オリンピックの２年前の北京に行きました。

2006/03/25 - 2006/03/28

私はよく、母と旅行に行きます。
行き先を決めるのはほとんど私。
しかし、この時は珍しく母が
「万里の長城が見たいー」
と強く主張。

フリーツアーにするか、パックツアーにするか…と考えていたとき、
日本旅行さんで
「カモカモ！北京！」
という、カクッと力の抜けるようなタイトルのパックツアーを見つけました。

ユルいタイトルに反して、充実した内容だったので、パックツアーに決めちゃいました。
（なぜ「カモカモ！」かと言うと、２日目の夕食の北京ダックが食べ放題だったから。
でも北京ダックってアヒルじゃないか？という突っ込みを今更してもしょうがない）

日程は
１日目…景山公園
　　　　羊のしゃぶしゃぶの夜ご飯
２日目…天安門広場
　　　　故宮
　　　　万里の長城
　　　　北京ダックの夜ご飯
３日目…北京動物園
　　　　頤和園
　　　　胡同見学と民家で餃子つくり体験
　　　　京劇鑑賞
　　　　四川料理の夜ご飯
４日目…午前中自由行動　
　　　　午後、帰国

　うむ、典型的なパックツアーである。
　でも、内容に無理やり感がなく、ガイドさんが敏腕で食事も美味しかったので、今まで参加したパックツアーの中では一番満足度が高いです。

エリア 北京(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: 日本旅行

確か午前１０時くらいの飛行機で成田を発ちました。

北京に着き、マイクロバスでさっそく観光へ。
ツアー参加者は私たちも含めて８人と、少人数でいい感じです。

マイクロバスの座布団が中国っぽいです。

１日目唯一の観光は故宮の裏の景山公園です。
風水的に北側に山があった方がいい、ということで、紫禁城工事のときに出た土砂で作っちゃったという景山。

山がほしいから作る、と言う発想も、工事の土砂でひと山できてしまう紫禁城の大きさも、スケールが大きすぎてすでによくわかりません。

景山公園の門の屋根の裏側。
きれいな絵が描いてありました。

階段、なかなかにキツイ。

景山公園は、頂上から故宮が一望できます。

でもこの写真は何故木と木の間から故宮を見ているのか。

それは私たちが北京に行ったのが北京オリンピックの２年前だったから。

景山公園の頂上もこのとき工事中で、この木がわしゃわしゃ生えているところまでしか行けなかったのです。

景山公園観光の後、まだ明るかったのですが夜ご飯でした。
羊のしゃぶしゃぶは…。
まあまあだったかな…。

ご飯食べ終わっても、まだ暗くない…。

大きな鐘楼も工事中。
北京オリンピックに向けて、気合が入っていたのですね。

２日目です。
最初に行ったのは天安門広場。
この旅行ではこのように警官が立っているのをたくさん見かけました。

天安門広場、中に入れるはずだったのですが、この日は広場でマラソン大会開催中。
残念ながら道路を挟んで見ただけでした。

ガイドさんに
「天安門広場は１周何メートルくらいあるのですか？」
と聞いたら、
「１?くらいあるかもしれない」
と言っていました。
ホントかな。

真ん中のところに！
「オリンピックまで○○日」
っていうのがある！

おお、天安門だー。
中国に来たっていう感じがしますね。

故宮は中国国内の団体旅行客でいっぱいでした。

じゃーん、ここも工事中でした。

頭の中に「ラストエンペラー」のサントラが流れます。

人の大きさと比較すると、どんだけ広いんだ、故宮、と思います。

昔の栄華が偲ばれます。

万里の長城の少し手前のドライブインでお昼ご飯を食べ、万里の長城の八達嶺に行きました。
男坂（少し坂が急らしい）を登りましたが、傾斜が急なことよりも、階段の幅や高さがまばらなのがキツかった…。
しばらく登って、振り返ったらこんなに高いところまで来ていました。

丘の稜線に長城がずーっと続いていくのを見ていると、「大陸」の広さが漠然とですが、感じられるような気がしました。

さて、３日目。
朝イチで北京動物園に行きました。

朝ごはんをワシワシと食べるパンダさん。

人間だったらお行儀悪いけど、パンダなら許されます。

レッサーパンダもいましたが…。

なぜかダッシュで室内へ。

続いて向かったのは頤和園。

この時は
「へえ〜、西太后はやることが大きいねえ」
くらいにしか思っていなかったのですが、後に浅田次郎さんの清朝末期〜の時代小説にハマりまして…。
なんでもっとよく見ておかなかったんだ！
なんでもっとたくさん写真を撮っておかなかったんだ！
当時の自分！
と、後悔しきりであります…。

木蓮の花が満開できれいでした。

次は輪タクにのって胡同見学です。
３月の北京は風が冷たいです。
楽しかったけど、ひじょーに寒かったです…。

胡同の一画です。

胡同内の四合院です。
清朝までは高級官僚のお屋敷だったとか。
今は賃貸住宅として、一つのお屋敷に数家族が住んでいるとのことです。
そのうち一軒にお邪魔して、餃子作り体験をし、お昼ご飯を御馳走になりました。
こちらのお母さんの手作りごはんが、このツアーの食事のなかで一番美味しかったです。

胡同見学を終え、スターバックスで休憩です。
この後四川料理の夕ご飯を食べ、京劇を鑑賞しました。
演目が覇王別妃だったので、中国語がわからなくても、なんとなくお話は分かりました。

そして、なんで劇場や役者さんの写真を撮っておかなかった！当時の自分！

京劇見学の後、王府井の夜市を見学しました。
お約束のゲテモノです。
ガイドさん曰く、
「観光用だよ。地元の人はあまり食べないよ。」
とのこと。

だよねえ。
海から遠い北京でヒトデが日常的に食べられてるってこと、あるのかなあ…。
漢方的なものだったら、ありうるかな？

最後の写真が虫の串刺しでいいのか…？
と思いつつ…。

北京、いろいろスケールが大きくて面白かったです！