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この日は、大阪市内からさほど遠くない距離にあって、漆喰塗の白壁、格子窓、虫籠窓、煙だしの越屋根など、戦国時代に一向宗の自治都市として始まった往時の姿を今に伝える、富田林の寺内町を訪れました。<br /><br />大阪府富田林市の寺内町は、約450年前に興正寺別院を中心とした一向宗の自治都市として始まったもので、今でも、その当時のままに碁盤の目のような町割が残っていますが、この寺内町の造営に携わった旧家の一つが杉山家です。<br /><br />杉山家は、江戸時代には木綿問屋や酒造業を営む豪商としてますます繁栄し、現在公開されている旧杉山家住宅は、富田林の寺内町の中で最も古い江戸時代中期を代表する建物で、当時の豪商の生活ぶりを垣間見ることができます。<br /><br />寺内町を訪れる観光客のため、富田林市役所が駐車場を解放しているので、そこに車を停めさせてもらって寺内町へ向かいます。<br /><br />毎年11月の文化の日を中心に、関西2府8県の美術館や博物館などの文化施設が無料で開放される「関西文化の日」に参加する旧杉山家住宅では、野点のお茶席が設けられ、訪れたお客さんの喉を潤していました。

2013 富田林寺内町 No1/2 旧杉山家住宅を味わう

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2013/11/16 - 2013/11/16

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nao

naoさん

この日は、大阪市内からさほど遠くない距離にあって、漆喰塗の白壁、格子窓、虫籠窓、煙だしの越屋根など、戦国時代に一向宗の自治都市として始まった往時の姿を今に伝える、富田林の寺内町を訪れました。

大阪府富田林市の寺内町は、約450年前に興正寺別院を中心とした一向宗の自治都市として始まったもので、今でも、その当時のままに碁盤の目のような町割が残っていますが、この寺内町の造営に携わった旧家の一つが杉山家です。

杉山家は、江戸時代には木綿問屋や酒造業を営む豪商としてますます繁栄し、現在公開されている旧杉山家住宅は、富田林の寺内町の中で最も古い江戸時代中期を代表する建物で、当時の豪商の生活ぶりを垣間見ることができます。

寺内町を訪れる観光客のため、富田林市役所が駐車場を解放しているので、そこに車を停めさせてもらって寺内町へ向かいます。

毎年11月の文化の日を中心に、関西2府8県の美術館や博物館などの文化施設が無料で開放される「関西文化の日」に参加する旧杉山家住宅では、野点のお茶席が設けられ、訪れたお客さんの喉を潤していました。

同行者
一人旅
交通手段
自家用車 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • 富田林寺内町にある旧杉山家住宅に着きました。

    富田林寺内町にある旧杉山家住宅に着きました。

    旧杉山家住宅 名所・史跡

  • いきなり富田林市の汚水枡の蓋と遭遇しました。<br /><br />寺内町の町並みがモチーフになっています。

    いきなり富田林市の汚水枡の蓋と遭遇しました。

    寺内町の町並みがモチーフになっています。

  • この日は、旧杉山家住宅も「関西文化の日」に参加しているので、たくさんのお客さんが訪れています。<br /><br />みすみすこんないい機会を逃すことはないですからね。<br /><br />では、私も拝見させていただきます。

    この日は、旧杉山家住宅も「関西文化の日」に参加しているので、たくさんのお客さんが訪れています。

    みすみすこんないい機会を逃すことはないですからね。

    では、私も拝見させていただきます。

  • 玄関を入ると、庭に野点のお茶席が設けられているのが目に入ります。

    玄関を入ると、庭に野点のお茶席が設けられているのが目に入ります。

  • 緋毛氈が鮮やかな野点席です。

    緋毛氈が鮮やかな野点席です。

  • 玄関上部の小屋組みです。<br /><br />太い丸太が床を支えています。

    玄関上部の小屋組みです。

    太い丸太が床を支えています。

  • では、座敷にあがらせてもらいます。

    では、座敷にあがらせてもらいます。

  • 上がり框を上がった部屋の道路側には、防犯と目隠しを兼ねた格子がはめられているので、「格子の間」と呼ばれています。

    上がり框を上がった部屋の道路側には、防犯と目隠しを兼ねた格子がはめられているので、「格子の間」と呼ばれています。

  • 格子と陽の光が織りなす縞模様が印象的です。

    格子と陽の光が織りなす縞模様が印象的です。

  • 「大床の間」から玄関を見たところです。

    「大床の間」から玄関を見たところです。

  • 「大床の間」の千鳥の襖絵は、1800年代前半に描かれたものだそうです。

    「大床の間」の千鳥の襖絵は、1800年代前半に描かれたものだそうです。

  • 「大床の間」の隣の「座敷」です。

    「大床の間」の隣の「座敷」です。

  • 「座敷」からみた庭のたたずまい。<br /><br />左手の部屋は「奥座敷」になります。

    「座敷」からみた庭のたたずまい。

    左手の部屋は「奥座敷」になります。

  • 「座敷」と「奥座敷」の間をつなぐ欄間。<br /><br />一枚板から彫りだしています。

    「座敷」と「奥座敷」の間をつなぐ欄間。

    一枚板から彫りだしています。

  • 「奥座敷」の前にある「茶室」。

    「奥座敷」の前にある「茶室」。

  • 桧皮葺きの屋根を竹で押さえています。

    桧皮葺きの屋根を竹で押さえています。

  • 「奥座敷」横の縁側から見た庭のたたずまい。

    「奥座敷」横の縁側から見た庭のたたずまい。

  • 「奥座敷」正面の庭のたたずまい。<br /><br />そろそろモミジの紅葉が見られそうです。

    「奥座敷」正面の庭のたたずまい。

    そろそろモミジの紅葉が見られそうです。

  • 「奥座敷」書院の障子のデザイン。

    「奥座敷」書院の障子のデザイン。

  • 丸太と丸太を取り合わせた屋根の隅角部の納まり。

    丸太と丸太を取り合わせた屋根の隅角部の納まり。

  • 吊り束で吊られた欄間。<br /><br />欄間の角部に吊り束が使われるのは珍しいですね。

    吊り束で吊られた欄間。

    欄間の角部に吊り束が使われるのは珍しいですね。

  • 縁側から「座敷」を振り返ったところ。<br /><br />正面奥が「大床の間」で、右手の部屋は「奥座敷」になります。

    縁側から「座敷」を振り返ったところ。

    正面奥が「大床の間」で、右手の部屋は「奥座敷」になります。

  • 縁側の隅にある柱には、虫食いの跡がいい景色を作っています。<br /><br />竹の濡れ縁と手水鉢が見えています。

    縁側の隅にある柱には、虫食いの跡がいい景色を作っています。

    竹の濡れ縁と手水鉢が見えています。

  • 庭の木々が「奥座敷」の畳に影を落としています。<br /><br />では、2階へ上がります。

    庭の木々が「奥座敷」の畳に影を落としています。

    では、2階へ上がります。

  • 2階へ上がる回り階段。<br /><br />回り階段は、今でこそ工場生産で容易に造られるようになりましたが、この時代は、職人さんが一段々々手造りするしかなかったと思います。

    2階へ上がる回り階段。

    回り階段は、今でこそ工場生産で容易に造られるようになりましたが、この時代は、職人さんが一段々々手造りするしかなかったと思います。

  • この階段を造った職人さんの技量の高さがうかがえます。

    この階段を造った職人さんの技量の高さがうかがえます。

  • 2階から庭の野点席を見下ろします。<br /><br />さすがに豪邸です、お庭で野点席を設けることができるんです。

    2階から庭の野点席を見下ろします。

    さすがに豪邸です、お庭で野点席を設けることができるんです。

  • 本瓦葺の屋根が連なっています。

    本瓦葺の屋根が連なっています。

  • 複雑に重なり合う屋根の納まり。<br /><br />ここにも職人さんの技量の高さが表れています。

    複雑に重なり合う屋根の納まり。

    ここにも職人さんの技量の高さが表れています。

  • 2階から見下ろした、「奥座敷」前の庭。

    2階から見下ろした、「奥座敷」前の庭。

  • 雨落溝や飛び石が、日本庭園らしい良い景色を造っています。

    雨落溝や飛び石が、日本庭園らしい良い景色を造っています。

  • 土間に竈のある上部の屋根には・・・

    土間に竈のある上部の屋根には・・・

  • 煙出しの越屋根が設けられています。<br /><br />では、庭を拝見することにします。

    煙出しの越屋根が設けられています。

    では、庭を拝見することにします。

  • 庭から見上げた鬼瓦。

    庭から見上げた鬼瓦。

  • 主屋に囲まれた野点席。

    主屋に囲まれた野点席。

  • 先ほど見た煙出しの越屋根と虫籠窓。

    先ほど見た煙出しの越屋根と虫籠窓。

  • 野点傘越しに見た主屋。

    野点傘越しに見た主屋。

  • 庭の龍のひげが実を付けています。

    庭の龍のひげが実を付けています。

  • 「奥座敷」前の濡れ縁と州浜。

    「奥座敷」前の濡れ縁と州浜。

  • ナンテンの実を透かして見た鬼瓦。

    ナンテンの実を透かして見た鬼瓦。

  • 赤く熟したナンテンの実。

    赤く熟したナンテンの実。

  • 庭の奥から「奥座敷」を見たところ。<br /><br />右側の建物は資料展示室になっています。

    庭の奥から「奥座敷」を見たところ。

    右側の建物は資料展示室になっています。

  • モミジは、部分的に真っ赤に紅葉しています。<br /><br />本格的な紅葉を迎えるのはもう少し先ですね。

    モミジは、部分的に真っ赤に紅葉しています。

    本格的な紅葉を迎えるのはもう少し先ですね。

  • ナンテンの紅葉を透かして見た「奥座敷」の縁側。<br /><br />欄間の組み木が面白いですね。

    ナンテンの紅葉を透かして見た「奥座敷」の縁側。

    欄間の組み木が面白いですね。

  • モミジを透かして見た野点席の緋毛氈が鮮やかです。

    モミジを透かして見た野点席の緋毛氈が鮮やかです。

  • 「奥座敷」です。

    「奥座敷」です。

  • 陽の光をあびて、モミジの葉が陰影を作っています。

    陽の光をあびて、モミジの葉が陰影を作っています。

  • 庭から見た「奥座敷」。<br /><br />京都のお寺の庭と見まごうような景観です。

    庭から見た「奥座敷」。

    京都のお寺の庭と見まごうような景観です。

  • では、旧杉山家住宅のある西林町を後に・・・

    では、旧杉山家住宅のある西林町を後に・・・

  • 寺内町のそぞろ歩きに向かいます。

    寺内町のそぞろ歩きに向かいます。

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