2013/11/18 - 2013/11/18
36位(同エリア85件中)
アリヤンさん
交通機関ストライキでこの1週間ほどバスは完全にストップしています。
ダウラギリ山麓のシンハ・タトパニ(温泉)村は陸の孤島です。
でも不思議と人の出入りは毎日あります。
そう、皆さん歩いて行き来しているのです。
多分、二十年前くらい前までは徒歩での移動が主流だったのでしょう。
みなさん、なんの違和感も無く歩いています。
それで、ワタクシたちもちょっとベニまで歩いて行ってみようとなったのでした。
*緊急避難ページ⇒http://www.geocities.jp/ariyan9907/2013eightth-2_046.html
2014年4月7日完成
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
シンハ・タトパニ村の連中はいとも当たり前のように「ちょっとベニまで行って来る」と言ってスタスタといつものサンダルばきで行っていました。
クマール夫婦もプジャのお坊さんを呼びに行くのに夫婦そろって嬉しそうにちょっと近所に行って来ま~す!てな様子で行っていたのだ。
そんなに簡単に10kmくらいを往復している地元の人たちを毎日見ているので、ワタクシたちもそんなに気負うことなく「ちょっとベニまで行ってきます。」となったわけです。
きのう温泉でベニ行きをクマールに「ココで はネットが出来ないので、ちょっとベニまで行って来る」と言うと、イェティ・ホテルに行けばワイファイがあることを教えてくれた。
今朝は6時起床、8時出発となった。
タトパニ村の入り口にあった祠に挨拶をして元気に歩きはじめました。 -
ワレワレの進む道はこのようにウツクシイ地道です。
足をくじかないように、気をつけて歩きます 。
バスもこんな道を進むのですから、乗り心地もホッピングです。 -
なにが楽しいって?
途中に広がるネパールの田園風景を見ながら楽しむのです。
現代日本では「失われた里山の原風景」が楽しいのです。 -
山に囲まれているので色んな緑風景も楽しいです。
-
道中はミャグディ川がいつもお供してくれています。
ザーザーという水音はいつも着いてきます。 -
西の谷のほうには高い山が見えています。
ダウラギリは北方面ですから、西方面はもっともっと山奥となるわけです。。 -
こんな石ころだらけの道はホント珍しい。
ワタクシたちはネパールの山のために数年前に買っておいた登山靴で足元は固めています 。
数年してやっと役に立ったのです。
たしか2009年のインド旅行の為に買ったヤツです。
南インドから始めて北インドに上り詰めて、ネパールを縦断してチベットに入り、帰りは中国シルクロードとパキスタンのフンザまで視野に入れた6ヶ月の壮大なプランでした。
それが南インドを回っただけの2ヶ月弱でパートナーがインドに参って、ギブギブしてしまったのでした。
勿論、持って行った登山靴はぶら下げたまま移動しただけでした。
以来、登山靴を見るたびに「モッタイナイ 」と思うようになりました。 -
少しづつ陽は高くなっていきます。
それでもまだ8時半ころです。 -
まだ半時間くらいしか歩いていませんが、ネパールの人々はかようにバラバラと住んでいるのです。
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建物を見なければ、まるで日本の里山の原風景です。
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道は時には川のすぐソバまで迫ります。
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スティール製のつり橋です。
スティール製が最近のスタンダードのようです。
どこでも新しいつり橋はスティール製で規格が全く同じなので、最近施設されたことがうかがわれます。
古くからある橋は踏み板が木製のものが多いようです。
木製のほうが危険度は高い、が、情緒はある。 -
どこでも緩やかな土地があれば、そこに田んぼを作り、緩やかな棚田で米かヒエを作付けしています。
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みなさん、少ない田畑を耕して頑張っています。
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順調に歩を進め、1時間半ほど歩いたところで道の脇で一休みです。
この1時間半のあいだ、車は全く見かけませんでした。
タマにオートバイが通るくらいです。
道の脇で休んでいたら、どこかからか小さな男の子ふたりが手を後ろに組んで、四方山話をしながらプラプラと歩いて通りました。 -
おじいちゃんかおばあちゃんのマネですかねえ。
見事な後ろ組み手でした。
ふたりはワタクシたちには気がつかず、トコトコと反対方向に去っていきました。 -
イチオシ
シンハ・タトパニを出て2時間くらいたったところで、ついに出ました!!!
ロバのキャラバンです。
馬か牛かのキャラバンでもでても可笑しくは無いなあ、っと話をしていたところです。
荷物運送も兼ねたバスが運行しないということは、どこの村も物資不足になります。
シンハ・タトパニ村でも1個10円だった卵がつい最近13円に値上げされました。
生活必需品の米や豆や小麦粉が底をついたら、飢えてしまいます。
人力だけで運ぶには限界があります。
みなさんどうするのか?心配していたところでした。 -
なるほど、ロバの隊商という手があったカ!
食料の基本の米、豆、小麦粉などをロバにひかせて運んでいるのです。
ロバのキャラバンに出会い感動いたしました。
同時に嬉しくもあり楽しくもありました。
まるで時代を逆回りにした時代にワタクシたちは迷い込んだ、かのような錯覚に陥ります。
ロバのキャラバンは確実にシンハ・タトパニ村やさらにその奥のダーバン村まで行くのだろう。 -
イチオシ
写真をシロクロにしてみると、まるで明治か江戸時代にタイム・スリップしたかのような雰囲気になります。
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山の合間に白い山の頂が見え隠れするようになりました。
持参のナビゲータ・システムによると、北方面に見える山の頂でした。
*ナビ・システム=方位磁石
ということは、雪を頂いた山は8000メートル級のダウラギリ峰ということでしょう。
ここらで万年雪を頂くのはダウラギリしかありません。 -
ポカラでは天気さえ良かったら、左端にいつもその勇姿が見られるのですが、ここでは周りが山ばかりなので、かようにチョロっとしか見えません。
でも、とても身近に見えます。 -
少ししか見えないほうが、より美しく見えるものです。
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対岸にほそなが~い棚田、しかも非常に緩やかな棚田です。
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黒っぽい土の田んぼばかりでクッキリとした陰影がどこと無く気持ちを落ち着かせてくれるのです。
お気に入りの風景となりました。 -
イチオシ
8160メートルのダウラギリ峰のふもとにワレワレは今、生きて、地を踏みしめて歩いているのだ!
とおおげさな感慨が吹き上げてきて、ここまでやってきたことに感謝の気持ちが不思議と湧き上がってきました。 -
眼下には懸命に生き抜く人々が確実に居て、ワタクシたちがココに居る、のです。
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陽はどんどん高くなり、
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懸命に大地に取り付いて生きている人々を温めています。
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ずいぶんと日が高くなり山肌全体を暖かく照らすようになりました。
棚田には刈り入れた稲束が並べられています 。
その中から、バシッ、バシッ、と稲束をたたきつけている音が響いています。 -
気をつけて見ますと、そう、稲束を振り上げて地面にたたきつけている男性がいます。
ひとり黙々とたたきつけています。
ごくろうさま。。。 -
シンハ・タトパニ村を出発すること約2時間半、ついにベニの町の南の端にたどり着きました。
シンハ行きバス乗り場のある場所です。 -
イチオシ
ワタクシたちは、北の端にある長距離バスターミナルとイエティ・ホテルを目指してベニの町中を北上します。
ひさしぶりの町です。
小さな町、ベニでさえ、エラい都会に見えます。 -
地理的関連図です。
拡大版⇒http://www.geocities.jp/ariyan9910n/131118Map.jpg
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