風情あります「木津温泉」

2013/07/06 - 2013/07/07

京都府最古の温泉「木津温泉」。
のどかな田園風景に囲まれた田畑の中にひっそりと木津温泉は存在します。
３０年前まではこの辺りは木津温泉がメインでしたが
近年隣接する夕日浦温泉や久美浜温泉に建つ華美な旅館たちに押され
やや廃れた雰囲気があるのは否めません。

現在は３軒の温泉旅館が経営しており
京都府最古の湯と言われる名をひっそりと守り続けています。
（日帰り入浴が楽しめた「しらさぎ荘」は４年前に閉館いたしました）

今回は結婚記念日のために
客室が全部で４室しかない「木津館」さんを利用することにしました。

エリア 丹後半島(京都)

大通りからだと思わず見逃してしまいそうな「木津温泉」の表示看板を頼りに
細い田舎道を僅か数メートル敷地に入ると、こじんまりとしたお宿の玄関。
写真手前に小川が流れており、それを渡るとパーキングがあります。

車を停めていると女将さんが外まで出迎えてくださいました。
とても人なつこい笑顔のおばさん（失礼・笑）。

木津館は平屋建て、４室の客室から成ります。
３室は横並びに隣接しており、残り１室は３室とは隣接しない「離れ」という
お部屋になります。
部屋自体は全て同じ建物の中にあります。

４つの客室の中で唯一２面窓がある角部屋「松風」に通していただきました。

目新しい設備はありませんが、昔ながらのしつらえの客室。
応接セットもなんだか懐かしい。

もう一つの窓。
利用した日は曇りでしたが、陽射しがキツイためよしづが掛けてあります。
これもなんだか風情あります。
そして昔懐かしい保温ポット（笑）。

お茶請けに「黒豆水まんじゅう」。
この辺りの旅館では時々だされています。
あっさりしていてお土産にも良いですよ。

クローゼットを開けるとバスタオルとフェイスタオル、歯ブラシ、浴衣あり。
色浴衣を借りることもできます。
平日は着付けもしていただけるようです。

部屋の浴衣はちょっと丈が短かった･･･。サイズ小さかったのかな？

時代を感じる（笑）応接セットに腰掛けると
宿自慢の苔庭が広がります。

庭が正面に見えるかと思ったら、それは「離れ」のお部屋からでした。
なので、やや斜めにお庭を見る感じです。

廊下。
この廊下に３室並びます。
３部屋の中の窓の景色は、おそらくこの「松風」が一番良いでしょう。

廊下の窓から眺める風景。
敷地の向こうはご近所の建物。すっごいのどかです。。

こちらが「離れ部屋」となる「鶴」というお部屋。
格子障子の向こうは襖とびら。
襖扉には鍵が掛けれるようになっています。

こちらはトイレ・洗面台がありません。
お部屋を出るとすぐ共同のトイレと洗面台があります。

そして「鶴」のお部屋内部。
縁側はとても狭い（？）ので応接セットはありません。

このお部屋は朝食をとるのに使わせていただきました。
女将さんのご配慮に感謝です。

斜め格子の障子がオシャレですね。
。

１２畳はとても広く、家族連れにはピッタリだと思います。
こちらも華美な設備は無く昔ながらの和室のしつらえですが
埃一つ無く、カニ料理を出す宿なのに畳もとても綺麗です。

旅館の正面玄関にて。
七夕だったので笹が飾られていました。
部屋には短冊が置いてあり、ご協力させていただきました。

浴場への入り口。
大小の二つの浴場となります。露天風呂はありません。
手前が小、奥が大。

当日は我々を含めて２組だけ宿泊だったので、終日貸切風呂にしてくださいました。
おかげさまで「大」ばかり浸かってしまいました。

大浴場の脱衣場。ちょっと残念ですねー。
古いながらもしっかり清掃されているので「不潔」とはまったく感じません。

でも、もうちょっと風情を感じるものに仕上げて欲しい。
ここだけスキー場の民宿に来た感じ（笑）。

大浴場の洗面台にあった備品。
メイク落としがあるのはうれしい。
シャワーキャップがあっても良いかな。

「大」の浴場。
身長180センチの夫でも余裕で横向きになれる位奥行きがあります。
浴槽は浅めの為、必然的に窓に向いて寝そべって浸かってしまいます。

浴場にあったシャンプー類。

24時間源泉掛け流しのお湯。
温度は39度位で40度程度に加温されています。その為いつまでも浸かっていられ、お肌ツルツルです。

夕食の「まな板盛り」。

美味過ぎ…

きんきの唐揚げ。
のどぐろの塩焼きもうまかった！

但馬牛のステーキも美味い！
美味いんだけど、盛り付けにひと工夫欲しいなぁ〜。

これは網野町にある「kanabun」と言うケーキ屋で特注？して宿に配達して貰いました。土台はチーズケーキで作って貰いました。
宿でお祝い用のケーキを頼むと「kanabun」のケーキを注文してくれます。

朝食。賀茂茄子がトロトロです。

どれも美味いんだけど、折角なので
もう少しオリジナリティが欲しい。