2014/05/14 - 2014/05/14
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ウェンディさん
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漆黒の髪をおさげに結ったまだあどけなさを残す少女が、初めて制服という社会の縛りに出会った頃、ある大きなニュースが日本中を駆け巡った。
“奈良県明日香村に高松塚古墳と同様の大陸風の壁画をもつ古墳が見つかった”
TVニュースに映し出されるその映像には、剥がれかかった漆喰の壁に描かれた白い虎の姿。
そして、蛇と亀が睨み合う姿…。
それは、1300年前の顔料で描かれた絵が、時を超えて姿を現した瞬だった。
少女には夢があった。
まだ漠然とはしていたが、それは、“大学で、考古学を学ぶこと”。
そんな彼女にとって、キトラ古墳の壁画発見のニュースは世紀の大発見。
彼女は目を皿の様にして新聞を読み、キトラ関係の記事があると切り取り、スクラップ帳に綴じた。
あの時、彼女はキトラに・飛鳥時代に恋をしたのかもしれない。
あれから歳月が過ぎ、考古学とは異なる進路を選択したが、私はキトラとの出会いの瞬を忘れてはいない。
2014年春、【キトラ古墳壁画展】が開催されるというニュースを耳にし、私の中にあの頃の思いが湧き上がってきた。
キトラ古墳壁画展の会期は短く、しかもゴールデンウィークを挟む。
混むことは必至。
しかし、行かないという選択肢は考えられなかった。
(写真:【解説書キトラ古墳壁画】表紙絵より)
- 旅行の満足度
- 5.0
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キトラ古墳壁画展が開催されているのは上野にあるトーハクこと東京国立博物館。
博物館の開館は9:30。
しかし、その1時間前に到着するように上野にやってきた。
今回のキトラ古墳壁画展は連日大盛況で、公式ツイッター情報によれば入館までの待ち時間が120分となる日もあるとのこと。
どうせ待つならば涼しい時間の方が楽だしね。という事で、朝の上野公園の中を散歩しがてら博物館へと向かう。上野恩賜公園 公園・植物園
-
イチオシ
博物館に到着したのが8:35。
この時間ならば並ぶ人も数十人程度か…と考えていたのだが、正門前について見て、キトラ人気の凄さを実感。
もう、150名位の人達が並んでいた。
列の種類は2種類。
正門に向かって左がチケットを持っている人、右がチケットをまだ未購入の人の列となる。
こんなこともあろうかと、昨晩、公式HPからクレジットカード決済でチケットを購入しておいた。
チケットがなければ入場待ちの列には並べない。しかし、チケットブースが開くのは開館時間の9時半。
もしチケットを未購入だったら、せっかく早く来ても、チケットブースが開くまでは入場待ちの列には並ぶこともできずに、時間を無駄にするところだった。
私が列に並んでからも、入場待ちの列は更に長く伸び、9時頃には私の後ろには更に100人以上の人。
チケットは事前購入しておくに限る。皇居 一般参観 名所・史跡
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特別展への入場には入場制限があり、係員が人数で区切り、順番に案内する。
だから、本館前での待ち時間も結構長いのだが、今回は音声ガイド(300円)を借りたので、音声ガイドを聞きながら、その待ち時間に予習。
古墳や遺跡系は事前知識があるのとないのとでは、実物を見た時の見るポイントが全く異なる。
事前に説明を聞くことで、混んでいる展示スペースで音声ガイドを無理に聞かなくても、展示内容がスルリと頭に飛び込んでくる。東京国立博物館 美術館・博物館
-
特別展示室に入ると陶板に復元された5枚の壁画が現れ、そして、そのあとに実物の白虎・朱雀、玄武の壁画を展示するスペースへと続く。
(ここからの特別展示室内は写真禁止なので、続く4枚の写真は、明日香村が同時開催している表慶館(トーハク内)での説明展示物(PC画面)を撮った写真より)
日本で有名な古墳壁画と云えば、高松塚古墳とキトラ古墳がある。
これら二つの古墳は造られた時期も7世紀末〜8世紀と非常に近く、壁画の画風も非常に似ている。
しかし、二つの古墳には大きな違いがある。
ソレは、壁画に描かれているモノ。
キトラ古墳では、石室内の空間を一つの宇宙として考えていて、4面の壁には白虎(写真)、朱雀、玄武、青龍の4神と、獣の頭に人間の身体を持つ12支の獣神が描かれていて、石室内を神聖なる死後の空間としてとらえている。
他方の高松塚古墳も宇宙感・4神という点までは同じなのだが、こちらは少し世俗的で、12支の獣神の代わりに描かれているのは有名な飛鳥美人の女性たち。
高松塚に葬られた方は、死後も美人の召使いにかしずかれる生活を望んでいたらしい。
(写真:西壁の白虎(びゃっこ):基本形はトラだが、竜の様に長い首と、前足の付け根から伸びる羽根が若干ペガサスの雰囲気) -
キトラ古墳と高松塚古墳には、もう一つ大きな違いがある。
それは発見後の古墳の切り出だし方法。
キトラ古墳も高松塚古墳も白い漆喰の上に描かれているのだが、キトラ古墳は漆喰だけをはがす形で、高松塚古墳は漆喰を塗られた壁を岩ごと切り出す形で保存が行われている。
キトラ古墳は、昭和の発見時には既に漆喰の壁の大部分はがれかけていて、壁画が剥がれ落ちるのも時間の問題で、すぐの対処が必要だった。
その為、絵が描かれた漆喰だけを岩壁からはがす手法で保存作業が行われた。
高松塚古墳は、最初の発見時には漆喰壁の崩落もなくそのままの保存が最良であると考えられていたが、平成17年頃からのカビの大量発生により、至急の切り出し・保護が必要となった。しかし、高松塚古墳は漆喰と壁の密着度が高く、キトラの様に漆喰だけをはがすという作業は難しかった。そこで、絵の描かれた漆喰を岩ごと切り出す手法で、保存作業が行われた。
(写真:東壁の青龍:赤く見えるのが龍の舌で、大きく口を開けている頭部の一部がかろうじて認識できる:壁が非常にもろくなっていて運搬には耐えられないため、今回の展示はレプリカのみ) -
イチオシ
同時期に造られた二つの古墳、何故、漆喰の状態がここまで違っていたのか。
1300年間の眠りの間に何が起きていたのか。
双方の古墳とも鎌倉時代に盗掘を受け、その後は1900年代後半まで、誰もその眠りを妨げなかったのだが、違っていたのは彼らの眠りの質。
高松塚古墳は、盗掘者がきっちりとした性格だったのか、盗掘時に開けた入口をきっちりと埋め戻していき、石室内部の空気が外気と触れることはほとんどなかった。
一方のキトラ古墳は、盗掘者が入り口を簡単にしか埋め戻さなかったため、古墳が密封されずに外気との通気口が出来ていた。
その為、漆喰がもろくなったのではないか。
と一説では考えられている。
(写真:北壁の玄武(げんぶ):亀と蛇がにらみ合う姿で描かれ、不老不死の妙薬を奪い合っている姿と云われている。蛇の首と尾が交差する結び目の形がモンゴル地方で“永遠”を表すシンボルと非常に似ているのが面白い。) -
キトラ古墳のキトラ、よく考えると不思議な言葉だ。
日本語的であり、唐の言葉の様でもある。
なぜ、この古墳が“キトラ”と呼ばれるようになったのか。
そこにもやはり、理由があった。
キトラ古墳、正確に表現するならば、この古墳は昭和に入ってから初めて見つかったものではない。
奈良県明日香村に住む人たちはこのキトラ古墳の存在を知っていた。
といっても、現代に住む人達ではなく、何百年も昔の方々の話。
彼らは、山には古墳があり、その古墳に開いた小さな穴(盗掘後の埋戻しの際にできた穴)から中を覗くと、其処には亀の絵と白い虎の絵が描かれているのが見えることを知っていた。
そして、彼らはその小山を亀虎(キトラ)と呼んだ。
いつしか人々の間では古墳の存在は忘れられ、キトラという地名だけが残った…そうだ。
(写真:南壁の朱雀:水銀朱で描かれた鳳凰である朱雀。顔の表情が尖っていないので女の子か?) -
キトラ古墳のサイズは、幅1m×奥行2.4mで4面には漆喰で塗り固められた壁があり、その壁には白虎、青龍、玄武、朱雀といった墓の守神である四神が描かれている。
そしてその天井には、天文図が描かれ、現在と共通する北斗七星の形もある。
描かれている朱色の円は、北の空、天の赤道、黄道、そして南の空の限界を表すとされている。
太陽は東に月は西に描かれている。
毎日、規則正しく姿を現す太陽と月。
当時の日本の死生観においても、太陽と月は輪廻を表すようなものだったのだろう。
(写真:天井壁画:天文図(ポストカード)) -
今回のキトラ古墳壁画展、展示してあるモノの数は少ないが、その充実感は底知れない。
壁画を自分の目で見ることができ、30年来の恋が実った気分だ。
キトラ古墳壁画展、展示物を1回見ただけでは物足りず、再入場させてもらう。
2回目は、1回目に見落としたところを探すようにじっくりと観察。
来館者数はそれなりに多いが、入場制限をかけているので、イモ洗い状態ではない。
キトラ古墳壁画展を堪能した後は、明日香村が主催する“飛鳥-キトラ2016”を見に表慶館へ。
表慶館は明治時代の末期の洋風建築を代表する建物で、緑色のドームが印象的。
その表慶館では、飛鳥関連の品を展示している。
ちょっと興味があるものがあったので足を運ぶ。 -
表慶館に入ると、まず来館者を出迎えてくれるのは金色に輝く朱雀。
キトラ古墳の朱雀を立体化してみたそうだ。
純金製だったら、警備が大変だと思うが、コレは真鍮製。
きっと埋葬された当時は、この様な装飾品が埋葬された主と共に静かに眠っていたのだろう。 -
私がここで見たかったのは、これらの猿石(写真)。
飛鳥村の吉備姫皇女王墓内で見つかったとされる人(猿)っぽい石像なのだが、何のために造られたか未だに分かっていないという。
石像には、男、女、僧、山王権現という呼び名が付けられていて、その内の何体かは双面の像となっている。
この石像に興味を持ったのはメキシコのオルメカ文明との石像との共通点を探りたかったから。
メキシコには様々な文明が存在し、オルメカ文明と云われる巨石頭像の文明もあった。
写真で目にした明日香村の猿石とオルメカの石像、似ている気がしたのだが…。
実際は、似ていなかった。
まあ、素人考古学はこんなもんさ。
(写真:明日香村の4体の猿石) -
キトラ古墳壁画展は、お土産の種類も充実していた。
キトラの4神をデザインしたクッキーや、クッキー缶、更にお酒まで…。
考古学が好きなヒトのハートをがっちりと掴むことを目的としてデザインしているのは明らかだ。
クッキー缶などは格好よさに惹かれて手を伸ばしそうになるが、私の買いたいものはもう決まっている。
それは、キトラ古墳壁画展の解説書。
高松塚古墳とキトラ古墳について詳しくカラーで図説してくれて、2000円。
この内容で2000円ならば、高いとは思わない。
他の物には浮気はせずに、解説書をお買い上げ。東京国立博物館 ミュージアムショップ 専門店
-
表慶館から出る時に、ふとホール上部分を見上げると、天井のドーム部分の美しい装飾が目に入った。
表慶館は2階以上へは入れないようになっているのだが、2階へ上り、天井装飾をゆっくりと見てみたかった。 -
飛鳥の古墳文化に触れて、すっかり頭は飛鳥文化一色。
せっかくなので、飛鳥文化の香りを味わえるところへ、もう1か所寄り道。
黒門脇を通り、法隆寺宝物館へ。 -
法隆寺宝物館の中は、空気がなんだか違う気がする。
ヒンヤリとしていて、ちょっと硬い空気。そんな印象を受けた。
聖徳太子の頃の文化の残り香が感じられるような水瓶。
竜首水瓶だ。
龍の眼には水晶がはまっている。
この竜首水瓶を見ていて疑問が一つ浮かんできた。
水を出し入れする際には、竜の口の部分がパタパタ動くような作りになっているのだが、首の下部分の嵌め込み部分、ここは上から軽く嵌めてあるだけに見える。
瓶を傾けた際に、水は漏れないのだろうか。 -
こちらは髪の装飾品の簪(かんざし)。
どんな高貴な女性が身に付けていたのか。
焚きこめた香の香りが漂ってきそう…。 -
法隆寺宝物館を堪能した後は、もう一つの目的、東洋館へ。
東洋館3階には、エジプト、オリエント関係の展示があり、私がトーハクに来たら会いたいと思っていた彼女がいる。
その彼女はライオンの頭を持つセクメト女神さま。
戦いの女神であり、疫病を運ぶ死の女神でもあった彼女は、別の一面として子供を慈しむ母としての顔も持つ。
太陽神ラーさえも奮いあがらせたという最強の女神、その姿を拝見してみたいとずっと思っていた。 -
こちらはリュトン。
リュトンとは、儀式時に酒を移し替える時に使う容器で、古代ペルシア文明でよく使われていた。
一見、陶器のようだが、ガラスでつくられている。
ウミユリを思わせる形がユニークだ。
最初にリュトンをみた時は、綺麗なラッパだなぁ。と思ったものだ。 -
日本にエジプトものの常設展示がある博物館となるとそう多くは無い。
ここ、トーハクはその多くは無い博物館の一つで、更にミイラとその棺も展示してある。
通常、展覧会等で目にするエジプトの棺は金やラピスラズリでかなり煌びやかでデフォルメされた顔が印象的だが、この棺は違う。
この棺には煌びやかな装飾は無く、そんなに身分の高い人の棺ではないと推測される。
棺に彫られた人物の顔は、まだ幼さを残す青年の顔。
煌びやかな装飾がない分、この青年の整った顔立ちが引き立つ。 -
東洋館地階へと降りる。
地階にはクメール文化の展示物。
17年前に、母と訪れたカンボジア。
まだ、内戦の傷跡が深く残る遺跡の中をガイドと共に歩いた。
旅するにあたりガイドブックは読み込んだが、それでは、全然、勉強不足。
クメール寺院の壁画を見ても、凄いな。という感想しか言えなかった。
あの頃は、旅と云えば観光旅行気分で観光地に行き、景色を眺めることに意義がある旅だった。
そのような旅も旅の一つの手法だ。
悪くは無いと思う。
でも、遺跡の一つ一つの文様には文化的・宗教的な意味がある。
もう少し深く文化を理解してから遺跡を見れば、もっとディープに楽しめたのではないかと今は思う。
(写真:象に乗る雷神インドラ) -
私達が訪れた当時のカンボジアは、内戦が終了したばかりで、危険地帯が多く残り、私達観光客が近づける遺跡は多くは無かった。
幹線道路脇には赤いロープが張られ、その中は絶対に入り込んではいけないとガイドに云われていた。
赤いロープの内側は地雷地帯。
間違って一歩踏み込めば、足1本、運が悪ければ命を失う世界だった。
当時はベンメリアに行くなんて、それは自殺行為…。
行きたかったベンメリアへは行けなかった。
カンボジアには、やり残したことが多くある。
いずれクメール文化をもう少し学習して、もう一度あの地を訪れてみたいと思っている。
いつになるかは分からないけれど…。
(写真:浮彫人物像) -
神聖なる蛇(ナーガ)の上に座る仏陀。
クメール文化は川を中心とする文化で、水を司る蛇神は仏教と結びつきが強い。
この像でも7つの頭をもつ蛇神ナーガが、雨の中で修行をする仏陀を雨から守ろうとしている。
蛇の扱いは文化・宗教により様々。
聖書では蛇は悪魔の化身とされているが、クメール文化では神として敬われている(メキシコでも、ククルカンは蛇神として崇められていた)。
ひとつのターゲットに絞りこんで、文化を比較してみるのも面白そうだ…。 -
イチオシ
キトラ古墳壁画、法隆寺宝物殿、エジプト文明、クメール文明と巡っていたら、あっという間に午後二時。
さすがにお腹も空いてきた。
博物館内のレストランは大混雑なので上野の駅へ。
ココには、気になっていたスペインバルがある。
お店の名前は、Vinuls(バニュルス)。
ランチセットのパエリアをお願いする。
パエリアはできるまで少し時間がかかるので、喉を潤すためにサングリアもオーダー。(パエリア+サラダ+ランチ・サングリアで1300円)
初夏のような天気だったので、甘めのサングリアがとっても美味しい♪バニュルス 上野駅店 グルメ・レストラン
-
パエリアも魚介がタップリで美味しかった。
エビも殻までパリパリで、丸ごと食べられてしまう。
今日はどうしてもキトラの壁画を見たくて休暇をもらい、上野までやってきた。
その休暇に見合うだけの充実した博物館巡り。
とても有意義な1日だった。
子供の頃に興味を持ち始めた考古学。
オトナになっても私の考古学好きは変わらない。
更にオトナになった私の興味は、“旅”という分野にも広がった。
旅は私に知識を与えてくれる。
その知識を縦糸として、さらに横糸に考古学への興味を織り込んだならば、どんな旅のプランが生まれてくるのだろうか。
知識の宝庫である博物館、またゆっくりと訪れたい。バニュルス 上野駅店 グルメ・レストラン
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この旅行記へのコメント (12)
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- 前日光さん 2014/05/20 13:41:02
- 素晴らしいです!
- ウェンディさん、はじめまして(たぶん?)
私の真剣味に欠ける旅行記に投票していただき、ありがとうございます。
私は考古学的な知識はありませんが、飛鳥を愛する気持ちは熱いと勝手に思っています。
今回のキトラ古墳壁画展は、何気なく行ってしまい、行列に並んだ以上見るしかないだろうといった程度の気分でした。
混み具合を現地レポート的に報告しようといった軽い気持ちの旅行記ですので、ウェンディさんのように30年来の恋人に会いに行った方がお読みになったら、なんていい加減な…とお思いになったのではないかと忸怩たる気分です。
キトラの意味が初めて分かりました。亀と虎だったのですねぇ〜
その他、丁寧な解説とこの古墳への思い入れが伝わってくる真摯な姿勢、私が文学作品を前にすると陥る気持ちと共通しているなと思いました。
それぞれに興味の赴く方向に多少の違いはありますが、古代に対する憧れや恋愛に似た感情は同じだと思いたいです。
こんな私ですが、これからもよろしくお願いいたします。
前日光
- ウェンディさん からの返信 2014/05/20 20:16:05
- RE: 素晴らしいです!
- 前日光さん 初めまして。
コメントをありがとうございます。
キトラ古墳壁画の特別展は、大人気でしたね。
私も開館1時間前に到着し入場待ちの列に並びましたが、1時間前にして100人以上の待ち人。
更に30分後には列の長さは3倍以上に膨れていました。
特別展の中に入ってもユックリ見られる状況ではなかったですが、私は再入場してタップリ2時間、壁画を眺めて過ごしました。
今回は音声ガイドも借りたのでその内容を聞き漏らさない様にメモしてから、レプリカを見て…。
久々に充実した遺跡展となりました。
前日光さんは、4月に奈良を旅していらしたのですね。
奈良を旅した後に見る飛鳥展は、見ごたえがあったのではと思います。
2016年には飛鳥に壁画の展示スペースが完成するとのこと。
その頃に私も飛鳥を訪れてみたいと思います。
旅行記、また遊びに行きますね♪
-
- pedaruさん 2014/05/18 07:36:00
- 考古学
- ウェンディさん お早うございます。
キトラ古墳についての考察、勉強になりました。私の遺跡好きとはレベルが違うウェンディさんの考古学好き、長年の恋が叶って良かったですね。
我が家の前の発掘も終わり、造成された土地は正に家を建築するのを待つばかりの状態です。せっかく出てきた竪穴住居、かまどの後も生々しく、埋め戻すには惜しい状態でした。復元された縄文住宅を焼失した市川市ですから、も一度ここに再現して貰いたかった気がします。 でも我が家の庭ほどの近さにあっては、こちらも迷惑な問題がありますが・・・・
我が家の北側にも広い畑がありますが、やはり先日試掘しました。しかし、ここからはなにも出なかったと、地主さんは喜んでいました。
同じ日に沢山の展覧会をご覧になるとは・・・・、その情熱の源を知るには、冒頭の名文を読めば分かる気がします。
pedaru
- ウェンディさん からの返信 2014/05/18 20:53:58
- RE: 考古学
- pedaruさん こんばんは。
30年前に片想いをし、このまま一生片想いのまま終わるのか…と思っていた憧れの君に会いに行ってきました。
彼は30年前と変わらず、凛々しい姿で、其処に居ました。
彼の前に立つときの私は30年前のおさげ姿。
彼は、優しく私に微笑んでくれました・・・・・・・とさ。
pedaruさん宅の前の発掘の様子の旅行記は、以前に拝見しましたが、もう一度読み返して、羨ましい〜♪と。。。
住居跡や竈跡の発掘に立ち会えるなんて、めったにできない経験ですよね。
遺跡好きにとっては、家の前が発掘現場なんていうのは、たまらないシチュエーションです。
結局、大学は考古学とは180度異なる分野に進んでしまった私ですが、今となってはそれも良かったのかも…と。
仕事とは全く異なる分野の学問だからこそ、余暇に楽しく学ぶことができる。
好きなことを仕事にしてしまうと、好きなことがお金にしか見えなくなってしまう可能性もあり得ますから…ね。
これからも色々な事に興味を持って(周りからは持ち過ぎだ!!!と云われることも多々ありますが)楽しく旅をしていきたいな〜♪と思っています。
-
- 旅するうさぎさん 2014/05/15 23:50:53
- 飛鳥時代にタイムスリップ
- ウェンディさん、こんにちは。
今回は飛鳥時代にタイムスリップしたのですね。
博物館が混んでいるから、平日にお休みをもらって行ったのですね。
気合が入っていると思いました。
やはり、とても人気のある展示だったのですね。
それにしても、キトラ古墳の絵入りのクッキーまであるのには
ビックリしました。商魂たくましいですね。
法隆寺宝物館のかんざしを見て、
どんな人が似合うかな?と私も想像しました。
初めは、持統天皇かな?と思いましたが、
あんまりイメージが沸かなかったので、
そういえば、額田王なんかはどうだろうか?と
思いました。
「飛鳥の春の額田王」という安田靫彦の絵が
子供の頃から好きなのですが、
あの絵に描かれている額田王がさしていたら、
とっても似合いそうな気がしました(^^)
旅するうさぎ
- ウェンディさん からの返信 2014/05/16 20:23:30
- RE: 飛鳥時代にタイムスリップ
- …君待つと我が恋ひ居れば我が宿の簾動かし秋の風吹く…
額田王が髪に挿していたとしたら、このかんざしはどんなロマンスを見てきたのでしょうね。
かんざしの記憶、覗き見てみたいです。
-
- こあひるさん 2014/05/15 20:58:08
- キトラとは・・・
- ウェンディさん、こんばんは。
ウェンディさんらしい・・・そして私の日頃の文化に接する態度が恥ずかしくなる・・・旅行記でしたね、これも。
キトラが、古代の人がのぞいた「亀虎」から来ているとは面白いな〜と思いました。意味はわからなかったですが、キトラという言葉の響き・・・日本古来のものではないような雰囲気に惹かれていましたが、実は亀と虎だったとは〜〜!!
とても勉強になりました。
こあひる
- ウェンディさん からの返信 2014/05/16 01:08:19
- RE: キトラとは・・・
- こあひるさん こんばんは。
中学生の時の初恋の君に会える…
今回はそんな気分でキトラの壁画を楽しんできました。
特別展の会場事態はそれほど広くはなく、出品数も少ないのですが、来場者の人の目はどの人も真剣そのもの。
1300年前に描かれた4神(青龍、白虎、朱雀、玄武)の姿を網膜に焼き付けたい…。皆さん、そんな雰囲気を漂わせていました。
キトラの壁画が私達を引き付ける魅力とは一体何なのか。
飛鳥時代への浪漫なのかなぁ…。
今回のキトラ展で購入した解説書には、沢山の情報が詰まっています。
今は本の表紙の四神の絵を眺めて喜んでいますが、その内、本をベットへ持ち込み、毎晩、深夜になるとページをめくる音がしんと寝静まった家の中に響きわたる日が来るでしょう。
そして、その音が聞こえなくなる頃になると、きっと私の頭の中には飛鳥への旅の計画が出来あがっている…そんな気がします。
-
- aoitomoさん 2014/05/15 19:10:05
- 解説が素晴らしい〜
- ウェンディさん
考古学好きウェンディさんらしい博物館巡り、さすが色々勉強されてますね。
歴史的背景が見えてくると博物館は何倍も楽しくなりますからね。
高松塚古墳とキトラ古墳の比較説明も分かりやすかったです。
『キトラ』=『亀虎』も初めて知りました。
クメール文化の展示物のレリーフが凄いのですが、これも本物ですか。
ウェンディさんは17年前にカンボジアに行っているのですね。
現在と17年前と違うのは、観光地の地雷が広範囲に除去されたことぐらいでしょうか?
貧富の差や底辺にいる住民の生活水準が進歩していないと感じるのは私だけでしょうか?
ウェンディさんには現在のカンボジアにも行って色々と語っていただきたいですね〜
色々勉強になりました〜
aoitomo
- ウェンディさん からの返信 2014/05/16 00:36:28
- RE: 解説が素晴らしい〜
- aoitomoさん こんばんは。
大人気のキトラ古墳壁画展に行ってきました。
開館1時館前ならば、そんなに並んでいないだろうと思っていましたが、8時半で、すでに長蛇の列。
しかし、私が博物館を後にした午後2時には160分待ちとの案内となっていましたので、涼しい朝の内に並んでおいて正解でした。
さて、1時間並んでも見たかったキトラ古墳の壁画達ですが、予想に違わず、楽しめました。
今回は音声ガイドも借りて、一言一句聞き漏らさないようにメモ用紙も準備。
かなりの臨戦態勢での鑑賞となりました。
ココまでする奴はそうそういないよな〜と自分でも苦笑いですが、その甲斐あって、展示品の細かな部分も見落とすことなく堪能できました。
キトラ展だけで3時間を過ごし、チケット代900円+音声ガイド代300円の元は十分とった感じです。
トーハクの東洋館のクメール展示室は、私も今回が初めてでしたが、かなり見ごたえのあるレリーフがたくさんありました。
展示品にレプリカの文字は無かったので、多分本物だと思います。
トーハクに行く度に思うのは、1度で全てを見て回ろうとは思うな。その日のポイントを決めてそれだけをじっくりと観察する方が面白い…。
インドや中国系の彫像もかなりのコレクション数があるようですよ。
博物館って楽しくっていいですね♪
-
- きなこさん 2014/05/15 10:01:54
- 考古学
- こんにちは〜
制服を来ている頃だったんですねぇ
そんな経ったんですね・・あっすみません そういう意味じゃないですよ
考古学好きにはたまらない展示だったんですね
「ジオラマ」なんて言ったりして恥かしいです。本物なんですね
帰りに買われた本は宝物ですね
本が大好きな父が「女の人が着物を買うようなもんだ」って嬉しそうに本棚を眺めていたのを思い出します
パエリア美味しそうですねぇ
一人分から注文できるのは嬉しいですね
きなこ
- ウェンディさん からの返信 2014/05/15 19:21:11
- RE: 考古学
- きなこさん こんにちは♪
漆黒の黒髪を三つ編みに結った中学生だった私…
TVの画面に映し出される古代の彩色画に声を失う私…
世界的な遺跡なんて日本ではありえないと思っていた私…
一昨日までは、それらはすべてセピア色の記憶。
でも、キトラの古墳壁画を目にした瞬間に、中学生の時に抱いていた思いが一気に溢れ出て、文章となりました。
タイトルの割にはお堅い内容の旅行記でしたが、読んでいただけて嬉しいです。
P.S. パエリア美味しかったですよ♪
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