2014春、東山植物園の薔薇(8/8)：クリスチャン・ディオール、ホワイト・ウィングス

2014/05/24 - 2014/05/24

　名古屋のバラの名所の一つ、東山植物園のバラ紹介の締め括りです。

エリア 守山・名東(愛知)

• 交通手段: JRローカル

『クリスチャン・ディオール』
作出年：1958年
作出者：メイアン
作出国：フランス
その他：HT(ハイブリット・ティー)
　赤バラの代名詞ともいえるフランスのファッションデザイナーの名を冠したバラです。昔からコンテストに使われた花形のよさで有名です。

『クリスチャン・ディオール』
　『クリスチャン・ディオール』と、次に紹介する『ジョン・S・アームストロング』は同じ場所でしたから、花の写真の入れ違いがあるかも知れません。

『クリスチャン・ディオール』

『クリスチャン・ディオール』

『クリスチャン・ディオール』

『ジョン・S・アームストロング』
作出年：2002年
作出者：スイム
作出国：アメリカ
その他：HT(ハイブリット・ティー）

『ジョン・S・アームストロング』

『ジョン・S・アームストロング』

『ジョン・S・アームストロング』

『ホワイト・ウィングス』
作出年：1947年
作出者：クレブス
作出国：アメリカ
その他：HT(ハイブリット・ティー)
　HT種にしては珍しい一重の5枚花びらです。清楚な花形でバラらしくないのが、かえって魅力的です。連続開花性に優れます。

『ホワイト・ウィングス』

『ホワイト・ウィングス』

『エーデルワイス』
作出年：1970年
作出者：ポールセン
作出国：デンマーク
その他：F(フロリバンダ)
　ほんのりアプリコットがかる白の中輪花が房咲きします。花もち、花付きが良くコンパクトな樹形ですから、鉢植えに最適な品種です。『スノー・ライン』の別名を持ちます。

『ロサ・ダマスケナ”トリギンピティタラ”』
作出年：1570年以前
作出者：不明
作出国：中近東
その他：ワイルド・ローズ
　ひらひらとした明るいピンクの花は非常に香りが良く 香料として利用される
香りのバラの大元になる品種です。

『ロサ・ダマスケナ”トリギンピティタラ”』

『ロサ・ダマスケナ”トリギンピティタラ”』

『ロサ・ダマスケナ”トリギンピティタラ”』

『ロサ・ダマスケナ”トリギンピティタラ”』

『パローレ』
作出年：2001年
作出者：コルデス
作出国：ドイツ
その他：HT(ハイブリット・ティー)
　長い蕾も美しく、コンテスト用としても評価が高い巨大輪です。その最大の魅力は豊かにひろがるフルーティな強い香です。

『パローレ』
　花名の『パローレ』は、『ことば』を意味します。マドリード国際コンクールで芳香賞を受賞しました。

『パローレ』

『パローレ』

『ピース』
作出年：1945年
作出者：メイアン
作出国：フランス
その他：HT(ハイブリット・ティー)
　世界で初めてバラの殿堂入りを果たした、名花中の名花です。フランスでの呼び名、『マダム・アントワーヌ・メイヤン』が示すように、作出者の母クラウディアに捧げられたバラです。

『ピース』
　第二次大戦中に作出され、大戦後に平和への祈りを込めて命名されました。大戦中にメイアン家でも株が失われ、ようやく見つかったのは、アメリカの地とされます。

『ピース』

バラ園の見学を終えて帰り道での撮影です。梅雨入りを急かすかのように、アジサイがほんのりと色付いていました。

近年、国の重要文化財に指定された東山植物園の温室の光景です。前館は宇治平等院をイメージした外観となっています。その前館は、現在、保存修理工事を行うため閉鎖中です。再オープンは平成31年度の予定です。前館の中央に中央椰子室、東翼にシダ室、西翼に多肉植物室が配されています。

同じく、重要文化財の温室の光景です。温室が重要文化財になったのは、初めてのケースとされます。平成18年(2006年)の指定です。昭和12年(1937)東山植物園の開園に合わせて建設されました。 建物は、トラス構造の鉄骨造、全面ガラス張であることから、当時『東洋一の水晶宮』と呼ばれました。

振り返って眺めた温室の光景です。全面ガラス張りの前館は、最高高さ12.4メートル、全長66メートルの規模です。鉄骨構造の主要部分は、電気溶接が用いられています。

シルエットになってしまいましたが、中央やや左手に屋久縞の縄文杉のレプリカ、その右が東山スカイタワーです。