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悪戯が過ぎて天照大御神の弟スサノウの命は、高天原から追放されたが、地上の出雲に降り立ってからは人(柱?)が違ったように善行を成す。<br /><br />八岐大蛇に襲われる寸前のクシナダヒメ(櫛名田比売)親子に出会い、八岐大蛇を退治してくれたらクシナダヒメを嫁に呉れると云う約束で、八岐大蛇に大量の酒を飲ませる奇策で、八岐大蛇を退治する。<br /><br />その際八岐大蛇の尾から現れたのが”草薙の剣”、スサノウの命はこの刀を天照大御神に献上。<br /><br />後に天照大御神が行った天孫降臨の際のニニギノ命に持たせた三種の神器の一つとなる。<br /><br />さて此の章の主人公大国主の命だが、彼(柱?)は地上に降りたスサノウの命が、八岐大蛇を退治して嫁にしたクシナダヒメとの間に生まれた、係累の六代目の子孫の八人兄弟の、ビビラレっぱなしの末っ子。<br /><br />八人兄弟は美しいと評判の因幡のヤガミヒメ(八上比売)を嫁にすべく、出雲からやや東に離れた気多の岬に向かうが、その旅の荷物を大国主の命は一人で背負わされる。<br /><br />ここがお馴染みの”因幡の白兎”の物語の地。<br /><br />私の実際の旅行では、出雲大社参拝を終えて行った所で、山陰本線の特急の停車駅の都合で、鳥取大学前で途中下車し、日曜日なのに定期バスも運休で、鳥取大学前で困っていたところ運よく1台だけ戻って来たタクシーで気多岬を望む白兎海岸に向かった。<br /><br />白兎海岸の岸壁から日本海を見渡せる。<br /><br />左手に突き出た気多岬が見え、やや離れて日本海に浮かぶ隠岐の島が見える。<br /><br />タクシーの運転手さんに指摘されてよく見ると、気多岬の突端と隠岐の島の間に、波に見え隠れする岩肌の繋がりが一列に並んで見える。<br /><br />見え隠れする岩肌の列を白兎が騙そうとした鰐の列に見立てているらしい。<br /><br />海岸と道路の反対側には白兎神社の鳥居が建ち、石段を登った山の中腹が、大国主の命と、皮をむかれて赤裸の兎が出会ったとされる場所で、崖に下に白兎が体を清めたと云う”御身洗池(みたらしいけ)があった。<br /><br />大国主の命の話はまだ続き、助けた白兎の予言通り大国主の命はヤガミヒメと結婚するが、それを妬んだ兄達から命からがらの目に遭わされ、最後に大国主の命の生母の助言で、何とスサノウの命の所へ行き匿って貰う。<br /><br />しかしそこでスサノウの命の娘のスセリビメ(須勢理比売)と結ばれることになり、スサノウの命の怒りを買うと云う尾ひれがつく。<br /><br />再び降りた砂浜を見下ろす崖っぷちに、懐かしい小学校唱歌”大黒様”の歌碑があった。<br /><br />元はヒンドゥー教の神の大黒天が、大国様と読み方が同じだったため、何時に間にか習合され、大国様=七福神の大黒様として、同じように崇拝されることになったらしい。<br />

日本の神を覗く旅路・第1部記紀の神々10大国主神が白兎を助けた”白兎海岸”

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2014/03/28 - 2014/03/28

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WT信

WT信さん

悪戯が過ぎて天照大御神の弟スサノウの命は、高天原から追放されたが、地上の出雲に降り立ってからは人(柱?)が違ったように善行を成す。

八岐大蛇に襲われる寸前のクシナダヒメ(櫛名田比売)親子に出会い、八岐大蛇を退治してくれたらクシナダヒメを嫁に呉れると云う約束で、八岐大蛇に大量の酒を飲ませる奇策で、八岐大蛇を退治する。

その際八岐大蛇の尾から現れたのが”草薙の剣”、スサノウの命はこの刀を天照大御神に献上。

後に天照大御神が行った天孫降臨の際のニニギノ命に持たせた三種の神器の一つとなる。

さて此の章の主人公大国主の命だが、彼(柱?)は地上に降りたスサノウの命が、八岐大蛇を退治して嫁にしたクシナダヒメとの間に生まれた、係累の六代目の子孫の八人兄弟の、ビビラレっぱなしの末っ子。

八人兄弟は美しいと評判の因幡のヤガミヒメ(八上比売)を嫁にすべく、出雲からやや東に離れた気多の岬に向かうが、その旅の荷物を大国主の命は一人で背負わされる。

ここがお馴染みの”因幡の白兎”の物語の地。

私の実際の旅行では、出雲大社参拝を終えて行った所で、山陰本線の特急の停車駅の都合で、鳥取大学前で途中下車し、日曜日なのに定期バスも運休で、鳥取大学前で困っていたところ運よく1台だけ戻って来たタクシーで気多岬を望む白兎海岸に向かった。

白兎海岸の岸壁から日本海を見渡せる。

左手に突き出た気多岬が見え、やや離れて日本海に浮かぶ隠岐の島が見える。

タクシーの運転手さんに指摘されてよく見ると、気多岬の突端と隠岐の島の間に、波に見え隠れする岩肌の繋がりが一列に並んで見える。

見え隠れする岩肌の列を白兎が騙そうとした鰐の列に見立てているらしい。

海岸と道路の反対側には白兎神社の鳥居が建ち、石段を登った山の中腹が、大国主の命と、皮をむかれて赤裸の兎が出会ったとされる場所で、崖に下に白兎が体を清めたと云う”御身洗池(みたらしいけ)があった。

大国主の命の話はまだ続き、助けた白兎の予言通り大国主の命はヤガミヒメと結婚するが、それを妬んだ兄達から命からがらの目に遭わされ、最後に大国主の命の生母の助言で、何とスサノウの命の所へ行き匿って貰う。

しかしそこでスサノウの命の娘のスセリビメ(須勢理比売)と結ばれることになり、スサノウの命の怒りを買うと云う尾ひれがつく。

再び降りた砂浜を見下ろす崖っぷちに、懐かしい小学校唱歌”大黒様”の歌碑があった。

元はヒンドゥー教の神の大黒天が、大国様と読み方が同じだったため、何時に間にか習合され、大国様=七福神の大黒様として、同じように崇拝されることになったらしい。

同行者
一人旅
交通手段
タクシー JR特急
旅行の手配内容
個別手配

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