付録：ドーハの半日滞在記

2013/09/06 - 2013/09/07

以下の旅行記は本編の付録として，飛行機の乗り継ぎ時間を利用して訪ねたドーハ（カタール）での半日の記録です。ドーハでは経済新興勢力の存在感もさることながら，茶褐色の地と高温多湿の気候がとても印象に残りました。

本編は2013年9月に行った「南イタリアとギリシャの世界遺産をめぐる旅」
　　 http://4travel.jp/traveler/cozy_n/album/10816617/
の記録です。
それに続く「エーゲ海のクルージングの旅」の旅行記も姉妹編として用意しました。

本編の構成は
　　第1編：カゼルタ宮殿とナポリ
　　第2編：カプリ島とアマルフィ海岸
　　第3編：マテーラの洞窟住居とアルベロベッロ
　　第4編：メテラオ修道院群
　　第5編：デルフィとオシオス・ルカス修道院
　　第6編：アテネのアクロポリス（パルテノン神殿）
となります。

エリア ドーハ(カタール)

• 旅行の満足度: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 観光バス 飛行機

2013年9月6日，成田22:30発のカタール航空QR805便にて出発の予定

この便が成田空港の最終フライトのようだ

成田空港の通路でCAたちが簡単なミーティングを済ませた後，搭乗機へと一斉に進んだ

成田-ドーハ間の飛行時間は約11時間，ドーハまでもう少し

ほぼ定刻の早朝3:30（現地時間）にドーハ国際空港に着陸。巨大空港なのでターミナル（TransferではなくArrival）までの連絡バスが異常に長い

カタールへの入国手続きを終えて空港の外へ。夜明け前のこの時間で気温が33℃，湿度が高く，まるでサウナの中のようだ

空港内の表示板にMosques（モスク）の文字が見えると思ったら，奥の小さな部屋から祈りの声が響いてきた。ここはイスラムの国であることを実感

アラビア語と英語併記の空港前の道路案内，ギリシャ文字やロシア文字以上に読めない。時刻は日の出の5:30すぎ

朝6:00からチャータバスでドーハ市内へ。茶褐色の乾燥した砂漠の大地に威容を誇るアラブ風建物があちこちに見える

1993年「ドーハの悲劇」の舞台となったアル・アハリ・スタジアム（Al-Ahly Stadium）

ワールドカップ最終予選の日本-イラク戦で，ロスタイム中に同点ゴールを許してワールドカップ出場を逃したのは今も鮮明に記憶が残っている

ラクダ市場には白，黒，茶のたくさんのラクダが飼われている

飼われているラクダは「アラビアのロレンス」よろしく移動手段に使われるのかと思っていたら，意外にも食用・ミルク用なのだとか

2006年に過去最大規模で開催されたアジア競技大会の会場。アジア大会以上に鼻息が荒いのは2022年のサッカーワールドカップ大会の開催計画。競技会場すべて全天候完全空調のドーム式にするのだとか

外は40℃を超えている。競馬や馬術競技が王族の趣味だそうで，巨大な競技馬のプールやトレーニング施設，エアコン完備の馬術（障害）競技る場があったりする

石油資源の恩恵もあり一人当たり国民所得は世界のトップクラス。建設中を含めて市内に高級住宅地が散見される

建設中を含めて無数の高層ビルが林立する市街。アラブ首長国連邦（UAE）のドバイも似たようなものかもしれない

午前10:00ごろなのでまだ閑散としているスーク（市場）

現代的な市街のうねりをよそに時計の針が止まったようなスークの一角。かえって肩肘張った無理がない柔らかい雰囲気が心地よい

時折，スークの通路を通るアラブの人々

「写真は遠慮を」といわれた黒ベールに包まれたイスラム女性の衣装が，時にとても神秘的に見えたりした

イスラム文化の匂いが漂う。昔流行った「異邦人」の曲がどこからか聞こえてきそうな感じ

約半日のドーハ市内の観光を終えて空港に戻る

空腹感というよりは，時間がきたから食べる，出されるから食べるといった感じ。ただ無性に喉が渇いたので，空港のフードコートのようなところで「スイカ」のジュース（真ん中の赤い飲料がそれ）を所望

カタール航空QR079便にて定刻どおり13:50に最終目的地ローマに向けて出発

ローマまでの飛行時間は約6時間。暇な隣人はUSBで充電中

窓からはシナイ半島と紅海が下に見える。順調にいけば18:50（現地サマータイム）にローマに到着する