ブダペストでは2泊3日する予定だったが、中国国際航空の遅延により乗り継ぎができなかったせいで、ブダペストには僅か１泊2日の滞在。人口200万人を抱える大都市で、見所が点在するブダペストを１泊２日かなりキツいことが改めて認識できた。本当ならば最終日はカフェ巡りでもしようと思っていたのに・・・<br /><br />今回の滞在では、久々（６年ぶり）に私たちが結婚式を挙げたマーチャーシュ教会にも訪れたが、結婚式を挙げた2005年の時からずっと現在も修復工事が行われていることには少々びっくりだ。

4歳娘と二人でブダペスト、プラハ、ストックホルムの旅-4.王宮の丘を散策

74いいね！

2013/07/13 - 2013/07/20

98位(同エリア3036件中)

エリア

ブダペスト(ハンガリー)

旅行の満足度: 5.0

観光: 5.0

ホテル: 5.0

グルメ: 4.5

ショッピング: 4.5

交通: 5.0

同行者: 乳幼児連れ家族旅行

一人あたり費用: 10万円 - 15万円

交通手段: 鉄道高速・路線バス徒歩飛行機

航空会社: 中国国際航空スカンジナビア航空

旅行の手配内容: 個別手配

セール・カールマン広場（旧モスクワ広場）から徒歩で上がっていくと王宮の登り口にあるのがウィーン門。18世紀に作られた。現在の門は20世紀に再建。
レストランキラーイ（王様）付近の建物。屋根が波打っている。
キラーイから反対方向に向いてウィーン門広場から。
可愛らしい家の壁に花が冴える。
マーチャーシュ教会へと続く小道
レストランキラーイ（王様）
レストランキラーイ付近から王宮側をむいた景色。建物の影にマーチャーシュ教会が見える。
一方、セール・カールマン側にウィーンもん広場に立つ教会が見える。
小道をまっすぐ進んでいるとマーチャーシュ教会が目の前に現る。
元々11世紀にはこの地に教会があったが、ベーラ４世、マーチャーシュ王により14世紀に現在の姿に。2005年に訪れた時も修復工事を行っていたが、２０１３年になっても未だ工事が終わっていないことにびっくり。
マーチャーシュ教会の前に立つ三位一体の像。
マーチャーシュ教会の正門。観光客はここから出入りができない。
教会の特徴なんといってもジョルナイで作られた屋根だ。
教会の東門の横には広場があり、馬に跨るイシュトバーンの像がある。
そしてドナウ川の方面には漁夫の砦が目を引く。
漁夫の砦から見たペシュト側の風景
袂には世界で3番目に大きな国会議事堂が見える。
漁夫の砦の地階にはレストランがあり、そこでは生演奏が行われている。ちなみに手前の楽器はハンガリーの伝統的な楽器で、打弦楽器のツィンバロム
マーチャーシュ教会はイシュトバーン像のある広場側の門（東門）から入場する。2013年7月時点で１０００Ft
教会のステンドグラス
そして天井。プラハの聖ヴィート教会と比べるとこじんまりしているが、立派で胃炎がある。
19世紀後半、フランツ・ヨーゼフとエリザベートはハンガリー王、王妃も兼ねるため、マーチャーシュ教会で1867年に戴冠式を行った。
当時のマジャール人の国民はハプスブルクの圧政に苦しみ、1848年のハプスブルク帝国からの独立運動に失敗した経験があるので、フランツ・ヨーゼフの戴冠式対するマジャール人たちの視線は冷たかったという。しかしハンガリーを愛したシシィはハンガリーの民族衣装を身に纏い、戴冠式に臨んだ。
これを見たマジャール人はシシィの姿に感動し、それ以来シシィはマジャール人に愛され続けた。
マーチャーシュ教会には何度も訪れているが、二階に上がるのは今回が初めて。上から見る教会内部の景色は全く違う。
ステンドグラスも目の前に見ることができる。
実はこの私、シシィがマーチャーシュ教会で戴冠式を挙げたことを学生時代に知って、いつかここで結婚式を挙げることができたら素敵だなーっと思っていた。
それが奇跡的に願いが叶って、2005年10月にマーチャーシュ教会で結婚式を挙げることができた。段取りするのはとても大変だったけど・・・。マーチャーシュ教会に電話をかけたり、メールを送っても取り合ってもらえず、仕方なしにハンガリー大使館の商務部に電話をかけて相談もした。
そこで紹介を受けたのがジャパン・ハンガリービジネスオフィスだった。
http://www.jhbo.jp/
オフィスの紹介によりなんとかマーチャーシュ教会で挙式ができたので、とても感謝している。
ちなみに挙式の時のマーチャーシュ教会の風景。祭壇が取り除かれ赤絨毯が引かれている。そして入場も正門からだ。
マーチャーシュ協会では土曜の午前中と日曜の昼から結婚式の時間が取られているので、観光ができない可能性があるので要注意。
日本人同士でマーチャーシュ教会で挙式をすることを上智大学でも教鞭を振るわれたネメシュヘジ神父がお聞きになり、私たちの挙式に立ち会っていただけたのには、ほんとうにかんげきだった。　挙式では聖歌隊がアベマリアを歌い、退場するときにはパイプオルガンでバッハのトッカータとフーガニ短調を演奏。音響が素晴らしい協会なので、まるで音符が降ってくるような感覚に陥るほどしびれた。
そんなことを娘に話したが、今ひとつピンとこず。まぁもう少し大きくなったら少しはわかるとは思うけど。
こうしてマーチャーシュ教会を後に王宮へと向かう
馬車も走る石畳。これがベビーカー泣かせで何度もつまづき動かなくなる。
王宮劇場がある。今まこんな劇場があること自体知らなかった。
ブダの王宮。
残念ながら第二次世界大戦で壊滅的な被害を受け、現在の王宮の姿は戦後に修復されたものである。
マーチャーシュ王の泉
王宮には歴史博物館や図書館がある。学生時代には図書館で図書カードを作って中に入ったことがあるが、図書館の内部はかなり広い。
王宮の丘からドナウ河岸に歩いて降りて、鎖橋をわたり、再びペシュト側に戻る。
ペシュトから見た王宮の丘。ドナウ川にかかる鎖橋と王宮の夜景は大変美しく、「ドナウの真珠」とも呼ばれ、ドナウ川観光の一番のハイライトである。やはりドナウ川はウィーンよりもブダペストが最も街と融合し美しい。
鎖橋から見るドナウ川。
ヴェルシュマルティ広場にあるカフェ・ジェルボー。シシィもお忍びでこのカフェに何度も訪れたという。
ジェルボーの内装は大変素晴らしいが、建家の中でお茶をする人は誰ひとりいない。なぜなら冷房がなく、強烈に暑いからだ。
こちら側を見ても誰もいない・・・。そう部屋の中でお茶をするよりもテラスでお茶をしたほうが風も通り涼しいのだ。
ということで私たちも外でお茶をし、ひと時の休息
ジェルボーからドナウ川の方面を見ると近代的なビルができていることにびっくり。6年前に訪れた時にはこんなのあったっけ？？
ペシュトの繁華街の一つ、ヴァーツィ通り。美しい通りに目を惹かれる。右手に見えるアンナカフェは私が初めて訪れた95年当時にもあった。当時は夜22時くらいでもカフェが営業され、ピアノの生演奏やジャズの生演奏を聞きながらカフェを楽しめた。当時紅茶をあんなカフェで飲んで、一杯約80円。一杯80円で音楽を楽しめるジャズバーだったなんて今では信じられないだろう。
ちょっと小腹がすいたのでハンガリー料理、グヤーシュを食す。
そんなことをしていると、お土産物を買いに来た中央市場に入るのがあまりに遅くなってしまい、閉店10分前に到着。
留守番をしている次女にハンガリーの民族衣装のような服を買おうかと思っていたが、そんな時間も余裕もなし。
買うことができたのはミネラルウォーたのみ・・・。
結局中央市場に一体何をしに来たのだか・・・。
地下鉄に乗って荷物を置いた東駅に向かう。
最新の車両が走る地下鉄2号線。あの古くて青い地下鉄が2号線から姿を消したのは少し寂しい。
東駅に到着
東駅から20：05に出発するメトロポール号の寝台車両に乗って次はプラハへ。

この旅行記のタグ

この旅行記へのコメント（6）

開く

閉じる

ペコリーノさん 2013/08/16 17:47:29

マーチャーシュ教会

worldspanさん、こんにちは。

マーチャーシュ教会で結婚式を挙げられたなんて、素敵ですね。
文章を読んで感動してしまいました。一生の思い出ですね。

ところで、マーチャーシュ教会の2階へはどうやったら登れるのでしょうか。
私が行った時にもたくさんの人が2階にいて、私もぜひとも登りたかったのですが、どうしても階段が見当たらず、断念しました。
出口の近くの階段は降りる人専用だった気がしたのですが。

地下鉄2号線が新しい車両になった事、ちょっと寂しいと思われているのが、私と同じ思いの人がいらっしゃったということがちょっと嬉しいです。
地下鉄3号線に乗って、「あ〜、これこれ！」とちょっと嬉しくなってしまいました。けれど、そのうち3号線も新しい車両になってしまうかも知れませんね。

ペコリーノ

worldspanさんからの返信 2013/08/16 20:27:10

RE: マーチャーシュ教会

ペコリーノさん、

投票＋コメントありがとうございます。
マーチャーシュ教会の２階への階段は確かショップのすぐそばから登り口があったと思いますよ。ちょっとわかりにくくて、自分も一体どこから登るのか、探してしまいました。

マーチャーシュ教会での結婚式は下記に何回かに渡ってアップしてますけど、本当に最初は大変でした。カトリックの信者じゃなければ挙式ができないということなので、実はカトリックにもなったんですよ。この洗礼を受けるまでに勉強会に参加をしたり、年に一度の洗礼式を受けるまでに半年もの時間を費やしたり・・・。でもとても思い出に残っています。
http://4travel.jp/traveler/worldspan2005/album/10106796/

それにしても2号線の地下鉄が変わっていてびっくりしましたよーー。今年4号線ができたらこれも最新の車両が入るのでしょうね・・・。確かに清潔感があって良いのですが、どこか寂しいですよね。モスクワやウクライナ、アゼルバイジャン等、旧ソ連でもお馴染みの車両だっただけに、やはり寂しい気持ちになってしまいました。ペコリーノさんも同じ気持ちになるとは！！

worldspan

ペコリーノさんからの返信 2013/08/17 12:30:39

RE: RE: マーチャーシュ教会

worldspanさん、こんにちは。

> マーチャーシュ教会の２階への階段は確かショップのすぐそばから登り口があったと思いますよ。ちょっとわかりにくくて、自分も一体どこから登るのか、探してしまいました。

そうですか、そちらの方はみていなかったです。

地下鉄の古い車両のドアの閉まる勢いにはびっくりしますよね。私はちょっと笑ってしまいます。
普段、東京で、地下鉄通勤なので、一般的に言われているような、地下鉄はスリがいるので危険、と言う感じよりも親しみを感じてしまう方なので。

>
> マーチャーシュ教会での結婚式は下記に何回かに渡ってアップしてますけど、本当に最初は大変でした。カトリックの信者じゃなければ挙式ができないということなので、実はカトリックにもなったんですよ。この洗礼を受けるまでに勉強会に参加をしたり、年に一度の洗礼式を受けるまでに半年もの時間を費やしたり・・・。でもとても思い出に残っています。
> http://4travel.jp/traveler/worldspan2005/album/10106796/

結婚式の旅行記、みさせて頂きました。大変でしたね。そして、リムジンで鎖橋を渡り、教会の正面まで行く風景を想像して、うっとりとしてしまいます。
私はベルリン大聖堂で結婚式に遭遇しましたが、観光客である自分もそこに居合わせたことで幸せを感じる事ができる素敵な出来事でした。
きっと、worldspanさんの結婚式に居合わせた観光客の人たちも幸せな気分になっていたことでしょう。いまだに思い出として語り継がれているかもしれません。そうやって、周りの人たちも幸せにしてくれたことに、観光客の一人としてお礼を言います。
ありがとうございました。そして、末長くお幸せに！(ずいぶんと時間が経ってしまいましたが…)

ペコリーノ

worldspanさんからの返信 2013/08/17 17:18:59

RE: RE: RE: マーチャーシュ教会

ペコリーノさん

たくさんの投票ありがとうございます。こちらこそ、ペコリーナさんの旅行記の続きを楽しみにしております♪

ログインして返信する
tamaemonさん 2013/08/09 10:35:04

マーチャーシュ教会で結婚式！？

　　worldspanさん、こんにちは！

　worldspanさんが大変な思いをして、マーチャーシュ教会で結婚式を挙げられたことは、奇跡に近かったかもしれませんね。
写真を見ているだけでも、感動してしまいました。

　ヨーロッパの教会は石造りで荘厳、時間があるときは滞在した街の教会には訪れるようにしています。運がよければパイプオルガンの演奏も聞けて、日本では絶対に聞けない壮大な音色が響き渡りますね。

　我が家は式は挙げていないのですが、毎年新婚旅行に行っているようなもので、教会でミサが行なわれている時間に出くわすと、いきなり信者になる主人（一応クリスチャン）です。
　リバーブの効いたパイプオルガンの演奏を聴くと、ヨーロッパに来た！って実感します。

　次はプラハですね。

　　　　　　　　　　　　　tamaemon
　　　　

　

worldspanさんからの返信 2013/08/09 12:37:05

RE: マーチャーシュ教会で結婚式！？

tamaemonさん

こんにちは

マーチャーシュ教会での結婚式はとてもすばらしかったです。正門から出てくるとちょうどＪＴＢのツアー客たちがいて、同じ日本人がマーチャーシュ教会で挙式をしていることを見てびっくりされていました。又イシュトバーン像の直ぐそばで記念撮影をしていたので、世界のいろんな国から訪れた人たちに「おめでとう！」と声をかけられたり、写真を撮られたりと、祝福され、なかなかこんな多国籍の人たちに祝福されることも無いので、とてもすばらしい思い出になりました。
　マーチャーシュ教会は音響が良いことでも知られており、パイプオルガンのコンサートが開かれることもあるので、是非ハンガリーに訪れたときにはコンサートも楽しんでみてください！

worldspan

ログインして返信する