2013/08/17 - 2013/08/19
6位(同エリア21件中)
miharashiさん
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2013年の7月末から三度目の世界一周旅行に行きました。最初に北米のウォータートン/グレイシャー国立公園、その次にヨーロッパのイタリア/オーストリアアルプス、ベルギー、スコットランド、最後にアフリカのナミブ砂漠とワイルドフラワー満開の南アフリカを訪れました。本旅行記は、南アフリカのワイルドフラワー探勝の旅行記で、第一部はナマクアランドの周遊記録です。(表紙写真は、ナマクアランド・スキルパッドのワイルドフラワー群落)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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世界有数のワイルドフラワーの名所で、最近テレビでも紹介されるようになった南アフリカのナマクアランド。事前に調べた情報では、花が見られるのは8月下旬から9月のはじめにかけての一週間から10日間程度。開花の前にある程度の雨が降り、気温が16度以上にならないと咲かないとのこと。今回ナマクアランド近くのホテルが予約できたのは、8月18日、19日とやや早めの時期だったため、果して咲いているのか不安を抱えたまま入国。ケープタウン空港のホテルでもワイルドフラワーは咲いているかと聞いたら、NOといわれ、ますます不安を募らしたまま北上。しかし、実際に行ってみると写真のようにちょうど開花の最盛期でした。ナマクアランドに近いグーギャップ保護区ではすでに終わりかけていて、あと一週間遅かったら果して花が見られたかどうか疑問で、天候にも恵まれ、まさに幸運としか言いようがありませんでした。以下は詳しい旅行記です。
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8月16日、ナミビアのビントフックからヨハネスブルグ乗り継ぎでケープタウンに夜8時前に到着。空港のインフォーメーションに頼んで今夜泊まる空港ホテル(Hotel Verde)から迎えに来てもらう。このホテルは開業直後で、部屋は真新しく気持ちが良かった。翌日(17日)、空港でレンタカーを借り出し、ケープタウンから北にN7号線をひた走る。道は田園風景の中を一直線に貫いていて、行きかう車は優に100Kmは超える猛スピードだ。
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今夜の宿泊地はケープタウンから北に300Kmほど離れたVanrhynsdorpという町のゲストハウス。safarinow.comというサイトで予約した。途中にClanwilliamという町があり、ここに立ち寄りスーパーで水と食糧を調達。Clanwilliamの手前から周りは山岳地帯になり、Vanrhynsdorpが近づくと、テーブルマウンテンも見えてきた。道の周りには、ワイルドフラワーがちらほら目につくようになった。
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途中で咲いていたかわいい花1
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その2
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その3
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Vanrhynsdorpまでの道沿いに見られたワイルドフラワーをまとめると。
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午後3時半ごろVanrhynsdorpに到着。町から大きなテーブルマウンテンが見えた。
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宿にチェックインした後に、町の外までクルマを走らせたが、時間帯が遅かったため、道端に咲く花はほとんどしぼんでしまっていた。そのかわり雄大な風景を見ることができた。
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テーブルマウンテンが連なる雄大な山並み。
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町の教会。本当に小さな町だが、こじんまりとしたきれいな町だ。町は小さくても大きなスーパーがあり、ここで、電源用のアダプターを購入できた。世界中で使えるという汎用の電源アダプターを持って行ったが、ナミビアと南アフリカではメインの電源端子が合わなかった。値段は300円ほど。もし南アフリカで持って行った電源アダプターが使えなくても、大きなスーパーではどこでも売っているので、心配はいりません。
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宿泊したゲストハウス(Vanrhyn Guesthouse)。ドイツ系らしき白人が経営するゲストハウスで、部屋はこぎれいで、ご主人も親切な人だった。ただ、部屋のエアコンのリモコンがなくて使えず、ヒーターはあったが、夜はかなり冷え込んだ。ご主人に言えば使えたかも。
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8月18日、200Kmほど離れたナマクアランドの入口の町・Kamieskroonに向けてN7号線を北上。昨日とは変わって朝から快晴の天気だ。道の周りの景色は昨日とは一変し、壮大な原野の中をひた走る。
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Kamieskroonの手前の道路沿いで見つけた最初のまともなワイルドフラワー群落。今日は天気が良く暖かいので、幸先の良い出だしだ。
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お昼前にKamieskroonの町に到着。ここも小さな町で、ホテル(Kamieskroon Hotel)は町はずれにぽつんと建っていた。ナマクアランドのメインの町・スプリングボックのホテルがどこも満杯で取れなかったため、直接このホテルに問い合わせたところ、運よく18、19日の二日間が空いていて予約できた。ホテルに立ち寄り、ナマクアランドの地図をもらって(期待したよりはるかにちゃちな地図だったが)、早速ナマクアランドの中でもっともアクセスが容易なスキルパッド自然保護区を目指す。
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道は舗装走路からダートに変わり、でこぼこ道を20分ほど走ると、前方遠くにオレンジ色を帯びた保護区の姿が見えてきた。保護区の手前の道沿いにもワイルドフラワーが咲き乱れていて、そのたびに車を止めて撮影。そのためなかなか保護区まで行き着かない。
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オレンジ色の場所に近づいてきた。こんなにオレンジ色がかたまっているのは、これまで見たことのない景色だ。
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オレンジ色の正体は一面にデイジーが咲き乱れるお花畑。
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お花畑の中にも人が入って撮影していた。ちょっとどうかと思ったが、どうせまた自然に咲いてくるから平気ということか。
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お花畑の色は、ほとんどがオレンジ色一色で占められているが、中には違う色の花が混じっているところも。写真は手前が黄色の花(後の接写(3))で覆われていたところ。
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保護区のゲートが近くなると、道は徐々に上りになってきた。上ってきた方向を見ると、まるでオレンジ色の絨毯が一面に敷き詰められているように見える。
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はるか遠くまで続くオレンジ色の絨毯。
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パノラマで撮影(画像をクリックしてください)。
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カメラの位置をやや下げて撮影。こうすると距離感が増して奥行きのある写真が撮れる(あまりやりすぎるとトリック写真になってしまうが)。
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同じ方法で撮影。
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さらにズームを効かせ、背景を少しぼかしてみた。
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同上。
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保護区のゲートに到着。係員に一人千円弱の入場料を払ってゲートを入る。入ってまもなく事務所とトイレと休憩用の椅子とテーブルがあり、写真は、そこから入ってきたゲートの方角を見た景色。
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保護区の奥の方の写真。車で周回できる道路があり、その周りはオレンジ色で埋め尽くされていた。
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お花畑の中には遊歩道ができていて、花を踏まずに中に入れるようになっていた。
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ゲート前で出会った日本人男性二人組に再び会えたので、お花畑の中で記念写真を撮ってもらう。
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どこまでも続くオレンジ一色の世界。
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同上。
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こちらは、手前に黄色の群落と、その向こうに広がる一面のオレンジ色。
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保護区の中を車で進み、一番高いところから保護区を見下して撮影。
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別のカメラで撮影。カメラが違うと色も微妙に違う。
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周回道路の低いところから丘を見上げるようにして撮影。日差しが強くなり、オレンジ色が最高潮に達して、どぎついくらいだ。
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少し拡大して。
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周回道路から事務所などがある方角を撮影。
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お花畑の中に水をくみ上げるための風車が立っている。
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そろそろ周回コースも終わりに近いところ。4輪駆動車用の道がさらに奥まで続いていたが、借りた車は普通車だったので、入口のゲートにもどることにした。
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赤い花だけではなく、間に水色の小さな花がびっしり咲いている。
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黄色の花も。
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白い花も。
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ここからはお花畑で咲いていた花の接写写真を紹介。ナマクアランドの次に訪れたニューウッドビルで花の図鑑(47種類の花が写真入りで掲載)をくれたので、それで花の名前を判断。最初の接写(1)は、オレンジ色の絨毯のもととなる花で、名前はNamakwagousblom(gousblomは、英語ではdaisy)。
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接写(2)。これもオレンジ色だが、上の花より大きく、あまりかたまって咲いていることはなかった。名前はおそらくRenostergousblom。
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オレンジ色以外の花の接写(3)。かわいい黄色の花。図鑑ではBotterblomfroetang(ロムレア)となっていた。
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接写(4)。黄色の花では結構目についた花で、名前はおそらくPietsnot(学名はグリエルム・フミフスム)。この花はまばらに咲いていることが多かったが、翌日訪れたところでは写真のようにかたまって咲いている場所もあった。
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保護区のゲートを出て、来た道を戻る。来るときには目立たなかった白い花が一面に咲いていた。気温が上がり開花したようだ。
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その白い花の接写(5)。名前はKaroovekkousieといい、サボテン(Succulent)の仲間。
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青い花の接写(6)。この花も来るときにはほとんど気が付かなかった花で、青い花としては珍しく一か所にまとまって咲いていた。
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接写(7)
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ホテルに戻る途中の景色。Kamieskroonの周囲も山に囲まれてきれいな景色だ。
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ちょっと変わった形をした岩山が見えた。
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ホテルの部屋。規模は小さなホテルだが、ディナーも用意されていて(事前に予約が必要)、前菜、メインともおいしかった。
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8月19日、今日の天気も快晴。ホテルの人にいろいろ聞いた結果、スキルパッドの南側の海岸方向に走る道路に入ることにする。Kamieskroonからちょっと南にいったところを右折すると、道はまたダートになり、しばらく走ると道沿いにワイルドフラワーが多く咲いていたが、時間帯が早いため開花はまだ十分ではなく、帰り道に期待。途中で道が険しくなり、花もなくなってきたので引き返す。北の方角には、昨日訪れたスキルパッドの保護区が遠くに見えた。
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引き返した地点の絶景。お花畑はみえない。先は海。
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ここは、行くときも庭中ワイルドフラワーだらけで、立ち止まって撮影した農場。
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この農場は開花の時期には観光農場になっているようだった(しゃれた農場の看板も作ってあった)。
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家を拡大。これは行きの道から望遠で撮影したもの。
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庭を拡大。
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黄色い小さなボールのようなかわいい花が群生していた。
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少し中に入らせてもらって撮影。
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農場のなかにはやはり水汲み用の風車があった。
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違う方向から拡大して撮影。
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帰りでは、行きよりさらに花の色があざやかになっていた。
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農場からの遠望。色のグラデーションが美しい。
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道路から遠くにお花畑が見えたので歩いて下りて行くと、いままでみられなかった花が咲いていた。その中に、大きなオレンジ色の花(接写(2))が珍しくかたまって咲いている場所があった。
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ここは、青や紫の花が多く混じっている。特に紫の花(ユリの一種?)は日当たりがいいせいか完全に開いていて大輪だった。
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同じ花ではなく、いろいろな花が混ざり合って咲いているところに出くわした。
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黄色の花の群生。
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紫色のマーガレットのような花の群生。
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この付近でよく見られた花を集めてみた。ほんの一部にすぎないかもしれない。
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同上
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同上
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同上
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右下の花はグーギャップで見つけた花。
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下の黄色い花2種はグーギャップで見つけた。
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車にもどり、走り出すと、黄色い花が見えたので撮影。
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ホテルまで戻り、しばらく休憩したあと、この地域のもう一つのワイルドフラワー保護区のグーギャップ自然保護区に向かう。宿の人の話では時期が遅くあまり花は咲いていないとのことだったが、ダメもとで訪れてみることにした。Kamieskroonの町からさらにN7を北上。道端のあちこちにも花の姿があった。
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50Kmほど走ってスプリングボックの町の入口に到着(写真)。ここにもワイルドフラワーが一面に咲いていた。スプリングボックと反対方向に分かれる道をしばらく走ると、グーギャップ自然保護区のゲート前に到着。係員に聞くと、園内の花はほとんどが終わっていると言われ、閉園時間が近いこともあり入園は断念。
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入園はしなかったが、ゲートに通ずる道路わきには様々な色の花が咲いていたので、いくどか車を止めて撮影。写真は、紫色の花の群落。
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黄色の花も混じっている。両方ともナマクアランドではあまり見なかった花だ。
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日当たりがいいせいか、ナマクワランドの花より大きい。
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この花も今まであまり目にしなかった花だ(同じ形でもっと色の白い花はナマクワランドで群生していたが)。この二日間、オレンジ一色の別世界と、覚えきれないほど多様なワイルドフラワーに巡り合うことができ、まさにワイルドフラワー狂想曲の二日間だった。
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この旅行記へのコメント (2)
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- sunnyさん 2013/09/24 09:49:51
- ワイルドフラワー
- miharashiさま
はじめまして。
南アのワイルドフラワー、今年も見事な咲き具合ですね。
ばっちりタイミングが合ってよかったですね。
同じ時期に世界一周をされていてたのですね。続きもお邪魔させてください。
sunny
- miharashiさん からの返信 2013/09/24 19:35:51
- RE: ワイルドフラワー
- sunnyさんへ
訪問ありがとうございます。実は旅行の前にあなたのナマクワランドのブログを見て参考にさせていただいたと記憶しています。ありがとうございました。ちょうどいい時期に行けてラッキーでした。 しかも同時期に世界一周航空券を使って旅行なさっていたのですね。ほかのブログを見せていただいたところ、ずいぶんいろいろなところに行かれていることを知りました。私たちは団塊の世代で先が限られています。あなたはお若いのでこれからもいろいろなところに行く機会がおありでしょう。若い女性一人旅は危険と背中あわせですので、気をつけて、なおかつ 旅を楽しんでください。
miharashi
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