2007/10/08 - 2007/10/08
124位(同エリア236件中)
kenichi291さん
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岩手県は日本一面積の広い県(道を除き)ですが、遠野市も広い。花巻市を過ぎると遠野市に入りますが、走っても走っても市街地に出ません。市の面積全国ランキング43位なんです。ちなみに一関市は13位、日本一は飛騨の高山市です。明治22年(1889年)町村制施行にともない遠野町が出来、昭和29年(1954年)近隣の村と合併し遠野市となる。平成17年宮守村を合併今日に至る。最近の大合併よりかなり前からの大きな街なんですね。その広さの割りに人口は3万1千人と少ない過疎の街なんです。駅前でも観光客がチラホラで、町民の姿がほとんど見られませんでした。お食事処も祭日なのに休んでいるお店が多く観光地らしくありません。遠野物語で知られる旧柳田國男隠居所などが保存されています。柳田國男邸は東京成城の北口から数分の場所にあった家を移築したものです。一度訪ねて見て下さい。写真はカッパ淵、観光写真、定番の場所。らしく見えるんです。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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2007年10月8日天気も良く、暖かな一日、帰省先の一関を朝8時に出て遠野に。東北自動車道、花巻経由で一時間半足らずで道の駅 ”遠野風の丘” に到着。
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道の駅駐車場脇では、お化けかぼちゃの展示会が行われていました。大きいもので 73.5キロ もあるんですね。かぼちゃと言えばハロウィン。いろいろなくりぬきのかぼちゃも展示されています。遠野の観光マップを貰って早速作戦会議。歩くお薦めコースが載ったパンフレットもありましたが、ほんの一部を廻っただけで 16キロ とあり、やーめた。まずは、伝承園に向かいます。駐車場に車を止めて、近くの常堅寺とカッパ淵を見学。
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カッパ淵
常堅寺裏の小川です。ほんとにただの小川です。とてもカッパが多く住んで人にいたずらをした所には見えません。下は観光写真、定番の場所。らしく見えるんです。 -
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カッパをお祀りした祠。
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すぐ先は明るい田圃や野原の中を流れる小川の風情。
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カッパ淵のすぐ横手に稲荷堂があります。安倍の貞任の末裔の屋敷跡と言われる場所だそうです。この稲荷堂は屋敷の東北に位置する場所にあり、屋敷周囲の堀の跡が残っているのだそうですが歴史的価値は不明。
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常堅寺
康平元年(1058年)創建のお寺。山門の仁王像は慈覚大師の作と伝えられる。市の重要文化財。 -
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本堂の道元禅師像も市の重要文化財。本堂内のビンズル様は円空作と伝えられます。
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カッパ狛犬 頭にお皿のある狛犬。
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途中の道は日本の原風景。稲穂が風にそよぎ黄金の波。
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伝承園
昭和51年国指定重要文化財の南部曲がり家。御蚕神堂(おしら堂)。遠野物語の話者佐々木喜善の記念館などがあります。曲がり家の座敷で語り部の遠野に伝わる昔話が聞けます。ただし予約制でだめでした。料金は5000円だそうですが、高いか安いかは不明。 -
旧菊池家住宅(重要文化財)
18世紀前半の建築。最初は母屋が建てられた直ご家(すごや)と呼ばれる曲がりのない建物に馬屋を増築して曲がり家の形にしたものだそうです。 -
左手が馬屋で増築部分。
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縁側。
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屋根の庇部分。
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ながし。
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ちゃのま。
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じょい。
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おもてざしき。
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おもてざしき。
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おくざしき。天皇皇后両陛下がお見えになった時使われたスリッパが大事に展示されておりました。
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厠(トイレ)
古民家に付き物ですね。 -
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風呂場
風呂桶も付属しているものは珍しいそうです。 -
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展示されている用具類。
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釣瓶井戸。
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水車小屋
山口集落の水車を見られない人の為にあるみたい。 -
コンセイ様
これも山崎のコンセイ様を見られない方の為かも。 -
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母屋から御蚕神堂(おしら堂)への廊下。
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御蚕神堂(おしら堂)
土蔵を移築したもの。オシラサマ1000体を展示しています。その昔、農家の娘が飼馬に恋をした。怒った娘の父親が馬を殺した ところが馬と一緒に娘も天に昇り、オシラサマになった。オシラサマは農業の神さま、馬の神さま、あるいは蚕の神さまだとも言われている。 -
母屋から御蚕神堂(おしら堂)への廊下内部。
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1000体のオシラサマ。
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堂内中央のご神木。昔話にちなんだ馬が刻まれてました。
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板倉。
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山口の水車
佐々木喜善の生家を通り、山口集落にある水車小屋に。田圃の中にぽつんと建っている姿が美しい。牧歌的な遠野の風景のシンボルの一つ。ここには小さいながら駐車場と公衆トイレがあります。 -
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岩手朝日放送テレビが取材中でした。
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人を警戒しないアキアカネたちが、カメラにとまってはなれようともしません。
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でんでら野
ちょっと戻って、田圃道を登るとありました。駐車場もない辺鄙なところで、あぜ道に車を留めて見学。60歳になった老人達を捨てた場所だそうです。ここに建てられた小屋に住み、昼は里に降りて働きわずかな食料をもらって戻り、肩を寄せ合って暮らしながら命果てる日を待つのだそうです。我々、もうその年を過ぎてるんです、寂しいな。 -
でんでら野から下の田圃を眺める。
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でんでら野から下の田圃を眺める。貸し自転車を走らせる観光客が見えます。
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とおの昔話村
遠野駅に向かい、駅近くの駐車場に入りました。柳翁宿(りゅうおうじゅく)遠野町にあった旧高善旅館を移築したもの。他に旧柳田國男隠居所などが保存されています。柳田國男邸は成城の北口から数分の場所にあった家を移築したものです。 -
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お帳場。
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遠野の昔話を聞く。こちらは20分程ですが、100円で聞けます。語り部は菊池栄子さん。オシラサマのお話など4つほどの昔話を聞きました。オシラサマについては、伝承園で予備知識を仕入れてきましたので良く理解できました。
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南部曲がり家”千葉家”
最後に遠野市内からかなり離れた国道396号線、盛岡方面の途中にある南部曲がり家”千葉家”に立ち寄る。日本十大民家の一つ、重要文化財の建物。日本十大民家の他の9つはさっぱり解かりませんが、パンフレットによれば、飛騨の合掌造りがそうらしいのです。丘の中腹に石垣を築きその上に建つ豪農の屋敷です。城郭のようにも見えます。「外から見てみると、屋根は茅で葺き、周りを土壁で塗りつぶし、柱や貫だけを露出させる。これを遠くから眺めると、自然の風景に溶け込んで、小さな山や丘に見えた。(「遠野物語小事典」より)」とも言います。さてどちらに見えますか。 -
10月はこの澄んだ青空が似合います。
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蔵。
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馬屋内部のみ公開されています。馬屋。
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駕籠。
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馬具。
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母屋。
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母屋。住居部分(現に住んでいるので非公開)。
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作業小屋に展示してある用具類、調度品。
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住居からの眺め。遠野を後に一路一関に。
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