2013/09/23 - 2013/09/23
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三連休の最終日に、大化年間(7世紀半頃)、法道仙人が毘沙門天のおつげによって創建したという神秘的なお寺、伽耶院(兵庫県三木市)に行ってきました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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駐車場のすぐ近くの川沿いに柱状節理があります。
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この断層については、「柱状節理と呼ばれる神戸層群の特異な露岩であるが、露岩やや右寄りにタテに直線の断層が走りその左右では岩層が約1m食い違い更に右側部分は大きく波打っている。かつてこの付近を襲った大地震のあとである。断層がこのようにはっきりと見えるのは珍しい。」と説明がありました。
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「飛鳥時代(645年)法道仙人が開基した古寺で、花山法王が大乗経を五部奉納されたという由緒もあり、後西天皇から伽耶院の勅号を賜っています。かつては数十の堂宇と百三十あまりの坊舎をもって栄えていたが、江戸時代以前に2階の火災により焼失し、現在の建物はその後再建されたもので、現在でも修験道場として年1回の大護摩があります。」との説明がありました。
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先ほどの石段ではなく、少し進んだところに入口の門があります。
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「新西国第二十六番 伽耶院」について説明パネルがありました。
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まずは「二天堂(慶安四年、1651年)」の二天像がお出迎え。
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「屋根及び軒まわりは後世の修理の際に改変されているがそれ以外は当初の形式を残している。木組の中及び安置された二天像には慶安の墨書があり建立は江戸初期ではあるが側面の妻飾りは古い架構法である二重虹梁蟇股式が用いられている八脚門である。」と説明がありました。
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入山料は無料で、「一人草ひき十本」と書いてあります。絶えず草引きがされているお蔭で、ほとんどのお堂の周りは雑草もなく美しいです。すぐ10本ぐらい引けるので、つい沢山引いていくのでしょうね。
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引いた草を置く場所があります。私も20本ぐらい引きました。
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本堂(重要文化財)は伝慶長一五年(1610年)築です。
「内陣と外陣とを格子戸と欄間で分けた典型的な密教寺院建築である。外陣入口には唐獅子と牡丹の欄間を飾り宮殿と内陣の柱・長押には華麗な極彩色をほどこしている。安置されている毘沙門天(重要文化財)は平安末期の優作である。」と説明がありました。 -
本堂内は静かで、心休まる空間です。
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本堂内で販売されているお守りやグッズ。「お代金はおさいせん箱へお入れ下さい」と書いた紙が中央に貼ってありました。
こんなお寺にもさい銭泥棒が出没するそうで、防犯カメラが設置されています。 -
本堂内にご本尊の毘沙門さまは見れませんでした。
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多宝塔(重要文化財)は正保四年(1647年)築で、「小倉城主源忠真の寄進によって建立され、弥勒菩薩を安置している。初層は方型・扇垂木、その間に白塗りの亀腹を持ち、蟇股と連子窓は彩色されている。相輪を失っていたが昭和六十年復元した。」と説明がありました。
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三坂社(重要文化財)は伝慶長十五年(1610年)築で、「三間社流[ながれ]造こけら葺の建築で、当山の鎮守三坂大明神を祀る。正面の虹梁[こうりょう]蟇股[かえるまた]組物彫刻及び側面の懸魚[けぎょ]等は江戸初期の様式を示しており、建立は本堂とほぼ同時期と考えられる。」と説明がありました。
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目に止まったお坊さんの彫像。「清浄心 掃けば散り拂えば また塵つもる 人の心も庭の落葉も」と刻んでありました。 いい言葉ですね。
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「仲良しポックリさん」という愛らしいお地蔵さまがありました。
「下の世話にはなりとうないと言っておられたやぶなかのおばあちゃんは92才で亡くなられる直前まで草引きそうじと働き続けられ、まえだのおばあちゃんは三日間だけしもの世話になって95才で旅立たれました。これらのおばあちゃんをしのんでこの像が造られました。」と説明がありました。 -
これは開山堂です。
明暦二年(1656年)の建築で、「京極右近源高供の寄進により建立され、開山の法道仙人を祀る。堂内部の壁面には極彩色の飛天を描き、長押天井回り及び須弥壇上の宮殿には何れも入念な彩色文様をほどこし、山内では最も華麗な堂である。」と説明がありましたが、中を見学することはできません。 -
これは行者堂(市指定文化財)です。
寛永七年(1631年)の建築で、「土佐城主源忠義の寄進により建立され、屋根・軒まわり・縁まわりは後世の修理により改変されているが内部の厨子・脇仏壇等は寛永期のものである。役行者の尊像を安置し、何のかざりけものないこもり堂としての性格を保っている。」と説明がありました。 -
行者堂は内部を見ることができました。
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庫裡裏手の山すそ一帯が水子供養のための賽の河原となっています。
「水子がたたる?親のために黙って死んでくれたあの子がそんなことをする筈がない。水子のたたりとは、あの子には何一つしてやっていない、というあなたの心のこだわりが作りあげた幻想です。あなたは、あの子のために何をしてやったのでしょうか。」と問いかけるパネルに立ち止まってしまいました。 -
伽耶院の裏手は、昼なお暗い雑木林となっていて、谷間に多くのお地蔵さまが安置されています。
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ロープに繋がれて激しくグルグル回っていた子犬。
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阪神淡路大震災(平成7年)に石垣崩壊し、平成9年に修復したことを記した石板がありました。
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石垣沿いにヒガンバナ(彼岸花)が咲いていました。
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伽耶院の周囲のあちこちにヒガンバナ(彼岸花)が咲いていました。
体育の日は関西一円の修験者が山伏姿で集まり全山にこだまするホラの音、もうもうと立ちこめる煙の大護摩で参拝者が各地から集まるそうです。
紅葉の季節ももうすずです。何度も訪れたいと思いました。
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