週末インド＊コーチン旅

2014/09/12 - 2014/09/15

地球の歩き方インドを眺めてたら面白そうな行き先を発見したので、4月末に取ったビザが有効なうちに行くことに。
コーチンです。ケララ州。

9/12　仕事後、シンガポールからコーチンへ。
9/13　深夜着、コーチン観光、カターカリダンス観劇
9/14　バックウォーターツアー、カターカリダンス観劇、コーチンからシンガポールへ。
9/15　朝シンガポール着

三連休ですが実質２日。Tigerは毎日は飛んでないのでどうしてもこうなった。
それでもこんなマイナー都市でも飛んでいるTigerさんはすごい！あとハイダラバード行きもあった。
Tigerさん往復336Sドルでお安かった。

ケララ州は識字率98％、キリスト教、アラビア海、カレーがうまい、など聞いてたけど行ってなかった。
でも歩き方のカターカリダンス写真を見て、これは現地で見たい！と思って行ったのでした。
歩き方の写真、重要。ロンプラならイメージが湧かなかっただろうな。ロンプラのインドは内容が素晴らしいけどさ。

エリア コーチ(インド)

• 旅行の満足度: 4.5

始まりはいつもチャンギから。
Tigerのコーチン行きは22:50発なので、仕事後余裕で空港に行ける。
コーチン行きは南インドの顔が多かった。この便使うのってどうゆう人なのかな。でもニーズがあるから飛ばしているんだろう。ちなみにSilk Airのコーチン行きはCancelになってた。高くてニーズがないのだろう。Tiger偉い。
そしてさすがのTigerさん、定刻出発、定刻前到着。4時間のフライト、ずっと寝てた。

到着した便がTigerしかなかったのでイミグレもサクサク。パスポートのスタンプを指定したら笑顔でOKOK言われて早くもここはいいインドだ！を実感。
宿にタクシーをお願いしてたのだが早く出すぎてちょっと出会えず不安だったが、ちゃんと来た。
通常荷物出てきて。。。てやると1時間はかかるからちょっと遅目に来たらしい。だよね、私荷物機内持ち込みだし。。。空港ピックアップお願いしたらここ言っとくべきなんだな。次回からそうしてみよう。

で、宿はNoah’s Ark Homestayという宿。Fort Cochin地区にあって観光に便利で、トリップアドバイザーで評価が良かったので。Agodaで予約して2泊で6000円ぐらいとインド基準では中級のレベル。安宿はエルナクラムにたくさんあったが時間がないので見どころの多いこの地区にした。
疲れたので速攻で寝る。

次の日遅かったわりに7時ぐらいに目覚める。シンガポールは9時半だからまぁしょうがないか。
シャワー浴びて下でご主人にご挨拶する。切り盛りしているのは奥さん。旦那さんはいい人だが実務はあまりやってなかったっぽい。でもいい人で色々教えてもらった。夜のカターカリダンスのショーと明日のバックウォーター1日ツアーの予約もしてくれた。旅行会社に行く手間が省けた。
今日は街観光に出るとしよう。
宿を外から。素敵な邸宅って感じ。

ゲートを出たら緑の多さにびっくり。これは素敵だ。

風情があって歩いてて楽しい。

まずは朝食。昼にミールスが食べたいからお腹セーブを兼ねてフルーツとコーヒー。
こんなおしゃれなカフェがあるなんて。インドじゃない。

教会が多くて、これはSanta Cruz Church。普通にヨーロッパ教会（でもどことなくインドっぽいニオイも漂う）。

その後も緑が多い道をぐんぐん歩きます。

で、St Frances Church。ヴァスコ・ダ・ガマってコーチンで死んだらしい。で、数年ほどここに埋葬されたのちポルトガルに持ってかれたそう。

でも内部は工事中で風情もひったくれもありません（笑
教会だけど靴脱いであがるところがインド。

路上の土産屋がそこそこいるんだがしつこくなくて、リクシャもチャーター観光薦めてくるんだがしつこくない。ああ楽だなぁ。

St Francis Churchから歩いてすぐにFabIndiaとAnokhiがあるのを事前に調べてたので行ってみる。
Anokhiは相変わらずかわいいのう。。。クルタお買い上げ。Fabindiaは案外小さくて外人が多すぎてひやかして終わった。

この教会もかわいらしい。

その後フラフラっと歩き、ビーチ側に出てみる。

確かにビーチもあるけど、それよりもこれ。Chinese Fishing Net。おおこれがーー！！

写真で見たことあるけどどうやって動いて魚取るのかあまりイメージわかなかったんだけど、実際見てとても納得。三角形部分が上下するんだ！これは現地来て見ないとわからなかったわ。

その後も歩いてるとFishing Netがいっぱい。

人力でネットを下ろしているところ。

観光客狙いなのか「おいでおいで」をよくされるが、そこんところは買わされそうだからちょっと無視。
またインドなのでゴミも多い。

ビーチには魚も売っている。買ったら調理してあげるよ！って店が多い。

その後も歩く歩く。ゲバラさんがいた。

モスクがあった。

歩いてたらエルナクラム行きフェリー乗り場にたどり着いたので乗ってみる。4ルピー。

来るまで待ちます。

来ました。

そして勢い良くダーッと乗ります。端っこ席ゲットして優雅に楽しむ。

で、エルナクラム到着。
出てみたけど普通に街であまり面白くもなさそうなので、さっさとフォートコーチンに戻る。

フォートコーチンに戻り、フェリー前にたむろってたリクシャドライバーにマンタッチェリー地区まで行ってもらう。宿のおじさんに相場は30ルピーぐらいと言われてたけど、本当に言い値が30でびっくりした。インドでリクシャにネゴしないなんて！！！もちろん観光パッケージ薦めてきたけど、お腹が空いて死にそうだ！と言ってレストランまで行ってもらう。

行ってもらったのはマンタッチェリー地区にあるSri Krishna Cafe。ここ有名らしい。リクシャのお兄さんも一発でわかってたし。

ローカルもいっぱいで期待ができる。
オーダーしたのはもちろんミールス。ケララでミールスは本当食べてみたかったのだ。

オーダーするとおじさんがプレート持ってきてくれ、ごはんとサンバルをかけてくれる。こちらがミールス。もちろん手で混ぜながら食べます。
すごくシンプルなミールスなんだけどうまい。ちょっと辛さもあるけどとてもやさしい。うまい。うまい。
ミールスっていつも胃袋破裂コースだと思ってたのに、ここのミールスはとても胃に優しく、食後も体が楽でたくさん歩けた。
すごいぞケララのミールス。これだけでケララに来た甲斐があったな。そしてここではお値段50ルピーと激安。

胃も元気なのでまたまた観光。今度はDutch Palaceに来てみた。

コーチンの王族の歴史などがメインの博物館になっている。内部は写真禁止。王族の絵や写真とか、中にはちょっとしたヒンズー絵画なんかもあって面白かった。コーチンの王族の正装、特に女子は白い布を風呂あがりみたいに巻いてるだけでそれでいいのか？！とちょっと思ったり（中には胸丸出しの人もいた、おばあちゃんだったので出しても良かったのだろうか。。。）。

シナゴーグありました。ユダヤ人が逃げてここまで来てたらしいが、イスラエル建国とともにほとんどあっち行っちゃったんだってさ。
あいにく土曜日は閉まってた。残念。

そこからBazar Rdを歩いてフォートコーチンまで戻ることに。2キロぐらいかな。暑いけど日陰を歩けばそこそこ大丈夫。
またしても教会。インドっぽくないなぁ。

町並みがインド風を抜いたら鎌倉とかそんな気がしてくる（笑

インドなトラックで大渋滞中。

風情のあるコロニアルな建物もちらほらあり、でもボロさ漂うインドらしいところもある。

フラフラするだけで楽しいなーと。

歩いてたら宿の近くに戻ってきた。こちらシリア教会。シリアー！

しかし酒が売ってないこの辺。ちょっとフレンドリーそうなリクシャ兄ちゃんがいたので酒屋を聞いてみたら、どうもこのあたりは政府系のお店でしか売ってないらしい。ケララ州政府は厳しいんだな。で、ついでだから連れてってもらう。往復40ルピー。途中おみやげ屋に寄ってくれないかと来て、ああそうかコミッションもらうやつか、と思って暇だから付き合ってあげる。おみやげ屋2件ぐらい行ったがどこも経営者はカシミール人。出たよカシミール人！おみやげ屋も相変わらずうざいぜ！でも最近スリナガル行ったばかりだし「カシミール人？スリナガルいいところよね！ソナマルグ最高！」と言うとちょっとかわせる、が最近は洪水の影響で。。。。とちょっとしんみりしちゃってかわいそうでもあった。

部屋に戻ってちょっと休み、夜のカターカリダンスに出かける。
この日行ったのはGreenixというシアターのショー。カターカリダンスだけでなく色々あるらしい。
でもメイクアップもしっかりある。
ベースから作るんじゃなくて、パーツパーツを塗っていってた。手間がかかるんだねぇ。
一人でじっと見てたので（笑）声をかけられてちょっと質問してみる。
お化粧の色はナチュラルカラーなんだそうで、ああだったら肌にやさしいね。

その後おじさんが出てきて顔の輪郭に沿ってえら張りをつける。普通のコピー用紙を切って貼り付けてるだった。液体みたいなの（多分松脂）つけて、綿をちょこっと塗って、それから白い糊っぽいのを塗って、エラ付けて、とかなり手間がかかるんだな。エラつけてる人は聾唖者のようだった。なるほどこうゆう機会があるのかと感心。

で、ショーはまずインドのダンスから始まる。やっぱり目の動きが面白いわー。

で、カターカリダンスのショー。でも観光客向けでちゃんと解説から始まる。
まずはダンサーが出てきて楽器演奏者にご挨拶やらお祈りやらする。

目の動きを色々したり（めちゃくちゃ早い！！）顔の筋肉パーツで動かしたり、言葉とか顔の表情とか色々型を見せてくれる。

で、演目。右のおばちゃんが悪者で左が神様（だと思う）。すごく面白くて見入ってしまった。
言葉はないけど歌が解説（でもローカルなのでわからない）なところは歌舞伎に近い。
けど表現はすべて顔なのが歌舞伎と違う。インド人彫りが深いし目鼻がでかいからあれやって面白いんだろうな。逆に日本人は浅くて小さいパーツだから歌舞伎になったんだろうな（寄せ目以外はあまり顔芸ないしね）。
色々考えたが面白かったので、明日もツアーから戻って間に合ったら違うカターカリダンスの劇場に行ってみよう。

最後ケララの戦いみたいなのが繰り広げられた。あまり期待してなかったがこれがすごかった。
筋肉質のお兄ちゃんかと思えば体がとてもやわらかいし、戦いもダイナミック。筋肉と柔軟性って大事！と思わせる武術でした。

帰りに宿近くのホテルでごはん。エビとココナッツのドライカレー。エビがうまーい。さすが海鮮がうまいケララ。

時差2時間半で21時はシンガポール23時半だから猛烈に眠くなり、ビール飲みきれないまま就寝。

次の日はバックウォーターツアー。8時ピックアップなので朝食をお願いし（150ルピー）インドの！と言ってたのでドーサをいただく。8時過ぎにはちゃんとピックアップが来た。
その後次々とピックアップしていくが1件来ないところがあり、他回ってからまた来てもまだ準備ができてなくて、どうするのかと思ったら置いていってしまった。すげぇ。。。車内みんな唖然。（その後別の車で来てたみたい）。

1時間ほどのドライブでツアーの出るボート場に到着。早速出発。

こんな細いおじいさんが長ーい棒でボートを押すのが原動力なので当然ながらめちゃくちゃ遅い（前と後ろと2人いる）。しかしこの細さで押すなんてすごい。あとで聞いたら毎日12キロこいでるらしい。全身筋肉なんだろうけど、筋肉の多さが力強さではなく、要は質なのかしらと考える。

のーんびりと、しかし景色はいい。

途中ココナッツ休憩。いただかなかったが。

途中「これから近づく家のおじさんは写真取られるのがとても嫌なので撮らないで」と言われてカメラを隠す。通りかかったら家にNo Photograph Pleaseって書かれてる看板があった。おじさんは警戒して外に出てたが、ガイドと船頭さんと世間話してた。しかも通りすぎてからもしゃべり続けてた。普通のおっさん、だがカメラ向けられると怒るらしい。

途中大雨になりちょっと休憩しつつも、ボートは進んでいく。
ゆっくりすぎるんだが、景色がいいなぁ。。。。

その後午前の部で終わる人は降り、1日ツアーの人でランチ。
ランチはミールス！やったー！

やっぱり美味しくておかわりした。おかわりしてもまだ食べられそうだがやめといた。それでも胃が楽ちん。いいねぇミールス。

その後は小さいボートで移動するツアーに希望者は参加（料金込）。8人ほどで来るまで移動して小さい川でボーツツアー。

風情があっていいねぇ。スリナガルでもこんなことやったっけ。

みんなで写真。

で、途中で反対に向かう。船を回転しなくても船頭さんが反対側に行けばいいだけで済むという便利な船。

途中雨が降ってきたのでどこかの倉庫みたいなところに避難。大雨なのにデリーの兄ちゃんたちは出て行って楽しんでた。アメリカ人ものせられて楽しんでた。私も楽しんでみたいが今日の夜便で帰るから出ない（笑
20分ぐらいで止んだのでまたボートで戻る。
なかなか楽しく過ごせたツアーであった。が半日でも十分かな、とてもスローだし。

また車で戻ってきて、ちょうどAnokhi近くになったので降ろしてもらう。
昨日薦められたショール、やっぱり買うことにしたので。ついでにまたクルタ買ってしまったよ。ここはヤバイな（笑

そしてカターカリダンスを見に行く。Kerala Kathakali Centreというところのショー。300ルピー。

ここはカターカリダンサーが3人いるみたいで3人共舞台でメイクしてた。
みんな肌が黒い（南の人は黒い）のにメイクすると別人になるのが面白かった。

ここでもエラを貼り付けてる人は聾唖者であった。

この役者さんは悪魔役。頬骨に沿ってエラ張りしてた。

ここのショーはカターカリダンスのみ。まずは解説から。昨日と同じような解説。やっぱり技がすごいなぁ。

で、お芝居。今日も緑の神様が出てくるけどちょっと違う演目らしい。

悪魔が出てくる。悪魔はしゃべる、叫ぶだけだけど。悪魔っぽいがちょっとかわいい（笑

で、緑の人と戦う。
足の動きが激しいのだけど上半身は安定。ああこれ大事だバレエでも。
踊りや立ち方など全体的に足の小指重心で本当訓練しないと捻挫になりそうな重心だった。

そしてやられる。

面白かった！

最後の晩餐、宿の人に薦められたFusion Bayって店。魚のカレーを選んだらミールス風だった。魚はうまい。しかしこれはちょっと胃袋破裂コースだな。美味しかったけど。

宿に戻り、準備をしてタクシーに来てもらって、空港へ。

色々とタクシーの兄ちゃんに教えてもらう。ケララの州政府が悪くてどうやら酒はそのうち売らなくなるみたいだ、そうなるとブラックマーケットが横行して変な酒が出そう、とか。コーチンでは酒が飲めるバーが本当に半減するぐらい厳しくなってきてるそうで。ちゃんと飲むのであれば5つ星ホテルぐらいでしか今後飲めなくなるであろうと。でもご婦人方はバーがなくなることに賛成だとか。悩ましい問題だよね。

そして空港。きれいな空港。国際線はこの時間マレーシア航空とTigerのみ。
空いてる空港。　
飛行機はななななんと！！定刻20分前出発！！！！インドでこんなことがあるとは。もちろん到着も定刻20分前。素晴らしすぎる。
私オンラインで席を取ったんだけど、一番安いカテゴリ（5ドル）なはずだったけど、行ってみたら非常口の足元広々シートだった。おかしいな、あれ30ドルぐらいするのにな。私5ドルぐらいしか払ってないはずだけど間違えたかな（と思ってあとで調べたらやっぱり5ドルしか払ってなかった。ラッキー）。
しかも誰もおらずエコノミーファーストyay。本当はチャージ取られるんだろうけどね。

コーチンすごくよかった。ケララ州また行きたい。
よく「インドは北は大変だけど、南は人が優しいから南から行くといいよ」と言われたりするけど、北を知ってるからこそ南のありがたみがわかると思う。特に前回がスリナガル（強烈うざい）だったから尚更それを感じた。トリヴァンドラムとか行ってみたいな。5回目だったけどインドは旅先としてまだまだ魅力的。