2013/12/14 - 2013/12/14
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たびたびさん
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二日目は、岸和田散策。だんじりと岸和田城とくらいしか思い浮かばない街だったのですが、とにかく軽く一日観光するにはちょうどいい大きさの街のよう。前日の街歩きで靴ずれしてしまい足も痛くなっていたのですが、駅前の観光案内所で少しでも効率的に回るルートを確認して、さあ出発です。
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京都の宿から出発して、なんば駅経由、南海本線で向かいます。
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えーっと、時間は?っと。
大阪には通算7年いたことがあるし、慣れているようでも、久しぶりに来ると迷ってしまいますね。 -
岸和田に到着です。
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岸和田は、岸和田城やだんじり会館は観光スポットとしてはっきりしているんですが、それ以外はマイナーなスポットが多くなります。なので、スポットを訪ねるというより、基本的には街歩きの経路をきちんと決めないとうまく観光できないかも。そういう意味で、駅前観光案内所で回る経路をきちんと教えてもらったのはよかったと思います。
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岸和田駅前通商店街は、南海岸和田駅を出てすぐ。
この商店街には、NHKの朝ドラ「カーネーション」でも有名になったコシノ三姉妹の生家などもあって、今や岸和田の顔といったところ。岸和田城やだんじり会館もこの商店街を抜けていくことになります。 -
岸和田オハラ洋装店は、NHKの朝ドラ「カーネーション」を記念して、岸和田駅前通商店街に昨年できた観光スポット。
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中には、ドラマに登場した衣装(レプリカ)が展示され、
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入ってすぐのところには懐かしい足踏みミシンもありました。展示は特別なものではないかもしれませんが、やっぱりこの場所でカーネーションに思いを馳せる施設は必要なんだと思います。
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そして、商店街をさらに進みます。
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巴餅商店は、見るからにお餅一筋といった老舗の雰囲気です。岸和田名物のくるみ餅が気になったのですが、700円の大きいのしかない。これは一人では食べきれそうにないので、串に刺したヨモギ団子にしました。
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ちょっと艶っぽい香りが付けてあって、素朴なだけではないようです。
でも、やっぱり、ここのくるみ餅は食べるべきだったかなあ。今でも気になるお店です。 -
四季ごよみは、もう岸和田城に近い辺り。ミカン大福と書いてある看板が目に入って寄ってみました。しかし、お店に入ると、漬物が並んで、これは漬物屋さん??
聞くと、和菓子の方は、別の工場で作って持ってきているんだということでした。両刀使いのお店ですが、話を聞いているとそんなに違和感はない。おいしいものを届けたいというコンセプトは同じでしょう。 -
岸城神社は、「きしきじんじゃ」と読みます。岸和田城のお堀端にあって、岸和田城の鎮守の神であるとともに、岸和田だんじり祭は、この神社のお祭りであることで有名。
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だんじり祭では15台のだんじりが出ますが、最後にこの神社に宮入りするということです。
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そして、これが岸和田城。
始まりは、楠木正成が築いた城と伝えられます。 -
また、正成の甥の和田高家を派遣して城を築かせたのですが、当時、この辺りは岸と呼ばれていたそうで、そこに和田氏が城を築いたことで、「岸の和田」、「岸和田」へと変じたというようです。
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現在の天守閣は、昭和29年の建造。規模はさほどではありませんが、3層3階の整った姿が美しいと思います。
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岸和田城のお堀端にあるのは、五風荘。
岸和田城二の郭の「新御茶屋」、「薬草園」の跡地に旧寺田財閥の別邸として建設されたものです。 -
立派な外観からだけでも、近代和風建築の威容を感じることができますが、現在は、がんこ寿司の店舗になっていて、たぶん、利用者には回遊式日本庭園もみせてもらえるんだと思います。
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岸和田市指定有形文化財。
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岸和田市二の丸広場観光交流センターは、岸和田城の入口前。イタリアンレストランがメインで入っている建物の窓側スペースを利用した観光客用の休憩スペース。
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飲食もできるようで、立派です。
なお、観光案内もしていますということで若い係りの方がいらっしゃいましたが、岸和田城にはどんな展示がありますかという質問には「いや、入ったことがないので」といったあいまいな答え。観光案内の方はあまり頼りにはならないかもしれません。 -
さて、ここから岸和田城に入って行きます。
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蛸地蔵縁起のパネルです。
これは、以下のようなお話。小牧長久手の戦いの虚を突いて、豊臣勢に根来衆・雑賀衆の軍勢3万が岸和田に攻め込んできます。その際、蛸に乗った一人の法師が城を救います。それが地蔵菩薩の化身であると告げたというのです。岸和田の守り神という地蔵様です。 -
その岸和田合戦図。
小牧・長久手の戦いの留守を狙って、根来衆、雑賀衆、粉河衆連合軍総数3万が侵攻してきます。これに対して 城兵は8000。何とか持ちこたえますが、連合軍の動員力もすごいですね。
実は、秀吉は後ほど、10万の兵で紀州の平定を行っています。これは九州の平定に匹敵する規模ですが、これによって、紀州には全国でも珍しくアンチ秀吉の根深い恨みが植えつけられました。 -
城の前には、
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こちら「八陣の庭」。重森三玲の設計で、昭和28年に作られた砂庭式枯山水庭園です。
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建物に入って、岡部宣勝以下、岸和田藩の藩主の肖像画など。しかし、楠木正成や秀吉の紀州攻めなどの展示があれば面白いのですが、それはなし。正直言えば、展示内容としてはさみしい内容と言わざるを言えないでしょう。
さて、最上階の天守閣です。 -
天守閣からは海が見えています。タコの頭に乗って、城を助けに来てくれたお地蔵さんはあっちからやってきたんでしょう。なるほど、そんな話にしたくなるような景色です。
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永谷は、岸和田城の門を出たところにある和菓子屋さん。
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岸和田には、名物「くるみ餅」を扱うお菓子屋さんが何軒もあったのですが、結局、ここのくるみ餅をいただくことにしました。
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くるみ餅は、胡桃ではなく、大豆で作ったちょっと甘いペーストでお餅をくるんで食べることから、くるみ餅だそうです。かなり素朴な味で、それもけっこうな量。お餅は、ちゃんとした餅で悪くはないんですが、くるみ餅は、もういいかなあと思います。
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岸和田だんじり会館は、岸和田城から歩いて5分。立派な3階建の鉄筋コンクリート造りです。
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一階には、山車。
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提灯はたくさん下がっていて、
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周囲の彫り物も
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悪くないんですが、意外に小さいので、なんかイマイチですねえ。
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二階には、祭りの道具類。
三階からは、なんかすごい音が聞こえてきますが、何でしょう。 -
壁一面には法被ですが、
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実はさっきからこの部屋はすごい音が響いてます。地元の高校生がお囃子の練習に来ていまして、ドロドロドロ、ガンガンガン。
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鐘と二種類の太鼓の三人の少人数なんですが、部屋全体が震えるほどのど迫力。
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ちなみに、山車の引手の列は150mくらい延びているので、一番離れたところにいる先頭も含めてみんなに指示するためには大きい音を出すしかない。
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そこで、大太鼓の叩き方は、真上から棍棒のようなばちを思いっきり叩き下ろすという形になったというのです。こんな叩き方は他にはないということですが、つまり試行錯誤でそんな風に叩くのが一番大きな音が出せるということになったんでしょう。
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まさにど迫力の響き。本当に驚きました。
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やっぱり、こういうのを聞かないと祭りの醍醐味は分かりません。まったく来たかいがあったというものです。
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そうこうしていると、一階の大型スクリーンでは曳行されるだんじりが放映される時間になったようです。では、もう一度一階に戻りましょう。
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やっぱりすごい迫力ですねえ。さっきの音がまだしっかり耳に残っていて、映像を見たら、地元の人の祭りにかける熱い思いが伝わってきて。私は、思わずちょっと涙が出てしまいました。
ちなみに、ほかに、三階には3Dのだんじり映像というのもあったんですが、やっぱりこっちのスクリーンが最高です。 -
山車の彫り物も
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もう少し見て、
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いやー、岸和田のだんじり。いいですねえ。この感じはやっぱりここでしか味わえないでしょう。いやー、よかった、よかった。ありがとうございました。
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岸和田のだんじり会館から寺町に回りまして、そこは紀州街道。昔の風情がそこはかと残る街並みです。
円成寺は、岸和田市内。旧紀州街道沿いにあります。信濃国住人で、俗名加藤則政という武士が数々の武功を残したものの、主人が没すると発心し、剃髪得度。ここで浄土真宗の布教を始めたのがはじまりといいます。ただ、この門前周辺の雰囲気がすばらしく、岸和田の古い町並みを代表する景観となっています。 -
少し歩くと、まちづくりの館。おじいさんが一人いて、街歩きのツボとかを聞くことができました。内部はスペースも広いので、ちょっとした休憩所としても重宝です。
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入手した情報に従って、さらに歩きます。
これは、一里塚弁財天。 -
小さなお堂です。
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光明寺は、岸和田市内、旧紀州街道沿い。この場所は、かつては岸和田城伝馬口門と西大手門を固める要衝にあたっています。岸和田城の周辺には寺院が多く配置されているのですが、合戦時に利用する軍事的な意図も含まれていたと言われています。
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梅渓寺は、岸和田市内にある?瀧洞宗永平寺の末寺。香峰山と号し、三つ葉葵を寺紋とします。
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和泉岸和田藩の初代藩主、岡部宣勝が高槻から岸和田に移封した際に、生母の位碑をここに移し、寺名もこの戒名からつけられました。なお、この生母は、徳川家康の姪にあたります。
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本尊は阿弥陀如来と蛸地蔵と言われる地蔵菩薩。
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地蔵さんのお堂としては、日本最大級です。
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今度は、甘いものです。
岸和田 風月堂は、岸和田城からもほど近い旧紀州街道沿いの老舗和菓子屋さん。昔は、城下町だけにこの辺りだけでも7件の和菓子屋さんがあったのに、今は3軒になりましたと笑っていらっしゃいました。 -
いただいたのは、季節のくりきんとん。栗の味がギュッと詰まったような感じ。手堅い仕上げはさすがでしょう。
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岸和田は、城下町だからでしょうか、老舗の和菓子屋さんがけっこうあります。小山梅花堂も風月堂の向かい。
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ここでは、「城もなか」をいただきました。餡子を自分で詰める最中です。袋から出してみると、ビニール袋に密封された餡子はけっこうな量。パリパリの最中に甘みの強い餡子の組み合わせを想像していたので、これは違和感がありますね。で、実際は、この餡子は甘さがとってもマイルド。これだけ量があっても、それは全く問題なしというか、これはとてもいい。試行錯誤でこういうタイプにたどり着いたんでしょう。歴史を感じる仕上がりです。
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ここらで、昼飯にしましょう。
こふじ食堂は、きしわだ自然資料館の隣りです。 -
いただいたのは、カキフライと焼きそばの組み合わせランチ980円。量もあるし、なんか、ガツンとくるような感じ。岸和田のだんじりのエネルギーをちょっともらったような気分になりました。
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きしわだ自然資料館は、
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なんでもない町の博物館のように思ったら、
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三階にすごいお宝がありました。
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猛獣たちの剥製標本。
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それも、トラやライオンが牙をむいて、今にもとびかかってくるような姿。
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子供が初めて見たらすくんでしまうのではないかと思うくらい、
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ど迫力の展示です。
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あとは、駅まで帰るだけ。ここは、だんじりがクランクになって曲がる難所ですね。この狭い道に突っ込んでくるんですが、なるほど、こんな風になっているんですね。
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街中には、レトロな建物もポツポツありまして、
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これは、旧和泉銀行本店。和泉銀行本店として建てられた後、阪南銀行、大阪銀行、住友銀行、岸和田信用金庫、泉州信用金庫、南大阪信用金庫、大阪信用金庫と銀行の看板はめまぐるしく変わります。今は、地元企業の事務所です。
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こちらは、カーネーションのロケ地ですか。
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とらやき 和庵のとらやきという店もありました。これは、いわゆる今川焼ですね。ただ、覗いてみると、芋の餡子やけっこうな種類。でもやっぱり、選ぶなら小倉でしょう。ちょっと冷めてからいただきましたが、しっかりしたおいしさ。寅の焼き印も意外にかわいいです。
ところで、夫婦でやっているお店。なんか仲が良さそうで、お店の名前通り、ちょっと心が和みました。 -
こちらは、引き出物のお店のようです。
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だんぢり屋は、岸和田駅前商店街がもうすぐといった場所。「だんぢり」というお菓子が名物。岸和田の名物で「村雨」というのですが、かるかんのようなお菓子だとか。
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ただ、竿もので量がが多いので、「だんぢり餅」という餅の入った最中にしました。
女将さんによれば、だんぢりは、屋根に乗っている人がスピードをコントロールする役割があって、これが重要なんだということ。ちょっと、盛り上がってしまいました。 -
竹利は、岸和田駅前商店街を抜けた交差点の角。村雨というお菓子一本でやっているというこだわりのお店。
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村雨は、岸和田にはさっきのだんじり屋とか、他に取り扱っている店がないことはないようですが、商標登録をしているので、他のネーミングは微妙に変えてあるんだそうです。
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といったことを女将さんが熱っぽく語ってくれました。
ところで、家に帰って食べたお菓子の方は、食べるとほろほろとこぼれるような淡い印象のお菓子。かるかんのようといった説明がありましたが、そんなに粘りはありません。それが、またいっそう銘菓の雰囲気を高めているように思いました。 -
コシノ洋裁店は、岸和田駅前商店街のなかほど。NHKの朝ドラカーネーションのヒロイン「小原糸子」のモデル、「小篠綾子」さんの店舗を復刻したものだそうです。また、この店舗は世界的デザイナーとなる三姉妹の生家でもあります。
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和撫子(カーネーション)も、岸和田駅前商店街です。で、ここは、カーネーション推進協議会が認めたオフィシャルショップ。店の前には腰掛があって、記録ビデオなどもゆっくり見ることができます。
さて、以上で岸和田はおしまい。ここから、堺東に移動します。 -
お目当ては、堺東イルミネーション。堺東駅からすぐです。ただ、始め駅の職員に聞いたんですが、よく知らないよう。さんざん調べて、シンボルロードでやっていることが分かったんですが、駅からちょっと距離があるみたいでした。でも、せっかく来たので向かうと、あっという間に到着。ポスターで見た大きなわっかのイルミネーションが歩道に立っていました。暖かみのある光にけっこう癒されました。
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気が付くと、ここは堺東なかしんというアーケード商店街です。
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堺は、大きく言えば堺駅と堺東駅の二つの玄関がある街。どちらかというと、こちらの堺東駅の方は新しい街のイメージだったのですが、この商店街はコテコテの大阪らしい商店街なんですね。
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中世の自由都市堺を標榜して、市役所側の出口には南蛮船の看板。コテコテと南蛮船の組み合わせ。渋いです。
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では、商店街を通って、駅の方に戻ります。
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堺 高島屋は、堺東駅とほとんど一体となったような百貨店。しかし、建物は立派でも外からの入り口は、専門店の方が目立っていて、高島屋の存在がはっきりしていないような。妙な感じになっています。食品売り場はにぎわっていました。
ここから、今夜の宿、京都に向けて帰ります。 -
その前に、なんばでちょっと寄り道。
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なんばパークスです。ここは、南海電鉄難波駅の南側。かつての「南海ホークス」の本拠地、大阪球場の跡地を再開発したもの。建物はキャナルシティ博多や六本木ヒルズを設計したアメリカ人のジョン・ジャーディ。大峡谷に似せた建物の外観や段丘状の屋上ガーデンが特徴です。
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で、こちらでもイルミネーションを見物します。ところで、ウインターイルミネーション なんば光旅というのは、なんば一帯で行われるイルミネーション。
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そのうちの一つが「なんばパークスウィンターイルミネーション」なんです。
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これは、なんばパークスの斜面を利用したもの。階段を上がるにつれて、いろんな景色が現れて雰囲気も変わっていく楽しさがあります。
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これが最上階のイルミネーション。
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色の変化を楽しみます。
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そして、最後は登ってきた後ろを上から眺めておしまい。
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そこから一気にエレベータで帰ってこれる、その便利さもいいでしょう。
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こちらの光のツリーもいいですね。
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ピンクに、
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ゴールド、
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レインボー。
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次々、色が変化して。しばし足を止めて見入ってしまいました。
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パークスの隣りのなんばCITYは、南海難波駅とほとんど一体になった南海グループのショッピングセンター。
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道を挟んで、本館と南館があります。地下2階から地上2階まで。レストラン街にファッション関係など、百貨店と同じ感覚で楽しめるエリアとなっています。
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難波は、高島屋が圧倒的な存在感ではあるのですが、なんばマルイも御堂筋線の改札からすぐのところに入り口があって、次々人が入っていく繁盛店となっています。なんばシティやなんばパークスもちょっと距離があるし、地の利があるということかと思います。
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昔からの大阪人なら、「NAMBAなんなん」というより、「なんなんタウン」という方が馴染があるかも。御堂筋線難波駅から吉本の方に向かって抜ける通路にもなるので、使い勝手もいいと思います。この日は、「さんまのまんま」のまんま君が来ていまして、愛想を振りまいていました。やっぱり吉本への玄関口といった場所でもあるということでしょう。
なんばをちょっとウロウロしましたが、これで二日目もおしまい。今度こそ京都まで帰ります。
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