかしてお家によっても習慣が多少異なっていたのかもしれません。 -
こちらは、遠野市青笹町(博物館では、現在の地名となっています)のオシラサマ。ある時、家族に病気の者が出たので、拝んでもらったところ、オシラサマを川に流せばいいと言われたので、川に流しました。その後、また家族の具合が悪くなったとき拝んでもらったところ、オシラサマを流したせいだと言われたので、70年前に作り直したそうです。
このお話を見ると、なんだ〜?どっちなんだよ〜?なんて苦笑しますが、「遠野物語」には、え〜?なんなの〜?とか、え〜?それだけ?と言ったような(とぼけたような)お話がけっこう出てきます。 -
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こちらは、岩手県山田町のオシラサマ。
こちらでは、肉を食べてはいけないと言われていました。祭日にはイタコを呼んで拝みました。
オシラサマによって、肉を食べてはいけないなど、禁忌を告げられる場合も多いようです。
「遠野物語拾遺」では、オシラサマの咎めがあまりにも煩わしくて、オシラサマを煮えた鍋に投げ込んだり、川に流しちゃったりするお話もあります(それもどうかな・・・と思いますけれど)。でも、オシラサマも負けじと、戻ってきたりするのです・・・。肉を食べると口が曲がる・・・という戒めも多かったようです。
(遠野物語拾遺81、82話より) -
遠野市小友町のオシラサマ。祭日には、着物を1枚着せました。
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オシラサマ、色々バリエーションがありますよねぇ・・・。面白いです。
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遠野の郷土芸能の多くは、江戸時代〜明治時代に始まり、大正〜昭和初期にかけてもっとも盛んな時期を迎えました。
様々な郷土芸能の中で、しし踊りは、鹿を象徴したしし頭を被り、身にまとった幕を持って踊る幕踊り系のしし踊りです。
遠野では、ドロノキ(ヤマナラシ)を、カンナで削った薄く長い経木状のもの(カンナガラ)をつけるので、特にカンナガラじしと呼ばれています。
伝承では、16世紀の終わり頃、京都から伝えられたしし踊りに、郷民の間で親しまれていた豊年踊りや、神楽の「山の神様」を加えて作られたと言われており、しし、太刀振り、中太鼓、種ふくべ、子踊りなど総勢3〜40人の大群舞が特徴となっています。
写真の青笹しし踊りの幕には、遠野三山のひとつ六角牛山と書かれています。 -
家の中で、家族が集まる常居(じょうい)と呼ばれるお部屋の様子。現在でいう居間でしょうか。
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衣食住に係わる様々な道具の展示。
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人と馬とが同じ屋根の下に住む曲り家、絵馬、オシラ神信仰など、遠野の人々と馬との強い結びつきを見ることができます。
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語り部が語る遠野のお話を、モニターで選んで見ることができます。やっぱり何を言っているのかほどんどわかりません。
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2階には、マルチスクリーンシアターがあり、「遠野物語」のお話を大画面映像で見ることができます。
ほんとは、もっとたくさん見たかったのですが(他に誰もいなかったし)、閉館までの時間が迫り、水木しげるの遠野物語アニメ(カッパとオシラサマ)だけしか見ることができませんでした。 -
ちょっと慌ただしくなってしまいましたが、「遠野市立博物館」を17時少し前に出ました。寄ってみてよかったです。
博物館からさらに南側には「鍋倉城跡」があり、現在では、鍋倉城址のほぼ14haが鍋倉公園として整備されています。この南部神社からも、行けるんだと思いますが・・・。
安倍氏のあとに、平泉の奥州藤原氏を滅ぼした源頼朝が、阿曽沼氏にほうびとして遠野を与えました。阿曽沼氏は13世紀に、松崎町に横田城を築き、周りに町がつくられたと伝えられています。16世紀の終わりごろには、城は、ここ・・・遠野町の鍋倉山に移されました。
本丸、二の丸、三の丸などの曲輪が存在する中世的山城でした。
阿曽沼氏没落後の1627年、八戸から南部氏が入部し、240年余りにわたって、遠野南部氏12,500石の居城となりました。
もう17時になるところで、田舎のこの時間はとっても寂しくなってしまうので、今回は鍋倉城跡に行くのはやめておこう・・・。鍋倉城址 名所・史跡
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ホテルに戻ります。城下町だったので、このあたりから駅までは、ほぼ碁盤の目になっています。
来内川を渡り、駅の方へ戻ります。 -
町なかとは思えない川べりの風景。
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遠野町は、内陸部と沿岸部を結ぶ交易の拠点として、賑わいをみせていました。城下町を偲ばせる建物も残っています。
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足元にもカッパちゃん。
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駅まで向かうまっすぐな通りとクロスする通りに、飲食店や宿泊施設が集中していますが・・・もう夕方のせいなのか・・・とっても寂しい感じです。
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駅が見えてきました。
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17時過ぎですが、閑散とした感じ・・・。けっこう道が濡れていますが、今日はタイミングがよくて、「伝承園」や「カッパ淵」では降られずに済んだのでよかったです。
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「フォルクローロ遠野」にチェックインしました。お部屋は2階になります。
フォルクローロ遠野 宿・ホテル
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ビジネスホテル系のシングルなので狭いです。
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窓の外は、遠野駅のホームが真ん前。
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夕食には、遠野名物のジンギスカンを食べに・・・。
50年ほど前まで、遠野ではホームスパン用に羊を飼育している家が多く、新鮮な羊肉が手に入りました。なので、家庭で羊肉を食べるほど一般的だそうです。
もうほとんどお店も閉まり・・・観光客も全然見かけず・・・。 -
18時頃、ホテルから最も近い「まるまんじんぎす館」というお店に来ました。
焼肉屋などに来ると、連れ合いの目が悪いので、私がひたすら焼いて、配って・・・なかなか自分の食べるヒマがなく、落ち着かないので、めったに焼肉屋なんかには行きません。
ところが、ひとりでも、どんどん焼けてしまって(何かを乗せておかないと、熱くなりすぎちゃうかなとか、ラードがカラカラになってしまうんじゃないかなと思ってしまって・・・)、忙しなく追い立てられてしまい・・・結局、こういう形態の食事が落ち着かないのは、連れ合いのせいじゃなかったのだな〜と初めて判明しました。
けっこうお肉が厚いな〜とは思いましたが、ジンギスカンって、ずいぶん久しく食べていないので、他がどうなのか比べようがないな・・・。味やお肉としては、特に、すご〜くおいしい・・・って感激するような印象ではないかな・・・。たぶん普通にジンギスカンでした。
遠野では、料理前の肉をたれに漬けて味付けなどせず、そのまま焼いて、後でたれにつけて食べます。まるまん じんぎす館 グルメ・レストラン
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もうすぐ19時。夜になって雨が降ってきました。
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駅前の交番もカッパです。
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駅前に停まっていたタクシーも全くいなくなり・・・ひと気もなく・・・静かで・・・寂しすぎる。
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釜石線は、最終が20時台。降りる人も乗る人もなく・・・列車も静かに停まり・・・去っていきます。
「遠野市立博物館」で買った「水木しげるの遠野物語」なら、今夜一晩で読み切れるので、取っ掛かりとしていいかな~と思い、夢中で読みふけっているうちに、静かな夜は暮れていくのでした。
一人旅最終日の明日も、遠野定番スポットを巡ります。⑫へ続きま~す。フォルクローロ遠野 宿・ホテル
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この旅行記へのコメント (10)
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- 銭形幸一さん 2014/10/06 23:17:20
- ぼんやりとした憧れ
- こんばんは。
遠野といえば曲がり家…。
東北の家って地方によって造りに個性があるものなんですよね。
カッパ淵、水がこんこんと溢れるように悠然と流れていて良い雰囲気。
安曇野の山葵栽培しているところもこんな感じの水の流れだったような。
東北の魅力を堪能なさってらっしゃるようですね。
関東だとこういう場所って無いですよね。
もっと静岡にいるうちに木曽路やら南信州回っておけば良かった…。
・(つд`。)・。
本当に羨ましいなぁ…。
仙台にいるうちに許す限り地方満喫なさってください。
- こあひるさん からの返信 2014/10/09 11:07:04
- RE: ぼんやりとした憧れ
- 銭形幸一さん、こんにちは。
> 遠野といえば曲がり家…。
> 東北の家って地方によって造りに個性があるものなんですよね。
馬もあったかいように・・・という曲り家は、仙台に来て初めて知りました。
> カッパ淵、水がこんこんと溢れるように悠然と流れていて良い雰囲気。
> 安曇野の山葵栽培しているところもこんな感じの水の流れだったような。
> 東北の魅力を堪能なさってらっしゃるようですね。
このカッパ淵の小川は、安曇野ほど清流でもなかったかもしれませんが、静かでほの暗い雰囲気は、カッパが棲んでいてもおかしくないような感じでした。
> 関東だとこういう場所って無いですよね。
> もっと静岡にいるうちに木曽路やら南信州回っておけば良かった…。
遠野は、不思議なお話や出来事とリンクしているので、奥が深くて、スポット巡りがとっても楽しいです。
木曽路は行ってみたいな〜。
> 本当に羨ましいなぁ…。
> 仙台にいるうちに許す限り地方満喫なさってください。
どこに住んでいても・・・車で辺鄙なところまでスイスイ行ける銭形さんのほうが羨ましいですよ〜〜(*^_^*)!
こあひる
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- aoitomoさん 2014/10/06 11:53:36
- 遠野ワールド満載!
- こあひるさん
『カッパ淵』
遠野ワールドのランドマークかもしれませんね。
常堅寺も含めていい雰囲気出してます。
『カッパ淵』の板の案内が何ともマッチして水木しげるワールドともオーバーラップします。
『バス』
恐らくこあひるさんの見たバスが乗る予定のバスだったのかもしれませんね。
問い合わせに答えた方が気になって無線などで確認したのではないでしょうか?
そしたら既に通りすぎていることが判明して、これはまずいということで迎えに来たのかも。
『遠野市立博物館』
結局、タクシーを使ったので早めに着いたために訪れた『遠野市立博物館』。
これが正解だったですね。
ここで『水木しげるの遠野物語』に出会えたこともあり、一挙に『遠野ワールド』に引きこまれた感じで・・
遠野市立博物館にあった『供養絵額』なんて、これも惹かれますね。
『遠野物語』や『遠野物語拾遺』の何話とか書かれてあると一緒に見れるので助かります。
人気の無い風景が、また遠野ワールドその物のように感じます。
遠野ワールドパート2 楽しませていただきました〜
aoitomo
- こあひるさん からの返信 2014/10/08 09:57:11
- RE: 遠野ワールド満載!
- aoitomoさん、こんにちは!!
> 『カッパ淵』
> 遠野ワールドのランドマークかもしれませんね。
> 常堅寺も含めていい雰囲気出してます。
> 『カッパ淵』の板の案内が何ともマッチして水木しげるワールドともオーバーラップします。
水木しげるの遠野物語、読破されましたか?ちゃんと現地で取材して描いているので、あ〜、ほんとにこうだった!って思います。
常堅寺の裏手には、安倍屋敷跡もあったりして、なかなかよい雰囲気です。ひっそりとして、いかにもカッパが棲んでいそうな小川でした。
> 『バス』
> 恐らくこあひるさんの見たバスが乗る予定のバスだったのかもしれませんね。
> 問い合わせに答えた方が気になって無線などで確認したのではないでしょうか?
> そしたら既に通りすぎていることが判明して、これはまずいということで迎えに来たのかも。
うん、それのほうがつじつまが合いそうですね〜。バスを利用する人もほとんどいないでしょうから、時間よりも早く通り過ぎちゃうことはあり得そうです。だからって、迎えに来てくれるのも、田舎らしい親切でした。
> 『遠野市立博物館』
> 結局、タクシーを使ったので早めに着いたために訪れた『遠野市立博物館』。
> これが正解だったですね。
> ここで『水木しげるの遠野物語』に出会えたこともあり、一挙に『遠野ワールド』に引きこまれた感じで・・
> 遠野市立博物館にあった『供養絵額』なんて、これも惹かれますね。
元々のプランでは行く予定にしていなかったのですが、行く予定の「遠野ものがたりの館」では、昔話をメインにしているのに対し、こちらでは、昔話とともに、遠野の暮らしや歴史などがメインになっているので、行ってみてよかったと思いました。
オシラ堂の直後だったので、色々なオシラサマにかなり惹かれて、そこばっかり熱心に見ちゃいました。
> 『遠野物語』や『遠野物語拾遺』の何話とか書かれてあると一緒に見れるので助かります。
遠野のスポットは、遠野物語や遠野物語拾遺あってこそのスポットなので、その世界にすっかりハマってしまっている独りよがりでないといいのですが・・・。
> 人気の無い風景が、また遠野ワールドその物のように感じます。
何もないような普通の風景こそ、遠野ワールドの源なのでしょうね〜。
こあひる
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- わんぱく大将さん 2014/10/06 08:03:57
- 嫌味ですか?
- こあひるさん
なんと、アヒルの数が増えましたね。嫌味ですか。 そうそう、高校生の甥が修学旅行でロンドンに。 大英博物館で買ってきたもの、そう、このアヒル。それもインディアンあひる。 なんでやね? 嫌いやのに〜。 実家に置いて帰ってきました。
ホップってえらく背がのびるんですね。 で、ジャンプか? なかに、ステップがはいるか?
大将
- こあひるさん からの返信 2014/10/08 09:31:48
- RE: 嫌味ですか?
- 大将さん、まいど。
わんぱく大将って誰だっけ?と思ったら、大将殿でしたのね〜。
ひまわり写真の採用で・・・というきっかけもわかりましたが・・・。そもそもの大将っていうネーミングの由来もわかりました。それにしても、大将って呼ばれるお人柄なのでしょうね。
プロフ、前の写真がリアルで気持ち悪いっておっしゃってたので、かわいいあひるちゃんにしたんですが・・・これでもお気に召さなかったですね〜(笑)。すんまへん・・・。
こあひる
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- みかりさん 2014/10/05 13:18:37
- 遠野か・・・
- こあひるさん、こんにちは!
一人旅もいよいよ終盤。遠野散策楽しく拝見しています♪
私の中で遠野のイメージと言うと「カッパ」。それもテレビで
昔見た「カッパ淵のカッパ伝説」みたいな番組のイメージを
持ったままこの歳になってしまったので・・・(笑)
遠野に行くならカッパ探索へ・・・ような感じがしてるんです。
実際はカッパだけじゃ無くて、不思議な魅力がある郷で・・・
まるで昔話の世界そのままの、風情ある里山・・・
オシラ堂の雰囲気にも圧倒させられるし、カッパ淵だって
30年前までは普通にカッパがいた・・・と言われても、そうなんだ〜と
思わず答えてしまいそうな雰囲気。
何より、こあひるさんが紹介している「遠野物語」の世界感と
照らし合わせながら旅行記を見ていると、私もどっぷり物語にハマッテから
遠野に旅立ちたいなぁ〜と思ってしまいました。
そうそう蚕と言えば・・・私が生まれる前は、我が家でも蚕を本格的に
飼っていた頃があったみたい。古い家は広めの天井裏があったし・・・
私が小学生の頃は、普通に蚕を自由研究のような感覚で飼っていましたヨ。
私も近所の家から貰って、もちろん育てていました♪
我が家にも、家の周りにも桑の葉はあったので・・・・
ところが、繭になったので物置に入れておいたらある日、物置を
開けたら一斉に数十匹の蛾が飛び立って・・・それから少しトラウマ。(笑)
みかり
- こあひるさん からの返信 2014/10/07 09:59:18
- RE: 遠野か・・・
- みかりさん、おはようとざいま〜す!
> 私の中で遠野のイメージと言うと「カッパ」。それもテレビで
> 昔見た「カッパ淵のカッパ伝説」みたいな番組のイメージを
> 持ったままこの歳になってしまったので・・・(笑)
私の中では、ザシキワラシかなぁ。遠野って、他のどこにでも伝わっているような民話のある田舎・・・ってくらいにしか思っていませんでした。
> 遠野に行くならカッパ探索へ・・・ような感じがしてるんです。
> 実際はカッパだけじゃ無くて、不思議な魅力がある郷で・・・
> まるで昔話の世界そのままの、風情ある里山・・・
カッパが棲んでいても違和感のない風景がいいですよね〜。そういうお話がどうして生まれてくるのか・・・そのあたりを想像してみるのが面白いですね。
> 何より、こあひるさんが紹介している「遠野物語」の世界感と
> 照らし合わせながら旅行記を見ていると、私もどっぷり物語にハマッテから
> 遠野に旅立ちたいなぁ〜と思ってしまいました。
遠野物語がなければ、ガイドブックで見て、行ってみたいと思ったオシラ堂や卯子酉様を写してくるだけで終わってしまったかもしれませんが、そこに半分ホントにあったような記録的なお話があるので、スポット巡りがとっても楽しいです。
> そうそう蚕と言えば・・・私が生まれる前は、我が家でも蚕を本格的に
> 飼っていた頃があったみたい。古い家は広めの天井裏があったし・・・
あら〜そうなんですか〜。昔、山のほうの地方では、養蚕は盛んだったでしょうが、自分のお家で養蚕をやっていた・・・ってのは、また凄いですね〜。今、ちょっとブームにもなっている絹産業に係わる古い施設が、より身近に感じられますね。
> 私が小学生の頃は、普通に蚕を自由研究のような感覚で飼っていましたヨ。
> 私も近所の家から貰って、もちろん育てていました♪
> 我が家にも、家の周りにも桑の葉はあったので・・・・
私も小学生の時に、強制的に蚕を飼わされました(たぶん夏休みとか?)。桑の葉は・・・どうしてたのかな?エサにあげていましたが、どこから手に入れていたのかは忘れちゃった・・・。まだあのころは、蚕も桑の葉も、東京の小学生に飼わせてみるってくらい、身近な存在だったのでしょうね。
> ところが、繭になったので物置に入れておいたらある日、物置を
> 開けたら一斉に数十匹の蛾が飛び立って・・・それから少しトラウマ。(笑)
蛾になっちゃうと怖いね〜〜〜!繭まではかわいいんだけど・・・。私も、小学生の頃・・・蝶が耳に留まって(自分ではそう記憶している)、それが怖くて大泣きして、それ以来、蝶すら怖くなりました。
こあひる
-
- ガブリエラさん 2014/10/05 08:24:03
- 交番がカッパヽ(^o^)丿
- こあひるさん☆
おはようございます♪
カッパ釣り、ちょっとしてみたいかも!
(いやいや、魚釣りすらしたことないのに・・・笑)
許可がいるって、なんだかほほえましいですね♪
立派なお寺や神社があって、目が釘付けになりました♪
最近、素敵な山門とか見ちゃうと、わくわくします(*^_^*)
バス会社の方、親切ですね♪
わざわざ、車で来て下さるなんて!
でも、女性一人旅では警戒も必要ですものね。
お気持ちだけ、ありがたく頂戴して、タクシーがベストですね(^_^)v
おしらさまは、お顔が隠れてるのは可愛らしい感じがします♪
でも、お顔が見えてると、やっぱりちょっと怖い・・・。
カッパの交番、可愛いです〜♪
奈良にも、鹿の顔の交番、あればいいのに・・・。
せんとくんだと、ちょっと不気味ですが(笑)。
明後日から、1週間行ってきます!
ルーマニアレポ、頑張りますね♪
ガブ(^_^)v
- こあひるさん からの返信 2014/10/07 09:18:36
- RE: 交番がカッパヽ(^o^)丿
- ガブちゃん、おはよ〜!
今朝、出発だね〜!これを見ているのは、もうお帰り〜!の時かな。
> カッパ釣り、ちょっとしてみたいかも!
> (いやいや、魚釣りすらしたことないのに・・・笑)
> 許可がいるって、なんだかほほえましいですね♪
子供向けだと思うのですが、微笑ましいですね。この日は平日だったけど、週末にはトライする人がいるのかしら?
> 立派なお寺や神社があって、目が釘付けになりました♪
> 最近、素敵な山門とか見ちゃうと、わくわくします(*^_^*)
見かけはけっこう寂れていて、無人?って感じのお寺や神社が多いのですが、その寂れた朽ち果てたような雰囲気がまた、遠野ワールドでいいのかもね。
> バス会社の方、親切ですね♪
> わざわざ、車で来て下さるなんて!
> でも、女性一人旅では警戒も必要ですものね。
> お気持ちだけ、ありがたく頂戴して、タクシーがベストですね(^_^)v
田舎らしい親切でありがたいんですけれど、もしあのままバスを待っていても、結局来なかったんかい?って思っちゃうよね〜。でもなんだか呑気でいいですよね。
> おしらさまは、お顔が隠れてるのは可愛らしい感じがします♪
> でも、お顔が見えてると、やっぱりちょっと怖い・・・。
市立博物館には、色々な形状のオシラサマがあるのにビックリ・・・。とっても面白くて興味深いです。古い人形と同じように、物にこもった念というか気のようなものを何となく感じますね。
> カッパの交番、可愛いです〜♪
> 奈良にも、鹿の顔の交番、あればいいのに・・・。
> せんとくんだと、ちょっと不気味ですが(笑)。
遠野では、公衆トイレとかも昔の家屋っぽく造ったり、景観にこだわっているような気がします。
> 明後日から、1週間行ってきます!
> ルーマニアレポ、頑張りますね♪
ほんと〜〜に、楽しみにしてますよ〜!
こあひる
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