長崎市旅行記(ブログ) 一覧に戻る
この二月に五島列島の教会巡りをして、今度は、九州本土の教会巡りをしようと決めていました。 <br />しかし、長崎は小さい県のように見えて、実は海岸線の長さが北海道に次いで2位というとんでもない県なんです。<br />ちなみに、長崎県はこれまでもう何度も行ってるので、平戸、佐世保、長崎市、雲仙、島原、諫早など一通りは回っているのですが、レンタカーを使ったことはないし、いわんや今回は交通の便の悪い場所も含めた教会廻り。甘く見ると痛い目に会うと覚悟して4日間の日程を組みました。<br /><br />結局、それでもかなり押せ押せの旅に。ただ、やっぱり随所に濃いものがあって、改めて、長崎の歴史・文化の底深さを感じたように思います。<br /><br />さて、一日目は、まだ処女地だった伊王島から。温泉があったりして、リゾート地としてのイメージが強いのですが、やすらぎ伊王島を中心に、馬込教会や伊王島灯台なども華やいだ雰囲気が心に残りました。その後、外海の出津を経由して西海橋公園経由の佐世保まで。一番心配していた一日目の行程も無事終了です。<br /><br />そして、蛇足ながら敢えて解説すると、長崎とキリスト教の関係は切っても切り離せないほど強いものなんですが、その象徴の一つとも言えるのが今回のコースにあった出津地区。<br />ここは、あの違いが分かる男、遠藤周作を生んだ場所です。キリシタンの家に生まれた周作ですが、「キリストの生涯」「キリストの誕生」などを読むと、日本人の立場からでも、堂々とキリスト教の本質に迫っていて、その普遍的な価値やユダヤ教徒の関係と成り立ちについて、これ以上ないくらいに感動的に語っています。信ずる者は救われる的な軽いものではなく、重厚な歴史的事実を踏まえた、素晴らしい思想家はとても一朝一夕に生まれるものでではない。出津という地盤も大いに影響しているのではないかと思います。<br />和辻哲郎は、仏教でも中央アジアから中国や朝鮮半島を経て日本に伝わる間にその内容は変容を遂げているのに、日本人はなぜか改めて本来持っていた真理を見抜く力があるようなことを言っていましたが、出津と遠藤周作にもその力を見るような気がします。<br />そして、大仏次郎は「天皇の世紀」の中で、幕末の日本における自我の目覚めの事例の一つとしても、迫害に立ち向かう出津のキリシタンをあげています。日本の端の端といった地域ではあるのですが、日本とは何か日本人とは何かを考えることのできる、ちょっと深い意味もある場所ではなかったかなと思います。

伊王島から佐世保・平戸の教会巡りなどなど(一日目)~長崎空港から伊王島、外海・出津経由で佐世保まで。ちょっと欲張りなコースに挑戦です~

58いいね!

2014/07/18 - 2014/07/18

287位(同エリア3721件中)

0

98

たびたび

たびたびさん

この二月に五島列島の教会巡りをして、今度は、九州本土の教会巡りをしようと決めていました。
しかし、長崎は小さい県のように見えて、実は海岸線の長さが北海道に次いで2位というとんでもない県なんです。
ちなみに、長崎県はこれまでもう何度も行ってるので、平戸、佐世保、長崎市、雲仙、島原、諫早など一通りは回っているのですが、レンタカーを使ったことはないし、いわんや今回は交通の便の悪い場所も含めた教会廻り。甘く見ると痛い目に会うと覚悟して4日間の日程を組みました。

結局、それでもかなり押せ押せの旅に。ただ、やっぱり随所に濃いものがあって、改めて、長崎の歴史・文化の底深さを感じたように思います。

さて、一日目は、まだ処女地だった伊王島から。温泉があったりして、リゾート地としてのイメージが強いのですが、やすらぎ伊王島を中心に、馬込教会や伊王島灯台なども華やいだ雰囲気が心に残りました。その後、外海の出津を経由して西海橋公園経由の佐世保まで。一番心配していた一日目の行程も無事終了です。

そして、蛇足ながら敢えて解説すると、長崎とキリスト教の関係は切っても切り離せないほど強いものなんですが、その象徴の一つとも言えるのが今回のコースにあった出津地区。
ここは、あの違いが分かる男、遠藤周作を生んだ場所です。キリシタンの家に生まれた周作ですが、「キリストの生涯」「キリストの誕生」などを読むと、日本人の立場からでも、堂々とキリスト教の本質に迫っていて、その普遍的な価値やユダヤ教徒の関係と成り立ちについて、これ以上ないくらいに感動的に語っています。信ずる者は救われる的な軽いものではなく、重厚な歴史的事実を踏まえた、素晴らしい思想家はとても一朝一夕に生まれるものでではない。出津という地盤も大いに影響しているのではないかと思います。
和辻哲郎は、仏教でも中央アジアから中国や朝鮮半島を経て日本に伝わる間にその内容は変容を遂げているのに、日本人はなぜか改めて本来持っていた真理を見抜く力があるようなことを言っていましたが、出津と遠藤周作にもその力を見るような気がします。
そして、大仏次郎は「天皇の世紀」の中で、幕末の日本における自我の目覚めの事例の一つとしても、迫害に立ち向かう出津のキリシタンをあげています。日本の端の端といった地域ではあるのですが、日本とは何か日本人とは何かを考えることのできる、ちょっと深い意味もある場所ではなかったかなと思います。

PR

  • 東京から長崎まで。初めてスカイマークを使ってみましたが、これって神戸で乗り継ぐんですね。安いけど、それなりに時間がかかる。微妙なところでしょう。<br />長崎空港からは、レンタカー。これから四日間の行程です。

    東京から長崎まで。初めてスカイマークを使ってみましたが、これって神戸で乗り継ぐんですね。安いけど、それなりに時間がかかる。微妙なところでしょう。
    長崎空港からは、レンタカー。これから四日間の行程です。

  • 長崎空港からは、まず、伊王島に向かいます。<br />カトリック香焼教会は、その途中。赤い三角屋根のすっきりした外観です。<br />

    長崎空港からは、まず、伊王島に向かいます。
    カトリック香焼教会は、その途中。赤い三角屋根のすっきりした外観です。

  • この教会は、昭和46年に、神ノ島教会から分離・独立。その後、三菱造船所香焼工場の拡充で移転となったようです。

    イチオシ

    この教会は、昭和46年に、神ノ島教会から分離・独立。その後、三菱造船所香焼工場の拡充で移転となったようです。

  • 教会って、外観と内部は別もの。

    教会って、外観と内部は別もの。

  • この教会の内部も、外観からは想像できない、美しい静寂な空間でした。

    この教会の内部も、外観からは想像できない、美しい静寂な空間でした。

  • 円福寺も香焼地区。少し高台を上ったところ。

    円福寺も香焼地区。少し高台を上ったところ。

  • 弘法大師が、唐からの帰途、ここに立ち寄って修行した場所として知られます。<br />

    弘法大師が、唐からの帰途、ここに立ち寄って修行した場所として知られます。

  • 境内には、香焼の鰯網漁関係資料という石灯籠、

    境内には、香焼の鰯網漁関係資料という石灯籠、

  • 唐人海難者改葬供養塔、梵鐘などの市指定有形文化財も多数ありました。<br />ちょこちょこと見所のあるお寺です。

    唐人海難者改葬供養塔、梵鐘などの市指定有形文化財も多数ありました。
    ちょこちょこと見所のあるお寺です。

  • 近くの香焼総合公園は、丘の上。テニスコートやグラウンドといった運動施設が整備されてますが、その一方で、なかなか眺めもいい感じ。三菱重工の長崎造船所香焼工場の向こうには、はるか長崎市街地も見晴らせます。

    近くの香焼総合公園は、丘の上。テニスコートやグラウンドといった運動施設が整備されてますが、その一方で、なかなか眺めもいい感じ。三菱重工の長崎造船所香焼工場の向こうには、はるか長崎市街地も見晴らせます。

  • さて、寄り道してしまいましたが、いよいよ伊王島です。<br />聖ミカエル天主堂は、伊王島大橋を渡ってすぐ。道の正面に、丘の上に建っているゴシック様式の天主堂がはっきりと見えてきました。

    さて、寄り道してしまいましたが、いよいよ伊王島です。
    聖ミカエル天主堂は、伊王島大橋を渡ってすぐ。道の正面に、丘の上に建っているゴシック様式の天主堂がはっきりと見えてきました。

  • 聖ミカエル天主堂が正式名称ですが、看板には馬込教会と書いてあります。<br />近くに、観光客用の広い駐車場があって、そこに車を置いて、石段を登って行きます。

    聖ミカエル天主堂が正式名称ですが、看板には馬込教会と書いてあります。
    近くに、観光客用の広い駐車場があって、そこに車を置いて、石段を登って行きます。

  • 内部は、扉が開いていますが、入れるのはほんの入り口だけ。

    イチオシ

    内部は、扉が開いていますが、入れるのはほんの入り口だけ。

  • それでも内部の荘厳な様子を見ると、けっこう感動。やっぱりきてよかったなあとしみじみ思った次第です。<br />

    それでも内部の荘厳な様子を見ると、けっこう感動。やっぱりきてよかったなあとしみじみ思った次第です。

  • なお、現在の建物は昭和6年に建立されたものです。

    なお、現在の建物は昭和6年に建立されたものです。

  • そして、伊王島灯台は、伊王島の一番奥。高さ11mの白亜の六角形の灯台です。<br />

    イチオシ

    そして、伊王島灯台は、伊王島の一番奥。高さ11mの白亜の六角形の灯台です。

  • 幕末の開港に伴い建設された8基の洋式灯台の1つで、明治4年に点灯。長崎港の南西10kmに建って、長崎港に出入りする船舶の航行の安全を担いました。

    幕末の開港に伴い建設された8基の洋式灯台の1つで、明治4年に点灯。長崎港の南西10kmに建って、長崎港に出入りする船舶の航行の安全を担いました。

  • その伊王島灯台から少し下った場所に、伊王島灯台記念館という施設がありました。 これは、明治10年に建てられた、わが国初のコンクリート造りの吏員退息所を利用したもの。<br />長崎県有形文化財に指定された後、復元工事を行い、伊王島灯台の歴史等を紹介することとなりました。

    その伊王島灯台から少し下った場所に、伊王島灯台記念館という施設がありました。 これは、明治10年に建てられた、わが国初のコンクリート造りの吏員退息所を利用したもの。
    長崎県有形文化財に指定された後、復元工事を行い、伊王島灯台の歴史等を紹介することとなりました。

  • 建物自体に雰囲気がありますし、展示物も灯台のレンズなどもあって、それなりに充実しています。

    建物自体に雰囲気がありますし、展示物も灯台のレンズなどもあって、それなりに充実しています。

  • なお、見学は無料です。

    なお、見学は無料です。

  • 伊王島はリゾートの施設が整った島というイメージが強いのですが、新たに「島風の湯」という日帰り温泉施設が出来ていました。海沿いで駐車場もとても広くて入りやすい。 営業時間は、大浴場9:00〜23:00。料金は800円(休日1000円)です。

    伊王島はリゾートの施設が整った島というイメージが強いのですが、新たに「島風の湯」という日帰り温泉施設が出来ていました。海沿いで駐車場もとても広くて入りやすい。 営業時間は、大浴場9:00〜23:00。料金は800円(休日1000円)です。

  • こちらは、昔からある施設「やすらぎ伊王島」です。

    こちらは、昔からある施設「やすらぎ伊王島」です。

  • 帰り道で伊王島大橋に差し掛かりました。この橋は、かつては炭鉱の島として栄え、今ではリゾート施設を有する伊王島町沖ノ島と九州本土を結ぶ橋。橋の部分0.9kmを含めて、全長は約2.7km。平成23年に完成しています。<br />伊王島に渡る際は、あまり気が付かなかったのですが、帰りに渡る時になって初めて、そのスケールの大きさに気が付きました。

    帰り道で伊王島大橋に差し掛かりました。この橋は、かつては炭鉱の島として栄え、今ではリゾート施設を有する伊王島町沖ノ島と九州本土を結ぶ橋。橋の部分0.9kmを含めて、全長は約2.7km。平成23年に完成しています。
    伊王島に渡る際は、あまり気が付かなかったのですが、帰りに渡る時になって初めて、そのスケールの大きさに気が付きました。

  • 運転していたので写真はこれだけですが、ちょっと迫力があって、一見の価値はある橋だと思います。

    運転していたので写真はこれだけですが、ちょっと迫力があって、一見の価値はある橋だと思います。

  • 女神大橋を抜けて、長崎市街の北側に出てきました。これから神の島教会に向かいます。<br />と、神の島教会と同じ山の中腹に、同じ並びである教会があるのに気付きました。木鉢教会堂です。<br />

    女神大橋を抜けて、長崎市街の北側に出てきました。これから神の島教会に向かいます。
    と、神の島教会と同じ山の中腹に、同じ並びである教会があるのに気付きました。木鉢教会堂です。

  • 近代的な建物でしたが、正面には金色の光に包まれたキリスト像が掲げられ、とても荘厳な内部。

    イチオシ

    近代的な建物でしたが、正面には金色の光に包まれたキリスト像が掲げられ、とても荘厳な内部。

  • ステンドグラスも充実しているし、ため息が出るような美しさです。これも外観と内部のギャップがある教会の一つでしょう。

    ステンドグラスも充実しているし、ため息が出るような美しさです。これも外観と内部のギャップがある教会の一つでしょう。

  • さて、神ノ島教会のある神ノ島は、長崎港の入口にあるのですが、埋め立てで九州本土と繋がるまでは離島だったのだとか。<br />

    さて、神ノ島教会のある神ノ島は、長崎港の入口にあるのですが、埋め立てで九州本土と繋がるまでは離島だったのだとか。

  • 白い教会は、煉瓦造り。

    イチオシ

    白い教会は、煉瓦造り。

  • 明治30年に竣工した当初は漆喰塗りだったようですが、今では石灰とセメント塗りの白となっています。

    明治30年に竣工した当初は漆喰塗りだったようですが、今では石灰とセメント塗りの白となっています。

  • かつては、隠れキリシタンのいた神ノ島ですが、今では誰はばかることもなく優美な姿を見せています。

    かつては、隠れキリシタンのいた神ノ島ですが、今では誰はばかることもなく優美な姿を見せています。

  • 内部は、例によって、こうもり天井。

    イチオシ

    内部は、例によって、こうもり天井。

  • 幾何学模様のステンドグラスにも、

    幾何学模様のステンドグラスにも、

  • 華美にならない清楚な美しさを感じます。<br />ちょっと、気分が盛り上がってきました。このまま外海・出津に向かいましょう。

    華美にならない清楚な美しさを感じます。
    ちょっと、気分が盛り上がってきました。このまま外海・出津に向かいましょう。

  • ただ、朝飯を食べてないなあと思いつつ、気をつけて走っていると小さなお菓子屋さんを発見。<br />大浜屋菓子舗です。声をかけると、ちょうど奥の作業場で忙しくしていた感じのご主人が出てきて対応してくれました。

    ただ、朝飯を食べてないなあと思いつつ、気をつけて走っていると小さなお菓子屋さんを発見。
    大浜屋菓子舗です。声をかけると、ちょうど奥の作業場で忙しくしていた感じのご主人が出てきて対応してくれました。

  • いただいたのは、レモンケーキ。よく冷えたケーキは、柔らかいカステラをレモンの香りのするクリームで周囲をコーティングしたもの。長崎らしい、程よい甘さの仕上がりです。

    いただいたのは、レモンケーキ。よく冷えたケーキは、柔らかいカステラをレモンの香りのするクリームで周囲をコーティングしたもの。長崎らしい、程よい甘さの仕上がりです。

  • さらに、こちらは長崎杉蒲。この辺りは、かまぼこの店がいくつかあるようです。

    さらに、こちらは長崎杉蒲。この辺りは、かまぼこの店がいくつかあるようです。

  • いただいたのは、えそのかまぼこ。

    いただいたのは、えそのかまぼこ。

  • 中央がぷっくり膨らんだ独特の形。焼き色も見事なきつね色です。ぷりぷりと、身の締まったかまぼこは、うまみが凝縮した濃厚タイプです。

    中央がぷっくり膨らんだ独特の形。焼き色も見事なきつね色です。ぷりぷりと、身の締まったかまぼこは、うまみが凝縮した濃厚タイプです。

  • 船本かまぼこって、聞いたことがあるような。そういえば、これが式見にある知る人ぞ知るの超有名店ですね。<br />

    船本かまぼこって、聞いたことがあるような。そういえば、これが式見にある知る人ぞ知るの超有名店ですね。

  • 揚げかまぼこの一種類を60年に渡って提供し続けるという、信じられないような一途さです。

    揚げかまぼこの一種類を60年に渡って提供し続けるという、信じられないような一途さです。

  • 作りたての熱々をいただきましたが、プリプリみたいなんですが、噛むとびっくりするくらいとっても柔らか。魚肉のうまみを油が上手に引き出していて、これは紛れもない絶品。他の追従を許さない絶品中の絶品でしょう。いや、すごいものに出会ってしまいました。

    作りたての熱々をいただきましたが、プリプリみたいなんですが、噛むとびっくりするくらいとっても柔らか。魚肉のうまみを油が上手に引き出していて、これは紛れもない絶品。他の追従を許さない絶品中の絶品でしょう。いや、すごいものに出会ってしまいました。

  • まずは、黒崎教会を目指しているのですが、

    まずは、黒崎教会を目指しているのですが、

  • 途中に目印になるようなものがないので、ちょっと不安です。ただ、景色はそれなりにいいので、途中途中、休憩しながら走ります。

    途中に目印になるようなものがないので、ちょっと不安です。ただ、景色はそれなりにいいので、途中途中、休憩しながら走ります。

  • なんか近くなってきたような。。

    なんか近くなってきたような。。

  • 結局、黒崎教会は、国道202号線脇の高台。国道からもよく見えるので、迷うことはありませんでした。<br />

    結局、黒崎教会は、国道202号線脇の高台。国道からもよく見えるので、迷うことはありませんでした。

  • この黒崎地区も出津地区と同じく、ド・ロ神父が宣教と救済をおこなったキリシタン集落です。

    この黒崎地区も出津地区と同じく、ド・ロ神父が宣教と救済をおこなったキリシタン集落です。

  • 小教区として独立して、現在の煉瓦造りの赤い教会堂は大正9年に建てられたもの。

    イチオシ

    小教区として独立して、現在の煉瓦造りの赤い教会堂は大正9年に建てられたもの。

  • こちらから、入ります。

    こちらから、入ります。

  • 内部は、ここもこうもり天井と

    イチオシ

    内部は、ここもこうもり天井と

  • 美しい幾何学模様のステンドグラスで飾られています。

    美しい幾何学模様のステンドグラスで飾られています。

  • 長崎市内からは確かに遠いんですが、それだけの価値はあるでしょう。

    長崎市内からは確かに遠いんですが、それだけの価値はあるでしょう。

  • と、これは道の駅、夕陽が丘そとめです。<br />

    と、これは道の駅、夕陽が丘そとめです。

  • は、出津文化村などもある出津地区を眼下に見下ろす高台に整備されていて、

    は、出津文化村などもある出津地区を眼下に見下ろす高台に整備されていて、

  • 結局のところ、海沿いに走るながさきサンセットロードでも、このポイントは一番見晴らしがいい場所のようです。<br /><br />

    結局のところ、海沿いに走るながさきサンセットロードでも、このポイントは一番見晴らしがいい場所のようです。

  • 実は、あとで、出津文化村から見上げた時に、海に向かって開けた場所にある、そのロケーションの素晴らしさがよくわかりました。長崎市内からサンセットロードを走ると途中にきれいな景色があるのですが、ここに来れば、一番の景色が見れるので慌てることはないんですね。

    実は、あとで、出津文化村から見上げた時に、海に向かって開けた場所にある、そのロケーションの素晴らしさがよくわかりました。長崎市内からサンセットロードを走ると途中にきれいな景色があるのですが、ここに来れば、一番の景色が見れるので慌てることはないんですね。

  • こちらが遠藤周作文学館。道の駅から少し下ったところです。<br />

    こちらが遠藤周作文学館。道の駅から少し下ったところです。

  • この辺りの外海地区は、かくれキリシタンの里。これまで、私の中では遠藤周作とキリスト教は結びついていませんでしたが、遠藤周作は自身がクリスチャンの家庭に育ったようで、やはり切っても切れない関係にあったようです。

    この辺りの外海地区は、かくれキリシタンの里。これまで、私の中では遠藤周作とキリスト教は結びついていませんでしたが、遠藤周作は自身がクリスチャンの家庭に育ったようで、やはり切っても切れない関係にあったようです。

  • 作品紹介の中に、殉教した信者の一方で、棄教し転んだ信者についても同じように目を向けたいとか、ハッとするようなコメントもあって、

    作品紹介の中に、殉教した信者の一方で、棄教し転んだ信者についても同じように目を向けたいとか、ハッとするようなコメントもあって、

  • 真実の世界が少し広がったような気持ちにもなりました。<br />

    真実の世界が少し広がったような気持ちにもなりました。

  • 少しまた移動して、出津文化村に到着。<br />出津は、角力灘を望む旧外海町の南部にある小さな集落です。ここは、パリ外国宣教会所属のフランス人宣教師で、布教活動の傍ら、社会福祉活動を精力的に行ったことで知られるド・ロ神父の活動拠点だったところ。<br />地区内には、出津教会はじめド・ロ神父記念館、旧出津救助院、歴史民俗資料館、子ども博物館などの施設が集まっています。

    少しまた移動して、出津文化村に到着。
    出津は、角力灘を望む旧外海町の南部にある小さな集落です。ここは、パリ外国宣教会所属のフランス人宣教師で、布教活動の傍ら、社会福祉活動を精力的に行ったことで知られるド・ロ神父の活動拠点だったところ。
    地区内には、出津教会はじめド・ロ神父記念館、旧出津救助院、歴史民俗資料館、子ども博物館などの施設が集まっています。

  • <br />まずは、外海歴史民俗資料館です。<br /><br />


    まずは、外海歴史民俗資料館です。

  • 農業や魚漁業の道具類の展示がある一階と

    農業や魚漁業の道具類の展示がある一階と

  • 二階は隠れキリシタンの資料と古墳関係の展示。中でも、出津で活動を行ったド・ロ神父関係の資料が見どころとなっています。ただ、まだ、この辺りでは、ドロ神父がなぜいろいろ言われるのかちょっとよく分からない。もやもや感がありました。

    二階は隠れキリシタンの資料と古墳関係の展示。中でも、出津で活動を行ったド・ロ神父関係の資料が見どころとなっています。ただ、まだ、この辺りでは、ドロ神父がなぜいろいろ言われるのかちょっとよく分からない。もやもや感がありました。

  • 小さな遊歩道を進んで、

    小さな遊歩道を進んで、

  • 続いては、ド・ロ神父記念館です。

    続いては、ド・ロ神父記念館です。

  • ド・ロ神父は、布教活動の傍ら、福祉活動を精力的に行ったことで知られますが、あくまで対象は女性だったのだとか。麻や綿の種を植えるところから始まって、糸を紡ぎ、機を織って、衣服を作る。最盛期には50人くらいの女性がいて、自立のための活動にいそしんでいたようです。内部には、その活動の様子を伝える道具類などが展示してありました。<br />なるほど。この辺りで、ドロ神父の凄さが分かって来ました。

    ド・ロ神父は、布教活動の傍ら、福祉活動を精力的に行ったことで知られますが、あくまで対象は女性だったのだとか。麻や綿の種を植えるところから始まって、糸を紡ぎ、機を織って、衣服を作る。最盛期には50人くらいの女性がいて、自立のための活動にいそしんでいたようです。内部には、その活動の様子を伝える道具類などが展示してありました。
    なるほど。この辺りで、ドロ神父の凄さが分かって来ました。

  • 隣りにあるのは旧出津救助院。ド・ロ神父が女性の自立支援のための作業場として、明治16年に建てた授産施設です。

    隣りにあるのは旧出津救助院。ド・ロ神父が女性の自立支援のための作業場として、明治16年に建てた授産施設です。

  • 織物、縫物、素麺などの食品加工などを行ったという二階建て建物は、けっこう大きくて本格的なもの。

    織物、縫物、素麺などの食品加工などを行ったという二階建て建物は、けっこう大きくて本格的なもの。

  • 中庭から建物の中をのぞくように、見学させてもらいましたが、敷地内は撮影禁止です。

    中庭から建物の中をのぞくように、見学させてもらいましたが、敷地内は撮影禁止です。

  • 最後は、一番奥に建つ出津教会。奥の方に見えてきました。

    最後は、一番奥に建つ出津教会。奥の方に見えてきました。

  • この教会は、ユネスコの世界遺産暫定リストへ掲載された「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を構成する教会の一つ。<br />

    イチオシ

    この教会は、ユネスコの世界遺産暫定リストへ掲載された「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を構成する教会の一つ。

  • 現在の教会堂は、明治42年に建てられたものです。<br />

    現在の教会堂は、明治42年に建てられたものです。

  • レンガ造瓦葺き平屋建て。外壁や内部天井は漆喰塗仕上げとなっています。

    レンガ造瓦葺き平屋建て。外壁や内部天井は漆喰塗仕上げとなっています。

  • 一方で、内部はこうもり天井ではなく、三廊式平天井というフラットな構造。強い風を避ける必要があって建物を低くしたためにこのようになったということですが、それでも外観の印象と違って、かなり質素です。

    一方で、内部はこうもり天井ではなく、三廊式平天井というフラットな構造。強い風を避ける必要があって建物を低くしたためにこのようになったということですが、それでも外観の印象と違って、かなり質素です。

  • さっきの道の駅、夕陽が丘そとめが見えています。<br />次は、大野教会です。

    さっきの道の駅、夕陽が丘そとめが見えています。
    次は、大野教会です。

  • これが大野教会。<br /><br />わき道に入ってから、けっこう坂道を上った先です。

    これが大野教会。

    わき道に入ってから、けっこう坂道を上った先です。

  • こちらは、同じ外海町にあるカトリック出津教会の巡回教会で、明治26年、ド・ロ神父の設計と指導により建てられた平屋建、瓦葺きの教会です。ここも、ユネスコの世界遺産暫定リストに掲載されている「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を構成する遺産の一つですが、規模はかなり小さめです。

    こちらは、同じ外海町にあるカトリック出津教会の巡回教会で、明治26年、ド・ロ神父の設計と指導により建てられた平屋建、瓦葺きの教会です。ここも、ユネスコの世界遺産暫定リストに掲載されている「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を構成する遺産の一つですが、規模はかなり小さめです。

  • 内部には入れませんが、硝子越しに中を見れまして、昔の木造学校の教室のような感じです。<br />

    内部には入れませんが、硝子越しに中を見れまして、昔の木造学校の教室のような感じです。

  • 大野教会の見学を終わって、さらに国道202号線を北上していたら、大野浜海浜公園の看板。この辺りは、角力灘が見晴らせる場所だったので、期待してちょっと寄ってみました。

    大野教会の見学を終わって、さらに国道202号線を北上していたら、大野浜海浜公園の看板。この辺りは、角力灘が見晴らせる場所だったので、期待してちょっと寄ってみました。

  • 国道から曲がりくねった道をしばらく下って行きます。公園としてまあまあ整備はされているのですが、海岸は小石だし、角力灘の景色はちょっとアングルが悪いかなあ。さびれるのは仕方ないかもしれません。

    国道から曲がりくねった道をしばらく下って行きます。公園としてまあまあ整備はされているのですが、海岸は小石だし、角力灘の景色はちょっとアングルが悪いかなあ。さびれるのは仕方ないかもしれません。

  • 国道202号を北上していると突然赤い鉄橋が現れて、

    国道202号を北上していると突然赤い鉄橋が現れて、

  • それがそとめ神浦川河川公園の入口でした。神浦川は、日本一の清流の一つに選定された川だそうで、アユやテナガエビが生息する豊かな自然環境が残っています。芝生広場や遊歩道がきれいに整備されていました。<br />

    それがそとめ神浦川河川公園の入口でした。神浦川は、日本一の清流の一つに選定された川だそうで、アユやテナガエビが生息する豊かな自然環境が残っています。芝生広場や遊歩道がきれいに整備されていました。

  • 日が傾いてきて、ちょっと焦ってきましたが、西海橋公園を目指します。<br />大村湾の方に出てきましたが、海が鏡のように静か。雰囲気がありますね。

    日が傾いてきて、ちょっと焦ってきましたが、西海橋公園を目指します。
    大村湾の方に出てきましたが、海が鏡のように静か。雰囲気がありますね。

  • やっと、西海橋公園に到着。西海橋公園は、海峡の両側にあるし、どこがベストポイントなんでしょうか。南の方に来たのですが、それでよかったのか、地図で確認します。

    やっと、西海橋公園に到着。西海橋公園は、海峡の両側にあるし、どこがベストポイントなんでしょうか。南の方に来たのですが、それでよかったのか、地図で確認します。

  • 丘の上に展望所があるようです。取りあえず、行ってみましょう。

    丘の上に展望所があるようです。取りあえず、行ってみましょう。

  • あれれ、これは何でしょうか。<br />針尾送信所というんですね。展望台からだと針尾瀬戸海峡を挟んだ真正面です。空に向かって細く延びた電波塔が三本建っていて、これが送信所ですか。説明によれば、太平洋戦争開戦の暗号「ニイタカヤマノボレ一二〇八」を送信した電波塔の一つとされ、中国大陸や南太平洋の部隊に向けて伝えたものであるとされています。

    あれれ、これは何でしょうか。
    針尾送信所というんですね。展望台からだと針尾瀬戸海峡を挟んだ真正面です。空に向かって細く延びた電波塔が三本建っていて、これが送信所ですか。説明によれば、太平洋戦争開戦の暗号「ニイタカヤマノボレ一二〇八」を送信した電波塔の一つとされ、中国大陸や南太平洋の部隊に向けて伝えたものであるとされています。

  • そして、これが針尾瀬戸と西海橋です。

    そして、これが針尾瀬戸と西海橋です。

  • これって、想像以上にダイナミックですよ。

    イチオシ

    これって、想像以上にダイナミックですよ。

  • つまり、長崎県立西海橋公園は、針尾瀬戸をまたぐ二つの西海橋の北側と南側を含むのですが、南側で大正解だったんですね。潮の流れが速い針尾瀬戸と白と赤の西海橋を望むほか、こちら側からだと正面に針尾送信所の三本の鉄塔も見えるんですから。<br />とにかく、想像していたよりはるかにダイナミックな景色。正直、ちょっと衝撃を受けました。これは素晴らしいです。<br />何んとか日没前に、ここを見れたので、今日はOK。あとは落ち着いて、グルメの方に向かいます。

    つまり、長崎県立西海橋公園は、針尾瀬戸をまたぐ二つの西海橋の北側と南側を含むのですが、南側で大正解だったんですね。潮の流れが速い針尾瀬戸と白と赤の西海橋を望むほか、こちら側からだと正面に針尾送信所の三本の鉄塔も見えるんですから。
    とにかく、想像していたよりはるかにダイナミックな景色。正直、ちょっと衝撃を受けました。これは素晴らしいです。
    何んとか日没前に、ここを見れたので、今日はOK。あとは落ち着いて、グルメの方に向かいます。

  • やってきたのは、Stamina本舗 Kaya。<br />これまで、佐世保バーガーで一番うまいのは、ヒカリバーガーだという確信があったのですが、このバーガーを食べて、ちょっとその確信が揺らぎました。

    やってきたのは、Stamina本舗 Kaya。
    これまで、佐世保バーガーで一番うまいのは、ヒカリバーガーだという確信があったのですが、このバーガーを食べて、ちょっとその確信が揺らぎました。

  • ちなみに、佐世保バーガーの特徴はいくつかあるのでしょうが、私の思うにそれは甘いマヨネーズ。

    ちなみに、佐世保バーガーの特徴はいくつかあるのでしょうが、私の思うにそれは甘いマヨネーズ。

  • このマヨネーズが、ジューシーなパテやふっくらパンのおいしさを最後に決定的に引き出すんです。ここのバーガーは、その基本が完璧にできている。ヒカリバーガーと同等かそれ以上のバーガーの衝撃的なうまさがあると思いました。これは大きな収穫です。

    このマヨネーズが、ジューシーなパテやふっくらパンのおいしさを最後に決定的に引き出すんです。ここのバーガーは、その基本が完璧にできている。ヒカリバーガーと同等かそれ以上のバーガーの衝撃的なうまさがあると思いました。これは大きな収穫です。

  • これに気をよくして、迷っていたもう一軒にも挑戦してみましょう。<br />佐世保の名物に、レモンステーキというのがあるんですが、佐世保にあって、この時代屋のレモンステーキは知らない人はいないという横綱級のお店なんです。車で行かないといけない場所なので、レンタカーを使わない観光客には、ちょっと無理ですね。<br />

    これに気をよくして、迷っていたもう一軒にも挑戦してみましょう。
    佐世保の名物に、レモンステーキというのがあるんですが、佐世保にあって、この時代屋のレモンステーキは知らない人はいないという横綱級のお店なんです。車で行かないといけない場所なので、レンタカーを使わない観光客には、ちょっと無理ですね。

  • レモンステーキは、レモンの香りのするタレがたっぷりかかっていて、

    レモンステーキは、レモンの香りのするタレがたっぷりかかっていて、

  • 肉を食べた後には、

    肉を食べた後には、

  • そのタレにご飯を絡めていただくのが作法です。<br /> 肉のおいしさをタレが引き立てるだけでなくて、そのタレ自身のうまさがウリになっているんですね。ただし、これは、やはり高級肉のうまさが基本にあるということで、言わばA級グルメのジャンル。めちゃめちゃうまいのは否定しませんが、そういう意味では、米沢のステーキ丼と比べてどうかという評価になるわけで、そう考えると絶対的なうまさではないかもしれません。どうでしょう。

    そのタレにご飯を絡めていただくのが作法です。
    肉のおいしさをタレが引き立てるだけでなくて、そのタレ自身のうまさがウリになっているんですね。ただし、これは、やはり高級肉のうまさが基本にあるということで、言わばA級グルメのジャンル。めちゃめちゃうまいのは否定しませんが、そういう意味では、米沢のステーキ丼と比べてどうかという評価になるわけで、そう考えると絶対的なうまさではないかもしれません。どうでしょう。

  • 宿は、九十九荘。佐世保のおんぼろ宿なんですが、まあ寝るだけ。早く寝て、明日に備えましょう。<br />明日は、佐世保の市内と九十九島の予定です。

    宿は、九十九荘。佐世保のおんぼろ宿なんですが、まあ寝るだけ。早く寝て、明日に備えましょう。
    明日は、佐世保の市内と九十九島の予定です。

58いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

この旅行で行ったスポット

この旅行で行ったグルメ・レストラン

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから国内旅行記(ブログ)を探す

この旅行記の地図

拡大する

PAGE TOP