2014/05/31 - 2014/06/01
120位(同エリア509件中)
naoさん
日本海に大きく突き出た能登半島北部に位置する石川県輪島市は、朝市と漆器の町としてその名前を全国に知られています。
輪島塗の起源は中世末にまで遡りますが、寛文年間(1661年〜73年)の「地の粉」(珪藻土の一種)の発見を契機に最盛期をむかえ、その後、幾度かの苦難に遭遇しながらも、輪島を代表する産業に成長しました。
一方、岐阜県高山や千葉県勝浦と並ぶ日本三大朝市の一つとして全国に知られる輪島朝市は、元々神社の祭礼の日などに近郷の漁師、農民、山の民がそれぞれの収穫物を持ち寄り、物々交換しあったのが始まりと云われ、文献によれば、すでに平安時代には行われていたとのことで、1000年以上の年月を積み重ねた、生きた風土記として現在に至っています。
延長約360mの通称「朝市通り」と呼ばれる商店街で開かれる朝市は、毎朝、潮やけした顔に手拭いをまいたおばちゃん達が朝早くからリヤカーを引いて開店準備に集まりだし、営業が始まる8時には、200以上もの露店が通りの両側に立ち並び、大勢の買い物客で賑わう中、「まけとくさけに、こうてくだぁ〜」の呼び声が午前中いっぱい響きわたります。
この活気ある呼び声を聞くにつけ、朝市を支えているのは何といっても「おばちゃんパワー」なんだな〜と、妙に納得させられてしまいます。
輪島市民の台所でもある朝市では、その日水揚げされた新鮮な魚介類をはじめ、地元産の野菜、塩干物、果物などの食材、「ゆべし」という柚のお菓子やいも菓子、輪島漆器や民芸品、果てはおばちゃん手作りのキーホルダーに至るまで、思い思いの品物をムシロや台の上に並べて売っています。
一応商品に「値札」は付いているものの値段は交渉しだいで、売る方も買う方も、丁々発止とその駆け引きを楽しんでいます。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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輪島朝市が開かれる、通称「朝市通り」へやってきました。
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輪島朝市は、岐阜県高山や千葉県勝浦と並び、日本三大朝市の一つとして全国にその名を知られています。
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元々神社の祭礼の日などに近郷の漁師、農民、山の民がそれぞれの収穫物を持ち寄り、物々交換しあったのが始まりと云われています。
ところで、おばちゃんの前にあるのは御陣乗太鼓をモチーフにした、輪島市の汚水枡の蓋です。 -
物の本によれば、すでに平安時代には行われていたとの記録が残っているそうで・・・
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かれこれ1000年以上の年月を積み重ねた、生きた風土記として現在に至っています。
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「朝市通り」と交差する脇道にはそれぞれ名前が付けられています。
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これは、「馬出し小路」の角にある造り酒屋さんの建物です。
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工場と思しき建物は、外壁は言うに及ばず、軒先から破風に至るまで簓子張り(ささらごばり)になっています。
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その工場の横は・・・
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朝市のおばちゃんたちが商品を運んできたリヤカーの駐車場になっています。
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延長約360mある「朝市通り」には、毎朝、潮やけした顔に手拭いをまいたおばちゃん達が朝早くからリヤカーを引いて開店準備に集まりだし、通りの両側には200以上もの露店が立ち並びます。
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「木下小路」という脇道にも露店が並んでいます。
メインの「朝市通り」だけでは、露店が納まらないようです。 -
先ほどの造り酒屋さんです。
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これは輪島塗のお店です。
輪島は、朝市とともに漆器の町としてもその名前を全国に知られています。
このように、「朝市通り」には老舗のお店がたくさん軒を連ねています。 -
営業が始まったばかりなので、イマイチお客さんの出足が鈍いですね。
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このおばちゃんは果物とお花を並べています。
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手作り品のお店も、露店に負けじと店先に商品を並べています。
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こちらは八百屋さんです。
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「風呂屋小路」という面白そうな脇道があるので、ちょっと道草して行きましょう。
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脇道に井戸のポンプが見えています。
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現役で使われているように見える・・・ってことは、道の中に井戸を掘ったってこと〜っ!
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脇道で見つけた汚水枡の蓋は、漆器がモチーフになっています。
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では、朝市に戻ります。
この辺りでほぼ中間点です。 -
これは骨董品屋さんです。
骨董品を扱うお店なだけに、建物にも味があります。 -
お店だけではなく、こういう風景を見るとついつい見とれてしまいます。
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輪島と云えば、やっぱり海産物ですよね。
こちらは干物屋さんです。 -
「朝市通り」を、人なつっこいウミネコが歩いています。
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「はっはぁ〜ん・・・!」
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どうやら朝ごはんをおねだりしに来たようです。
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朝市をモチーフにした汚水枡の蓋を見つけました。
朝市を支えている「おばちゃん」が主役ですね。 -
「市姫参道」の石標の前で海産物を扱うおばちゃん。
カメラを向けると、「ダメだよ〜」と嫌がられたんですが、「顔を隠しても良いから・・・」とお願いして何とか写させてもらいました。
輪島のおばちゃんには、シャイな一面もあります。 -
右手の漆器屋さんの手前で、またまた見とれてしまいました・・・。
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そうです、良い雰囲気の路地がありました。
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路地の奥には、漆塗りの体験工房が店を開いています。
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「朝市通り」が直角に折れ曲がっている所までやってきました。
正面のお店も趣があります。 -
折れ曲がった角から見た朝市の風景。
折れ曲がった先はそれ程距離はなく、突き当たりの建物の前で露店は終わります。 -
一番端の露店の前から、今歩いてきた方向を振り返ったところです。
おばちゃんとお客さんの間では、駆け引きが始まっています。 -
では、この辺りで引き返すことにします。
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今度は、反対側に折れ曲がった朝市のメインストリートの風景です。
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左手に、法被を着た若者が露店を出しています。
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近寄ってみると、地元輪島高校の男子生徒による販売実習のお店でした。
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「ギンバサパウンドケーキ」や「いしるくっきい」など、地元の食材をアレンジした商品が並べられています。
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魚好きの私としては、やっぱり海産物に目が行ってしまいます。
「まけとくさけに、こうてくだぁ〜」の呼び声に露店を覗くと、フグや・・・ -
ノドグロの一夜干しが美味しそうです。
もちろん、おばちゃんにまけてもらって、我が家へのお土産に買ってしまいました。 -
輪島市民の台所でもある朝市ですから、観光客だけではなく、地元の方々も買い物に来られるので、だんだん客足が増えてきました。
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さて、朝市をひと通り楽しんだんで、この旅最後の目的地に向かいます。
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