2013/03/16 - 2013/03/16
4位(同エリア49件中)
旅猫さん
松島から戻り、次に向かったのは亘理。亘理を訪れる目的は、亘理城 (亘理要害) 跡と、大雄寺にある亘理伊達家廟所を訪ねるためである。亘理は、伊達家随一の猛将伊達成実を初代とする亘理伊達家の本拠地。大雄寺には、伊達成実の霊屋もあるのだ。
(2022.03.24 投稿)
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- JRローカル 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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仙台駅からは、13時48分発の浜吉田行の普通電車に乗り、亘理駅を目指す。この日、常磐線は震災から2年ぶりに、亘理駅と浜吉田駅の間が復旧。地元の人たちにとっては、待ちに待ったことだろう。
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亘理駅には、14時18分に到着。駅舎は、隣接する亘理町立歴史資料館などが入った城郭風の建物『悠里館』に合わせた外観であった。そして、駅前には、不通区間を走る代行バスが出発を待っていた。地図も何も持っていないので、駅にあった周辺案内図を頭に入れ、後は、タクシーの運転手さんなどから情報を仕入れて散策開始した。
亘理駅 駅
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まず向かったのは亘理城跡。頼りは、頭に入れた大まかな地図のみ。不安になりながらも、20分ほどで無事に城跡近くに辿り着いた。手前には、ずいぶん年季の入った説明施設があり、城の概略を知ることが出来た。その先に土塁があったが、これが本丸の石垣のあった場所のようだ。
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交差点近くから城跡へと登る。登り切った場所からは、道路に寸断された本丸の跡が望めた。昔の道は、地形に沿って敷かれたものだが、明治になり、遺跡だろうが何だろうが、真っ直ぐ道を通すためには、躊躇なく破壊してしまった歴史がある。
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城跡には、本丸跡以外、ほとんど遺構が残っていない。現在、本丸跡には、伊達成実を祀る亘理神社が鎮座していて、境内は公園となっていた。城跡とは言うが、当時は亘理要害と呼ばれていたようである。しばらくいたが、神社にも公園にも人影は無かった。
亘理城 (亘理要害) 名所・史跡
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本丸跡の南側に、小さな沼があった。その沼は、亘理城の内堀のひとつで、薬研掘と呼ばれていたものらしい。往時の遺構がほとんど残っていない亘理城では、とても貴重なものである。
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亘理城跡を後にして、亘理伊達家廟所のある大雄寺へと向かう。この日、天気は良かったが、風が強く、花粉がかなり飛んでいた。おかげで、途中、くしゃみが止まらなくなってしまい参った。道の脇に廃屋があったので、しばらく撮影した。
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城跡から10分余りで大雄寺に着いた。その山門は、文政年間に建立されたものだそうだ。なかなか立派な山門であった。
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参拝した後、本堂の左手にある墓地へと向かう。そこに、亘理伊達家廟所があり、そこに建っていた朱塗りの建物が伊達成実の御霊屋だった。政宗の瑞鳳殿に比べるとかなり質素ではあったが、それでもかなり立派な御霊屋だった。その霊屋は、正保3年(1646)に成実が亡くなった直後に建てられたものと考えられているそうだ。隣には、亘理伊達家中興の祖である伊達実氏の霊屋もあった。
亘理領主伊達氏歴代墓所 名所・史跡
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ふたつの霊屋の奥には、成実の父である伊達実元の霊屋もある。実元は、伊達政宗の曽祖父である伊達植宗の三男で、奥州の諸大名を巻き込んだ天文の乱の原因のひとつである越後守護上杉家への婿入り問題の当事者である。その晩年は、若き伊達政宗を支えた一門の重鎮でもあった。
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伊達成実の霊屋の右手には、二代以降の歴代当主とその夫人たちの墓が整然と立ち並んでいた。亘理伊達家歴代墓所と呼ばれ、亘理町の指定文化財に指定されているそうだ。
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廟所のある大雄寺が建つ場所は、亘理氏が居城としていた小堤城があった場所だそうだ。寺の周囲には、土塁の跡や出丸らしきものがあった。
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大雄寺から亘理駅へと戻る途中で、街道筋らしい通りがあった。江戸浜街道と呼ばれていた道らしく、ここに亘理宿があったようだ。土蔵造りの建物が、宿場らしい雰囲気を醸し出している。その辺りを歩いていると、急に冷たい風が吹き初め、突然強風を伴って大粒の雨が降ってきた。傘を持っていなかったので、早足で駅へと戻った。
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かなり濡れてしまったが、何とか駅へ辿り着いた。しばらく待ち、16時21分発の仙台行の普通電車に乗り、仙台駅へと向かった。
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とりあえず宿へ入って荷物を置き、友人との待ち合わせ場所へと出掛けた。合流後、まずはお気に入りの餃子の店へと向かう。そこは、『八仙』と言う店で、9年前に訪れた時に偶然見つけ、以来、仙台を訪れる度に立ち寄っているのだ。中へ入ると、すでに満席で待っている人もいる。とは言え、ここまで来て、『八仙』の餃子を食べないで帰るのはあまりに無念なので、我慢して待つことにした。
八仙 グルメ・レストラン
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15分ほど待ち、ようやく順番がやって来た。今回、初めて二階の座敷に通されたが、結構広く、そこも大盛況だった。注文したのは、もちろん、焼き餃子二人前と麦酒である。生麦酒が無いのが残念だが、サッポロ黒ラベルの瓶なので良しとしよう。伊達政宗騎馬像の写真が付いてるのが仙台市らしい。
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さらに15分ほど待って、ようやく焼き餃子がやって来た。表面が絶妙な焼き加減なのが良い。もちろん、味は文句無い。この後、別の店にも行く予定なので、今回はこれで終わりだが、ここだけなら、さらに二人前追加してるところだ。
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餃子で幸せな気分になった後は、焼き鳥とした。国分町にある『鳥善 鳥ふじ』と言う少し洒落た感じの店に入ってみたのだが、品書きを見ると、少々高い。とは言え、入ってしまったので、酒を一合と、かしわとつくねを注文した。
鳥善 鳥ふじ グルメ・レストラン
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素材はかなり良いものなのだろう、確かに美味しかった。器も品があり、雰囲気も悪くは無い。だが、やはり長居は出来なかった。
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早々に焼鳥屋を出て、文化横丁へと足を向ける。庶民派、やはりこちらである。文化横丁に着くと、友人が良い店を思い出したらしく、その店に行ってみることにした。
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細い路地の裏に隠れるように佇んでいた『源氏』と言う店で、京都にありそうな感じの店構えだった。少々気後れしたが、庶民的な店だという友人の言葉を信じて入ってみた。
源氏 グルメ・レストラン
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中は、コの字型のカウンター席のみで、厨房以外は女将一人で仕切っていた。常連客でいつも満員らしく、この日も埋まっていたのだが、隅の方に入れてもらった。だが、女将一人で仕切るのはかなり大変そうで、いくら待ってもお通しすら出てこなかった。結局、酒一杯とつまみ一品だけを頂いてすぐに出てしまったが、空いていれば、居心地は良さそうだったので残念であった。翌日は、友人の車で温泉巡りを予定しているので、今夜はこれで切り上げてることにした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- たらよろさん 2013/04/30 14:10:25
- 八仙
- こんにちは〜旅猫様。
わ〜〜っ、リクエストに答えてくださって(笑)
八仙ですねっ!
パリッパリの皮っぽく見える餃子がめちゃめちゃおいしそう。
その焦げからも、焼き加減が絶妙なのがわかりますわ〜〜〜
これは、絶対に美味しいはず・・・
サッポロ黒ラベルの瓶でも、伊達政宗公が居てるだけで嬉しくなっちゃうね。
餃子、そして鶏!!
どっちも好きだし、このコース素晴らしいわ〜〜〜★
たらよろ
- 旅猫さん からの返信 2013/04/30 18:49:52
- RE: 八仙
- たらよろさん、こんばんは〜
毎度、ありがとうございます(^^)
八仙の餃子、美味しそうでしょ!
絶対にお勧めですので、ぜひ食べてみてください。
かなり庶民的なお店ですが、味は保証しますよ。
この伊達政宗公ラベルは、期間限定らしいです。
偶然出会えて、良かったです。
もちろん、お味は普通の黒ラベルですが(笑)
餃子から鶏へのはしご。
個人的にも最高でした!
旅猫
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