2013/08/20 - 2013/08/20
139位(同エリア575件中)
JBさん
明治維新。
祭政一致の理念に基づき、宗教政策も大きく変革されました。具体的には神仏分離令の発布です。
(神仏分離令)
” http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E4%BB%8F%E5%88%86%E9%9B%A2 ”
東日本で唯一、それ以前の中世日本の神仏習合形態が見られる場所があると聞き、訪ねてみることにしました。
(神仏習合)
” http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E4%BB%8F%E7%BF%92%E5%90%88 ”
(八王寺)
” http://www.takedera.com/ ”
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
こんにちは。
直前まで舗装された山道を上って行くと門前というか、入口が広い駐車場になっています。そのまま山道をハイキング感覚で歩きましょうか。 -
この辺りでよく見かける”控えおろう灯篭”を過ぎると、これはどうみても、・・・鳥居ですよね。
地図記号の影響なのか、私にとって
鳥居 = 神社は 条件反射でしたが
・・・どうも鳥居は神社の十分条件ではないようですね。 -
ここは竹寺(タケデラ)と称するだけあって
・銀明竹
・シボ竹
と、札もあります。
個人的には竹よりも彫刻物の方が気になりましたが
特にそちらの解説はありませんでした。 -
・金明孟宗竹
・アケボノ矢竹
と、札は続きます。 -
・亀甲竹
とも札がありました。
どうやら姿形からの”竹の分類札”のようですネ。
『行者の竹メガネ:凸ばった下界を○くみてください』
とあります。 -
見ました。 -
片はらに
・四阿(アヅマヤ)
・池(溜りでなく湧水のようです)
があります。
日本で、宗教施設に池とお堂とくれば・・・ -
弁天さまですよね。
これはまあ寺院建築でしょうが、弁天堂なのかなあ。でも弁天堂と、札がありますね。
中には宇賀神ではありませんが、金光明最勝王経に説かれる古式ゆかしい八臂(ハッピ:8手)です。
*お約束通り弓・矢・刀・矛・斧・金剛杵(コンゴウショ)・鉄輪(カナワ)・羂索(ケンサク)もお持ちです。
山の上ですから
大日経の妙音天のお姿じゃなくて良かったですが。
でも”弁天堂”というには
どうも感覚的に違和感漂う建物だなあ。 -
牛頭天王(ゴズテンノウ)のトーテムと句碑です。
正式には『医王山 薬寿院 八王寺(イオウザン ヤクジュイン ハチオウジ)』という天台寺院ですが、紹介済みの”竹寺”だけでなく”俳句寺”とも呼ばれるそうです。
”http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E5%AF%BA”
平和を願って鳴らすようにと”平和の鐘”の札があります。
1945年にフィリピン・バギオ市に落とされた米軍の不発弾で作られたもので、”キドラド・タヒミック氏(映像作家)”が原爆慰霊塔の前で平和祈願した鐘だそうです。 -
「出た?!牛頭天王」と思いましたが
”牛頭明王(ゴズミョウオウ)”像だそうです。
-
大日如来=大黒天神=無量寿仏(ムリョウジュブツ・阿弥陀)=牛頭明王
とも読み取れる現地解説です。
牛頭明王と牛頭天王との関係はこの解説では不明なのですが、同寺のHPには平成4年中国人民有志により「牛頭天王」ブロンズ像が寄贈されましたとあります。
” http://www.takedera.com/binder1.html ”
どうもこの辺りの不可解さというか「名前くらいハッキリしろい!」が、神話に馴染めない理由のひとつなのですが。。。
理解不能 = 見なかった
というのは更に難しいし…。まあ夏だし暑いし、これも趣ということで (=^・^=) -
ここは武蔵野三十三観音霊場の結願寺(ケチガンジ:最終札所)でもあります。
それで観音堂がある訳ですが、なんとその前には狛犬さんがいます。
狛犬 = 神社は、私の中では条件反射でしたが、それもやはり、十分条件とはいえないようです。
私は仁王さんと同じく阿吽の狛犬と思っていましたが、実は今の狛犬の像は阿形(アギョウ)で口を開いている方は獅子で、吽形(ウンギョウ)の口を閉じている方だけが狛犬だそうですね。で、古式の正式お作法では狛犬(吽形)は、一角獣のように頭に角をつけてるそうです。 -
何だか疲れてきましたが
シーサー狛犬もですが、だってここって、御堂ゴトに”寺紋”が違うじゃないですか。観音堂には天狗様の…?
でも中を覗くと、
「なあんだ。ちゃんと卍マークもあるんじゃない。」と、少し安心しました。 -
上は本地堂(銘:瑠璃殿)とのことなので、薬師如来さまがお祀りされていると想いますが、閉まってましたね。
下はその瑠璃殿前から本坊方向を見ています。
どうやら本坊は茅葺きみたいです。和みまするう○o。. -
客殿と太田道灌手植え(寺伝)のコウヤマキ(樹高26m幹回り4m)です。
本坊と客殿を繋ぐ太鼓橋状の回廊ですね。言っちゃなんですが、もう、なんだか、かんだかでしょ。。。(笑 -
で、本坊です。
寺屋根も昔は茅葺き主流だったのでしょうが、今では珍しくなりました。
この屋根にあるのは千木っぽいですが、そんなことより上をみてるとポツリ・ポツリと。。。
まさかのお天気急変を気にしながらの一寸見では、いわゆる民家建築のイメージですね。(そのままコメ。。。)
そして、やはりトトロ地域ですよね。
本殿への結界?・・・竹鳥居です。 -
途中にあったお稲荷さんの鉄製鳥居です。
社はそれほど遠くには思えませんが、空模様もますます怪しいし「竹型はいいけど、なんでイキナリここだけ鉄?」
なんてブツブツ、兎に角、本殿へ急ぐことにしました。 -
下の道は工事や緊急車両用の拡張路かもしれません。
どちらに進むか相当悩みましたが(ウソぴょーn、どちらも本殿に通じます。
鳥居につけられた茅の輪です。
茅の輪は蘇民将来の神話由来でしょうが、ここには”古傳 茅の輪”とあります。 -
両部鳥居の扁額には”天王山”とあり、”天台座主 大僧正 源應” の書とあるので、四天王寺住職をもかねた吉田源應師の書でしょうか。
*キチンと□文字が○輪に!です(=^・^=)
銅版葺きのとても趣ある両部鳥居ですが、それはともかく、振り返るとここまで結構上がってきたんですね。 -
鳥居の近くにあった、庚申塔でしょうかネ(いわゆる猿田彦大神塔です)と、どうみても石仏(禅定門銘ですが、雨足強くなって裏も見てない<m(__)m>)
-
そして本殿です。
まあ、そのう、ひと目で、古様の神社建築に思います。
文句なしに綺麗ですし、いっぱいいろいろ思いもしますが・・・ -
ホラ、ここを見てくださいっては、書けないでしょ。
だって、ここにあることからして・・・神社建築の十分条件じゃないんでしょ! -
(=^・^=)
-
(=^・^=)
(=^・^=) -
(=^・^=)
私じゃなくて、環境庁?コメあるし・・・
まあ夏雨だし、ミス ト いっぱい森林浴? (=^・^=)
(=^・^=)
(=^・^=)
(=^・^=) -
ご本尊の牛頭天王の説明です。
真ん中後半の難しい漢字名ですが「とも結びつき、スサノオノミコト と同体とされています。」って、読めました?(でも書けない?)
つまり、京都の人には祇園さん(八坂神社)だし、愛知の人には津島神社ですわ。。。
12年に一回、丑年に御開帳(ちょうど、真ん中かあ。。。)。 -
本殿前にあった災厄避けの秘法として
牛頭天王を祀る社寺では茅の輪と共にメジャーな蘇民将来の護符です。
” http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%98%87%E6%B0%91%E5%B0%86%E6%9D%A5 ”
こちらのお寺の護符は六角柱のこけし型で”蘇民将来子孫長久門戸祈攸”と記されているようです。 -
おみくじ御守りです。寺院とはいえ、こちらでは檀家を持ってないそうですね。
だから、お葬式もしないんですって。廃仏毀釈から外れたのは、そのためかもしれませんね。
『触らぬ神に祟りなし』・・・・ってのは逆か。。。 -
相当激しく雨が降ってきました。
本殿から山の斜面を横切って、まずは行きに鉄鳥居でキャンセルした”医王稲荷社”に避難です。
さすがに晴明さんの稲荷ですね。簡単に写真なんか撮らせてくれてません。。。 -
牛に狐で十分だったんですが、よく見ると、熊も。。。
雨が小緩んだ隙に、避難です。 -
下から見上げた時には石の階段でしたが、上から見下ろしたら、木段のようにも見えました。
なんといってもコンコンさまですからね。
いつのまにか、中間の崖地では”根っこの階段”なんですよ。逸る気持ちを抑えて、滑らぬよう慎重に降ります。
キツネにばかされたんじゃ
ネコマークのプライドが・・・ (=^・^=) -
降りてくると瑠璃殿も牛頭明王の庭も綺麗に洗われて、
緑が鮮やか!
が・・、 -
イチオシ
さらに下界に降りてくると雨の痕跡すらもなく・・・
その夜はどこかでみたような、まあるい満月のお月夜でした。
ということで、じゃねー!
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この旅行記へのコメント (2)
-
- eibonさん 2013/08/25 17:54:31
- 鳥居、狛犬?
- オリバーのすけさん
こんばんは!
神仏分離の以前の形?が残っている!
それにしても、鳥居に狛犬、
何故か違和感がありますね
同じ敷地内にお寺と神社が混在しているのは
見たことありますが
違和感を感じる現代人がおかしいのでしょうか!
eibon
- JBさん からの返信 2013/08/26 09:53:12
- RE: 鳥居、狛犬?
- eibon さんへ
こんにちは。貴重なご見解をありがとうございます。
本地垂迹説だから寄付は檀家か氏子の片方でという話も聞きましたが、実際は両方だったみたいですね(笑い。
”http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%A5%E5%BD%93%E5%AF%BA”
ちなみに今回こちらのお寺の本殿では
お経を横目に聞きながらも、手水を使った後に二柏手を打ってお参りしてきました。
オリバーのすけ (=^・^=)
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