ふらっと船橋～黄昏気分

2013/06/01 - 2013/06/01

久々の平日の休日、船橋界隈の黄昏時に身をおきたくて京成電車に揺られ、陽が傾き始めた駅頭に降り立った。
小学生の頃だったと記憶しているが、駅を降りると磯の薫りの風が心地良く路上にはアサリ売りや海産物の露天商がそこかしこにいた。船橋ヘルスセンター、競馬場、漁港市場どこか隠微なイメージが漂う「三田浜楽園」等など船橋の土臭い垢抜けの無さが僕は無性に好きだ。
国内旅行好きで、全国の駅前辺りをテクテクと歩いてみたが、高架線にショッピングモールとほぼ全国共通でどこも同じような佇まいなのだが、船橋は数少ない「顔」を持った駅前風景である。
駅前から歩いてすぐの横丁にお気に入りの大衆酒場「加賀屋」がある。演歌やJポップのBGMなど一切ない店内で人いきれと喧騒に塗れてグラスを傾けながら黄昏気分を味わってみた。

エリア 船橋・習志野(千葉)

駅前高架下を抜けるとどこか懐かしい路地裏に出る。
このお惣菜屋さんの天ぷらは絶品です。船橋漁港で上がった江戸前のネタを使っているので美味この上なし。

以前、ストリップ劇場だった店舗がライブシアターに様変わり。
落語、演劇、音楽とコンテンポラリースペースといった感じです。

まだ陽は高いというのに赤提灯がおいでおいでをしているようで。

ようやくたどり着いたお目当ての店、加賀屋さん
今日の肴は何にしようか等とイメージしながら縄暖簾をくぐります。

何年経っても、忘れられない街がある。
どんなに生活の柄が時代に流されようと、変わらずに待ってくれている居場所がある。
自分を俯瞰して覗いてみたくなった時、僕は船橋へと足が向いてしまうのです。