2013/02/21 - 2013/03/02
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JIC旅行センターさん
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■ピリタ川の競泳大会
エジックとアンドレイと15キロ走った1週間後、タリンのピリタ川の水泳に3人で参加しました。
この水泳の特徴は水の温度です。外気温はマイナス10度ぐらいで、水温は4度です。北の国々では、冬に川の氷に穴を作って水浴する習慣がありますが、今回は水に入ってすぐに出るのではなく、最低25メートルを泳ぐのです。またチャレンジ!
競泳は「PIRITA OPEN」といいます。ピリタとは、首都タリンを流れる唯一の川です。長さは100キロぐらいで、フィンランド湾に注いでいます。河口には、1980年のモスクワオリンピックで作られたオリンピックセンターのヨット・クラブがあります。センター近くの川の氷を切り取って、長さ25mのプールを作って、そこで競泳が行われました。
3月2日の土曜日、朝9時。エジック、アンドレイと他の友達と一緒に会場に着きました。25mのプールには4つのコースがあります。プールのそばには50cmくらいの分厚い氷の板が積んであります。プールの水は10分もすると氷結しはじめるので、スタッフはショベルで凍らないように水をかき回すのです。参加者は多く、エストニア、ロシア、フィンランド、イギリス、ドイツ、ノルヴェーなど各国から来ています。年齢も10歳から75歳までとまちまちです。この競泳大会は、2010年からもう4回目を数えます。
私自身は、冬に水浴したこともあり、泳ぐのも好きですが、冷たい水で泳ぐのは初めてです。25mはたいした距離ではないですが、この大会には50m競泳も、そして信じられないことに450mの競泳もあります。ですが、25mでも結構なストレスです。リストによると、私は25m競泳の男性4組の3番コースになっています(エジックは1組、アンドレイは60歳なので一番最後の組でした)。
着替えて、準備をしました。競技の開会式の様々なスピーチで待たされて、もう服を着たままでも少し寒くなりました。私の組の番がきました。プールに向かいます。「服をぬげ!」の号令で服を脱ぎます。階段を下りて水の中には入ります。
さむうううう〜い!
けど、しかたないです。水の中でスタートの合図を待ちます。
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スタート!泳ぎだしました。1番と2番はスポーツマンのようで、結構早く泳ぎますが、私の右のコースの人はそんなことなさそうです。私の方が速い!
ゴール!プールを出ると、すぐに私の服が入った箱をスタッフが持ってきてくれました。お湯の入った桶の中からエジックが叫びます。
「こっちへ早く!」
湯の桶に入って、温まります。快適!
数分後、隣にある「サウナバス」にはいります。サウナの窓から外も見ることができます。いかにもベテランといったフィンランド人のお婆ちゃんに「頑張ったね」と誉められました。
結果をチェックしたら、私は48位でした。ちょっと不本意ですが、初めてなのでそれでも十分です。
競泳のあと、エジックとアンドレイと話します。
「次はどうしよう?」
「8月10日、ナルヴァでハーフ・マラソンが行われるそうです。参加しますか?」
21キロを走るのには、やはり準備が必要ですね。では、少しずつ準備をしましょう! -
■レイゴ・アイス・ミュージック・フェスティバル
毎年2月に、エストニアでアイス・ミュージック・フェスティバルが行われます。レイゴ(Leigo)とは、もともと小さな湖の名前です。その湖から取り出した氷で150人ぐらい入るコンサート・ホールを造って、数日間の音楽祭典を開くのです。
場所は、南エストニアにある、「エストニアの冬の首都」と呼ばれるオテパ(Otepää)という町です。タリンから約230km離れており、ロシアのプスコフとラトビアに近いところです。オテパではウィンタースポーツのイベントがよく行われます。たとえば、2010年にはバイアスロンのヨーロッパ選手権がここで行われました。多くのエストニア人はオテパでスキーなどを楽しみます。
今年のフェスティバルは、2月15日から23日まで行われました。コンサート・ホールは氷で作られているので、印象深いですが、中はとても寒いです。座席も氷でつくられており、あまり長くは座れないですね。温かい服とズボンを着て、15分に1杯は強い酒を飲まないと温まらないほどですが、とても楽しいです。 -
私は、今回は音楽家(歌手・ピアニスト)としてこの祭典に参加しました。マリヤとオリガという2人のロシア民謡歌手と3人で2月21日にタリンからオテパに行きました。
コンサートは、19時に始まります。車の中で熱いお茶を飲んで開演を待ちます。1時間前から準備が始まります。ホールの外に、氷や雪のあっちこっちにろうそくを立てて、不思議な幻想的な世界が出来上がります。舞台を含めて、ホールの壁には氷の彫刻が刻まれています。舞台の上には氷のクリスマスツリーが立っています。お客さんがホールに入ってきました。開始の合図で舞台に出ました。
オテパはタリンと比べると、海から遠いので5度ぐらい寒いです。その日はマイナス13度でした。歌うと、口からもちろん蒸気が出ます。ピアノを弾くのもそのままでは大変なので、指先に穴があいた手袋をはいて弾きます。でも時間とともに指が凍ってきます。普段のコンサートは1時間から1時間半やりますが、今回は20分毎に15分の休憩が入ります。
休憩中は、コニャック、イエーガーマイスターを飲みました。できるだけリズムの早い、お客さんが動きやすい、踊りやすい曲を選びました。もちろん、全世界でおなじみの「カリンカ」や「トロイカ」なども楽しく歌いました。外国人の観客が多かったので、イタリアのオペラも少し入れました。
約1時間でコンサートは終了です。音楽とアルコールだけではそれ以上温まらないのです。コンサートのあとは、最後のイベントである花火を見てから帰りましょう。
私たちは来年も招待されていますので、喜んでまた参加したいと思います。
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