上野東照宮－修復された社殿

2014/01/29 - 2014/01/29

　上野東照宮は寛永4年（1617年）、徳川家康（東照大権現）の遺言により天海僧正と藤堂高虎が上野の藤堂家敷地内（後の寛永寺）に造営したもので、現存している社殿は、慶安４年（1651年）3代将軍徳川家光が大規模に造営替えを行ない金色殿と言われている。正式名称は東照宮であるが、他の東照宮と区別するため上野東照宮と呼ばれている。
　平成21年1月より社殿の修理中であった上野東照宮は修理が終って今年の正月元旦から公開されている。金色殿と言われる通り、唐門や本殿、幣殿（石の間）、本殿には金箔が貼られ、金閣寺（戦後の再建）や中尊寺金色堂のような眩さだ。
　内部は改修されてはいないという。修理前までは昇殿して参拝できたのだが、修理後は境内から外観を見るだけだ。参拝ならば唐門前で済むし、拝殿前には賽銭箱などはない。
　案内係りの爺さんがいたので話してみると、「今は金箔を貼替えて彫刻の色漆も塗替えているので立派に見えるが、透塀の彫刻は進駐軍が土産に持ち去ってないものもあるし、内部は傷んでいて、とても国宝などになれるしろものではない。」と言われた。しかし、そうは言われてもやはり私には国宝にならないのが不思議に思われた。
　10年近く前に来たときには、年配の案内人から、「アメリカ人の大学生が良く来て,260年に及ぶ太平の世を創った徳川家康公が祀られているので訪れるのだ。」という。そのときは目から鱗という次第で衝撃を受けた。しかし、この爺さんは前任の案内係を知らないし、この話も聞いたことがないという。
　久能山東照宮でも、南蛮時計（1581年マドリッド製刻銘があるスペイン製のゼンマイ式置時計で日本に現存する最古のもの）が国宝になっていないということを聞いて驚いた。どうも奈良・京都から遠くはなれると国宝にはなり難いようだ。
（表紙写真は修復された上野東照宮拝殿）

エリア 上野・御徒町(東京)

唐門。

唐門。

唐門。

唐門の扉。全面に金箔が貼られている。

唐門の彫刻。

唐門。

唐門側面の彫刻。

唐門横の彫刻。

登り龍。左甚五郎作。偉大な人ほど頭を垂れるという諺に由来して、頭が下を向いているものが昇り龍と呼ばれている。 また、毎夜不忍池の水を飲みに行くという伝説がある。

唐門側面の彫刻。

唐門側面の彫刻。

唐門側面の彫刻。

降り龍。左甚五郎作。

唐門両脇にある通用門の扉。

「唐門」解説の張り紙。

拝殿越しに見る唐門。

修復された上野東照宮拝殿。

上野東照宮拝殿。

上野東照宮拝殿。

上野東照宮拝殿。

上野東照宮拝殿。

上野東照宮拝殿。

上野東照宮拝殿。

上野東照宮拝殿。3間の扉も全面金箔で覆われている。

上野東照宮拝殿。

上野東照宮拝殿の唐破風。

上野東照宮拝殿の金箔扉。

上野東照宮拝殿の金箔扉。

上野東照宮拝殿の金箔扉。

上野東照宮拝殿の木鼻。

上野東照宮拝殿の彫刻。

上野東照宮拝殿の彫刻。

上野東照宮拝殿の木鼻。

上野東照宮拝殿の彫刻。

上野東照宮拝殿の彫刻。

上野東照宮拝殿の彫刻。

上野東照宮拝殿の木鼻。

上野東照宮拝殿の木鼻と彫刻。

上野東照宮拝殿。

上野東照宮拝殿。

上野東照宮拝殿。蔀戸の黒格子の下にも金箔が貼られている。

上野東照宮拝殿。

上野東照宮拝殿と本殿。

上野東照宮拝殿拝向。

上野東照宮拝殿拝向。

上野東照宮拝殿拝向。

上野東照宮拝殿拝向。

上野東照宮拝殿。

上野東照宮拝殿。

上野東照宮拝殿。

上野東照宮拝殿。

上野東照宮拝殿の蔀戸。黒格子の下にも金箔が貼られている。

上野東照宮拝殿。

上野東照宮拝殿と幣殿（石の間）の彫刻。

上野東照宮幣殿（石の間）。

上野東照宮本殿。

上野東照宮本殿。全面金箔貼だ。

上野東照宮本殿。

上野東照宮本殿。

上野東照宮本殿。

上野東照宮本殿、幣殿（石の間）、拝殿。

透塀の門から見える上野東照宮本殿。

上野東照宮本殿と拝殿。

上野東照宮本殿と拝殿。

上野東照宮本殿と幣殿。

上野東照宮本殿と幣殿。