何年経っても。

2013/11/28 - 2013/11/28

あの日から。
時間はとてつもなく流れています。

あの日から。
今日という日の間にも
私の時間は流れています。

地震があってから。
カメラを傾けることも
言葉をつづることも。
まったく辞めてしまっていた私ですが。

その間にも色々な場所に訪れては
眺めてきました。
これでいいのか。これでいいのかと。
思いながらの巡る旅は。
私の胸の中で展開しておりました。

今日は鳥取での思い出をつらつらと。
お話ししたいと思います。

エリア 鳥取市(鳥取)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: レンタカー JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配

出発の朝。

東京駅まで在来線にて約１時間。
但し、ちょっと運賃プラスして自由席グリーン車へ。

荷物が大きい時には重宝します。

平日のお昼前はけっこう空き空き。

高崎線グリーン車は２階建て。

いつも陣取る一階席４号車最後尾からの景色。

愛煙家には厳しい世の流れ。

東京駅東海道新幹線ホームも喫煙スペースは
独立型になっていました。

いやぁ貝坊主。

大人になりました。


新幹線はグリーン車に乗り慣れてきました。


余裕を「ちょっと」無理してお金で買う。

東京駅から210分ほどの自分の時間を
快適に過ごすため、日々仕事に邁進した結果です。

やること言えば外を眺めるだけ。

もしくは一杯のたしなみだけ。

東海道新幹線限定のチップスターは
ビールのアテにぴったりっす。

たばこは農業。賛成。

岡山駅前に宿を取り翌朝。

西の夜明けは遅いです。

６時半近くだったんですが
駅前は真っ暗。

７時ちょっと前の鳥取行のスーパーいなばを待ちます。

来たっ！

来たーーーーーーーっ！

スーパーいなば。

参上。


寝台列車サンライズが遅れているので待ち合わせ。
５分ちょっとの遅れで出発。

到着ー。

コートに白いゴミがーと思ったら。

え。まさかの雪がちらついています。

晴れ間は覗いたり曇ったり。
で、雪降ったり止んだり。

レンタカーを借りる予定なので。
いきなりの雪にいきなり不安。

振り返ると乗ってきたいなばが。

鳥取は絶対キレイだから行って来い！

などとは言ってはくれませんが・・・。

いってきます。と心の中で言う。

小心者炸裂な瞬間です。

鳥取駅。何年か前に訪れた時と違って
エキナカはとってもきれいになっていました。
駅ビルも再開発中。
でも有人改札。貴重です。

駅から徒歩３分の駅レンタカーのお店に。

雪が強くなって来たので売店でビニール傘ゲット。
売店もすっかりきれいになってましたぞ。

レンタカーは冬仕様、スタットレス装着のマヅダデミオくん。

良かったぁぁぁああ！

雪なんて目じゃない！

急に強気になる貝坊主。
コンビニでカーナビをセットして出発。

ハイ、もちろん安全運転で。

途中道の駅北条。

国道９号線上には個性的な道の駅が多数存在します。

中でも北側に北条砂丘を抱えるこの一帯は
風力発電の風車が道に沿ってズラリと並んでいます。

この風車、とっても迫力なんすよー。
でっかいんすよー。

道脇には『脇見運転注意』の看板が掲げられていて。

道の駅に入ってゆっくり眺めてみたの図。

第一の目的地到着。

駅前から約１時間のドライブ。の合間にも
雪が降ったり止んだりを繰り返した来ましたが。

止んだ。

同僚に『貝さん、晴れ女だから平気っぽい』と旅行前に言われたのを思い出しました。

うわぁ。海はなからの雪雲。

琴浦町の西側、花見海岸。
ごろた石という石が自然に堆積してできた海岸です。

国道９号線の脇の林原写真館さんの前に
駐車場があります。

海岸へ続くアプローチも石。

で、誰もいない。

貸切じゃぁぁあああ！

黒くなっているトコまで波がやってきます。

石が波に洗われるたびに
ころころころころころー♪

なんとも優しい自然の音が奏でられます。
それとは対称的に雪をはらんだ波音は
怒り狂っているようで。

日本海は大荒れ。

なんていい塩梅の頃に来れたのかって
朝の不安を吹き飛ばすほどの幸せを噛みしめる。

荒れた海。

強く吹く風。

時折雪。

誰もおらん海岸に一人。

怪しさこの上ないですねぇ。（笑

足元のごろた石たち。

波音が『よく鳴る』ということから色々なことが『良くなる』と
縁起のいい場所だそうです。

運が良くなる。いいっすねー♪

パワースポット山陰。ってとこですかねー。

誰が積んだか・・・。

私が積んだのですが。（笑


浜は砂地は一切なく、こういった石ばかりなので
足を取られます。

お出かけになる方は歩きやすい靴をオススメします。

波打ち際にて。

みんな良くなる。と願をかけて。

鼻水も出てきたので戻るとしますか。

嗚呼。名残惜しい・・・。

ずっと眺めていたいです。

本当はいけないんですが・・・。
ゴメンナサイ、モウシマセン！！


赤信号からの風景。


次の目的地に移動します。

本日のハイライト。



鳥取砂丘さん。

またまた・・・晴れたぁぁぁあああ！



鳥取駅からは車で２０分程度でわりと近いです。
鳴り石の浜からは１時間強。

ロングドライブですが鳥取の景色がキレイで楽しくて。
吹雪いたり晴れたりで。楽しくて楽しくて
時間を忘れちゃうくらいでちょうど良かった。

なんか馬の背、縮んだ？

などと毎度の指がフレームイン。

おかまいなしに
足は猛然と海へ向かいます。

縮んだとは錯覚だった・・・・。


ひっろー！

やっぱし広いぞ！

鳥取砂丘さん。

馬の背から。

ものすごい風で息も上がっていて。
ヒーヒーゼエゼエなのですが。

足跡に残っている雪。

雪の砂丘も見たかったですが
降ってたらエライこっちゃでしたがな。

この日は平日だったので
観光客さんたちもちらほらしかいなかったです。

ちなみにらくだや観光馬車もいたはずなのですが・・・


吹雪いてたせいか営業されてなかった。残念。

日本海って不思議なトコで。

普段自分が良く見る太平洋とか瀬戸内海と違った雰囲気。


海岸に向かってまず伸びることのない影を眺める。
途中で見た千代川が太陽から流れて行くのを思い出す。

いつもと真逆だなぁ。
北へ辿りついたんだなぁ。

ものすごい高いところから撮影しましたが・・・。

自分の写真の腕に泣き。

風が吹くと砂は舞い。

足跡を消す。

その昔、うちの亡くなったおばあちゃんも婦人会の旅行で
訪れたことがあったって聞いたことがあって。
話せば長くなるんですが。お話しします。

貝坊主、おばあちゃんの身代わりだと
震災後に家にあったスーパーの袋に見つけたヘビの抜け殻を
３年近く肌身離さず持っていたのですが。
飲み会後のタクシーの支払い時に落としてしまったようで。
探しても探しても見つからず。
こんなことなら、春に母親と宮島に行った時、土に返してあげたら良かったと後悔しておりました・・・。

冬前におばあちゃんのアルバムで鳥取砂丘の写真を見て。
行こう！と思い立ったのです。かなりのおばあちゃん子だったものですから。亡くなってから１０年経ちますが、忘れることなんてありませんでした。

ここのどこかに。おばあちゃんの足跡があったんだなぁ。
こうやって消されていったんだなぁと思うと。
しばし、感激。あ。でも泣いたりなんかしてません。

ちょっとうるっとしただけだい。

馬の背。

雪降る地方の電車はディーゼル。

したがって架線がありません。
揺れもディーゼル特有なものがあります。

帰りのスーパーいなばを待ちます。

まぁその前に特別なお土産をゲットしたくて
街中をヘロヘロ歩き回ったことは内緒？です。（笑

レンタカーを返却する時、思いがけないお土産が。

私の靴底についてた鳥取砂丘さんの砂が落ちており。
手のひらに数十粒というごくわずかな量ですが
レンタカー店の人に頼んで集めて持って帰ってきました。

この日からおばあちゃんの身代わりとして
常に持ち歩くことでしょう。

鳥取の道路は走りやすかったです。
鳥取の景色は美しかったです。
鳥取の人々は温かかったです。