2014/05/09 - 2014/05/09
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deracineさん
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ゴールデンウィーク明けにJR東海がキャンペーン中の「うるわしの奈良」ツアーを利用してまったりと日本の古都の雰囲気を味わってきました
奈良は同じ古都の京都に比べると派手さや華やかさはありません。しかし行って見ると過密で何かと気ぜわしい東京に住んでいる我々夫婦にとっては天平のときと変わらず悠久の時間が流れているような奈良の街は心休まる思いがしました
「うるわしの奈良」ツアーはホテルと新幹線がセットになったプランで、時間帯が限られてはいますが「のぞみ&ひかり」が利用できます。
宿泊数は1~3泊から選べ、ホテルはホテルフジタ・奈良とホテル日航・奈良のいずれかからセレクトできます
リタイヤして時間にはゆとりがある我々は3泊プランを選択*、ホテルはJRと近鉄の両駅が徒歩圏のホテルフジタにしました
*2泊と3泊の価格差は2000円、これに対し都合の良い新幹線への変更料金は5,200円増し(片道)
出発日は過去の統計から一番雨の確率の少ない連休明けに決定、善は急げとばかり4月上旬には申し込みました
結果的は3泊4日の全日程中お天気に恵まれ新緑と花一杯の古都を満喫
全体の旅行スケジュールは以下のとおりです
5月7日 品川発12:07のぞみ227号~京都着14:17
着後西本願寺及び伏見稲荷大社参拝
JRにて奈良に移動、ホテルフジタ(泊)
5月8日 AM 春日大社、PM 興福寺参拝
5月9日 AM 斑鳩・法隆寺参拝、PM 西の京・薬師寺参拝
5月10日 AM JRにて京都に移動、着後梅小路蒸気機関車館見学
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今回は知る人ぞ知る、奈良の夕焼けの名所・二月堂です
旅行前に読んだガイドブックに二月堂から撮った見事な夕陽の写真があり、是非この目で見てみたいと思ったものです
前回2010年に奈良を訪れた際は奈良に宿泊しなかったためゆっくり夕陽を鑑賞するチャンスはありませんでした
今回は奈良に3泊もしたおかげで件の写真のような美しい夕陽を心行くまで堪能することができました
なお若草山(御蓋山)からの夜景は手持ちのカメラ雑誌の「新日本三大夜景」のひとつに挙げられていますがドライブウェイなのでクルマがないと撮れず諦めました
また二月堂以外にも大池越しの薬師寺の夕景を撮りたかったのですが、あいにく東塔が修理中で仮囲いで覆われて殺風景なので今回は見送りました
なお写真及び記事は随時更新いたします
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
PR
-
二月堂には途中までバスで行った
なお歩き疲れた妻はホテルで休憩したいと言ったので夕陽は一人で見に行った
時間の関係で中には入らなかったが立派な国立博物館の建物外観を見た -
国立博物館のそばでも鹿がゆっくりと草を食んでいた
-
こちらは国立博物館・新館
-
道路を渡り東大寺大仏殿に向かった
17:50だったが広い境内に人の姿はほとんどなかった -
-
これが南大門
東大寺の正門で高さ25.5mもある
門の左右には金剛力士像が安置されていて恐ろしい顔で不審者を威嚇している? -
南大門をくぐり更に進むと両脇の並木越しに大仏殿の金色に輝く鴟尾(しび)が見えた
-
大仏殿に向かって左手に見慣れない大きな平屋建ての建物があった
近寄って見ると「大仏殿ミュージアム」との標記があった
後日調べたところ2011年110月にオープンした複合文化施設とのこと
前回ここを訪れたのは2010年11月だったので道理で無かったはずだ -
参道の途中に「二月堂参詣道」の石標があったので右折してゆるい山道を登っていった
暗くて寂しい山道で少し心細かったが、念のため護身用を兼ねて自由雲台付きの一脚を持参した
<ご注意>
ここからの順路は山道で人どおりも少なく、暗い時間での一人歩きは危険と思われます 特に女性の方はご注意下さい
「気を付けよう 甘い言葉と暗い道」 -
中門前にある鏡池越しに中門と大仏殿が夕暮れに荘厳な雰囲気で立っていた
-
イチオシ
これは前回(=2010年12月1日)に訪れた際撮ったほぼ同じ場所の写真
-
鏡池のそばには紅葉しているのではなく最初から赤い葉っぱのもみじの樹があった
中門から漏れる夕陽に赤い葉が更に赤く映えていた -
山道を登っているとガサゴソと音がする
周りには誰もおらず、気味が悪い
よく見ると鹿が二匹いた
「夕されば小倉の山に鳴く鹿は今夜は鳴かず寝ねにけらしも」
〜舒明天皇 万葉集 巻8-1511
現代の鹿は宵っ張りでなかなか寝ないらしい -
更に上ると夕映えに深い森に抱かれて立つ二月堂が見えた
よく見ると二階の舞台にはすでに先客の姿がちらほら見えた -
舞台に登った 時刻は18:05
この日の日没時刻は18:48、日没方位は292度だった
西北西の大空に沈み行く太陽 -
18:06
沈み行く夕陽に照らされた吊灯篭がシルエットになって遠くに見える大仏殿の鴟尾(しび)の上にかぶさっていた -
少し目を左に転じると深い木立の隙間からわずかに興福寺・五重塔の相輪が拝めた
右手には生駒山頂のアンテナ群が夕陽にかすんで見えた -
この夕陽の名所をひそかに知っている指で数えられるほどの人数の人たちが古都の暮れ行く風景を眺めていた
-
夕陽は献灯篭(と呼ぶのだろうか?)にその赤い姿を写していた
-
もう少し夕陽がよく見える場所を求めて二月堂の裏手の坂道を登った
ここにも鹿がいて突然の乱入者に驚いたような顔をしていた -
18:34 いよいよ夕陽は西に傾いた
-
イチオシ
18:37
気がつくといつの間にやら吊灯篭に灯りが点っていた
夕陽と灯篭のTwi(=二つ)light(=灯り)が演じる Twilight Concerto(=黄昏協奏曲)だ -
18:37
昼間はあんなに輝いて直視できないほど眩しかった太陽の光球が肉眼で見えるようになった -
18:42
いままさに暮れなんとする太陽とそれを見つめる女性の後ろ姿
何を想ってみつめているのだろうか? -
18:42
夕陽は山の端に接した
奈良の夕焼けが住んでいる東京のそれより美しいと感じるのは多分空が広いこととなだらかな山の端に沈むからだろう -
18:43
太陽は山の端に隠れだした
太陽が沈むにつれ昆虫の触覚のような生駒山頂のアンテナ群がシルエットになって存在を強調しだした -
イチオシ
18:45
太陽は完全に没してしまった あたりには美しい夕映えが残った
舞台の片隅には夕陽を堪能したカップルのシルエットがあった -
あたりはすっかり暗くなった
二月堂裏手の吊灯篭がいっそう輝きを増したようだ -
-
どんどん暗くなる夕暮れの道を来た道をたどって急いで帰路に着いた
大仏殿前の鏡池には街灯の灯りがゆらゆらと水面にその姿を写していた
美しい夕陽は明日の好天気を約束してくれたようだ
さあ、いよいよ明日は旅行最終日だ
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次回「うるわしの奈良(9) 家族でよく行った梅小路機関車館 美しく楽しく変身していた」に続きます
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この旅行記へのコメント (4)
-
- 天星さん 2014/06/03 10:06:37
- 夕陽
- はじめまして〜
いいサンセットのシーンですね
赤く染まる様、人々は
何も考えずにきれいな夕陽を見とれ
心奪われる.....
天
- deracineさん からの返信 2014/06/03 22:59:21
- RE: 夕陽
- 天さん、こんにちは
ご訪問&コメント有難うございます
美しい夕焼けを見ていると懐かしい童謡
♪夕焼け小焼けで日が暮れて 山のお寺の鐘がなる〜
を思い出しノスタルジックな気分になります
狭い東京の空の夕焼けはこんなにキレイでもなく、また心のゆとりもありません
記事を拝見すると九州にお住まいのようですがそちらの夕焼けも劣らず綺麗なのでは?
なお妻の実家が大牟田の隣で万田坑を見学したこともあるので
「ちょっと三池炭鉱」は興味深く読ませていただきました
機会があれば行ってみたいと思います
これからもよろしくお願いします
-
- へびおさん 2014/06/01 20:22:48
- はじめまして
- deracineさん
こんばんわ、へびおと申します。
来週、奈良に行く予定なので皆さまの旅行記を読みあさっていましたら、deracineさんの素敵な写真に出会いました。
奈良はナイトスポットが無いらしいので残念に思っていたのですが、こんなに素晴らしい夕焼けが望める場所があったのですね!
日没の時間も書かれていらっしゃったので大変参考になりました。
天気次第ではありますが、二月堂、是非行ってみたいと思います。
・・・へびお・・・
- deracineさん からの返信 2014/06/02 06:41:34
- RE: はじめまして
- こんにちは、
ご投票およびコメントをいただき有難うございます
東京にお住まい(?)の方とお見受けしましたが奈良は東京と違って時間がゆっくりと流れている感じがしました
また高い建物が少なくまた山も低いため、久しぶりに広〜い空を見た思いがしました
二月堂の夕陽はあるガイドブックに紹介されていたのですが行ってみたら外人(東アジア)のほうが多いくらいでした
奈良の日没時間は以下のリンクで調べました
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2014/hdni30142.html
途中の道は人通りが少ないのでご注意下さい
ちらっと拝見しましたが素晴らしい夕景の写真を多く撮られていますね
是非二月堂の夕陽もコレクションに加えてここで発表されることを期待しています。幸運を祈ります!
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