2010/03/09 - 2010/03/12
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なするーらさん
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プラハを訪れたのは2度目。
前回はスロバキアと分裂した翌年で、アジア人はほぼ見かけませんでした。
あれから20年弱経った今回はかなり観光客も増えていましたが、
圧倒的な美しさを誇る建築物たちは健在でした。
前回は緊張感を伴った観光でしたが、今回は安心感もあり、ゆっくりと街を楽しむことができました。
プラハは大戦中の戦火を逃れたこともあり、古くはロマネスクからゴシック、バロック、ルネッサンス、アールヌーボーなど様々な様式の建築、美術がそのまま残り、街全体が歴史美術館のような奇跡的な街です。
世界遺産や、古い建築物の興味のある方はフランスやイタリアなどの人気都市よりも、まずプラハに行ってみることをオススメします。うまく表現できませんが、美しい街なんだけどなんかこう、それでいて押し付けがましくない街です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
今回は都合上フィンランドエアーでヘルシンキまで行き、乗り継ぎでプラハへ向かう。
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空港に到着。
前回プラハに来たときは現地の知り合いに、
「絶対タクシーには乗るな。Taxi driver is Mafia!」と忠告されましたが、今はどうなんだろう? -
ここは安全策で地下鉄で移動。
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ホテルに到着したので、とりあえず連れの友人とビールを飲みに行く。
チェコは建築好きはもちろん、ビール好きにもたまらない街です。
水より安いという話も。しかもうまい! -
翌日3月の快晴の空の下、さっそく街歩きに出かける。
まずは火薬塔から。
もともとは15世紀ゴシック時代に旧市街の入り口として建てられたもので、それから4世紀に渡り時代が変わるたびに歴代の王がプラハ城までの約2.5kmを戴冠パレードの行進をした歴史的な建築物です。
17世紀に火薬庫として使われていたので、この名前がつきました。
今あるのは19世紀に修復されたものです。 -
向かってすぐ右隣にあるのが市民会館。
20世紀初頭に建てられた建築物。
アールヌーボー様式の花や生物のフォルムを取り入れた優美な装飾が施されています。音楽祭プラハの春の会場でもあります。
残念ながら中は閉まっていて入れませんでした。 -
しばらく歩いて旧市街広場に出ます。
ここはとても興味深い場所で、中央部に立って360度ぐるっと見渡すと、新旧様々な時代、様式の建築物が街に調和して存在しています。 -
旧市庁舎。
隣接する建物を買い取っては増築していったため、現在のような形になりました。
左半分と右半分は明らかに様式の違う建物なのですが、不思議と景観になじみます。
こういう、古い様式を壊さないで共存させるところがとてもいいです。
ちなみに現在は結婚式場としても人気だとか。 -
旧市庁舎には当時の宇宙観に基づいた天体時計が備えられています。
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上の時計が天文時計。
中央の青い円が地球、上半分の青が地平線より上の空、下の暗い部分が地平線に隠れた部分だそうです。黄金の手(黄色い矢)の差す先のローマ数字が現在のチェコ時間で、24時間で1回転します。 -
下の時計は年間の行事を表した時計になっているそうです。
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1時間に1度、十二使徒の像が現れる人形仕掛けのイベントがあり、毎正時にはたくさんの環境客が集まってきます。
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ゴシック建築の代表格、ティーン教会。
設計者はペトル・パルレーシュ。高さは80mあります。
ちなみにその前にある建物は学校です。 -
聖ミクラーシュ教会。
18世紀初頭のバロック様式の建築物です。
ロマネスク、ゴシックと、建築物のあり方を追求していた時代から、彫刻や絵画、家具など付随するものが一体となって総合芸術へと進化していった時代です。
バロック建築の代表としては、ヴェルサイユ宮殿やサン・ピエトロ大聖堂などがあります。 -
広場の中央部にはヤン・フス像があります。
チェコの宗教改革の先駆者です。 -
カレル橋からプラハ城を望む。
まさに古いヨーロッパの街並です。 -
橋を渡りきってからプラハ城までは少しあります。
途中の道に路面電車が走っていましたが、これもまた街に馴染んでいます。
石畳の道がグッドです。 -
階段の道を登って、いざプラハ城へ。
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入り口前で演奏をしている人がいました。
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全く動かないので人形かと思いきや、衛兵でした。
観光客たちが恐るおそるちょっかいをかけますが、微動だにしません。
さすがや。 -
入り口の門をくぐり、聖ヴィード大聖堂の西側正面へ。
で、、、でかい。
西側正面には82mの塔が2本そびえています。
これも代表的なゴシック建築であり、前出のティーン教会と同じ設計者によるものです。当初10世紀に完成しましたが、その後14世紀に再建されました。
それまでのロマネスク建築が重い石の壁を窓の小さい分厚い壁で支えていたのに比べ、リブヴォールド天井やフライングバットレスの開発により、外壁の負担が大きく軽減されました。そのおかげで大きな開口部に様々なステンドグラスの装飾が可能になったのです。ちなみにフライイングバットレスとは高い天井を壁に負担させることなく支えるために、側廊側にアーチ上の梁をかけたもので、飛び梁ともいいます。 -
内部です。
天井が高く、開口部は大きく、種々のステンドグラスが装飾されています。 -
西側正面のバラ窓を内部から見た様子です。
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南側に廻ると高さ90mの主塔がそびえています。
大きすぎてコンデジには納まりきらない(><) -
時計部分のアップ。
装飾も見事です。 -
同じくプラハ城内にある聖イジー教会。
もともと最古のロマネスク様式の建築物ですが、17世紀以降にバロック調の装飾が施され、赤い正面のファサードが造られました。 -
内部はロマネスク建築らしく、分厚い壁に小さな開口部で構成されています。
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裏の外観は正面とはうって変わって12世紀の顔です。
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プラハ城から街を眺めます。
基本的にオレンジ色の屋根が多く統一感があります。
遠くにティーン教会が見えます。 -
プラハ城から裏道に抜ける途中には、カラフルな建物が並んでいます。
左に写っている青い壁の建物はフランツ・カフカの仕事場だったそうです。 -
普通の街並もなんか絵になります。
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ユングマン広場の街灯。
ボヘミアングラスを想わせるキュピズム様式の多面的なカッティングです。 -
夜にもう一度カレル橋に行ってみました。
夜はライティングが施されているため、よりいっそう荘厳な雰囲気があります。 -
今回大通りに面したホテルに宿泊しましたが、この大通りの突き当たりには博物館が建っています。他の建築物たちが圧倒的な存在感を持っているため、見過ごしがちですが、こうした建物ひとつとっても、とても存在感があります。
今回2回目の訪問でしたが、また何度でも訪れたい、そう思わせてくれる街でした。
今度は少し暖かい時期がいいかな。
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