2013年ロシア旅行~13年ぶりの再訪を3年前にあきらめた旅行計画で実現【第13日目:サンクトペテルブルグ】パヴロフスク(3)追加料金を払っても見ごたえあるマリア・フョードロヴナの部屋&パヴロフスク公園ももれなく散策
2013/07/18 - 2013/07/18
55位(同エリア150件中)
まみさん
2013/07/18木 パヴロフスク宮殿&庭園
~バスで日帰り小旅行
・宮殿見学
・マリア・フョードロヴナの部屋
・特別企画展(ロシア近代インテリアと婦人ファッション)
・衣装博物館
・庭園散策
~サンクトペテルブルグに戻って
・カーチャとネヴァ川クルーズ付きのレストラン
【サンクトペテルブルグ泊:ゴーゴリ・ホテル】
ハヴロフスクは、サンクトペテルブルグからマルシュルートカ(乗り合いバス)で約40分でアクセスできる近郊とはいっても、ホテルを出たのは10時50分、モスコフスカヤ駅最寄りのマルシュルートカ乗り場に着いたのは11時半、マルシュルートカは11時45分頃に出発したので、ハヴロフスクに到着したのは13時になってしまいました。
今日はハヴロフスク宮殿と庭園で一日のんびり過ごすから、スロースタートでも良いのだ、と内心強がってみても、これでは半日です。
宮殿は有料エリアも含めて全部見学できたものの、マリアの個人庭園など庭園では回りきれないところが残ってしまい、時間が足りませんでした。
うーん、スロースタートはやっぱり損です。
宮殿見学は、部屋ごとにいちいち写真を撮ってしまったので、追加料金が必要な有料エリアも含めて13時頃から開始して15時40分までかかりました。
そのあと1階のコスチューム博物館に16時15分から16時半。
こちらはそれほどコレクションが多かったわけではなく、撮影不可だったせいもあって、見学には思ったより時間がかからなかったです。
そのあと庭園を、宮殿からさほど遠くないエリアだけ散策をして、ハヴロフスクを出たのは17時40分となりました。
庭園は18時まで開いていたのですが、本日は、ソロヴェツキー島でお世話になったロシア人親子の娘さんのカーチャと夜、会う約束になっていたので、適度な時間にサンクトペテルブルグに戻る必要がありました。
ああ、やはりスロースタートはもったいなかったです。
本日、スロースタートで損したのは、今回の天候のめぐりあわせにもありました。
宮殿見学中にあんなに天気が良かったのに、いざ庭園散策をするころになったら、哀しいことに曇ってしまいました。
庭園などの風景写真はぜひ太陽の光を受けて輝いているところが撮りたかったのに。
スロースタートでなければ、宮殿見学が終わったあとも、まだ晴れていたでしょう。
でも13時から17時40分まで、これだけゆっくりハヴロフスクの宮殿と庭園だけを見学できたのも、個人旅行ならではの自由なペースのおかげです。
そして、本日は、多くの女性のあこがれともいえる、インテリアとコスチュームまみれの日となりました。
※マルシュルートカ乗り場までは地下鉄で、そしてマルシュルートカでハヴロフスクへアクセスしたときに撮った写真とレポートは、こちらのハイライト旅行記にまとめました。
「2013年ロシア旅行~13年ぶりの再訪を3年前にあきらめた旅行計画で実現~ハイライトその9【モスクワとサンクトペテルブルグの地下鉄】」
「2013年ロシア旅行~13年ぶりの再訪を3年前にあきらめた旅行計画で実現~ハイライトその10【ロシアの列車とバスの旅】」
http://4travel.jp/travelogue/10807157
<2013年ロシア旅行:簡易旅程>
7/06土 出国&モスクワ到着
7/07日 モスクワ1日目(国立歴史博物館と民芸品博物館)
7/08月 モスクワ2日目(クレムリン)
7/09火 モスクワ3日目(トレチャコフ美術館)
7/10水 ズズダリ
7/11木 ウラジーミル
7/12金 モスクワ4日目(コローメンスコエ)
7/13土 ペトロザヴォーツク経由でキジ島へ
7/14日 ソロヴェツキー島1日目
7/15月 ソロヴェツキー島2日目(ザヤツキー島エクスカーション)
7/16火 サンクトペテルブルグ1日目(ロシア民族学博物館ほか)
7/17水 サンクトペテルブルグ2日目(エルミタージュ美術館)
7/18木 パヴロフスク宮殿&庭園★
7/19金 ノヴゴロド1日目
7/20土 ノヴゴロド2日目
7/21日 サンクトペテルブルグ3日目(宗教博物館・ユスポフ宮殿ほか)
7/22月 サンクトペテルブルグ4日目(ロシア美術館)&出国
7/23火 成田空港着
※この旅行記の対象の日に★印をつけました。
詳細旅程はこちら。
「2013年ロシア旅行~13年ぶりの再訪を3年前にあきらめた旅行計画で実現させた旅行【旅程一覧】」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10797557
準備編や帰国後の全体の感想は、ブログ「まみ's Travel Diary」(http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/)に掲載しました。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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パヴロフスク宮殿の案内図・その3
この旅行記の対象を青で囲みました。
追加料金が必要なマリア・フョードロヴナの部屋は1階にありました。
料金は120ルーブル。
オレンジの部分は、併設のコスチューム博物館です。外の切符売り場で入場券を購入しました。こちらは撮影不可でした。
料金は150ルーブル。
(2013年7月現在、1ルーブル=約3.5円で換算) -
庭が見渡せる美しいサンルームのような部屋
2階の常設展示との違いははっきり言えませんが、強いていえば、よりアットホームなかんじがする、というところでしょうか。
公務を離れた隠れ家のような……。
マリア・フョードロヴナの穏やかそうな性格が伺えるかもしれません。
「(前略)マリアの部屋のうち、1階の翼の部分(部屋番号11〜16番)の見学には追加料金が必要になる。ここで特に美しいのは、ブドゥアールと寝室。いわゆる化粧室であったブドゥアールは、ヴァチカン宮殿のラファエロの回廊を模した壁面で飾られ、寝室には18世紀のフランス製飾りベッドが鎮座している。また、この区画の窓から、宮殿の外側にある小さな庭園が眺められる。マリアの個人庭園が再現されていて、夏には色とりどりの花が美しい。(後略)」
(「地球の歩き方 ロシア(2012〜2013年版)」より) -
マリアの書き物机かな
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色とりどりの美しい花が咲く庭が見える
あそこは追加料金が必要なマリアの個人庭園だったろうと思います。
わざわざ個人庭園というからには、マリア本人が手ずから植物を植えたり手入れしたりしたのかもしれません。
宮殿見学後にぜひ見に行こうと思っていたのですが、そのときにはもう最終入園時間を過ぎていてタイムアウトでした。残念。 -
次の部屋は、身支度をしたりくつろいだりするのによさそうなプライベート・エリア
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天井の装飾もシャンデリアも大げさではなく、可愛らしい
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化粧室(ブドゥワール)の洗面台
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美しき化粧台
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マリア好みの絵画が集められたギャラリーも兼任しているらしい
2階のギャラリーよりもさらにサイズが小さい絵が多かったです。
肖像画や人物画が多かったのは、まさにマリアの好みでしょう。 -
化粧室(ブドゥアール)といっても、身支度のプロセスごとに部屋の中で場所を変えていた様子が窺える
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衝立の奥は着替えの場所
女主人は召使いに着せてもらう間、じっと立っていて、鏡を見ているだけなのでしょう。
その分、十分な広さがなければ部屋としての用をなしません。 -
隣の部屋が見える
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暖炉の前の衝立やデスクもステキ
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絵の飾り方にもセンスが問われる
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暖炉のまわりをさらに注目
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次に、落ち着いた雰囲気ながら一層豪華な部屋へ
帝国様式というか新古典的です。
用途はプライベートな応接間かな。 -
文机のようなテーブルもあり
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このシャンデリアと暖炉周りも一気に豪華に
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長いテーブルがある食堂
実際に使用されていたときも、この食堂はこのようにはじの方に寄せられていたのかしら。
客は一方に座って?
反対側は召使いがサーブする側としたらありえそうですが、映画とかでそういうシーンを見たことはないからまさかという気もするし。 -
お洒落な漆喰装飾や平面的な飾り柱が施された食堂
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食堂のテーブルを真横から見たところ
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部屋の内装に合ったデザインの食器
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四面にユベール・ロベールの絵が飾られたラストの小広間
ユベール・ロベールの絵は、私は昔は好きでした。
でも数が多いので慣れてしまったせいもあるのと、絵画史に触れていくと、だんだんと彼の絵はロマンチックすぎ、人工的すぎという気がしてきて、少々好みから外れてきました。
とはいえ、原画の良さは、写真や複製画ばかりに知ったつもりになっていた私の、そんなこざかしい評価を木っ端みじんに砕きます。 -
シャンデリアと、ユベール・ロベールらしいローマのコロッセオのある風景画
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ユベール・ロベールの絵と、暖炉まわり
ここでマリア・フョードロヴナの部屋はおわり。 -
宮殿の1階部分を使った併設のコスチューム博物館の看板
こちらの入場料は150ルーブル。撮影不可。
展示は、マネキンに着せられた実際のコスチュームとファッションのスケッチの両方が柱となっていました。
実際のコスチュームの数は、モスクワのクレムリンの武器庫のコスチューム展示室の方が多かった気がしますが、あれより少し少なめくらいの数。
19〜20世紀の初頭くらいまでを網羅し、女性のファッションの方が圧倒的に多かったけれど、皇帝が着用したような軍服もありました。
たしかエカテリーナ1世の衣装もあったかな。
20世紀初頭の、女性のほっそりとした体の線がよく出るようなラインの白いフォーマルかウェディングドレスがあったことも、記憶に残っています。 -
パビリオンのイラスト入りの庭園案内看板
庭園見学を開始したときにはローズガーデンやマリア・フョードロヴナの個人庭園はすでに閉まっていて入れませんでした。
残念。
スロースタートなのがいけないのです。
この看板は庭園を散策中に見つけました。
ロシア語オンリーなので全然読めませんでしたが、パビリオンの味のあるイラスト付きですし、絵地図は庭園の概要を知る参考になると思いました。
散策できたのはこの中のごくごく一部です。拡大図のあたりのみです。
「(前略)豪華な内装を堪能したら、ぜひパヴロフスク宮殿も散策してみよう。スラヴィヤーンカ川に沿った自然の地形を活かしつつ、建物との調和が図られている。これはピエトロ・ゴンザガにより、1803年から30年以上かけて作られた芸術的景観なのだ。並木道と多くの彫像、池とパビリオン、川と橋など、公園の隅々まで自然と芸術との統一がすばらしい。」
(「地球の歩き方 ロシア(2012〜2013年版)」より) -
散策を始めてすぐに見つけたクラシカルな石橋
散策開始時に園内バスが待機していたら、歩いて回るにはかなり広い庭園のようすを手っ取り早く知るために利用したかしもれません。
値段も、ちょっと高めだけど、こういう行楽地の公園バスの値段としては妥当だった覚えがあります。
でも、幸か不幸か、庭園散策を始めたとき、バスはすべて出払っていました。 -
水辺の景色は絵になるから好き@
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宮殿の中でマリアの部屋があったあたり
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中庭があるような錯覚を起こさせるだまし絵仕立て
実物は、だまし絵だとすぐに分かるのですが、写真だと、一瞬、あれっ、と迷います。 -
小川に沿って歩いてみる
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野にぎっしり咲くレースフラワワーに目を奪われる
庭園で撮ったレースフラワーなどの野花写真はこちらのハイライト旅行記にまとめました。
「2013年ロシア旅行〜13年ぶりの再訪を3年前にあきらめた旅行計画で実現〜ハイライトその13【ロシアの短き夏を彩る豊かな野花や樹木】」
http://4travel.jp/travelogue/10809102/ -
水草がぎっしり
向こうになにやら建物が見えて来ました。 -
水面を埋め尽くす水草に見とれながら進むと
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宮殿の庭園にふさわしいパビリオンが出現
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のどかな田園風景のような自然風の庭園
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水草ぎっしりの小川とパビリオン
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小川に架かるバロック風の洒落な橋
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白樺やもみの木々が自然に生えているように見える
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水鏡のような小川と姿のよい木
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パビリオンと橋のある景色
このパビリオンは庭園散策のハイライトの1つだと思うので、ここを見つけたことに満足し、あまり時間もなかったし疲れていることを理由に、そろそろ宮殿の方に戻ることにしました。
もっとも庭園も宮殿と同じく18時閉園なら、奥の方まで歩いてまわる時間はとてもありませんでした。
ひとえにスロースタートなのがいけないのです。 -
この白樺の林でリスを見つけた@
リスの写真はこちらのハイライト旅行記に収めました。
「2013年ロシア旅行〜13年ぶりの再訪を3年前にあきらめた旅行計画で実現〜ハイライトその14【ちょっとだけロシアの動物たち】」
http://4travel.jp/travelogue/10807492
林の奥にあるのはカフェだったと思います。
近寄って確認しなかったので断言できず。 -
カフェの前にあった動物アート
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庭園も宮殿のそばは整形式
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こういうアイテムに囲まれた一画もある
庭園散策はこちら側から始める方がルートからすると一般的だったでしょう。
私は、マリア・フョードロヴナの個人庭園の方に行くために、いったん宮殿の裏の方に回って、そこから庭園散策を開始したのです。 -
並木の向こうに
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見えてきた女神像のある花壇
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夏のロシアは野花がいっぱい@
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遺跡風のオブジェと
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可愛い鳥の巣箱と
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宮殿前に戻ったら、園内バスも戻っていた!
私が乗りたいと思ったときにはいなかったのに。タイミングが悪かったです。
広い庭園なので限られた時間内に徒歩では少ししか回れませんでしたが、こういう園内バスだったらハイライトをくまなくまわってくれたでしょう。
でも、園内バスに乗っていたら、庭の写真はゆっくり撮れなかったろうと思うし、リスも見つけることはできなかったと思います。 -
宮殿前の売店はすでに店じまい
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空っぽの売店スタンドは大きなベビーカーのよう@
庭園を出たのは17時40分頃。
駅前まで少し歩こうかと思っていたら、目の前の停留所にサンクトペテルブルグに戻るマルシュルートカが停車していたので、飛び乗ってしまいました。
20時50分にカーチャと待ち合わせて思いがけず夜のネヴァ川クルーズに参加することができました。
ただ、真夏で日没時間が遅いサンクトペテルブルグでしたから、22時出発のクルーズではまだあたりは明るく、しかもかなり雨が降っていたので、窓の外の景色はちょっと残念でした。
クルーズといってもレストランなので、ほんとはそのまま席を立たず、次の0時からのクルーズに参加することとも可能でした。
でも、翌日はノヴゴロドへの1泊旅行に出発する日。まだチェックアウトの荷造りもしていません。
ホテルに戻る時間が遅くなることで、本日のようなスロースタートになっては困るので、カーチャに残念だ、残念だと言われながらも、まだ明るいうちに一巡りしただけでホテルに戻りました。
そのネヴァ川クルーズの写真とレポートはこちらのハイライト旅行記の後半にまとめました。
「2013年ロシア旅行〜13年ぶりの再訪を3年前にあきらめた旅行計画で実現〜ハイライトその11【ロシアの船の旅とサンクトペテルブルグのネヴァ川クルーズ】」
http://4travel.jp/travelogue/10807483/
サンクトペテルブルグから1泊2日旅行したノヴコロド編へとつづく。
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