2013/12/31 - 2013/12/31
5位(同エリア15件中)
susuさん
以前からモロッコに行きたいと思っていました。
具体的に計画を練り始めた時に、せっかく遠いモロッコまで行くのだからついでにジブラルタル海峡を渡ってスペインにも行きたいと思いました。そしてスペインまで行くならジブラルタルにも、アンドラにも行ってみたい。
しかし計画を練るにつれ、そのコースで旅するにはかなりの日数が必要だということが分かってきました。こんな日数の休暇が取れる機会なんてあるのか?と思ったら、'13~'14の年末年始休暇は例年よりも長いんですね。旅費の高い年末年始に海外旅行をするなどという発想は私にはなかったんですが出国を早く、帰国を遅くすれば航空券は安いようだ。(カタール航空 カサブランカINバルセロナOUT、108,760円)
この機を逃す手はないと決断し、前後に有給休暇を多めにくっつけて17日間の旅程を組み上げました。
出発前に考えたやりたいことリスト
・マラケシュ発の2泊3日サハラツアーに参加、途中離脱してフェズへ
・タンジェかセウタからスペインに出国
・英領ジブラルタルに行き、入国印をゲット
・グラナダ~バルセロナ間は寝台列車で移動
・日帰りアンドラ旅行
・カタールに入国して一泊
ホテルはほぼ全て予約しましたが交通機関はアンドラ往復のバスしか予約できず、他は現地で手配することに。サハラツアーも催行に不安があったので現地手配。
初めてのアフリカ大陸、トラブルが多いらしいモロッコ→スペイン国境越え、自分史上最長の旅、確定していない移動手段。不安100%で出発しました。果たしてやりたいことリストは完遂出来たのか?結果的に旅程は以下のようになりました。
12/23(月) 成田→ドーハへ
12/24(火) ドーハ→カサブランカ→マラケシュ
12/25(水) マラケシュ
12/26(木) 2泊3日サハラツアー
12/27(金) 2泊3日サハラツアー
12/28(土) 2泊3日サハラツアー→フェズ
12/29(日) フェズ
12/30(月) フェズ→シャウエン
12/31(火) シャウエン→セウタ→アルヘシラス
01/01(水) アルヘシラス→ジブラルタル→アルヘシラス→ロンダ
01/02(木) ロンダ→グラナダ
01/03(金) グラナダ→バルセロナ
01/04(土) バルセロナ→アンドラ→バルセロナ
01/05(日) バルセロナ
01/06(月) バルセロナ→ドーハ
01/07(火) ドーハ→成田へ
01/08(水) 成田着
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 タクシー 徒歩
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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かまくらか洞窟のような部屋は思いのほか快適でぐっすり眠れ、早起きして共用シャワーを使い身支度を整えました。ちなみにちゃんと部屋にコンセントがあります。歩き方には「モロッコの安宿の部屋にコンセントはまず無い」と書いてありましたが、私がこの旅で滞在した部屋には全て付いていました。
私が泊まった1号室は1階と2階の間の踊り場的な位置にあり、室内には建物中央の吹き抜けに面する位置に窓があって、窓を閉めていても1階の共用スペースにいる人の気配が常に感じられる部屋でした。というかお互いがたてる全ての音が丸聞こえ。ちなみに共用シャワー&トイレはその共用スペースの一角にあって、隙間だらけのドア1枚で隔てられています。共用スペースにはほぼ常に宿の人がいたので、シャワーはともかくトイレは落ち着かないことこの上ない感じでした。
早朝から共有スペースには人の気配がありましたが、いざチェックアウトしようと階段を降りていったらたまたま?無人でした。いるのはスヤスヤ眠っている子猫達だけ。母猫は外出中。
宿泊費は昨日のうちに支払っておいたので、デスクの上に鍵を置いてそっと出て行きました。 -
キャリー付きバックパックを背負い、人気のない朝のメディナを抜けてバスターミナルを目指します。
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通り沿いのドアが全て閉まっていて、昼間とは全く違う雰囲気でした。この通りは商店街だったはず。
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メディナと外側の通りを繋ぐ階段の一つ。
石の質感といい青の塗り方といい、凄く海っぽい。 -
山の向こうから朝日が。
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通りから下を見下ろすとゴミだらけ。
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昨日いつ通っても混雑していたアイン門も、早朝は静かでした。
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アイン門の前の石畳。
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道を間違えてちょっと戻ったりしつつ、バスターミナルへ。
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メディナの外の建物もシャウエンブルー。
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パンが配達されていました。良いシステムだなあ。
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メディナの外は集合住宅が多い感じ。
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急な坂道に建っているアパート、面白い形をしています。
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通りの名前かな。
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バスターミナルのすぐ近く。建築中の建物がちらほら。
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出発時間の40分前くらいにバスターミナルに到着。ちょうど別のバスが出る所で、バスの近くにいた男性に大声で「タンジェ?」と聞かれたので、大声で「セウタ!」と返しました。合言葉みたいで面白かった。
この男性はそのバスの運転手や車掌だった訳ではなく、バスターミナル常駐?の係員だったようで、暫くして昨日チケットを買ったオフィスに貼り出されていた看板の写真と同じ外観のバスが来たので私が乗るバスかなと思って近付いて行ったら、「これはタンジェ行き、セウタはこの次だよ」と教えてくれました。
バスを待つ間に、別に行きたくないけど一応トイレに寄っておこうかなと思いましたが、使用料が5DH(約65円)もすると言うのでやめました。普通は1~2DH。ディルハムが余るかもしれない状況でも、適正価格より高いと思ったら出せないものだなあ。ふと、深夜特急の沢木耕太郎氏も旅の途中で同じ心境になっていたのを思い出しました。 -
やがてセウタ行きのバスが来たらしく、さっきの男性係員が呼んでくれました。
チケット売り場の写真とは似ても似つかない古そうなバスです。しかもシャウエンが始発じゃなかったようで既にかなり席が埋まっている。キャリーを預け、窓側の席を確保するべく急いで乗り込みました。日影側の席で唯一開いていた一番後ろの席をなんとかゲット。
席について一息ついていると、厳しい顔の男が来て右手を差し出してきました。戸惑いつつも車掌?チケットの確認かなと思って見せると違うらしい。あ、荷物預け代かと気が付くも、いくらだか分からないのでCTMバスと同じ5DHを見せてみたら首を振って「10DH(約130円)」と言われました。英語喋れるんかい!「テンディルハム」っていう言葉を知ってるんなら早く言ってくれよ。 -
さらばシャウエン。
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昨日のCTMバスには旅行者(日本人含む)の姿がありましたが、今日のこの民営バスに乗っている外国人はどう見ても私一人でした。
このボロくて狭いバスは100億%新車じゃないのに、新車の臭いがするぞ…。車酔いする人にとって新車の臭いは大敵である。日本から持参した酔い止め薬は昨日の移動分で尽きていたので、今回の移動は地獄でした。シャウエン~ティトゥアン間もカーブの多い山道です。臭いを嗅いだらアウトなので口呼吸に努めつつ、ぎゅっと目をつぶって早く眠りに落ちることを祈りながら耐えました。
しかし市販の酔い止め薬がよく効くということが分かったのは収穫だった。さすが1錠100円くらいするだけのことはある。 -
ティトゥアンらしき大きな町のバスターミナルに到着し、乗客がどっと降りて行きました。セウタまで行く人はやっぱり少ないんだなあと思っていると、運転手の男性?に大声で呼ばれました。アラビア語なので言っている内容はサッパリですが、『バスケットボールの審判のトラベリングの動きを、人差し指を立てて』されたので『乗り換え』だということが一発で分かりました。ボディランゲージって凄い。
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乗り換えるバスは既に停まっており、周りの人に「セウタ?セウタ?」と確認しながら自分で荷物を移し替えて乗車しました。
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ティトゥアンのバスターミナル外観。
写真の右に小さく写っているように、ティトゥアンのタクシーは黄色のようですね。町ごとに色が統一されているモロッコのタクシー。マラケシュはクリーム色、フェズは赤、シャウエンは水色、そしてティトゥアンは黄色。
タクシーの写真をコレクションしたくなりました。 -
セウタに近付くにつれて、車窓の景色はリゾート地のような雰囲気に。
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これまでのモロッコとはなんとなく違う景色を見ていたら、確かに前進しているという実感が湧き、不意にマラケシュのバヒア宮殿で会った日系三世の女性のことを思い出してなぜか涙が込み上げてきました。故郷を遠く離れた移民と旅行者、重なる所があるのかもしれない…。とかこんな半端な短期旅行者が言うのはおこがましい話ですが。
しかし短期とはいえ一人旅をしていると、時々こんな風に悟りを開いたような感じになることがあります。これまで考えたこともなかった答えに行き着くというか。一人でものを考える時間がたっぷりあるからでしょう。個人的には「自分探しの旅」というフレーズには反吐が出ますが、あながち間違ってもいないとも思います。
涙はなかなか止まりませんでしたが、バスを降りた時に涙目だったら無駄に注目されそうなので必死に目を乾かしました。
しかしまだそんな感慨に耽っている場合ではないということを、この後のモロッコ出国時のてんやわんやで嫌というほど思い知らされるのでした。 -
なんとかニュータウンのような巨大なホテル。
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complexe residentiel…こっちは本当にニュータウンみたい。
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無人の遊園地。まだ建設中なのか、それとも今日が大晦日だからなのか?
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イチオシ
セウタ、いやモロッコ側のフニデクの町?に着いたようです。
ここまでの道はモロッコらしくない景色でしたが、フニデク自体はモロッコらしい雰囲気でした。 -
セウタのバスターミナルに到着しました。ここはまだスペイン領セウタじゃないけど。
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国境行きの乗り合いグランタクシーはこの辺りの広場かどこかから出ていると聞いたような。方位磁石を見ながら歩きますが、現在地すら分かっていないので乗り場を見つけることは出来ませんでした。
フリーマーケットのようなお店が並んでいる道を歩いていたら、右手に海が見えました。少なくともこのまま海沿いを歩いていけば国境に辿りつけるだろうなあ。距離が分からないけど。 -
路上駐車だらけの道を縫うように歩いていたら、駐車していたプチタクシーの運転手と目が合いました。「どうした?」というような感じで聞いてくれたのでセウタに行きたいと告げると理解してくれた様子。思わず「ボーダー?セウタ?スペイン?エスパーニャ?」と何度も確認してしまいました。
運賃は20DH(約260円)。 -
国境の手前で降ろされました。少なくとも歩ける距離ではなかったな。
国境周辺の海岸にはフェンスがあって、海に下りられないようになっていました。景観が悪くて残念ですが、有刺鉄線まであるあたり密出入国防止の為のフェンスなんでしょう。 -
タクシーを降りるとすぐに、自称ガイド?が出国カードを売り付けようと声をかけてきました。もちろん断る。
悪党どもの背中。 -
イミグレーションは男女別の2列(それとも『現地の男性』と『現地の女性+外国人』かも)に分かれていて、あなたはこっちだよとかなり空いている方の列に誘導されました。出国カードを配っている窓口か係員がいると聞いていましたが、影も形もない。そういえばイミグレの窓口に番号が振ってあって4番だか5番がお勧めだって聞いた気がするけど、番号なんてどこにもなかったし窓口自体2つしかなかったな。
私の後ろに並んだ西洋人旅行者(そういえばこの一帯では旅行者自体ほとんど見かけなかった)が出国カードを持っていたので、それはどこで手に入れましたかと尋ねると、バックパックから1枚出して渡してくれました。おおっありがたい。記入して再度列に並びました。
私の順番はすぐに来て、パスポートに無事スタンプが押されるのを今か今かと見守っていましたが、一向に押してくれない。私のパスポートから顔を上げた管理官に何かを言われたので、窓口に思いっきり耳を近づけてなんとか聞き取ると、イミグレの横の通路を指して「アップステアー」と言っている。2階で何かの手続きをしろということらしい。でもここの周辺に2階建て以上の建物があるようには見えないんだけど…。
イミグレの横の通路はもうスペインとの緩衝地帯で、建物とフェンスに挟まれた長~い通路です。どう見ても階段もドアもない…。ここ違くない?何百mか歩いた所、緩衝地帯の中間地点には検問があり、そこで警官?軍人?がパスポートのスタンプを確認して先に通してくれるようでした。どう見てもスタンプないとここ通れないじゃん…。しかし今の私には直進する以外の選択肢はなく、軍人?の男性がにこやかに手を差し出してきたのでパスポートを渡しましたが、うん…そうなんです、スタンプ押されてないんですよね…。スタンプを貰ってきてねと言われ、素直に回れ右しました。
再びイミグレの窓口で聞く(女性用の列は空いているのですぐに順番が回ってくるのだ)と、また何かを説明しながら左の方を指差している。指しているのは緩衝地帯の通路ではなく、道路の反対側なのか…?そっちは入国側のイミグレじゃないの?と言うも、イミグレの奥でのんびりご飯を食べている別の係員と2人がかりで指を差して勧めて(?)くる。半信半疑でまた素直にそちらに向かうも、案の定そっちの窓口では「こっちはモロッコ入国だよ、出国はあっち」と、またにこやかに来た道を示されてしまうのだった。道路沿いには切れ目なくバリケード(?)が設置されていて、道の反対側に行くにも物凄く大回りしないといけないので、キャリー引いて歩くのもう疲れた。
私がさっきからたらい回しになっているのを見ていたようで、国境周辺の自称ガイドの悪党どもが寄ってきて、「あんたが持っている出国カードは正規のものじゃないから通れないんだ。ほらこっちが正規品。素材が違うだろう」と言ってくる。確かに私が持っているのは藁半紙みたいだが、でもこれと同じのを使って通過している人も見ているんだけど。しかしもう出国できるならなんでもいいという気分だったので、悪党どもに言われるままに出国カードを代筆して貰いました。料金は20とのことでしたが、いざ書き上がって20DH(約260円)を渡そうとしたら、20ユーロ(約2,900円)だよとぬかしやがる。ハアーーー?!こんな古典的な罠に引っ掛かったことが悔しい。怒りで髪が逆立ちそうになりながらも、もういいよ!くれてやるよ!と手持ちの最後の紙幣である50DH(約650円)をさらに取り出し、悪党の手から出国カードをひったくって紙幣を押し付けました。こんなボロッボロの札日本に持って帰りたくなかったからいいよ!検疫で引っ掛かるわこんなもん。両替所も見当たらないし。
悪党ども的には思った以上の儲けだったようで、「メルシーマダーム」だったか「グラシアスセニョリータ」だったか忘れましたが大喜び、「あちらの窓口ですよ」と調子良く案内されました。もーそんな事は十分わかってるんだよ、散れや!と蹴散らしつつ3度目の窓口へ。
これでダメだったら血管が切れるかもしれないと思いましたが、最終的になんとかスタンプを押して貰えました。良かった…超サイヤ人にならずに済んで…。
と思いきや、イミグレに並んでいる時に横からなんやかんやと口を出してきていた浮浪者のような身なりの爺さんが緩衝地帯までついてきました。助言をしたんだからガイド料をくれということらしい。っていうか出国してないのに緩衝地帯に入ってくるなよ…止めろよ係員…。
穏やかな態度ながら物凄くしつこく、しかもベッタリと体を寄せてくる。この金儲けついでにセクハラをしようという魂胆、不潔な爺さんに密着される不快感、悪党どもにまんまとぼったくられた怒り、そして満足に英語を話せない自分へのふがいなさで遂にブチ切れ(モロッコに来てから遂にブチ切れるのは何度目だ?)、「もう訳わかんねーよ、付き纏ってくんな!!」と日本語で怒鳴り、猛然と歩き去りました。爺さんが後ろから「コーヒー代くらい欲しいんだけど…」と言ってきたけど無視。小銭は余っているので別にあげてもいいんだけど、激怒しすぎて振り返りたくない。せめてセクハラがなかったらここまで激怒することもなかったろう。爺さんは最後に日本語で「サヨナラー」と言ってきましたが無視。日本語を話せば振り返ると思ったら大間違いだ。いや普段は振り返るけど怒りが強すぎて今は無理。目先のセクハラと金儲けを天秤にかけて反省しろ、マジで。そして金を儲けたらハマムに行って来い!
「Can you speak English?」「Do you understand?」モロッコで幾度となく言われた言葉です。自分がここまで英語が話せないとは思わなかった。逆にどうしてこれまで割と喋れる気になっていたんだろう?本気で分からない…。
しかしその答えはスペインを旅行しているうちにだんだん分かってきました。私には『トラブルがあまり起きない国でなら不自由なく過ごせる程度の英語力』はあったということです。文庫版の深夜特急の対談で「サムシング・ハプンズ」が起こる国と起こらない国の違いについて読んだことがありますが、モロッコは前者、それも割とディープな方の前者なんだろう。
モロッコは初心者には厳しい国だったのかもな…いやそれは出発前から分かってたことだけど。 -
長い緩衝地帯を歩き、順路に従ってスペイン側の建物へ。スペイン側のイミグレであっさりと入国スタンプをゲット。シェンゲン圏の陸路のスタンプを貰うのはこれが初めてなので嬉しい。自分的には歩いて国境を越えた感が強かったので、スタンプに描かれている絵が自動車なのが不思議な感じがしました。
建物を出ると「ESPANA」の看板があり、標識は当然ながらスペイン語。ついにスペインに来たんだ!ここはもうモロッコじゃないんだ!と感激。いやモロッコが嫌だった訳じゃないんだけど…たぶん。モロッコ良い所だけど苦労も多かったからなあ…。 -
スペイン側の海岸にはフェンスがありません。しかし海岸に下りる気が起きないくらい、砂浜はゴミだらけでした。
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入国してすぐの所にバス停がありました。
そういえばここからフェリー乗り場への行き方を知らないんだった…このバスに乗っても大丈夫だろうか。 -
とりあえず市街地に行かないと話にならないので乗車。運賃はどこまで乗っても0.80EUR(約120円)。
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街中には写真のような案内板があり、フェリー乗り場の位置も示されていたので、矢印の指す方向とバスが向かう方向が分かれた所で下車しました。
案内に従って歩きます。 -
洒落たマンホール。
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セウタは確かにモロッコとは違ってヨーロッパ的な街並みでした。
しかしそれはモロッコから来たからそう感じるのであって、スペインから来たらモロッコ的な雰囲気に感じたりするのかもしれません。 -
フェリー乗り場はこの先を右か。
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見えた!
足取りも軽く坂を下ります。 -
しかし坂を下った先には工場の高い塀が延々と続いており、フェリー乗り場の方に行ける道がありません。塀の切れ目を探して歩き回るも、どれだけ歩いても見渡す限りずっと塀。おかしい…。犬の散歩をしている子供に何度か道を尋ねながらうろうろ。団地に迷い込むし完全に不審者だな私…。日本だったら通報されてそう。
ちなみに猫だらけのモロッコに対してスペインは犬(飼い犬)だらけでしたが、アフリカ大陸に位置するこのセウタの時点で既に犬だらけだったのが驚きでした。しかも道に犬のフンがめっちゃ落ちてる。
30分くらい彷徨ったところで諦めて来た道を戻り、大通りに戻ってタクシーを拾いました。フェリー乗り場までの運賃は3.70EUR(約540円)、初乗り運賃がとても安くて2.00EURもしませんでした。
どうやらスペインの案内板の右や左の矢印は、その次の交差点で曲がるという意味ではなくその2つ先の交差点で曲がるという意味のようです。普通分かるか?こんなシステム…。
スペインの歩行者用信号も、法則性が分からない動きでサッパリでした。少なくとも日本とは全然違う。スペイン版歩き方のレンタカーのページに、スペインの道路標識や信号は日本と変わらないので運転しやすいとか書いてあったような気がしますが、ありえないなあ…。そもそもスペイン版歩き方は地図の方角がずれてて真上が北じゃない所が許せない。 -
やっとのことでフェリー乗り場に到着しました。
建物の中にはそこかしこにクリスマスの装飾が。そういえばモロッコではクリスマスらしいものは一切見かけなかったなあ。
フェリー会社のブースがいくつもあり、出発時間が一番近かったBALEARIAという会社で16:30発のセウタ→アルヘシラスのチケットを購入。36.00EUR(5,311円)、クレジットカードが使えました。
ちなみにチケットは、3枚のレシートをホチキスで留めただけのものでした。
チケットを購入したフェリー会社のブースを撮影したら、たまたま写り込んだ右のおばさんに注意されました。あーすいませんねー。モロッコ女性は写真を撮られるのが好きじゃないので、モロッコでは風景写真を撮ろうと思ったら通行人がはけるのをいちいち待っていました。写っちゃった時もあるけど。ここから先はもうそんな気を使わなくて済むと思うと嬉しいなあ。とはいえセウタやアルヘシラスではまだ、スカーフを被っている女性の姿を多く見かけました。 -
乗船まで1時間くらいあったので、シャウエンで購入したみかんの残りを食べながら待ちました。そういえば生の果物なのに国境ではノーチェックだったな。そもそも手荷物検査も金属探知機も麻薬犬も一切なかった。アフリカ→ヨーロッパの移動は人のチェックは厳しいのに持ち物はどうでもいいんだろうか。
セウタ~アルヘシラスは国内移動ですが、空港で出国するのと同じような手続きがあります。 -
出港予定時刻から数分遅れてフェリーがやってきました。
関係ないけど左に写っている女性が凄いボニータ(美女)でした。 -
アルヘシラスからの乗客が降りた後に、いよいよ乗船。
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船内には色々なタイプの席がありました。おもちゃがあるキッズスペースもあり、ファストフード店?もありました。
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2階への階段は閉鎖されていました。
1階の席も、一部はロープで区切られて座れないようになっていました。 -
全体的にはわりと空いていましたが、窓際の席は大人気で座れませんでした。
暫くしたら席を閉鎖するロープが撤去されましたが、係員にその辺りの席に座っても大丈夫かどうかを尋ねる気力が湧きませんでした。
今日は全く疲れた。せっかくの船旅でしたが、殆ど寝て過ごしました。 -
アルヘシラスまでの所要時間は1時間半くらい。ジブラルタル海峡は一番狭い所で15kmくらいしかないらしいのに、どうしてこんなに時間がかかるんだろう。水深が浅くて通れない部分があったりするんだろうか。
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アルヘシラスの港は工業港?のようでした。
壮大な障害物の向こうに見えるあの山はジブラルタルのザ・ロックだろうか。 -
港の前のロータリーを抜けて、予約したホテルに向かいます。
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8時間の時差がある日本では既に年が明けているというのに、まだクリスマスツリーがある。
と思っていたら、この数日後に初めて知りましたがスペイン(ヨーロッパ全体?)では1/6までがクリスマスなんですってね。しまい忘れている訳じゃなかったのか…。
ロータリーを抜けたところで、タクシーの運転手数人に「マラガ?エアポート?」と声をかけられました。もちろん断りましたがそんな交通手段、ルートがあってしかも結構利用者が多いらしいことが分かり、目からうろこが落ちました。 -
地図の通りに歩いたら簡単に宿を発見することができました。今回の旅でこんな簡単に宿に辿り着けたのはここだけじゃないかなあ。
オスタル・ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・パルマ 。歩き方にも載っている宿です。
しかし市場の目の前という立地が分かり易かったのと、外観写真を事前に見ていたお陰で見つけられましたが、ホステル名がどこにも書いていないのでちょっと戸惑いました。 -
朝食なしシャワー・トイレ付きで20.00EUR(2,951円)。
おお、テレビがある!エアコンもある!どっちも今回の旅では初めてお目にかかる代物です。
寒いのでさっそくエアコンをつけようとしましたが、リモコンが無反応。レセプションの人に頼んで直して貰いました。 -
今日は昨日の残りのホブズとみかんしか食べていなかったのでお腹が空きましたが、外に出るのが億劫なので夕食は諦めよう。スペインは治安が良くないイメージがあったので、土地勘が全くない状況で夜に出掛けたくないという気持ちもありました。
大晦日だというのに、今日使った食費は0円。節約できて嬉し…くない。
疲れていたので8時過ぎには寝てしまいました。
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