20代女一人旅☆神奈川・横浜-自分を見つめなおす。横浜トリエンナーレ2011-

2011/10/09 - 2011/10/09

横浜では3年に一度、秋の数十日間、街全体が現代美術館の様相を呈します。
その名も「横浜トリエンナーレ」。
2011年は東日本大震災の影響で開催自体が危ぶまれたそうですが、例年よりこぢんまりとしながらも質の高いイベントに仕上がっていた印象でした。

第一回目は上京前だったので見に行っていませんが、2005年の第二回目から数えて、この回で3回目の鑑賞。

3年という開催スパンは、その間に自分がどれだけ成長したか振り返るにはちょうどいいようです。
みなとみらいの街を気ままに散策し、一見難解な現代美術を楽しみながら、過去の自分と向き合い、現在の環境を見つめ、待ち受ける未来に思いを馳せることにしています。
まさか自分にとってこんな位置づけになるとは思っていなかった横浜トリエンナーレ。
2014年も必ず。

エリア 横浜(神奈川)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩

JR桜木町駅で下車。駅構内から外へ出た瞬間この景色。
横浜界隈の駅前の風景ではここがいちばん好きです。

桜木町駅 駅

おもむろに横浜美術館を目指します。
本日は薄曇り、淡い空色、芸術日和。

横浜美術館 美術館・博物館

来たよ、恒例行事。
このために横浜に行くのが、私の中で、もはや成長の通過儀礼のようになってる。

クイーンズスクエアの広場ではイベント真っ盛り。

横浜美術館到着。
チケットカウンター混んでたな…。次回からは前売り券を仕込んでいこうと思いました。

横浜美術館 美術館・博物館

上の写真の作品に寄ってみた。
荒々しく生々しい凹凸が迫ってくる。

オノ・ヨーコ作品。
予測不能ですが、電話が実際にかかってくるそうです。
たまたま取れたらラッキー。

画鋲たち。

横浜市内の部屋の電気と実際に連動している。
たまに点いたり消えたり。

前衛的。

前衛…的…。

衣類をほぐして螺旋状に並べてみました。
ちょっと俯瞰目線で見た方が面白い作品でした。

ガラス玉きらきら。

現代アートは見る側の体力と精神力がものをいう。
気を集中して鑑賞したらちょっぴり疲れちゃいました。
クイーンズスクエアのアローズパレットというソフトクリーム屋さんに寄り道。
見た目よりさっぱりとした味でした。

振り向けば観覧車。
直径100mだそうで。写真に収めるのが確かに大変だった記憶が。
有名だけど一度も乗ったことないなぁ。乗る機会がいつか来るといいんだけど。

横浜美術館界隈を後にし、日本郵船海岸通倉庫へ向かいます。

横浜美術館 美術館・博物館

有名どころだらけの案内板。見ているだけでわくわくする。

会場のひとつ、倉庫に到着。
なんだこのひび割れたのは。

カバでした。
わざと割っているのではなく、会期中に徐々にひび割れていったようです。
これはこれで、生き物のような作品で面白かった。

口をがばっと開けてるのもいた。

50音の印刷された、小さな石鹸くらいの大きさの物体を自由に動かして遊べる作品。

この年のトリエンナーレは少々小規模。港方面の会場一切なしか。さみしいな。
2005で見たサッカーゲームのようなダイナミックなアホ展示みたいのとか
タニシK氏の車内販売パフォーマンスみたいな、パンチの効いた作品は少ない。
2011は作品の質は高いものの、ちょっと美しくまとまりすぎ。

会場も窮屈なのよねん。
わたしの持論では、横浜トリエンナーレの会場に美術館なんてもってのほか。
もっと空間を大胆に使った、日常の枠を取っ払ったような作品が見たかったの。
あと、キャパの狭さゆえに人の流れが滞ってしまうのはいただけない。
これまでの2回は、どれだけ入場者数が多くても「歩きにくさ」は感じなかったんだけどな。

会場がコンパクトだった分、日がまだ昇っているうちに鑑賞終了して、みなとみらい散歩にも十分時間を割けたわけだから、結果としてはよかったけどね。
新婚夫婦のドライブに出くわしたよ！お幸せに☆

やわらかな光と赤レンガ倉庫。至福の休日。

横浜赤レンガ倉庫 名所・史跡

赤レンガ倉庫前でオクトーバーフェストやってた。
正しく10月に開催されているオクトーバーフェスト。
最近の日本のオクトーバーフェストは、ちょっとオクトーバーの本来の意味に立ち返ったらいいと思う。あっ、でも開催時期ずらさなくていいから！春でも夏でもやっていいから！っていうか、やって！！

横浜赤レンガ倉庫 名所・史跡

夜billsなのです。
赤レンガ倉庫店はこれが初めて。

横浜赤レンガ倉庫 名所・史跡

照明が暗く落とされています。

甘々なベリーパンケーキは赤レンガ倉庫限定。

横浜赤レンガ倉庫 名所・史跡

外に出ると煌々と輝く満月。

そろそろ帰り支度。
桜木町方面へ戻ります。
コスモワールドの光に照らされる水面が、秋の夜を彩っていました。

観覧車を横目にさよなら。
また2014年に来るね、トリエンナーレ。
その頃私は何をしているんだろう。どこに住んでいるのだろう。誰と来るんだろう。結婚はしてるのかな…。

淡い期待と将来への希望を抱いて、 20代の終わりを迎える未来の自分へ思いを馳せながら、3年に一度の、私の中で大切なお祭りの一日が終わりました。