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梅雨でジメジメ暑くなる前にと、湖南三山での見仏を計画。なのに、今年2013年は例年よりも早く梅雨入りしてしまった。<br />でもね仏は、私の味方だった。前日までのぐずついた空は一転。爽やかな晴空の下、湖南の寺を巡った。<br /><br />せっかく湖南市まで訪れるのなら、サツキの蓬莱庭園で有名な甲賀市水口の大池寺も。<br />開門直後の9時に訪問し、静かなお庭を満喫。もちろん、見仏も。<br /><br />この日の行程:<br />大池寺、常楽寺、長寿寺、善水寺、長命寺、北びわこホテルグラツィエにて宿泊(長浜市)<br />

アイラブ仏像めぐり 大池寺 サツキ咲く蓬莱庭園と丈六釈迦

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2013/05/31 - 2013/05/31

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ゆうこママ

ゆうこママさん

梅雨でジメジメ暑くなる前にと、湖南三山での見仏を計画。なのに、今年2013年は例年よりも早く梅雨入りしてしまった。
でもね仏は、私の味方だった。前日までのぐずついた空は一転。爽やかな晴空の下、湖南の寺を巡った。

せっかく湖南市まで訪れるのなら、サツキの蓬莱庭園で有名な甲賀市水口の大池寺も。
開門直後の9時に訪問し、静かなお庭を満喫。もちろん、見仏も。

この日の行程:
大池寺、常楽寺、長寿寺、善水寺、長命寺、北びわこホテルグラツィエにて宿泊(長浜市)

同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
自家用車

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  • 本日は、渋い仏像の宝庫、滋賀県湖南地方で「アイラブ仏像めぐり」。<br />東名阪自動車道は集中工事で渋滞中とのことで、やや遠回りではあるが、名神高速でやってきた。竜王ICで降りたのが、8:30。<br /><br />カーナビに最初にセットしたのは、甲賀市水口の大池寺。<br />ちょうどサツキが見頃を迎える時期のはず。拝観客で混む前に、朝イチでという作戦。

    本日は、渋い仏像の宝庫、滋賀県湖南地方で「アイラブ仏像めぐり」。
    東名阪自動車道は集中工事で渋滞中とのことで、やや遠回りではあるが、名神高速でやってきた。竜王ICで降りたのが、8:30。

    カーナビに最初にセットしたのは、甲賀市水口の大池寺。
    ちょうどサツキが見頃を迎える時期のはず。拝観客で混む前に、朝イチでという作戦。

  • 静かな田園地帯を走ると・・・<br />「山」?<br />なんとシンプルな地名。思わずパシャ。

    静かな田園地帯を走ると・・・
    「山」?
    なんとシンプルな地名。思わずパシャ。

  • 8:50大池寺に到着。<br />開門の9:00にはまだ間があるので、駐車場前の八幡神社へ。<br />よい旅となるよう祈願。

    8:50大池寺に到着。
    開門の9:00にはまだ間があるので、駐車場前の八幡神社へ。
    よい旅となるよう祈願。

  • 駐車場から参道をしばらく歩くと、緩いカーブの先に大池寺が見えてくる。

    駐車場から参道をしばらく歩くと、緩いカーブの先に大池寺が見えてくる。

  • 寺の案内看板を見ると、周辺を大小の池が取り囲んでいることが分かる。<br />なるほど「大池」寺とは、ぴったりの名前。

    寺の案内看板を見ると、周辺を大小の池が取り囲んでいることが分かる。
    なるほど「大池」寺とは、ぴったりの名前。

  • 寺のすぐ横にも池。<br /><br />行基創建と伝わる大池寺。<br />灌漑や土木事業で関西各地に伝説を残す行基。この辺りの池も灌漑用に行基が造ったのだろうかなどと思い、帰宅後調べてみると・・・。

    寺のすぐ横にも池。

    行基創建と伝わる大池寺。
    灌漑や土木事業で関西各地に伝説を残す行基。この辺りの池も灌漑用に行基が造ったのだろうかなどと思い、帰宅後調べてみると・・・。

  • 【大池寺は、今から約1250年前、天平年間(729〜784)諸国行脚の高僧、行基菩薩(668〜749)がこの地(現在の滋賀県甲賀郡水口町名坂)を訪れた際、日照りに悩む農民のため、灌漑用水として、「心」という字の形に4つの池を掘り、その中央に寺を建立し、一彫りごとに三拝したという「一刀三礼の釈迦丈六坐像」を安置したと伝承されている。・・・以上、大池寺ウェブサイトより】<br /><br />創建の歴史について、寺のウェブサイトは、「当時の文献は、何一つ、残されてはいないが、」と断っているが、なるほどと思わせる伝承だ。<br />行基本人でなくても、行基周辺の技術者集団や弟子が創建に関わったのではないだろうか。<br />

    【大池寺は、今から約1250年前、天平年間(729〜784)諸国行脚の高僧、行基菩薩(668〜749)がこの地(現在の滋賀県甲賀郡水口町名坂)を訪れた際、日照りに悩む農民のため、灌漑用水として、「心」という字の形に4つの池を掘り、その中央に寺を建立し、一彫りごとに三拝したという「一刀三礼の釈迦丈六坐像」を安置したと伝承されている。・・・以上、大池寺ウェブサイトより】

    創建の歴史について、寺のウェブサイトは、「当時の文献は、何一つ、残されてはいないが、」と断っているが、なるほどと思わせる伝承だ。
    行基本人でなくても、行基周辺の技術者集団や弟子が創建に関わったのではないだろうか。

  • 拝観をお願いすると、まずは庫裏に案内される。<br />そこで、蓬莱庭園の解説映像を5分ほど。

    拝観をお願いすると、まずは庫裏に案内される。
    そこで、蓬莱庭園の解説映像を5分ほど。

  • 写真は、庫裏のお庭。これも十分に美しいが、これは前菜で、メインの蓬莱庭園はこの後。

    写真は、庫裏のお庭。これも十分に美しいが、これは前菜で、メインの蓬莱庭園はこの後。

  • 「佛母井」(ぶつもせい)。本堂と庫裏の間の庭の井戸。<br />とにかく境内の手入れが行き届いている。<br />これだけのお世話をするのは、さぞや大変なことだろう。<br /><br /><br />

    「佛母井」(ぶつもせい)。本堂と庫裏の間の庭の井戸。
    とにかく境内の手入れが行き届いている。
    これだけのお世話をするのは、さぞや大変なことだろう。


  • 茶室。

    茶室。

  • 蓬莱庭園。<br />やった!独り占め。

    蓬莱庭園。
    やった!独り占め。

  • 蓬莱庭園。<br />戦国時代の茶人、作庭家の小堀遠州によると伝わる。<br />サツキの大刈り込み鑑賞式枯山水庭園というのだそう。

    蓬莱庭園。
    戦国時代の茶人、作庭家の小堀遠州によると伝わる。
    サツキの大刈り込み鑑賞式枯山水庭園というのだそう。

  • 蓬莱庭園。<br />輝くようなサツキの緑と白砂が、きりりと眩しい。

    蓬莱庭園。
    輝くようなサツキの緑と白砂が、きりりと眩しい。

  • 【以下、滋賀の文化魅力再発見より http://rekishi.shigabunka.net/e568301.html#top】<br /><br /> 蓬莱庭園は鑑賞式枯山水の名庭であり、庭園奥の大胆に刈り込まれたさつきは、大海の大波小波を表し、砂紋の白州は水面を、中央の大刈り込みは宝船が大海原に浮かんでいる様を表現しているとされる。この様子が蓬莱山に似ていることから蓬莱庭園と名付けられたという。さらに、宝船のなかの7つの小さな刈り込みは「七宝」を意味し、その下にある7つの石は「七福神」を象徴しているそうだ。書院から見て右手前には刈り込みの亀島があり、中央には礼拝石が配されている。<br />

    【以下、滋賀の文化魅力再発見より http://rekishi.shigabunka.net/e568301.html#top

    蓬莱庭園は鑑賞式枯山水の名庭であり、庭園奥の大胆に刈り込まれたさつきは、大海の大波小波を表し、砂紋の白州は水面を、中央の大刈り込みは宝船が大海原に浮かんでいる様を表現しているとされる。この様子が蓬莱山に似ていることから蓬莱庭園と名付けられたという。さらに、宝船のなかの7つの小さな刈り込みは「七宝」を意味し、その下にある7つの石は「七福神」を象徴しているそうだ。書院から見て右手前には刈り込みの亀島があり、中央には礼拝石が配されている。

  • ショッキングピンクに染まるサツキも良いが、ピカピカと光る緑葉の中に、濃いピンクが点々と載せられているこのくらいが、近江の気分に合っているようにも思う。

    ショッキングピンクに染まるサツキも良いが、ピカピカと光る緑葉の中に、濃いピンクが点々と載せられているこのくらいが、近江の気分に合っているようにも思う。

  • 蓬莱庭園。<br />庭のことはさっぱり分からないが、水口という土地の水分をたっぷりと含み青々と輝く庭は、近江の豊かさの象徴のよう。

    蓬莱庭園。
    庭のことはさっぱり分からないが、水口という土地の水分をたっぷりと含み青々と輝く庭は、近江の豊かさの象徴のよう。

  • お庭を拝見した後は、本堂へ。<br />ご本尊は、丈六の釈迦如来坐像。(写真は、庫裏の廊下に貼ってあったもの)<br /><br />創建当初は「青蓮寺」と呼ばれ、後に天台宗の寺院として栄え、鎌倉時代に禅寺に。<br />信長の叡山焼き討ちで焼失するが、本尊は避難させてあったらしく無事だったそうだ。<br /><br />瓦敷きという本堂の床は、でこぼことして、ひんやり気持ちよい。そこに、見上げるような釈迦がゆったりと坐っていた。

    お庭を拝見した後は、本堂へ。
    ご本尊は、丈六の釈迦如来坐像。(写真は、庫裏の廊下に貼ってあったもの)

    創建当初は「青蓮寺」と呼ばれ、後に天台宗の寺院として栄え、鎌倉時代に禅寺に。
    信長の叡山焼き討ちで焼失するが、本尊は避難させてあったらしく無事だったそうだ。

    瓦敷きという本堂の床は、でこぼことして、ひんやり気持ちよい。そこに、見上げるような釈迦がゆったりと坐っていた。

  • 梅雨とは思えない爽やかな空、次は湖南三山へ向かう。

    梅雨とは思えない爽やかな空、次は湖南三山へ向かう。

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この旅行記へのコメント (4)

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  • rokoさん 2013/06/06 23:19:54
    独り占めとは凄い!
    ゆうこママさん  こんばんは

    先日は楽しいひと時をありがとうございました。

    丁寧にアップしてくださってるようで、ゆっくり拝見したいと思います。

    前日に行かれた水口の大池寺
    何度か行った覚えがありますが、独り占めだったとは素晴らしい
    早くご自宅を出発されたんですね。
    意気込みが違います。

    このサツキ咲く蓬莱庭園
    おっしゃるように、サツキが満開よりこれぐらいがちょうどいいかも。
    確かにきりりとして眩しく感じます。

    私とは目の付けどころが違いますね!

    これからが楽しみです♪

    ゆうこママ

    ゆうこママさん からの返信 2013/06/07 21:44:00
    RE: 独り占めとは凄い!
    こんばんは、rokoさん。
    >
    > 先日は楽しいひと時をありがとうございました。
    ⇒こちらこそです。
    >
    > 丁寧にアップしてくださってるようで、ゆっくり拝見したいと思います。
    ⇒遅々として進まず、ですが、忘れないうちに頑張って作成します。

    >
    > 前日に行かれた水口の大池寺
    > 何度か行った覚えがありますが、独り占めだったとは素晴らしい
    > 早くご自宅を出発されたんですね。
    > 意気込みが違います。
    ⇒有名なお寺のようで、皆さんの旅行記を拝見すると混みあうようなので、早起きしました。
    >
    > このサツキ咲く蓬莱庭園
    > おっしゃるように、サツキが満開よりこれぐらいがちょうどいいかも。
    > 確かにきりりとして眩しく感じます。
    ⇒お天気にも恵まれたからですよね。
    初夏の陽射しにサツキが光ってました。
    >
    > 私とは目の付けどころが違いますね!
    >
    > これからが楽しみです♪
    ⇒忘れないうちに、早く作らなくちゃ。
  • のーとくんさん 2013/06/03 07:30:52
    すばらしい庭園ですね
    ゆうこママさん

    おはようございます。

    アイラブ仏像が、活発化していますね。

    大池寺の蓬莱庭園素晴らしいですね。
    お寺殿対の雰囲気を含め、さすが臨済宗妙心寺派という感じですね。

    ご本尊もよさそう、是非行ってみたいお寺ですね。

    これからは、湖南三山に行かれるのですね。

    じつは、昨年秋、長寿寺の秘仏、数十年ぶりのご開帳にあわせて、でかけたのですが、撮った写真を手違いで、消去してしまって、投稿できませんでした。

    ゆうこママさんの投稿、期待していまーす。

     のーとくん

    ゆうこママ

    ゆうこママさん からの返信 2013/06/03 21:59:59
    RE: すばらしい庭園ですね
    こんばんは、いつもありがとうございます。

    >
    > 大池寺の蓬莱庭園素晴らしいですね。
    > お寺殿対の雰囲気を含め、さすが臨済宗妙心寺派という感じですね。

    ⇒楷書の寺という雰囲気で、清々しいお寺でした。
    近江のお寺というより、京都のお寺のような・・・。
    心が真っ直ぐになりそうです。
    >
    > ご本尊もよさそう、是非行ってみたいお寺ですね。
    >
    > これからは、湖南三山に行かれるのですね。

    ⇒はい、湖南三山です。でも、その前に、翌土曜日に訪れた湖北の旅行記を作成中です。
    土曜日に湖北の観音をたくさん見たので、忘れないうちに、デス。
    >
    > じつは、昨年秋、長寿寺の秘仏、数十年ぶりのご開帳にあわせて、でかけたのですが、撮った写真を手違いで、消去してしまって、投稿できませんでした。
    ⇒まあ、写真は残念。でも、長寿寺の秘仏をご覧になったのですね。
    うらやましい。境内にて前年がご開帳の年だったことを示す張り紙があり、見たかったなあと思っていました。
    仏像との出逢いは、本当に一期一会ですね。
    >
    > ゆうこママさんの投稿、期待していまーす。
    >
    頑張って旅行記作成しま〜す。

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