2014/04/14 - 2014/04/14
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pedaruさん
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平成の大合併で、近隣の町は統合され、由緒ある名前もなくなってしまった所もありますが、人口6500人前後のこの町は明治23年以来神崎町としてカンバっています。
神崎町は作り酒屋と味噌作りの会社があり、「発酵の町」として町おこしをしているそうです。何年か前、NHKで放送していました。いつか訪れたいと思っておりました。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
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京葉道路から東関東自動車道を走り、
酒々井(しすい)サービスエリアで休みました。 -
必ずPAの後ろ側を見ます。
春の絵筆は律儀に木々の新芽を、淡いグリーンから染めていきます。 -
緑の中の清掃工場のひょろ長い煙突が見えます。
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高速道路から利根川沿いの道を走ります。
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神崎大橋を右に見て、信号を左に曲がります。
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とりあえず神崎町役場に着きました。
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町役場前には美しい若葉のけやきがあり、訪れる人影はありません。
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庁舎の前に駐車しました。
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職員は静かに事務を執っています。トイレを拝借したいと申し出ると、年配の職員は老眼鏡をちょっとずらし、上目遣いにこちらを一瞥すると、「備え付けの書類に記入し、捺印してお待ちください」と厳かに言い放ちました。・・・・・・
悪い空想に反して、若い女性の職員は、わざわざ席を立ちトイレの前まで案内し、にこやかに一礼して席に戻りました。 -
役場の裏側に回りました。八重桜が咲いています。
「わぁ〜 すてき、これを見れただけで来たかいがあったわ♪」などと、無欲なことを言う相方です。 -
淡い色合いの花が今を盛りと咲いています。 小鳥のさえずりが聞こえます。
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利根川沿いなので、こんな高台があるとは予想してませんでした。
役場はいい場所に位置しています。 -
ご覧ください、この眺望を。水を張った田植え前の水田の先には、堂々たる
坂東太郎(利根川のこと)が見えます。 -
地続きの先に懐かしさを覚える小さな観音堂がありました。
赤い幟には「南無観世音菩薩」の文字が見えます。 -
中は無造作に物置になっている雰囲気で、敢えて見ないようにしました。
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外観の雰囲気はいいのですが・・・
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下を見ると、登ってくる参道が見えました。
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ここから上は、奥の院への石段が続きます。
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ひっそりと新しい墓石がありました。
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自然石に彫られた文字が・・・
「一人では何もできないが、一人がはじめなければ何も進まない」と、 -
大きな椿の花が・・・・比較するものがないので分かりにくいのですが、
小児の顔くらいの大きさか・・・ -
モミジの新芽が、花にも負けない美しさで・・・
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ツツジも咲いています。
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深紅の椿、その向こうには坂東太郎が・・・・
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また石碑が・・「今あるものの中で精一杯生きる」
これがまたうざいのですよ〜 日めくり格言のように、10個15個と出て来るのです。 -
更に上に行きます。
ここは中世の城跡ではなかったかと、思わせる地形でした。 -
役場の前の景色です。
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「神崎寺 奥の院」という石碑がありました。
山の一番上ですが、小広くなっています。昔、建物が有ったのでしょうね。 -
土地本来の常緑樹が辺りが暗くなるほどに繁茂しています。
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このように空を覆うように・・・
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小さな石像や、例の日めくり格言があちこちと、
寺の歴史を見ると、神崎三山「御山東照院」として人々の信仰を集めてきましたが、明治の廃仏毀釈運動の波にもまれ、仏像、堂塔、書物などは灰塵に帰してしまいました。 -
今は、神崎大師として、厄除け、水子供養、方位除け、安産祈願、交通安全祈願、縁結び、占い、開運、葬儀、写経、その他なんでも応じてくれます。
特に水子供養は料金体系が明らかで、三万円から五万円を収めます。これで優しい心根のお母さんの苦しみは救われるのです。
どんな難題も解決します。お金さえ納めれば・・・ -
昭和63年、この六角堂は落成しましたが、地震の影響か、大雨のためか、地盤が崩れました。
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このようにギリギリまで、崩れました。よくぞ無事に六角堂は残ったものです。
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元は天台宗の寺でしたが、今は真言宗の寺として神崎大師と呼ばれています。
小さな弘法大師のブロンズ製の像がありました。 -
何やら怪しい人物がお不動様に水を掛けています。
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心和む石楠花が咲いていました。
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トイレをお借りしました。朝顔の上にはこんな御札が貼ってありました。
「鳥・・・・明王」とりくさみみょうおう・・取り臭み明王・・・
こんな明王がいるのかっ -
いろんな物が集められて、楽しいお寺でした。
ドラえもんはありませんでしたが・・・・ -
330年の歴史を誇る蔵元 寺田本家にやって来ました。
赤レンガで囲まれた敷地内に車を乗り入れます。 -
蔵と赤レンガのコントラストは遠目にもワクワク感がありますね。
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作業場らしき所にこのような網の中で何かしている女性がいました。
「すみません、駐車場はありますか?」すると、「そのままでいいですよ。駐めておいて構いません。」なんともおおらかな返事が返ってきました。
「何をしているのですか?」「酒粕の袋詰めをしています。虫が入らないように・・」にこやかに言いました。 -
中央にレンガの四角い煙突がシンボルのように立っています。
この建物の奥では男の人たちが忙しそうに働いています。お邪魔をしないよう離れて、写真を撮ります。 -
ここ寺田本家は延宝年間(1673〜81)近江からこの地神崎へやって来ました。
近隣の農家と手を組み、3倍の価格の無農薬米を使用し、機械を使わない昔ながらの製法で、酒造りに励んでいます。
これは24代目当主 寺田 優さんのこだわりです。 -
資料によると昭和の効率一点張りの製法による日本酒の疲弊から、強い反省にたって、原点に帰り昔ながらの製法に立ち返りました。
厳寒の時でも素手で冷たい水の中の米を研ぎ、夜中も手を入れ様子を観察し、「生もと仕込み」という、江戸時代に確立された昔ながらの製法に辿り着いたのでした。 -
ステンレス製の大きな樽がありました。
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蔵の入り口には、巨大な木の樽が置かれています。・・・子供の自転車も・・・
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中を少し覗かせて頂きます。 発送前の酒が積まれています。
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作業場。
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幾つもの建物があります。 どれも比較的新しく見えます。
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煙突の近くの蔵です。
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形からしてこれは地下水を汲み上げる井戸でしょうか。
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この先では従業員が立ち働いているので、遠慮してここから撮影します。
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歴史を見てきた煙突です。
機械を排した蔵の中では、杜氏や蔵人たちの、酒造り唄が響くそうですね。 -
道に面して寺田本家のショップがありました。
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イベントのお知らせや、酒の薀蓄を書いた本などあります。
寺田本家では春と秋にお蔵フェスタが行われ、酒が振る舞われますが、ドライバーには、残念なサービスですね。 -
記念に酒「五人娘」と酒粕を買いました。
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部屋の向こうに神棚がありました。
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キクイモの粕漬けや奈良漬けもあります。
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ここで作られる代表的な銘柄が並んでいます。
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さかずきのコレクションです。
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寺田本家の向かいの家、渋いですね〜。
さて、まだ時間があります。印旛まで行ってみますか・・・ -
「五人娘」と酒粕、
この酒粕が絶品で、絞り切れない自然酒からの酒粕はとっても美味でした。
しかも、この量で(500g)¥300です。とっても良心的です。 -
途中見かけた、絵のような一コマを切り取りました。
絵のような、詩のような・・・ -
Omake? alexandrite
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この旅行記へのコメント (9)
-
- わんぱく大将さん 2014/10/27 01:52:02
- なんで人が虫かごに
- prdaruさん
この旅行記、見落としていました。たぶん、そういったのなんでもあると思いますが。
虫がはいらないように、って言いながらあんたらが虫かごに入ってどうする? 面白いですね。 まるで蚊帳の中に入って、外の虫に、ざまあみろっていってるもんですが、虫も賢くなってくると、人の背中にひっついてはいってきて、人の血を吸う。血返せ!。 食卓にハエが止まらないようにかぶせる網のようなものがありましたが(カサのようになってる)食卓見たら、いきなりその網の中に小さな甥が入ってたことがありました。
”どんな難題でも解決します。お金さえ納めれば” これを文字って。
金額に応じて、に代えさせていただきまあ。
ヨーロッパは26日から冬時間に入りました。
大将
- pedaruさん からの返信 2014/10/29 05:43:52
- RE: なんで人が虫かごに
大将さん お早うございます。
細かいところによく気が付きますね。 今思うとあれはpedaruの使っている蚊帳と同じものですね。最初見た時はびっくりしました。昼間から何をしているのかと・・・・
蚊帳といえば、同じ部屋に寝ていても私だけが蚊に刺されて寝不足になることが多いので、蚊帳を使って、今は極楽のように眠っています。
代わりに妻が蚊に襲われるためベープなど使っていますが、時々襲われているようです。私は極楽、白河夜船というところです。
蚊の脳なんて何マイクログラムあるかは知りませんが、かなり利口ですよ、暗くなるのを待って出てきて、電気をつけるとさっと同じ色の壁や柱に止まってしらばっくれています。 運動能力も優れていて手で叩くとサッとかわして逃げていきます。
ここでpedaruはアイデアがひらめきました。セミをとる捕虫網を使うのです。持ちやすいように、短く切って、蚊を見つけたらさっと翻すと、百発百中ですよ。
バルセロナには蚊はいませんか〜 そんな田舎じゃありませんよ〜 と言われそうですが・・・・
「食卓見たら、いきなりその網の中に小さな甥が入ってたことがありました。」
(猫かっ)
pedaru
- わんぱく大将さん からの返信 2014/10/29 06:52:03
- RE: RE: なんで人が虫かごに
- >
> 大将さん お早うございます。
>
> 細かいところによく気が付きますね。 今思うとあれはpedaruの使っている蚊帳と同じものですね。最初見た時はびっくりしました。昼間から何をしているのかと・・・・
>
> 蚊帳といえば、同じ部屋に寝ていても私だけが蚊に刺されて寝不足になることが多いので、蚊帳を使って、今は極楽のように眠っています。
> 代わりに妻が蚊に襲われるためベープなど使っていますが、時々襲われているようです。私は極楽、白河夜船というところです。
>
> 蚊の脳なんて何マイクログラムあるかは知りませんが、かなり利口ですよ、暗くなるのを待って出てきて、電気をつけるとさっと同じ色の壁や柱に止まってしらばっくれています。 運動能力も優れていて手で叩くとサッとかわして逃げていきます。
>
> ここでpedaruはアイデアがひらめきました。セミをとる捕虫網を使うのです。持ちやすいように、短く切って、蚊を見つけたらさっと翻すと、百発百中ですよ。
> バルセロナには蚊はいませんか〜 そんな田舎じゃありませんよ〜 と言われそうですが・・・・
>
> 「食卓見たら、いきなりその網の中に小さな甥が入ってたことがありました。」
>
> (猫かっ)
>
> pedaru
pedaru殿
日本では蚊にかまれなかったのに、BCNに帰ってきてやられました。
それも何度も。 で、蚊を殺すの買ってきて準備したら、引っ越されました。 7階にいて、蚊がやってくるとは思いませんでした。
いえ、甥は戌です。 やったかな? 大将
-
- パルファンさん 2014/04/24 21:50:18
- これぞpedaruの旅行記
- pedaruさん
この旅行記、pedaruさんって人を如実に物語っていますね!
お気に入りは、
”春の絵筆は律儀に木々の新芽を、淡いグリーンから染めていきます”のくだり〜
それとトップの写真、何とも言われぬ情感・・
絵を描く人ならこころ魅かれる・・さしずめ日本版晩鐘?
え、トイレを借りるのに、印鑑?? 騙されました〜
こころ温まる旅行記ありがとうございました。
パルファン
- pedaruさん からの返信 2014/04/25 20:52:15
- RE: これぞpedaruの旅行記
- パルファンさん こんばんは
大変うれしいお便り有難うございます。
傾きかけた陽の光を背に、落ち葉を焼く農婦、全くpedaruも同じくミレーの絵を連想しました。こんな光景は今の日本では珍しいと思いました。
なかなかこの所,絵が描けてません。スケッチブックがちょうど入る肩掛けカバンを娘がプレゼントにと今探しています。楽しみにしている親ばかがここにいますよ〜
pedaru
-
- 備前屋ねこさん 2014/04/20 23:01:14
- お役所仕事
- pedaruさん、こんばんは♪
「備え付けの書類に記入し、捺印してお待ちください」
↑
本気にしてました・・・
なんというお役所仕事!って思った私が馬鹿でした(笑)
お寺にドラえもんはいませんでしたか。
もしかするとどこか目立たない場所にこっそり隠れているのかもしれませんよ。
それはそうと、酒造りの作業をしている方やレジの方が頭にかぶっているものが本気でパンツに見えてしまったのは内緒です。
思わず画像を拡大して見て確認してしまいました。
備前屋ねこ
- pedaruさん からの返信 2014/04/21 13:08:53
- RE: お役所仕事
備前屋ねこさん こんにちは
あのお寺、備前屋さんのブログを意識して書きましたが、気づいてもらってうれしいです。
酒屋さんのかぶりもの、以前はパンツを使用していたと言われてます。会社の業績が上がって、予算が取れるようになってから、現在の帽子を使うようになったということです。男の人たちはブリーフ型の帽子をかぶっています。会社の古文書を紐解いてわかったことです。
分らないことがありましたら、正しい情報をお教えします。
pedaru
-
- norisaさん 2014/04/19 11:57:44
- 知りません!でしたーーー
- pedaruさん
こんにちは。
この町、全く知りませんでした。
しかし、相変わらずpdaru節全開ですね。
トイレ借用に書類が必要!?
あやうくだまされそうでした(苦笑)
酒粕詰めの不思議な空間も面白いですね。
日本はまだまだ知らないところがあるということをご教授頂きましたーー。
norisa
- pedaruさん からの返信 2014/04/20 06:08:37
- RE: 知りません!でしたーーー
お早うございます。 norisaさん
norisaさんに知らないことがあるなんて、知りませんでした。
pedaru
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