2013/05/03 - 2013/05/03
173位(同エリア764件中)
琉球熱さん
三頭山は大岳山、御前山とともに『奥多摩三山』と呼ばれ、人気のある山である。
そもそも山名の由来は、ピーク(頭)が3つあるからということらしい(諸説あり)。
今回、一般的なルートである「都民の森」から登ってみた。
都民の森へは武蔵五日市駅からバスで延々70分ほど。
毎度のように、登山口に到達するまでがドタバタ・・・
まず、連休とはいえ、みんな信州あたりに行って、近場の奥多摩は意外に空いているんじゃないの?などと超楽天的予測(4/28の丹沢の経験が全く活きていない!)、都民の森行き始発バスの20分前に到着するようにスケジュールを組んだ。
ところが、終点武蔵五日市駅に着いた途端、乗客(登山の格好)が小走りに改札に向かう。
ここで完全に出遅れ。
改札を抜け駅前のバス停を見ると、すでに長蛇の列。
先日の丹沢の時ほどではないにしても、かなりの人だ。
これはまずい・・・と、何はともあれ行列に並ぶ。
そのあとの電車で吐き出された人たちも並ぶ。
あらかた並び終わった頃合を見計らって、行列整理をしていた西東京バスの係員が無線で何やら交信を始め・・・
結果、3台の増便。めでたく行列は一人も残さずバスに吸い込まれていったのである。
これを逃すと次は9時発だから、始発を当て込んでいた人々はほっとしたことだろう。
なかなかやるな、西東京バス。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
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-
『檜原都民の森』とは、1990年5月にオープンした200haの広大な森林公園で、木工体験もでき、レストランもある。野鳥観察やトレッキングも楽しめるという、とても一日では遊びきれないような場所だ。
これは園内の中心的施設、森林館。入口から5分ほど。
レストランと展示室、休憩所、トイレなどがある。 -
森林館の裏手から登山道入口を目指す。
ここが登山道入口となる鞘口峠。
いきなり。けっこうな急坂・・・泣 -
体が慣れていないうちにこの坂はきつい
後ろから来る人も、下を向いたままだ・・・ -
しばらくこんな道を進む。
大きな石がゴロゴロしているが、それほど歩きにくい道ではない。 -
そうそう、これこれ。
このブナ林を味わいたかったのだ。
東京でも貴重なエリアと言うのは初耳だった。 -
大木にできた洞、そこに仏様が・・・
-
息を切らして登っていくと、展望台。
ウッドデッキのような造りで、とても展望が良い。
御前山、大岳山、馬頭苅山が一望。
気持ちいいね〜〜 -
奥多摩の山々の連なりが、太陽を浴びてとてもきれいだ
他の山々も新緑の季節。
深い緑と新しい緑のコントラストが美しい。 -
展望台周辺はこんな感じ。
ミズナラ、イヌシデ、シナノキなどなどの落葉樹林。
味気なくじめじめした杉林じゃない点がうれしい。 -
この展望台でしばし絶景を楽しんで、まずは東峰到達。
と言っても、この展望台はそもそも東峰の脇にあるので、所要時間30秒だ(笑)
登山道入口からわずか1時間で到達できる山頂である。
東峰を降り、もう一つの瘤を上がれば、そこが2つ目のピーク、中央峰。
しかし三角点は東峰にある。
なんでも、以前は東峰が「中央」と考えられていたこともあったらしい。その時代は中央峰は「西峰」と言うことで、じゃあ東峰は?と言うことになり、今の西峰はどういう扱いだったのか?と言うことにもなり…
結局なんだかよくわからないということだ(笑)
写真左が東峰:1527.5m
中央が中央峰:1531m
写真右が西峰:1524.5m -
実はこの西峰の山頂が一番広い。
周辺の山々の表示板などもあって、もっとも「山頂」らしい風情。
ここからの景色も抜群。 -
小さな起伏のある西峰山頂。
時刻はそろそろ11時。我々もここで昼食にすることにした。
1500m程度の低山とは言え、まだ風は冷たいが、陽射しがあればポカポカ。のどかなピクニック風景。 -
昼食も終わり、再出発。
ここからヌカザス山〜イヨ山〜奥多摩湖というルート。
歩き出しは、なかなかイイ感じの山道。
まだ枯葉がいっぱい。 -
登山道をふさぐように大きな倒木。
大きすぎて撤去できなかったのか? -
ダケカンバの林を歩いていく。
それにしても、この周辺のダケカンバは立派な樹ばかりだ。 -
鶴峠分岐。
鶴峠とは変わった名前だが、山梨県。
そういえば、この三頭山は東京都と山梨県の県境にあるんだった。
「浮橋通行止」の札。
確か、西峰の分岐にもあったような…
あまり気にもしていなかったが、これが後から恨めしい結果になるとは… -
落葉樹林の中の尾根道。
私の大好きなシチュエーションである。
あとは奥多摩湖に向かって下るだけ。
天気も良く、テンションが上がらないわけがない。
しかし、まだこの時点では、意味が良くわかっていなかったのだ。
900mを一気に降りるという意味が・・・ -
幹が裂け、中が空洞になってしまった樹。
しかし先端には新芽が。すごい生命力。 -
ツツジが咲いていた。
何という種類だろう? -
お気楽に歩いていたら、ここからけっこうな下り急坂。
-
下るほどに傾斜がきつくなり、下りなのに汗ばむほどに・・・
降り切って見上げれば、けっこうどころかかなりの急坂だ。 -
やれやれと、なだらかな尾根道を歩く。
高度が下がってきたせいか、木々にも新緑の彩が増えてきた。
わずかな差なのに、草木は正直だ。 -
すり鉢状の谷間に出遭った。
なんとも言えず清々しい光景。 -
ヌカザス山に到着
1175m
ここは「山」と言っても眺望があるわけでもなく、通過点のピーク。
写真を撮って通過。 -
なんだか怪しげな道になってきた。
人があまり通っていないのだろうか? -
木の根だらけの下り。
足場が悪く、道も未整備。
こりゃ絶対メインルートじゃないな… -
木々の合間から奥多摩湖が見えた。
見えてはいるんだが、近いわけじゃない(涙)。
糠喜びはしないように自分に言い聞かせる。 -
そして、コレ。
下りが苦手な相方は半泣きである。 -
さらに試練は続く。
こちらもかなりの傾斜。しかもガレ場で浮石が多く、用心しないと足を取られる。 -
平坦な“踊り場”は気休め。
次なる下りはこれだ・・・ -
こんな急坂の途中で「頭上注意」と言われても…
おまけに「枯れてます」って親切なんだか・・・
確かに枝は落ちてますが。 -
完全に枯れてしまったブナ。
幹にあいた穴は、おそらくキツツキ(アカゲラかアオゲラ)の仕業だろう。 -
こんな奇妙な木もあり、確かに目には飽きない道なのだが…
-
下る一方じゃなかったのか?
微妙に登りだ。 -
これも見事なブナの巨木。
幹の大半はえぐれてなくなっているのに、いまだしぶとく生きている。 -
たまにこんな花を見つける。これはスミレだろうが、それ以上のことが分からない。
しかしホッと癒される。
なんだか、うまく仕組まれているようなルートだ。 -
気が付けば道の両脇、あちこちに咲いていた。
今がピークかな? -
ようやくイヨ山に到着。
しかしまだ500m程度しか降りていない。
それにしても979.1m、「.1」って誰が計測したんだ? -
ここからは比較的なだらかな下りだった。
いや、正直助かった。 -
途中で見かけた、ちょっと変わった風情の野草。
これは? -
う〜む、これもわからない。
周囲は、この野草が群生していた。 -
足元にはクルミの殻。
誰が割ったんだろう? -
こっちは栗。食べ残しか、実が若すぎて食べなかったのか?
-
木々の間から見える景色は陽光を浴びる山々。
非常にきれい。
しかし、先ほどから下の方で爆音が聞こえる。 -
・・・と思っていたら突然登山道入り口に出た。
歩道もないような国道の脇である。
そりゃないよな〜
時刻は14:48
登山道脇には、またも「浮橋通行止」の札。
ここで初めて真剣に読む。
なにせバス停は湖の対岸だ。橋がなければバス停に行けない。
で、湖の水位が回復するまで通行止めであること、それまでは車道を歩いて通常の橋があるところまで行かねばならないこと、その橋は1km先であること、などなどが判明。 -
で、バイクや車がガンガン飛ばしている道を、縮こまりながら延々歩く。1kmなんてのは嘘で、2km弱歩く羽目に。橋も2つ!
ようやく到着したバス停では目の前でバスに行かれ、40分待ちか!と泣きそうになっているところへ増発されたバスがやってきて、心底ほっとする。 -
本日の記録
最大標高:1531m
最大標高差:1003m (900mじゃなかった!)
歩行距離:8.4km ウソでしょ?
登山時間:4時間56分(休憩含む)
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この旅行記へのコメント (2)
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- ひで兄さん 2013/05/05 08:13:28
- 大変ですよねー
- お疲れ様でした。
自分もヌカザス山〜イヨ山〜奥多摩湖というルートは二度経験しています。
初めての時は軽く見て単独行で行ったのですが、一時間位下ったら膝が痛くなり大泣きして下りた記憶があります。
浮橋通行止にも泣かされましたね。
これも懐かしい良い思い出になると良いですね・・・(^^)
- 琉球熱さん からの返信 2013/05/05 21:21:46
- RE: 大変ですよねー
- hide兄さん
書き込みありがとうございます。
あのルートを2度も!
行ったことがないとわからない辛さですね(笑)
唯一の救いは、変化があって飽きないと言うことでしょうか。
浮橋の一件も本当に迂闊でした。
幸いバスも増発されていたので助かりましたが、これが閑散期だったら40分やることもなく待ちぼうけになるところでした。
今後ともよろしくお願いします。
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