山形市旅行記(ブログ) 一覧に戻る
  6月23日、蔵王山頂の高嶺桜を観てから、麓の蔵王温泉には泊まらなかった。のんびりと湯に浸かったのは麓の温泉街の大きな土産屋が経営する大浴場で、700円で体験できた。最終の6時半の山形駅行きのバスに乗り、駅前のビジネスホテルに宿泊したのである。(¥3800)<br /> なんともみみっちいと思われるかも知れないが、私はさすらいの一人旅はこの方が好きなのである。それに、私はまだ山形市内は訪れたことがなかった。<br /> 宿にバッグを置くと、夕食を食べに夜の巷へ出かけた。懐かしい光景に出会った。繁華街はかなり賑わっていた。昭和50年頃の地方都市の建物やネオンサインを見ることが出来て懐かしかった。居酒屋の料理は安くて美味しかったし、何よりも、山形の情緒を味わえたのは優しさが篭った山形弁であった。<br /> 翌朝、駅前の観光案内所で市内地図をもらい、駅の西口に出た。そこは北欧を思わせるモダンな町並みであった。私は歩いて山形城跡のある霞城公園に出かけた。その公園が山形市で有名な染井吉野の桜があることをインターネットで知っていた。<br /> 山形城跡は桜の大木に囲まれて、静寂の中に昔の面影を偲ばせてくれた、(最盛期は57万石、最上義光) 私は、昔の城を再築するより城跡のままが好きである。そこを訪れて、当時を偲ぶが好きなのである。桜の木の下で寝転んで城跡の石垣を見た。青い空に浮んでいた白い雲はもはや真夏の入道雲であった。戦国時代と江戸時代、勢力があった最上氏の象徴のようでもあった。<br /> 芭蕉の「夏草や つわものどもが 夢の跡」を一瞬思い出した。<br /> 桜の木の下でコンビニ弁当を食べ、近くの山形市郷土館を訪れた。ここは旧<br />済生館という言う病院で明治の初期、東北地方の西洋医学の本拠地だったのだそうだ。現在の建物は昭和44年に再築されたのだそうだが、明治時代の医学を<br />知るには興味ある資料館だった。<br /> 山形を訪れて、是非食べたいものがあった。それは「ずんだ餅」である。昔、立石寺に行く時、仙山線の汽車の中でおばあさんからもらって食べた青春の味である。(ゆらのと徒然草37参照)<br /> 駅の構内でようやく「ずんだ餅」を売っているみやげ屋を見つけ、午後4時発の新潟行きの高速バスに乗った。<br /> 午後9時過ぎ、家に帰って、妻と「ずんだ餅パーティ」を開いたのは勿論である。(ずんだ餅はその日の内に食べないと硬くなり枝豆の香りがなくなる)

山形市内の散策

3いいね!

2013/06/23 - 2013/06/24

882位(同エリア1033件中)

0

5

ゆらのと

ゆらのとさん

  6月23日、蔵王山頂の高嶺桜を観てから、麓の蔵王温泉には泊まらなかった。のんびりと湯に浸かったのは麓の温泉街の大きな土産屋が経営する大浴場で、700円で体験できた。最終の6時半の山形駅行きのバスに乗り、駅前のビジネスホテルに宿泊したのである。(¥3800)
 なんともみみっちいと思われるかも知れないが、私はさすらいの一人旅はこの方が好きなのである。それに、私はまだ山形市内は訪れたことがなかった。
 宿にバッグを置くと、夕食を食べに夜の巷へ出かけた。懐かしい光景に出会った。繁華街はかなり賑わっていた。昭和50年頃の地方都市の建物やネオンサインを見ることが出来て懐かしかった。居酒屋の料理は安くて美味しかったし、何よりも、山形の情緒を味わえたのは優しさが篭った山形弁であった。
 翌朝、駅前の観光案内所で市内地図をもらい、駅の西口に出た。そこは北欧を思わせるモダンな町並みであった。私は歩いて山形城跡のある霞城公園に出かけた。その公園が山形市で有名な染井吉野の桜があることをインターネットで知っていた。
 山形城跡は桜の大木に囲まれて、静寂の中に昔の面影を偲ばせてくれた、(最盛期は57万石、最上義光) 私は、昔の城を再築するより城跡のままが好きである。そこを訪れて、当時を偲ぶが好きなのである。桜の木の下で寝転んで城跡の石垣を見た。青い空に浮んでいた白い雲はもはや真夏の入道雲であった。戦国時代と江戸時代、勢力があった最上氏の象徴のようでもあった。
 芭蕉の「夏草や つわものどもが 夢の跡」を一瞬思い出した。
 桜の木の下でコンビニ弁当を食べ、近くの山形市郷土館を訪れた。ここは旧
済生館という言う病院で明治の初期、東北地方の西洋医学の本拠地だったのだそうだ。現在の建物は昭和44年に再築されたのだそうだが、明治時代の医学を
知るには興味ある資料館だった。
 山形を訪れて、是非食べたいものがあった。それは「ずんだ餅」である。昔、立石寺に行く時、仙山線の汽車の中でおばあさんからもらって食べた青春の味である。(ゆらのと徒然草37参照)
 駅の構内でようやく「ずんだ餅」を売っているみやげ屋を見つけ、午後4時発の新潟行きの高速バスに乗った。
 午後9時過ぎ、家に帰って、妻と「ずんだ餅パーティ」を開いたのは勿論である。(ずんだ餅はその日の内に食べないと硬くなり枝豆の香りがなくなる)

同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
高速・路線バス JRローカル 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

PR

  • 新市街地JR山形駅西口広場は北欧を思わせるモダンな町並み

    新市街地JR山形駅西口広場は北欧を思わせるモダンな町並み

  • 同じく西口広場。蔵王山場の白い雲はもはや、真夏の入道雲

    同じく西口広場。蔵王山場の白い雲はもはや、真夏の入道雲

  • 霞城の城跡。私は復元された城よりも城跡のままが好きだ。<br />表紙の写真は復元された二の丸。

    霞城の城跡。私は復元された城よりも城跡のままが好きだ。
    表紙の写真は復元された二の丸。

  • 旧済生館は復元されて現在、山形市郷土館となっている。

    旧済生館は復元されて現在、山形市郷土館となっている。

  • お土産のずんだ餅とさくらんぼ(さとうにしき)

    お土産のずんだ餅とさくらんぼ(さとうにしき)

この旅行記のタグ

関連タグ

3いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから国内旅行記(ブログ)を探す

PAGE TOP