2013/11/20 - 2013/11/20
44位(同エリア227件中)
ころっつさん
秋空の下、2014年大河ドラマ「軍師官兵衛」放映が近づく中、姫路市内の黒田官兵衛ゆかりのディープなスポットを訪ねるとともに、お隣の高砂市にある日笠山に自生するノジギクを観察し、「石の宝殿」で知られる生石神社に行きました。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 交通手段
- 自家用車
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何回目かの黒田官兵衛ゆかりの地めぐり。
今回は姫路市の東部にある御着城址からスタートします。御着は姫路の中心市街地から市川を挟んだ東側にある場所で、国道2号線沿いの姫路市役所の支所近くに城址の石碑があります。 -
御着城は、黒田官兵衛が播磨で活躍した時代の主家であった小寺氏の居城です。小寺氏は戦国時代当初に播磨南部を治めていた豪族で、現在城跡に建つ市役所支所も城を模した建物となっています。
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支所前の本丸だった場所には、黒田官兵衛の顕彰石碑が建てられています。
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かつて御着城の近くを流れていた天川に架かっていた西国街道の石橋が支所の敷地内に保存されています。
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御着城であった敷地のすぐ西には、御着城の家老として活躍した官兵衛の祖父といわれる黒田重隆と生母の明石氏をまつった立派な廟所があります。官兵衛の祖父と妻の墓が並んであるという少し違和感を感じる廟所ですが、江戸時代に福岡藩主・黒田家によって整備されたものだそうです。
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御着城から市川に沿って南に下っていくと国府山(こうやま)城址があります。山陽電車の妻鹿駅近くの山の上にあります。
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国府山城は妻鹿城とも呼ばれています。御着城主・小寺氏の配下となり姫路城の城主であった官兵衛は、羽柴秀吉が播磨を征服すると、彼に統治に当たっての利便性が高い姫路城を譲り、自身は姫路城の東南にあるこの城に移住しました。
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城下にある神社の境内には、国府山城の城郭を説明したイラストが設置されており、城跡への登山道が続いていました。今回は登らずにスルーしましたが…。
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神社の境内には黒田家に富をもたらすエピソードで知られる目薬の木が植えられていました。実話かどうかは疑問ですが、黒田家は秘伝の目薬を売って富を築いたという逸話があります。
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妻鹿のまちなかにある神社には、官兵衛の臣下で酒飲みの逸話で知られる母里太兵衛の生誕地の石碑がありました。
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そして母里太兵衛の生誕地石碑の近く、住宅街の中に、官兵衛の父で国府山城で生涯を終えた黒田職隆(もとたか)の廟所が突如としてあらわれます。地元では、江戸時代の黒田家の領地にちなみ「筑前さん」と呼ばれているそうです。
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職隆の廟所には覆堂の中に立派な石碑がありました。大河ドラマ「軍師官兵衛」では、柴田恭平が職隆を演じています。
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妻鹿から東に向かった瀬戸内海の海岸線に「小赤壁」と呼ばれる景勝地があります。海岸線付近までせり出した山に流紋岩の絶壁が連なっており、公園として整備されています。
「小赤壁」という名は、江戸時代の学者・頼山陽がこの地に訪れた際、中国の赤壁に似ていることにちなみ命名したとのことです。 -
小赤壁の森には群れとなった海鳥が羽を休ませていました。
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小赤壁からさらに東へ行くと高砂市に入ります。姫路市境にある標高60メートルあまりの日笠山はノジギクの自生地として知られています。駐車場から10分ほど山道を歩いて行くと、このような美しい風景が広がります。
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日笠山は頂上付近まで住宅地があり、その奥にある水道施設の奥から山道を歩いて行くと群生地が広がります。
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花の匂いが強く広がる自生地。ノジギクは兵庫県の花でもあります。
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白いノジギクの花。
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数日前に地元の新聞に開花している記事が掲載されたためでしょうか。青空の下、多くのハイキング客が来ていました。
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自生地からは高砂の市街地や臨海工業地帯の工場群、そして瀬戸内海を望むことができます。
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風に揺れるノジギク。この日は平日ということもあり、来ている人の多くが高齢者層でした。
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白色だけでなく、赤みがかったピンク色の花も多く咲いています。
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しばらく滞在していましたが、昼が近付いて来るにつれ、次々と弁当を持ってきているハイキング客が訪れてきます。
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一面に広がるノジギクの花。
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日笠山でのノジギク観賞を終え、さらに東に向かい、高砂市街地にある生石(おうしこ)神社に向かうことにします。高砂市の総合運動公園辺りから山の中腹に大きな社殿が見えてきます。
ちなみに神社の南側にある山に登るときれいに写真が撮れるということをそこに居た人に教えてもらいましたが、その場所は「かんとんしょう」というらしく、「広東省って中国と同じ?」と聞くと「漢字は不明だが、かんとんしょういう場所」と教えてもらいました。
後で調べてみると正しくは「観濤処(かんとうしょ)」で、播磨灘を一望できる場所にかつて姫路藩が刻ませた石碑があるようです。 -
生石神社の鳥居。山の中腹にありますが、車でも登って来ることができます。
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鳥居から歩いて3分ほどで拝殿が見えてきます。
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拝殿をくぐっていくと、奥に「石の宝殿」と呼ばれる御神体があります。
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御神体の「石の宝殿」。6メートル四方の石で、「日本三奇」とひとつとされています。播磨国風土記が編纂された昔からこの地にあるとされている物体です。
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「石の宝殿」の周りには水がたまる堀のような形状があり、まるで水の中に浮いているように見えることから「浮石」とも呼ばれています。
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「石の宝殿」はまわりを一周することができ、戻ってきた拝殿の入口から撮った「石の宝殿」。私の持っているカメラのフレームに、その全体像は収まりきりませんでした。
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拝殿の横から山を登っていくことができます。そして上部から三方を石壁で囲まれて鎮座する御神体を眺めることができます。
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神社のある宝殿山の山頂まで岩を削った階段が付いており、かつて大正天皇が行幸したことを記した標柱がそこには建てられています。
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横から見た「石の宝殿」。石の上部には、ここに鎮座して長い年月を経たためでしょうか、土が積もり、それを土台にして樹木も育っています。
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この旅行記へのコメント (6)
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- 旅猫さん 2014/02/16 13:05:30
- 珍しい〜
- ころっつさん、こんにちは〜
黒田官兵衛、続いてますねぇ(笑)
御着城址へも行かれたのですね。
今年は、大河で盛り上がることでしょう。
ノジギクの自生地って、初めて聞きました。
キク科の植物の自生地って、あまり聞きませんよね?
結構珍しいのではないでしょうか。
紫陽花も野生種の方が好きですが、
キク科の植物も、シンプルなほうが好きだな。
旅猫
- ころっつさん からの返信 2014/02/23 23:03:10
- RE: 珍しい〜
- 旅猫さま、こんばんは。
そうなんです、官兵衛が続いています。
今までとは違ったテーマで旅してみるのもいいかな…と思い、ふるさとの歴史上の人物の足跡をたどっています。
観光的要素の少ないと場所で、思いを巡らすのもなかなか楽しいものです。
兵庫県の瀬戸内沿岸・姫路周辺では、昔から自生地が広がっていたようです。そうしたことを背景に、戦後に兵庫県の花として決定されたようですよ。この場所も一時は絶滅の危機となりましたが、地域の努力によって、貴重な自生地として地元では親しまれています。
ノジギクの可憐な花、かわいいですよ。
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- みかりさん 2014/02/04 17:39:27
- ノジギク
- ころっつさん、こんばんは。
本日の東京(・・・と言っても我が家は外れ)は雪が積もって一面真っ白。
そんな中、秋の旅行記をいくつか見たので季節が逆戻りしています。(笑)
ノジギクの群生・・・とっても綺麗ですね。兵庫県の花なんですね。
どこにでも咲いてそうな菊に見えるけれど・・・菊の群生ってあまり
見た事が無い風景かも。一面の斜面に広がるノジギクの花は、可憐で
綺麗ですね。それこそお弁当を持って訪れたい場所だなと思いました。
みかり
- ころっつさん からの返信 2014/02/09 21:53:45
- RE: ノジギク
- みかりさん、こんばんは。
この休日は、東京は歴史的な積雪だったようですね〜。
交通網も大混乱で大変だったでしょうね。
ノジギクは兵庫県の花。数年前に開催された国体の名前も「のじぎく兵庫国体」でした。でもどこに咲いているのか…なんて思っていたのですが、ちゃんとスポットがありました。
はじめて訪問したのですが、平日ということもあり、高齢者のハイカーばかりでした。お弁当もおいしく食べれそうな景色のよい場所でしたよ。
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- こあひるさん 2014/02/02 17:22:18
- 可憐なノジギク
- ころっつさん、こんばんは。
官兵衛は、いまのところ見ていますので、興味深く拝見させて頂きました。
ノジギクの群生・・・可憐ですね〜。斜面一面に咲き誇っているので、開放感があって壮観です。
春ですねぇ・・・。
こあひる
- ころっつさん からの返信 2014/02/09 21:47:06
- RE: 可憐なノジギク
- こあひるさん、こんばんは。
官兵衛はわがふるさと兵庫県では、ご当地ということで、それなりに盛り上がっていますよ〜。
このノジギクが咲くスポットは、開花期になると地元新聞に取り上げられる箇所なのですが、初めて訪れてみました。絶滅寸前だったそうですが、地元の方々の努力により、数が増えてきたそうです。
ノジギクの花の強い香りが広がっていたのが印象的でした。
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