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今年もゴールデンウィークがやってきたので実家に帰省する。今年のコンセプトは鉄道を利用せずにどこまで快適に移動できるか実験してみるというもの。もちろん安く移動というのは大前提。ちなみに5月1日の午後から休暇をいただいてますので、渋滞とかの状態は休日とは異なることがあります。<br /><br />13:59 新橋−東京 1352G<br />午後から休暇はもらっているものの、連休明けが締め切りの仕事が一件残っていたので、出発直前まで職場で仕事してくる。そのため山手線に駆け上がる羽目に。<br /><br />14:20 東京八重洲口−成田空港第2ターミナル(南)<br />東京駅八重洲口で妻と待ち合わせ。今回利用する「東京シャトル」のバス停は東京駅八重洲口からちょっと距離があるので、ちょっと早足でバス停に向かう。午前中雨が降っていたとは思えないくらい良い天気で日差しがまぶしい。<br /><br />バス停に到着すると、結構人が並んでいた。予約しておいてよかった。とりあえず予約してなかった人も全員乗車できたようだ。ほぼ満席だったとおもう。<br /><br />前回別府大分毎日マラソンの時に利用したときは、八重洲口出たときに満席だったためか、直接首都高に乗ったのだが、今回はいったん数寄屋橋バス停を経由していったため、首都高に乗るまで15分かかる。こんなんで時間通りに空港に到着するんかなあ、とちょっと心配になる。<br /><br />・・・と思ったのだが、首都高にいったん乗ってしまうと一度も渋滞らしい渋滞には遭遇せず、きわめて順調に移動。空調もまあまあいい感じだったので、妻の機嫌も上々。結局、空港には15時35分過ぎに到着してしまった。順調すぎてなにして暇つぶすか、そっちの算段しないといけなくなる。<br /><br />まあ、保安検査場内のカフェでのんびりしながらお土産などを物色していたら、わりと早めに(16時30分から)飛行機への乗り込み、というかバスでの飛行機への移動が始まったので、そんなに退屈するということはなくて済んだ。<br /><br />17:00 成田空港−関西空港 GK209<br />ジェットスターの飛行機を利用するときは、出発直前になっても乗客が乗り込まないので、定刻通りにドアが閉まらないという印象があるのだが(まあ、乗客側の責任だわな)、今回はわりとすんなりとドアが閉まる。ちらほら空席もあるって感じだ。搭乗率85%ってところかな。<br /><br />17時ちょうどにドアは閉まったものの、滑走路に向かうまでに20分かかる。なんとかならんものかのう。<br /><br />フライト自体は安定していたと思うのだが、今回は気圧が不安定だったのか、わりと身体に堪えるというか、三半規管が微妙な感じになる。花粉症で鼻づまりの妻はなおさら辛かろう。<br /><br />結局、関西空港には5分遅れ程度で到着。ボーディングブリッジを使用できるので、飛行機から降りてからの移動がスムーズだ。<br /><br />今回、関西空港からは高速船(ベイシャトル)を利用して神戸まで移動する予定で計画をたてていたのだが、いまいち飛行機の到着時刻が信頼できなくて、20時発の便を予約していたんだが、想像以上に定時運行してくれたので、一つ早い便で神戸に行くことにした。<br /><br />高速船のチケット売場は、バス乗り場の一番右端のカウンター。到着ロビーのいろんなところに高速船乗り場の表示があったので、それほど迷わなかった。窓口で19時発の船に変更してもらう。ただいま往復割引キャンペーン中で往復料金3000円。かなりお得かも。<br /><br />18:50 関西空港第1ターミナル−連絡船桟橋<br />チケット売り場を出てすぐのところにバスが待っていた。予想以上に乗客がいてほぼ満員。吊革につかまって桟橋に向かう。だいたい5分くらいで桟橋に到着。想像していた以上に関空って広いんだなぁと思う。<br /><br />19:00 関西空港連絡船桟橋−神戸空港連絡船桟橋<br />高速船は定刻通り出航。東京よりも日没が遅いといってもさすがに日が暮れて、対岸の明かりが煌めいてきれい、なんだが、飛行機に乗ってきた後、さらに船の揺れが加わって、けっこう体力的にはフラフラ。あと、外国人の乗客が多かったためか、香水の臭いがきつくてそれも個人的には辛いものがあった。とりあえず、約30分で神戸空港側の桟橋に到着。これ以上長く乗っていたら船酔いしてただろうな。。。<br /><br />19:50 神戸空港−三宮 494<br />神戸空港からはポートライナーで三宮まで向かう。普段だったらなにも感じないのだが、ポートライナーって路面がけっこう波打っているので、船酔い寸前の体には辛い。<br /><br />20:15 三ノ宮−元町 235C <br />モノレールからJRへの移動がスムーズだったので、各駅停車の電車に華麗に乗り継ぎ。一駅区間だったので料金は120円。消費増税前と変わってなかったかも。なにげにJRの元町駅で降りるの初めてかも。<br /><br />元町駅から歩いて5分ほどで本日宿泊予定の「スマイルホテル神戸元町」に到着。わかりやすいところでよかった。早速チェックイン。実家までは電車であと1時間ちょっとといったところだが、帰りつくのが深夜になると母にも迷惑だろうということで、とりあえずここで一泊することにしたのだ(宿泊費も破格の安さだったし)。<br /><br />とりあえず、荷物を客室に置いて、夕飯を食べに中華街に繰り出すことにする。しかし、「セミダブルのベッド」というカテゴリーは一緒でも、ホテルによってかなり違いがあるなあ。。。<br /><br />今回宿泊したホテルは中華街の西側の門のすぐ近くにあるので、東に向かって良さげなお店を探して歩く。実はあまり元町中華街には来たことがなくて、ほとんど妻にまかせっきり。20時30分をちょっと過ぎた頃なのに半分くらいシャッターが閉まっていたのはちょっと残念。屋台で食べ物売ってる人から、いかにも「中国人が話す日本語」でいろいろ声をかけられるが、客引きのためのテクニックなんだろうか?<br /><br />結局、妻が考えていた「シャオシャオシンエン」に入店。小綺麗で落ち着いた雰囲気のお店だ。とりあえずアラカルトで料理を注文する。店員さんはこちらの食事のすすみ具合を見計らって次の料理を運んできてくれるので、ストレスなく食事ができた。酢豚うめー、チャーハンうめー、焼きビーフンうめー (食に関するボキャブラリーが貧困だなあ。。。)<br /><br />メニュー表に書いてある値段をみていたら一見割高な気がしたのだが、いざ支払いの段になると、あれだけ食べてこの程度の値段かと思って非常に得した気分になる。やっぱり関西の方が若干物価が安いのだろうか?<br /><br />ホテルへ帰る道すがら、中華街のお店は出かけるときよりもさらに閉まっているお店が増えていた。1時間早い高速船で神戸側に渡ってきて正解だったな。<br /><br />さてさて、いい加減疲れたので、お風呂に入って寝ることにしましょう。<br /><br />翌朝。結構狭いベッドだったが意外にちゃんと寝ることができた。朝の目覚めは結構すっきり。6時30分から1階ロビーの横で朝食をいただくことにする。チェックインの時には「軽食」と聞いていたのだが、いやいや、わりとしっかりした食事をいただけました。確かに肉類は少なかったかもしれないが、新鮮なサラダとおいしいパン、あと、冷たい牛乳とヨーグルトが頂けたので、なにも文句はありません。<br /><br />7時半くらいにホテルをチェックアウト、とりあえず歩いて湊川神社に行ってみようということになる。当初、妻は三ノ宮で買い物しようと思っていたのだが、結局、一緒に行動することにしたみたい。<br /><br />まだこの日は平日だったので、通勤・通学する人の流れとは逆に元町商店街を歩く。15分くらいで到着するだろうと思っていたが、意外と元町駅前からは遠いな。背中に汗かいた。大きな道に面した湊川神社の鳥居をくぐる。湊川神社の正面には高速神戸駅へ通じる地下道が。今まで湊川神社って、神戸電鉄の湊川駅が最寄りだとばかり思ってたわ。<br /><br />神社の境内は新緑が綺麗ですがすがしい空気が気持ち良い。お勤めに出かける途中と思しき会社員風の人たちが手早くお参りしていく姿が印象的だった。最近わりと物珍しい神社仏閣にばかり行っているためか、湊川神社の造りは、普通すぎてコメントに困る感じだ。<br /><br />そこからさらに歩いて神戸高速鉄道新開地駅に到着。関東で就職するまではほぼ毎日乗り換えのため利用してましたが、駅の外にでるのは、片手で足りるほどではなかろうか。<br /><br />09:34 新開地−恵比須<br />通勤時間帯から外れているので、一層際だっているのかもしれないのだが、小野行き電車のどよ〜んとした雰囲気は廃線まったなしという気持ちにさせる(上り電車だったらもうちょっとマシなのかもしれんが・・・)。<br /><br />電車にガタゴト揺られて恵比須駅に到着。母に迎えに来てもらって実家にようやく帰還。ふいー、疲れたー<br /><br />(とりあえず、その日の午後は遠縁のおばさんのお見舞いに近所のおばちゃん連中を乗せて加古川まで車を運転したりと、わりとのんびりする間もなかったなあ。。。)<br /><br /><br />翌日。実は昨日の加古川行きにある程度下見していたのだが、加古川を渡ったところにある「石の宝殿」まで走ってくることにした。だいたい往復で30kmちょっとなので、マラニック的なランとしても程々の距離だろう。<br /><br />6時くらいまで惰眠を貪ってからお出かけ。母がおにぎり作ってくれた。財布や電子マネー、スマホに御朱印帳を入れるとわりとリュックかさばるな。加古川沿いの土手をのんびり走る。片道二車線の道路なんだが、歩道がないので大きな車が横を通るとちょっとおっかない。<br /><br />加古川駅までもう少し、といったところで靴づれが痛みだしたので早めにケアしとこうといったん靴を脱いでみると、すでに結構な感じで踵に水膨れができていた。持参したワセリンを塗ってから、テーピングテープでグルグル巻いておく。踵周辺が固定されたから走りが安定した。<br /><br />そして、だいたい出発から1時間半くらいで石の宝殿に到着〜 JR宝殿駅を過ぎてすぐのあたりから、遠くの山に特異な景色が見えてくる(いや、石切場なんですが)。<br /><br />神社は山の中腹からほぼ頂上といったところに位置しているのだが、朝の運動がてら、神社にお参りにやってくる近所のおじいさんと思しき人を多く目にする。ゆるやかな参道もあるんだが、正面の石段を登ってショートカット。落ち葉が石段に積もっていて、滑りやすくなっている。<br /><br />ということで、改めて石の宝殿が奉られている、生石神社(おうしこじんじゃ)に到着。本殿をくぐって拝殿で手を合わせる。拝殿をくぐる形でご神体である「石の宝殿」にお参りできる。ここから先は参拝料が必要(100円)。<br /><br />神社の入り口から入ってくると拝殿の陰になって宝殿の全貌が見えないのだが、なるほど、確かに「日本三奇」といわれるだけのことはある。きれいに整形された四角形の巨石がどーん、と存在している。石の周りは水がたまっていて、水面からちょっと上のところで石が彫り込んであるので、ぱっと見、巨石が水面に浮いているように見えないこともない(「浮き石」とも呼ばれているらしい)。<br /><br />なんでも、万葉集の時代には既に和歌に詠まれていたくらい古いものらしい(そして、その当時から既に誰が何の目的で、こんなもの作ったのか由来不明になっていたらしい)。なんか、古代のミステリーってかんじだ。地元からそう遠くもないところに、こんな不思議なものがあったとは、最近までとんと知らんかった自らの不明を恥じるなあ。<br /><br />本殿脇が授与所になっているんだが、さすがに8時前なのでまだ神社の人はおらず、暇つぶしも兼ねて石の宝殿の裏手の山に登る。岩山を階段状に削ってあるので、上ること自体は非常にらくちん。「石の宝殿」の全貌を上から確認できる。石の上に樹木が茂ってるよ。。。。<br /><br />神社の裏手の岩山には大正天皇ご行幸の碑が立っていた。春霞で遠くの方までは見渡せなかったが、冬の晴れた日などには淡路島くらいまでは見渡せそうではあるな。<br /><br />と、わりとのんびり過ごしていたのだが、いつまでたっても神社の人がやってこない。たぶん、地元の人なんだろうか、ちょっとご年輩のおじさんが竹箒で掃き掃除してる間中も辛抱強く待っていたのだが、さすがに帰りが遅くなるので、掃除のおじさんに声をかけてみる。<br /><br />おじさんいわく「ここはいつも朝が遅いんだよ。近くの鹿島さんは6時台から神主さん来てるのに」(播州弁を標準語に翻訳してます)とのこと。一緒に神社脇の民家におじゃまして、神主さんを呼んでくる。<br /><br />ということで、ようやく御朱印いただきました。御朱印書いてくれたおばさんに、これからどこかほかの神社に行くのか聞かれ、日岡神社にでも寄っていこうと考えている旨答えると、前日も同じルートを自転車でお参りに来た人がいたとのこと。何かそういうルートがあるのかと聞かれてしまった。まあ、少なくとも私はそういうのを全く意識してなかったのだが。<br /><br />ということで、予定よりもかなり遅くなってしまった。既に結構気温が高くなっている。途中のコンビニで飲み物買っていけばいいかと思っていたのだが、行きは手頃な場所にコンビニがなかったので(道路の向こう側とか)、けっこうのどの渇きを感じてしまう。ペースもちょっと遅くなりがちだ。<br /><br />なんとか加古川渡ったところで、ちょっと疲れてきたのだが、うまい具合に加古川城跡、という看板が目に入る。秀吉の「加古川評定」の舞台になったところです。ちょっと寄り道していくことにする。国道2号線からちょっと路地にはいったところにある称名寺に到着。城跡にしては上り坂もなく、城郭というよりは、「糟屋館」という別名の通り、ちょっと規模の大きな館って感じだったのかな。<br /><br />あわよくばここでも御朱印を、と思っていたが、お寺の中には誰もいないような雰囲気。仕方がないので境内を一通り見物してからおいとまする。おっと、境内には塩治判官の家人の慰霊碑もあったみたいだ。「七騎供養塔」もついでにみていくことにする。<br /><br />この時点でもまだ給水ができていないので、かなりのどが渇いている。なんとか加古川駅北側のコンビニで炭酸飲料を購入、持参したおにぎりと一緒にいただくことにする。ぷはー げふー<br /><br />とりあえず、ペースはかなり落ちてきてダラダラ走っている状態なのだが、日岡神社に寄っていくことにする。行きも看板が大きくでていたので、それに従っていけば大丈夫だろう、と思ったら、入り口がよくわからなくなって、大きく引き返すことに。ありゃりゃ。<br /><br />お参りしたのが憲法記念日だったからかどうかしらないが、わりときちんとした格好の参拝客が多かった。ずいぶん若い人の姿が多いなあ、と思ったら、安産祈願の神様として有名な神社であった(神社に隣接する、日岡山公園は景行天皇の后である播磨稲日大郎姫の古墳があるところなんだが、この人が双子の安産祈願(双子のうちの一人はヤマトタケル)したのが由来らしい)。社務所では、腹帯持ってきてご祈祷してもらう若い女性が次から次へとやってきて、御朱印書いてもらっているのを待っている間、場違い感が半端無く、非常に落ち着かなかった。。。<br /><br />10:31 日岡−厄神 331S<br />さて、とりあえず帰るだけなんだが、ちょっと脱水ぎみなので少々楽をさせてもらうことにする。厄神まで加古川線使って帰ることにした。日岡駅に到着した直後に踏切の警報音が鳴り出したので、あわてて切符を購入するが、反対方面の列車だった。ありゃりゃ。なんとなく長い時間待たされたような気が。せめて一駅先の神野までは走って行ってもよかったかなあ(めんどくさいので、のんびり待ってましたが)。<br /><br />日岡駅は無人駅なので、乗車位置が一両目の後ろよりドアから。約10分で厄神に到着。まあ、ここまでくれば歩いてでも30分で帰りつけるかな、ということで、ゆっくりジョギングで帰宅。帽子かぶって長袖着て走ってたのだが、想像以上に日焼けしてました。<br /><br />ということで、とりあえず帰省の前半終了。生まれ育った土地にも珍しいものはたくさんあるんだなあ、と改めて実感(近くに住んでいても興味がわくかどうかが問題なのですが)。<br /><br />で、この後もダラダラ長い文章が続くので、前後編に分けることにします(後半は、三木合戦の遺構を巡るランニング編だ!)。

2014年ゴールデンウィークに実家に帰省(日本三奇の「石の宝殿」にお参りしてくる)

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2014/05/01 - 2014/05/03

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まいこさん

今年もゴールデンウィークがやってきたので実家に帰省する。今年のコンセプトは鉄道を利用せずにどこまで快適に移動できるか実験してみるというもの。もちろん安く移動というのは大前提。ちなみに5月1日の午後から休暇をいただいてますので、渋滞とかの状態は休日とは異なることがあります。

13:59 新橋−東京 1352G
午後から休暇はもらっているものの、連休明けが締め切りの仕事が一件残っていたので、出発直前まで職場で仕事してくる。そのため山手線に駆け上がる羽目に。

14:20 東京八重洲口−成田空港第2ターミナル(南)
東京駅八重洲口で妻と待ち合わせ。今回利用する「東京シャトル」のバス停は東京駅八重洲口からちょっと距離があるので、ちょっと早足でバス停に向かう。午前中雨が降っていたとは思えないくらい良い天気で日差しがまぶしい。

バス停に到着すると、結構人が並んでいた。予約しておいてよかった。とりあえず予約してなかった人も全員乗車できたようだ。ほぼ満席だったとおもう。

前回別府大分毎日マラソンの時に利用したときは、八重洲口出たときに満席だったためか、直接首都高に乗ったのだが、今回はいったん数寄屋橋バス停を経由していったため、首都高に乗るまで15分かかる。こんなんで時間通りに空港に到着するんかなあ、とちょっと心配になる。

・・・と思ったのだが、首都高にいったん乗ってしまうと一度も渋滞らしい渋滞には遭遇せず、きわめて順調に移動。空調もまあまあいい感じだったので、妻の機嫌も上々。結局、空港には15時35分過ぎに到着してしまった。順調すぎてなにして暇つぶすか、そっちの算段しないといけなくなる。

まあ、保安検査場内のカフェでのんびりしながらお土産などを物色していたら、わりと早めに(16時30分から)飛行機への乗り込み、というかバスでの飛行機への移動が始まったので、そんなに退屈するということはなくて済んだ。

17:00 成田空港−関西空港 GK209
ジェットスターの飛行機を利用するときは、出発直前になっても乗客が乗り込まないので、定刻通りにドアが閉まらないという印象があるのだが(まあ、乗客側の責任だわな)、今回はわりとすんなりとドアが閉まる。ちらほら空席もあるって感じだ。搭乗率85%ってところかな。

17時ちょうどにドアは閉まったものの、滑走路に向かうまでに20分かかる。なんとかならんものかのう。

フライト自体は安定していたと思うのだが、今回は気圧が不安定だったのか、わりと身体に堪えるというか、三半規管が微妙な感じになる。花粉症で鼻づまりの妻はなおさら辛かろう。

結局、関西空港には5分遅れ程度で到着。ボーディングブリッジを使用できるので、飛行機から降りてからの移動がスムーズだ。

今回、関西空港からは高速船(ベイシャトル)を利用して神戸まで移動する予定で計画をたてていたのだが、いまいち飛行機の到着時刻が信頼できなくて、20時発の便を予約していたんだが、想像以上に定時運行してくれたので、一つ早い便で神戸に行くことにした。

高速船のチケット売場は、バス乗り場の一番右端のカウンター。到着ロビーのいろんなところに高速船乗り場の表示があったので、それほど迷わなかった。窓口で19時発の船に変更してもらう。ただいま往復割引キャンペーン中で往復料金3000円。かなりお得かも。

18:50 関西空港第1ターミナル−連絡船桟橋
チケット売り場を出てすぐのところにバスが待っていた。予想以上に乗客がいてほぼ満員。吊革につかまって桟橋に向かう。だいたい5分くらいで桟橋に到着。想像していた以上に関空って広いんだなぁと思う。

19:00 関西空港連絡船桟橋−神戸空港連絡船桟橋
高速船は定刻通り出航。東京よりも日没が遅いといってもさすがに日が暮れて、対岸の明かりが煌めいてきれい、なんだが、飛行機に乗ってきた後、さらに船の揺れが加わって、けっこう体力的にはフラフラ。あと、外国人の乗客が多かったためか、香水の臭いがきつくてそれも個人的には辛いものがあった。とりあえず、約30分で神戸空港側の桟橋に到着。これ以上長く乗っていたら船酔いしてただろうな。。。

19:50 神戸空港−三宮 494
神戸空港からはポートライナーで三宮まで向かう。普段だったらなにも感じないのだが、ポートライナーって路面がけっこう波打っているので、船酔い寸前の体には辛い。

20:15 三ノ宮−元町 235C
モノレールからJRへの移動がスムーズだったので、各駅停車の電車に華麗に乗り継ぎ。一駅区間だったので料金は120円。消費増税前と変わってなかったかも。なにげにJRの元町駅で降りるの初めてかも。

元町駅から歩いて5分ほどで本日宿泊予定の「スマイルホテル神戸元町」に到着。わかりやすいところでよかった。早速チェックイン。実家までは電車であと1時間ちょっとといったところだが、帰りつくのが深夜になると母にも迷惑だろうということで、とりあえずここで一泊することにしたのだ(宿泊費も破格の安さだったし)。

とりあえず、荷物を客室に置いて、夕飯を食べに中華街に繰り出すことにする。しかし、「セミダブルのベッド」というカテゴリーは一緒でも、ホテルによってかなり違いがあるなあ。。。

今回宿泊したホテルは中華街の西側の門のすぐ近くにあるので、東に向かって良さげなお店を探して歩く。実はあまり元町中華街には来たことがなくて、ほとんど妻にまかせっきり。20時30分をちょっと過ぎた頃なのに半分くらいシャッターが閉まっていたのはちょっと残念。屋台で食べ物売ってる人から、いかにも「中国人が話す日本語」でいろいろ声をかけられるが、客引きのためのテクニックなんだろうか?

結局、妻が考えていた「シャオシャオシンエン」に入店。小綺麗で落ち着いた雰囲気のお店だ。とりあえずアラカルトで料理を注文する。店員さんはこちらの食事のすすみ具合を見計らって次の料理を運んできてくれるので、ストレスなく食事ができた。酢豚うめー、チャーハンうめー、焼きビーフンうめー (食に関するボキャブラリーが貧困だなあ。。。)

メニュー表に書いてある値段をみていたら一見割高な気がしたのだが、いざ支払いの段になると、あれだけ食べてこの程度の値段かと思って非常に得した気分になる。やっぱり関西の方が若干物価が安いのだろうか?

ホテルへ帰る道すがら、中華街のお店は出かけるときよりもさらに閉まっているお店が増えていた。1時間早い高速船で神戸側に渡ってきて正解だったな。

さてさて、いい加減疲れたので、お風呂に入って寝ることにしましょう。

翌朝。結構狭いベッドだったが意外にちゃんと寝ることができた。朝の目覚めは結構すっきり。6時30分から1階ロビーの横で朝食をいただくことにする。チェックインの時には「軽食」と聞いていたのだが、いやいや、わりとしっかりした食事をいただけました。確かに肉類は少なかったかもしれないが、新鮮なサラダとおいしいパン、あと、冷たい牛乳とヨーグルトが頂けたので、なにも文句はありません。

7時半くらいにホテルをチェックアウト、とりあえず歩いて湊川神社に行ってみようということになる。当初、妻は三ノ宮で買い物しようと思っていたのだが、結局、一緒に行動することにしたみたい。

まだこの日は平日だったので、通勤・通学する人の流れとは逆に元町商店街を歩く。15分くらいで到着するだろうと思っていたが、意外と元町駅前からは遠いな。背中に汗かいた。大きな道に面した湊川神社の鳥居をくぐる。湊川神社の正面には高速神戸駅へ通じる地下道が。今まで湊川神社って、神戸電鉄の湊川駅が最寄りだとばかり思ってたわ。

神社の境内は新緑が綺麗ですがすがしい空気が気持ち良い。お勤めに出かける途中と思しき会社員風の人たちが手早くお参りしていく姿が印象的だった。最近わりと物珍しい神社仏閣にばかり行っているためか、湊川神社の造りは、普通すぎてコメントに困る感じだ。

そこからさらに歩いて神戸高速鉄道新開地駅に到着。関東で就職するまではほぼ毎日乗り換えのため利用してましたが、駅の外にでるのは、片手で足りるほどではなかろうか。

09:34 新開地−恵比須
通勤時間帯から外れているので、一層際だっているのかもしれないのだが、小野行き電車のどよ〜んとした雰囲気は廃線まったなしという気持ちにさせる(上り電車だったらもうちょっとマシなのかもしれんが・・・)。

電車にガタゴト揺られて恵比須駅に到着。母に迎えに来てもらって実家にようやく帰還。ふいー、疲れたー

(とりあえず、その日の午後は遠縁のおばさんのお見舞いに近所のおばちゃん連中を乗せて加古川まで車を運転したりと、わりとのんびりする間もなかったなあ。。。)


翌日。実は昨日の加古川行きにある程度下見していたのだが、加古川を渡ったところにある「石の宝殿」まで走ってくることにした。だいたい往復で30kmちょっとなので、マラニック的なランとしても程々の距離だろう。

6時くらいまで惰眠を貪ってからお出かけ。母がおにぎり作ってくれた。財布や電子マネー、スマホに御朱印帳を入れるとわりとリュックかさばるな。加古川沿いの土手をのんびり走る。片道二車線の道路なんだが、歩道がないので大きな車が横を通るとちょっとおっかない。

加古川駅までもう少し、といったところで靴づれが痛みだしたので早めにケアしとこうといったん靴を脱いでみると、すでに結構な感じで踵に水膨れができていた。持参したワセリンを塗ってから、テーピングテープでグルグル巻いておく。踵周辺が固定されたから走りが安定した。

そして、だいたい出発から1時間半くらいで石の宝殿に到着〜 JR宝殿駅を過ぎてすぐのあたりから、遠くの山に特異な景色が見えてくる(いや、石切場なんですが)。

神社は山の中腹からほぼ頂上といったところに位置しているのだが、朝の運動がてら、神社にお参りにやってくる近所のおじいさんと思しき人を多く目にする。ゆるやかな参道もあるんだが、正面の石段を登ってショートカット。落ち葉が石段に積もっていて、滑りやすくなっている。

ということで、改めて石の宝殿が奉られている、生石神社(おうしこじんじゃ)に到着。本殿をくぐって拝殿で手を合わせる。拝殿をくぐる形でご神体である「石の宝殿」にお参りできる。ここから先は参拝料が必要(100円)。

神社の入り口から入ってくると拝殿の陰になって宝殿の全貌が見えないのだが、なるほど、確かに「日本三奇」といわれるだけのことはある。きれいに整形された四角形の巨石がどーん、と存在している。石の周りは水がたまっていて、水面からちょっと上のところで石が彫り込んであるので、ぱっと見、巨石が水面に浮いているように見えないこともない(「浮き石」とも呼ばれているらしい)。

なんでも、万葉集の時代には既に和歌に詠まれていたくらい古いものらしい(そして、その当時から既に誰が何の目的で、こんなもの作ったのか由来不明になっていたらしい)。なんか、古代のミステリーってかんじだ。地元からそう遠くもないところに、こんな不思議なものがあったとは、最近までとんと知らんかった自らの不明を恥じるなあ。

本殿脇が授与所になっているんだが、さすがに8時前なのでまだ神社の人はおらず、暇つぶしも兼ねて石の宝殿の裏手の山に登る。岩山を階段状に削ってあるので、上ること自体は非常にらくちん。「石の宝殿」の全貌を上から確認できる。石の上に樹木が茂ってるよ。。。。

神社の裏手の岩山には大正天皇ご行幸の碑が立っていた。春霞で遠くの方までは見渡せなかったが、冬の晴れた日などには淡路島くらいまでは見渡せそうではあるな。

と、わりとのんびり過ごしていたのだが、いつまでたっても神社の人がやってこない。たぶん、地元の人なんだろうか、ちょっとご年輩のおじさんが竹箒で掃き掃除してる間中も辛抱強く待っていたのだが、さすがに帰りが遅くなるので、掃除のおじさんに声をかけてみる。

おじさんいわく「ここはいつも朝が遅いんだよ。近くの鹿島さんは6時台から神主さん来てるのに」(播州弁を標準語に翻訳してます)とのこと。一緒に神社脇の民家におじゃまして、神主さんを呼んでくる。

ということで、ようやく御朱印いただきました。御朱印書いてくれたおばさんに、これからどこかほかの神社に行くのか聞かれ、日岡神社にでも寄っていこうと考えている旨答えると、前日も同じルートを自転車でお参りに来た人がいたとのこと。何かそういうルートがあるのかと聞かれてしまった。まあ、少なくとも私はそういうのを全く意識してなかったのだが。

ということで、予定よりもかなり遅くなってしまった。既に結構気温が高くなっている。途中のコンビニで飲み物買っていけばいいかと思っていたのだが、行きは手頃な場所にコンビニがなかったので(道路の向こう側とか)、けっこうのどの渇きを感じてしまう。ペースもちょっと遅くなりがちだ。

なんとか加古川渡ったところで、ちょっと疲れてきたのだが、うまい具合に加古川城跡、という看板が目に入る。秀吉の「加古川評定」の舞台になったところです。ちょっと寄り道していくことにする。国道2号線からちょっと路地にはいったところにある称名寺に到着。城跡にしては上り坂もなく、城郭というよりは、「糟屋館」という別名の通り、ちょっと規模の大きな館って感じだったのかな。

あわよくばここでも御朱印を、と思っていたが、お寺の中には誰もいないような雰囲気。仕方がないので境内を一通り見物してからおいとまする。おっと、境内には塩治判官の家人の慰霊碑もあったみたいだ。「七騎供養塔」もついでにみていくことにする。

この時点でもまだ給水ができていないので、かなりのどが渇いている。なんとか加古川駅北側のコンビニで炭酸飲料を購入、持参したおにぎりと一緒にいただくことにする。ぷはー げふー

とりあえず、ペースはかなり落ちてきてダラダラ走っている状態なのだが、日岡神社に寄っていくことにする。行きも看板が大きくでていたので、それに従っていけば大丈夫だろう、と思ったら、入り口がよくわからなくなって、大きく引き返すことに。ありゃりゃ。

お参りしたのが憲法記念日だったからかどうかしらないが、わりときちんとした格好の参拝客が多かった。ずいぶん若い人の姿が多いなあ、と思ったら、安産祈願の神様として有名な神社であった(神社に隣接する、日岡山公園は景行天皇の后である播磨稲日大郎姫の古墳があるところなんだが、この人が双子の安産祈願(双子のうちの一人はヤマトタケル)したのが由来らしい)。社務所では、腹帯持ってきてご祈祷してもらう若い女性が次から次へとやってきて、御朱印書いてもらっているのを待っている間、場違い感が半端無く、非常に落ち着かなかった。。。

10:31 日岡−厄神 331S
さて、とりあえず帰るだけなんだが、ちょっと脱水ぎみなので少々楽をさせてもらうことにする。厄神まで加古川線使って帰ることにした。日岡駅に到着した直後に踏切の警報音が鳴り出したので、あわてて切符を購入するが、反対方面の列車だった。ありゃりゃ。なんとなく長い時間待たされたような気が。せめて一駅先の神野までは走って行ってもよかったかなあ(めんどくさいので、のんびり待ってましたが)。

日岡駅は無人駅なので、乗車位置が一両目の後ろよりドアから。約10分で厄神に到着。まあ、ここまでくれば歩いてでも30分で帰りつけるかな、ということで、ゆっくりジョギングで帰宅。帽子かぶって長袖着て走ってたのだが、想像以上に日焼けしてました。

ということで、とりあえず帰省の前半終了。生まれ育った土地にも珍しいものはたくさんあるんだなあ、と改めて実感(近くに住んでいても興味がわくかどうかが問題なのですが)。

で、この後もダラダラ長い文章が続くので、前後編に分けることにします(後半は、三木合戦の遺構を巡るランニング編だ!)。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
4.5
グルメ
4.0
交通
3.5
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩 ジェットスター
旅行の手配内容
個別手配

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