2014/09/13 - 2014/09/14
1600位(同エリア3232件中)
mickさん
河口湖への一泊旅行、メインの目的は富士山の美しい姿を見ることですが、こればっかりは天気次第です。河口湖周辺には博物館や美術館などの施設も沢山あるようなので、面白そうな所をピックアップして雨用のプランも用意しつつ、なるべく良い天気になってくれることを祈って出発しました。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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正午前ごろに河口湖に到着し、まずは昼食、ということで、山梨に行ったらぜひ食べてみたいと思っていた「ほうとう」を食べに、専門店の「ほうとう不動」に行ってみました。店は大きくて、まだ時間が早かったこともあり、ほとんど待たずに入ることができました。注文してからは少し時間がかかりましたが、味の方は期待どおり、とてもおいしかったです。店を出る頃には行列が出来始めていました。
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続いて訪れたのは「河口湖オルゴールの森美術館」です。入口からチケット売場の建物まで庭園が続いていて、上品な雰囲気が漂います。
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施設内も、ヨーロッパの雰囲気を意識した、洒落た造りになっています。ところで、建物の背後には富士山が見えるはずなんですが、その辺りは雲で覆われてしまって何も見えません。今いる場所の天気はとても良いのですが、肝心の富士山がこの状態では、どうやら雨プランの方を採用しなければならないような予感です・・・。
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普通「オルゴール」といえば素朴な音を奏でる小さな箱ですが、この施設で展示されているのは、起動させると自動的に音楽を演奏するのは同じでも、オーケストラの音を再現してしまうような、かなり大がかりな装置が主になっています。この「ダンスオルガン」は、起動するとホール中の沢山の人形が一斉に動き出して打楽器を打ち鳴らし、まるでホールそのものが一つの楽器になったような、圧巻の仕掛けです。他にも施設内の色々な場所で演奏実演やイベントが次々に行われ、あっという間に時間が過ぎていきます。
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富士山は依然として顔を見せてくれそうにないので、次に訪れるのも美術館です。「久保田一竹美術館」という、着物の染色家の作品を展示した美術館で、着物の美術館なので和風のイメージがあったんですが、入口の門は随分とエキゾチックな雰囲気です。門をくぐると、建物までは緑豊かな庭園が続きます。
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建物もやはり独特の雰囲気です。館内はそれほど広くはなく、撮影は禁止ですが、展示されている作品の数々は、絵画のように細密で、極めて色鮮やかな、「染物」の概念を覆すような見事なものばかりで、とても見ごたえがありました。
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建物の奥にも野趣あふれる庭園が広がっています。この庭や建物も含めて、施設全体で一つの芸術を表現しようとしている感じがします。最初に門や建物を見たときには不思議な感じがしましたが、既存の枠にとらわれない独創的な展示作品の数々を見た後で改めて考えると、一見奇抜な門や建物も、決して美術館のコンセプトと矛盾するものではないような気がしてきました。
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宿泊先は温泉旅館ではなく普通のペンションなので、やっぱり旅行に来たなら温泉には入っておかないと、ということで、先程の美術館のすぐ近くにある日帰り温泉「野天風呂天水」を訪れました。設備の割にはややお高め(1000円+ロッカー100円)な気もしましたが、まあそれはともかく、しばしゆっくりと旅の疲れを癒すことにしました。
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宿泊先のペンションへ向かう途中、ダメ元で、富士山のビューポイントである大石公園に寄ってみました。雲はだいぶ少なくなってきて、裾野の稜線は見えるようになっていましたが、山頂付近は見えそうで見えない感じです。どうやら翌日に期待するしかなさそうです。
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大石公園は、ラベンダーが咲く初夏の時期が最も賑わうようですが、公園内には色々な花が植えられていて、他の季節でもそれなりに楽しめるようになっているようです。でも結局は、主役の富士山次第、という感じですが・・・。
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今回の宿泊先、「ペンションムーンライト」です。建物は古いように見えますが、最近オーナーが代わって新装オープンしたばかりらしく、建物内はきれいになっていて、特に古さは気になりませんでした。食事もとてもおいしく、快適に滞在できました。
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さて翌朝、再び大石公園に行ってみました。富士山に雲はかかっていますが、頂上はちゃんと見えています!
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秋っぽい草花を取り込んでみました。あらためて写真を見ると、穂が雲の形とシンクロしているようにも見えます。
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山の中腹付近に、稜線を隠すように雲が広がり、雲の下はかすんではっきり見えないので、まるで雲の上に山が乗っかっているかのような、非現実的な風景に見えなくもない気がします。
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どうやら今日は少しは富士山の姿を楽しめそうだ、ということで、今度は河口湖の遊覧船、「アンソレイユ号」に乗ってみることにします。
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大石公園から見るのと距離的にはそれほど大きく変わらないはずなんですが、湖上から見る富士山は、気のせいか、とても大きく見えます。雲もだいぶ少なくなり、山の形がはっきり分かるようになってきました。もう十分に、ここまで旅をしてきた甲斐があった、と言える風景です。
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さらに、船着場のすぐ近くに乗り場がある「カチカチ山ロープウェイ」にも乗ってみます。遊覧船とロープウェイは、割引になるセット券が発売されています。まだ朝9時半頃ですが、ロープウェイ乗り場には行列ができていて、一度で乗りきれないほどです。
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ロープウェイで登った天上山から見える富士山は、これまで湖越しに見てきた姿とはまた趣が違い、見渡す限りの深い緑に覆われた、生命力に満ち溢れた姿、という印象です。
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反対側には河口湖が一望できます。富士山のインパクトが強すぎるため、地味な印象になってしまいますが、こちらもとても美しい風景です。
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再びロープウェイで山を下り、帰る予定の時間までまだ少しあるので、湖畔を散歩がてら10分ほど歩き、「山梨宝石博物館」までやって来ました。
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館内には、様々な種類の宝石や、加工する前の原石などが展示されていて、巨大な結晶も見ることができます。それほど広くはありませんが、その分、入場料は600円と安めです(初日に行った2か所は1300円でした)。もしかすると展示物の総額は、入場料の何億倍、とかになるのかもしれません。
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そうこうしているうちに、帰る予定の時間になったので、再び湖畔を歩いて駐車場の方に戻ります。湖の方を眺めると、たくさんの人が、ボートに乗ったり、釣りをしたりして、のんびりと余暇を楽しんでいます。今回1泊で色々な所を慌しく見て回った私としては、世界遺産富士山の雄大な景色をバックにこんな贅沢な時間の使い方ができるのは少しうらやましい気もします。それでも、今回は最終的に天気にも恵まれ、富士山の姿もしっかり見ることができて、良い旅行になったと思います。
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