2013/08/04 - 2013/08/04
54位(同エリア369件中)
peggyさん
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友人から『大倉山でスキージャンプ講習会っていうのがあるんだけど行かない?』とお誘いを受けたので行ってみたら・・・。
スキージャンプの観戦には何度も行ったことがあるけど、普段入ることの出来ない選手控室、スタート地点、カンテ(踏み切り台)、ジャッジタワー(審判がいる場所)などを、スキー連盟の方々の説明を受けながら見てまわりました。
いつもは観客席からスタート地点を見上げるだけでしたが、実際にジャンプ台のすぐ横で選手が滑ってくるのを見ていると、そのスピードと音に驚かされました。
※表紙の写真:スタート地点からみたジャンプ台
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 高速・路線バス
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朝7時半過ぎ。少しどんよりしているけどジャンプ日和になりそう。
正面の緑に覆われた山に、少しだけ大倉山ジャンプ台が見えます。
大倉山へは、地下鉄東西線「円山公園駅」からバスで約10分
競技のある日は臨時バスが運行されます。(片道200円)円山公園駅 駅
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8時 大倉山に到着
今日は「札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会」です。
試技は9時半からなので観客はまだいません。大倉山ジャンプ競技場 名所・史跡
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バスを降りて運営本部のある左手の建物へ向かいました。
入口付近には選手、運営スタッフが大勢います。 -
建物の中に入ると、エントリーした選手のゼッケンがずらりと並んでいました。
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★選手控室
パーテーションで区切られていて、全部で7部屋(さすがにパーテーションの中は入れませんでした)
ワールドカップ大会の時は、オーストラリアやフィンランドなど選手数が多い国には別の広い部屋を用意するとか。奥にはトレーニングルームもあります -
スキーの板がたくさん並んでいます。
同じような板が並んでいるけど間違わないのかなぁ〜
ちなみにこのスキー板の幅は11cm、長さは身長の約145%と決まりがあります。
・・・ということは、1m75cmの場合 板の長さは約2.5m -
実際に芝の上を歩いてみました。
ちょうど人が立っているあたりの白い線(アウトライン)は転倒ラインで、この線を超えてからの転倒は減点にはなりません。・・・という事は、この線を超えるまでは 転ばないように踏ん張らなくてはなりませんね。
上の方に見える青い線は「P点」(標準点)と呼ばれ、踏み切り台からは100m。
そして、踏み切り台から120mの位置には「K点」と呼ばれている赤い線が引いてあります。
「K点」って「これ以上飛ぶと危険!」の意味 -
このあたりの芝は、長さが30cm以上あって「ほうき」みたいでした。
ちなみに冬は芝の上にロープで編んだネットをかけるそうです。
そうすることによって、雪の滑り止めにもなり、圧雪車(ゲレンデ整備用の雪上車)が坂を上って斜面を均す事ができるとのこと。 -
展望ラウンジにあったパネル
K点とかP点の位置など、大倉山ジャンプ台の事が詳しく書かれています。
スキージャンプってルール変更とか多くて難しいけど、飛んだ距離と飛型点(飛んでいるスタイル)の合計点で順位が決まります。 -
なんと!リフトで山頂へ登る前に、原田雅彦コーチにお会いすることが出来ました♪
「飛んでいる時は何処を見ているんですか?街並みですか?」などとよく質問されるらしいのですが、実際は着地地点を見ているそうです。
んーーーなるほど、、、よそ見していたら危ないですものね〜 -
試合前にも関わらず高梨沙羅ちゃんも来てくださいました〜☆
小柄で可愛い♪ -
リフトで山頂を目指します
山頂までは約5分 料金は往復500円です。(片道は250円)
なぜ「片道」かというと、遊歩道から降りてくることができるからなんです。
※札幌市内にある観光案内所には、大倉山のパンフレットとともに お得な割引券も置いてあります。 -
札幌の街並みが広がってきました。
手前の建物は「大倉山クリスタルハウス」 1Fは売店、2Fはレストラン
冬の寒い時でもレストランで食事をしながらジャンプを観戦することができます。 -
クリスタルハウスの奥にあるのが「札幌ウィンタースポーツミュージアム」
ウィンタースポーツの展示フロアのほか、体験コーナーなどもあります。
料金:高校生以上 600円
中学生以下は無料
※こちらも観光案内所に割引券有り札幌オリンピックミュージアム 美術館・博物館
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カンテ(踏み切り台)にある五輪が鮮やか
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まもなく標高307mの山頂にある展望ラウンジに到着
展望ラウンジ 1F ・・・ 選手控室
2F ・・・ 展望ラウンジ
3F ・・・ 屋上展望台 -
かなりの急斜面
-
展望台からの眺め
スタート地点付近には既に多くの関係者がいます。
ほとんどがジャンプ経験者とか・・・ -
展望ラウンジ1Fにある選手控室
モニタもあります。
右奥の扉がスタート台入口 -
できれば使って欲しくないなぁ〜
-
展望ラウンジの横(リフト降り場の反対側)には遊歩道の入口があります。
今日は試合のため通行禁止です。 -
先ほどの選手控室にあるスタート台入口のドアから、つ・い・に 念願のスタート台へやってきました!
見てください! この急斜面!
段差のある階段が続きます -
アプローチ(助走路)のこの2本の溝にスキーの板を収めます。
深さ5cm程のセラミックでできた溝には、よくみると白い部分に丸いデコボコがあり、試合の時には水が流れます。
選手は、滅多に溝から外れる事が無いそうですが、たまに葉っぱなどが溜まることにより水があふれ、スキー板が溝から外れる場合もあるそうなので、スタッフが葉っぱを取り除いているそうです。
今大会を最後に、夏でも冬と同じように氷でレールが出来ている「クーリングシステム」(レールの下が冷凍庫みたいに冷えているもの)に替わるそうです。 -
イチオシ
ジャンプ台にかけられている板(バー)のようなものが「スターティングゲート」
選手はここに座ってスタートします。 -
大倉山のスターティングゲートは50cm間隔で47段あり、階段の側面に番号が書かれています。(反対側にはありませんでした)
バーの位置は天候などの条件から競技運営者が決めます。 -
アプローチ(助走路)の真ん中あたりに信号のようなものがあります。
この信号(シグナル)が赤の場合は ゲートに入ることができません。
つまり赤の時は『立入禁止』って事ですね。 -
リフトの向こうに「宮の森シャンツェ」が見えます。
札幌オリンピックでは、笠谷選手、金野選手、青地選手が金・銀・銅の全てのメダルを独占した事で知られるジャンプ台です(当時は70m級)
『日の丸飛行隊』ですね。
宮の森シャンツェには、ここから歩いて30分弱で行けます。
そうそう、宮の森シャンツェに行く手前に、「カカオ10g」というとっても美味しいケーキ屋さんがあります。テイクアウトはもちろん、店内で食べる事も可能です。
http://cacao10g.petit.cc/ -
徐々に女子選手が集まってきました。
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アルファベットのゼッケンはテストジャンパーです
いつかオリンピックの舞台で活躍してくれることでしょう! -
スタートしました!
まるでジェット機というか、戦闘機のようなものすごい轟音です!
まさかこんなに大きな音がでているとは思いませんでした。 -
アプローチ(助走路)の最大斜度は35度
こんなに急な所を約90キロのスピードで滑り降りるなんて、怖くないのだろうか? -
シグナルが黄色に変わってから 選手はスターティングゲートに入ります。
その後、10秒〜45秒で青に変わりますが、天候等によっては、再び黄色になります。
また、赤に変わってしまった場合は ゲートから一旦出なくてはなりません。 -
シグナルが青に変わったら、10秒以内にスタート。
10秒過ぎると失格です。 -
ゼッケン18番 高梨沙羅選手です
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あっという間に飛び出して行きました。
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アプローチ(助走路)の左右に数ヶ所スピードを計る機械があります。
女子の場合で92〜93キロくらいのスピードだそうです。 -
少しずつカンテ(踏み切り台)の方に降りて行きます。
見る角度によって迫力も違ってくるわ〜 -
うぉーーーーーーーっ! テレビ塔まで飛んでいきそう〜
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朝、曇っていたのに ものすごく日差しがでてきました。
カメラのレンズフード持ってくるの忘れて大後悔(涙)
そして、、、 ここでレンズカバーを紛失したことも判明し凹 -
今はくよくよしている場合ではありません(自分に喝!)
続々とジャンパー達が緑の木々に吸い込まれていくようです -
最初、ジャンプ台の横で撮影していたら スキー連盟の方がカンテ(踏切台)の下のカメラマンの方を指差して「あそこで映してきたら」って。
「えーーっ、マジ? いいんですか?」こんなチャンス滅多に無いし・・・と、カメラマンさんの後ろの方で真似てはみたものの、、、タイミングが合わずこんな写真になってしまいました(涙) -
さっきの写真よりは少しマシかと・・・(かなり自己満足)
「カメラマンさんの荷物が邪魔」って心の中で思ったけど、私の方がウンと邪魔だったりする訳で。 お仕事の邪魔をしてすみません、、、 -
イチオシ
まさに「飛んでる」って感じ
遠くに見えるひと際高いビルは札幌駅横のJRタワー札幌駅 駅
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カンテ(踏み切り台)は 上向きと思われることがあるようですが、フリースタイルとは違って、実際には下向き(大倉山ではマイナス11度)だそうです。
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カンテ(踏切台)での興奮も冷めぬまま、リフトの下にある防空壕のような入口からトンネルを通ってジャッジタワー(審判とかアナウンスの方々がいる部屋)へ向かいます。
-
トンネルを出ると、急な階段が続きます。
実はこの辺りで既に足がガクガク、、、 日頃の運動不足がたたってる -
ジャッジタワー(審判塔)の2Fではビデオ判定を行っています。
飛距離は、このパソコンを使い、着地した際の右足と左足の中間の位置をカーソルで計測して距離を計るそうです。
ちなみにこのパソコンって1台500万との事 -
隣の部屋には5人の女性が座っていました。
VIPルームでのんびり観戦しているのではなく勤務中!
女性たちの目の前にある天井と繋がっている銀色のパイプ。写真では4本ですが、実際は5本ありました。 何のパイプでしょう??? 答えは後ほど -
4Fは指令室
選手のスタートを許可するのはこちらで行います。
風の強さ等によって スタートゲートの位置を変えたり、まさに司令塔です。
スキージャンプは屋外競技なので、気象条件による不公平さを減らすためいろいろと調整しているんですね。
壁には スピード、風向き、風速、気温、湿度などが表示されます。 -
ジャッジタワー(審判塔)の屋上にやってきました。
左上に見えるドームの建物は札幌ドームではありません。
東区にある「つどーむ」です。その少し手前の緑のあたりが北海道大学のキャンパス -
ジャンプ台を横から見ると、こんな風になっているんですね。
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こちらはアナウンス室。 選手が飛んだ後のBGMもここから流しています。
よく聴いていると、K点を超えた時とそうでない時に流れるBGMが違うんですよ -
3F ジャッジ室
飛型点(飛んでいる時のスタイル)を決める5人の審判員が、カンテ(踏み切り台)を飛び出してから、アウトライン(白い線の転倒ライン)を通過するまでの選手の動作の外見を 「正確性」「完成度」「安定性」などの観点から、それぞれの部屋で採点します。 -
審判員は一人の選手に対し、20点満点から減点法で採点します。
5人の審判員の点数の最高点と最低点を除き、3人の審判員の点数を合計して飛型点となります。 -
台の下に銀色のパイプみたいなのがあります。
このパイプみたいなのは、審判員が使用している機械が故障した時 採点を紙に記入し、テーブルに備えるつけられている入口からこの銀色のパイプを通って、下の部屋にいる5名の女性が飛型点を集計するためだそうです。
とてもアナログですが、機械が壊れた時にはやはり人間の力が頼りです。 -
外からみたジャッジタワー
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最初の地点に戻ってきました。これで講習会は終了です。
ずっと謎だったジャッジタワーにも入って色々とご説明くださり、またスターティングゲートやカンテ(踏み切り台)近くから写真を写すこともできて、本当に大満足の講習会でした。
スキー連盟のみなさま 本当にお世話になりました。 -
講習会終了後は、観客席に戻って試合観戦です
先ほど行ったジャッジタワーでは、5人の審判員が採点してます。 -
ジャッジタワー横のオーロラビジョンには、上位6名までのゼッケン番号と得点が表示されています。また、直前にスタートした選手の 飛距離、飛型点(5人の審判員の採点)や風速なども表示されています。
競った試合の時などは、見ていて本当にドキドキします。 -
アウトライン(転倒ラインの白い線)の側に、移動式のオーロラビジョンがたいていあります。
このあたりで試合を観戦すると、スタート地点にいる選手の表情が良く見えます。 -
1本目のジャンプが終わって2本目に行く間に休憩時間があります。
その間に「大倉山クリスタルハウス」を覗きに行きました。大倉山展望ラウンジ売店 グルメ・レストラン
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1Fには、グッズやお土産がたくさん売っています。
私は何故か「1972札幌オリンピック」と書かれたステッカーをお買い上げ -
大倉山クリスタルハウスの手前に総合案内があります。
展望台リフト、ウィンタースポーツミュージアムのチケットはここで買えます。
詳細はこちら→ http://okura.sapporo-dc.co.jp -
大倉山クリスタルハウスのすぐ隣にある「札幌ウィンタースポーツミュージアム」
札幌オリンピックミュージアム 美術館・博物館
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まだ試合開始までには時間があるので 行けるところまで登ってみる事にしました。
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暑さのため上まで行くのはすぐに断念しました。
大倉山のバッケンレコード(最長不倒距離)は、2012年1月に伊東大貴選手が出しました! K点が120mなのに146mも飛んだなんて、まさに超人or鳥人? -
試合終わり表彰式が行われます。
女子の優勝者は高梨沙羅選手です!1本目の飛距離は126.5mで2位でしたが、2本目に141mの大ジャンプで逆転優勝です。
2位は伊藤有希選手、3位は茂野美咲選手 -
こちらは少年組
高校生に混じって中学生も大活躍です。 -
成年組 優勝 岡部選手
2位 湯本選手
3位 渡部選手
4位の船木選手がとても楽しそう☆ -
表彰式も終わり、円山行きのバスで帰ります。
今日はお天気も良くて、本当に有意義な一日でした。感謝♪
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この旅行記へのコメント (5)
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- わんぱく大将さん 2013/09/15 03:01:11
- 迫力満点
- peggyさん
大倉山、私も何度かいきました。(いや、何十回でしょう)勿論リフトであがりましたが、上からジャンプすると札幌の街に向かって飛んでいくようですね。
大将
- peggyさん からの返信 2013/09/16 17:04:53
- RE: 迫力満点
- 大将さん こんにちは。
ジャンプ台のカンテ(踏切台)の真下から見ると、また別の迫力もありましたよ。
大会が行われている時でも かなりカンテの近くまで行くことが出来ますので、いろいろな角度からご覧になってみてください。
(大倉山に何十回も行かれてるので 既に体験済でしょうか・・・)
peggy
- わんぱく大将さん からの返信 2013/09/17 08:59:56
- RE: RE: 迫力満点
- > 大将さん こんにちは。
>
> ジャンプ台のカンテ(踏切台)の真下から見ると、また別の迫力もありましたよ。
> 大会が行われている時でも かなりカンテの近くまで行くことが出来ますので、いろいろな角度からご覧になってみてください。
> (大倉山に何十回も行かれてるので 既に体験済でしょうか・・・)
>
> peggy
peggyさん
大倉山に行ったといっても35年前にもなりますので。さて、どうでしょうか。 大将
- わんぱく大将さん からの返信 2013/09/17 09:02:08
- RE: RE: RE: 迫力満点
- > > 大将さん こんにちは。
> >
> > ジャンプ台のカンテ(踏切台)の真下から見ると、また別の迫力もありましたよ。
> > 大会が行われている時でも かなりカンテの近くまで行くことが出来ますので、いろいろな角度からご覧になってみてください。
> > (大倉山に何十回も行かれてるので 既に体験済でしょうか・・・)
> >
> > peggy
>
> peggyさん
>
> 大倉山に行ったといっても35年前にもなりますので。さて、どうでしょうか。 大将
いやいや、約30年前ですか 35年? そしたら今、どんな歳になってるねん と計算し直し。
- peggyさん からの返信 2013/09/17 20:31:57
- RE: 迫力満点
- 大将さん
・・・という事は、札幌オリンピックの直後という事ですね。あの頃から見ると 周りの建物もかなり立派になりましたよ。
札幌に来ることがありましたら 是非もう一度足を運んでみてください。
peggy
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