ぼっちたび　みちのくぼっち旅　二日目　下北半島から青森市内へ

2013/03/09 - 2013/03/10

寝台特急あけぼのに乗りたいなー乗るなら青森まで行きたいなーと色々見ているうちに、なぜか往復新幹線のチケットを予約していました。
みちのくといえばひとり旅。ひとり旅といえばみちのく。本州最北端の地にぼっちで挑み、勝ったような負けたような人間万事塞翁が馬なような旅行になりました。

エリア 青森市内(青森)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝は早めにチェックアウト。
当初の予定ではバスで大間へ行くつもりだったのですが、天気予報ではこの後大荒れの天気とのこと。
でも今は晴れてるしなあ、と迷いながら風間浦漁港の散策へ。

漁港には雪の山ができていました。
「下北半島は強風のせいであまり雪が積もらない」という情報を得ていたのですが、それは間違った話を聞きかじったんだな、と思いました。このときは。

海峡いさりび公園。二見岩を見に行きたいのに、どこから近づけばいいのか分からずうろうろ。道かどうか分からない場所をおそるおそる歩いていきます。

海峡いさりび公園 公園・植物園

これ、公園の入口によくある車止めですよね。
ということはかなり積もった雪の上を歩いているのか……雪で見えなかった穴に落ちる事故とかたまに聞くよな……とびくびくしながらも進みます（元の道に戻らないから事故を起こすんですが）。

二見岩。
下は池かと思いきや、ざぶざぶと波が立っていたので海とつながっているようです。

一方は見事な快晴ですが、どんどん風が強くなり、雲が流れていきます。
携帯で調べたところ、すでに大湊線は運休になっていたので、予定を変更して青森市内へ戻ることに。

ひとで？が落ちていました。

巣を守るカモメに警戒される。
君もそんなところに巣を作ったら気が休まらないだろうに。

青空なんだけどなあ、と思いながらもバス停「下風呂温泉」に戻り、下北駅行きのバスに乗り込みます。

下風呂温泉海峡の湯 温泉

そして4時間後の七戸十和田駅。朝の青空はなんだったのか。
下北駅ではスムーズな代行運転により野辺地駅までバスで行くことができました。
しかし野辺地駅からは代行運転のバスが出ず、次の電車は午後4時（この時点で正午）。
下北駅からの代行運転の車中で「野辺地駅からすぐに電車に乗れるとはかぎらないので、タクシーで相乗りすることも考えてみてください」とアドバイスがあったので（慣れてるんだろうなあ、電車走らないの……）、女性二人組と相乗りして七戸十和田駅までやってきたのでした。

タクシーで走っている途中、横殴りの雪で濃霧のときのように前方が見えなくなり、これが雪国の暴風雪か……！とおののきました。
関東の雪は粒が大きいから強風と豪雪（関東レベル）でも前が見えなくなることはないんですよね。
今回の旅行ではレンタカーの利用も検討したのですが、そんな無謀な真似をしなくて本当によかった。

駅まで到着したはいいものの、帰りの新幹線まで数時間あるし、七戸十和田駅周辺で時間つぶしできるところもなさそうだったので、新幹線で新青森駅まで移動しました。

新青森駅に到着した後、青森県立美術館に行こうかと思ったのですが、この日は臨時休館日。
遺跡って外で見学するんだよなあ、こんな大雪の日に見に行くところかなあ、と迷いながらも、ねぶたん号で三内丸山遺跡へ。

新青森駅 駅

堀立柱建物跡。

一応道は見えるのですが、横から吹雪いてくるので遭難しそうでした。
歩いているとツアーガイドに遭遇したので、ご一緒させてもらうことに。

大型堀立柱建物跡。

再現されたのがこちら。
現在はもうこの大きさの木は残っておらず、海外（確かロシア）から輸入した木で建造したのだとか。

竪穴式住居。かなりの広さ。内部は外と比べてかなり暖かかったです。
冬の間は集落の人間はここで暮らしていたのではないかと考えられているそうです。

こういう施設に来てもツアーガイドを利用したことはあまりなかったのですが、ただふらふら見て回っているだけでは分からないことも説明してもらえるので楽しいものでした。

自分で見ているだけでは、こういうのを見ても「雪に埋もれてるのにどうやって生活してたんだろう？」と疑問に感じるだけだったと思います。

しかし雪がすさまじい。これが青森の標準的な雪の量なら、確かに「下北半島はあまり雪が積もらない」んですね。

昼ごろは「今日は最低の日だ……」と嘆いていましたが、予定通りなら会わなかった人たちはとても親切だったし、行く予定のなかった三内丸山遺跡はかなり楽しかったです。行き当たりばったりの旅行も意外と楽しいものだと知ることができてよかったです。