2013/04/02 - 2013/04/03
71位(同エリア181件中)
kobusakuraさん
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バンコクからハイウェイを2時間ほど走ったところで右側にUターン。そこからはどんどん山の中に入っていく。
道路わきにはロッジを案内する看板が並んでいるから、間違った道じゃないことを確認できる。
訪れたのはカオヤイ。国立自然公園があることで有名な街だ。
宿泊先の看板を見ながら山道をどんどん奥に入っていく。「こんなに奥?」と思うほどだ。
今回宿泊するのは「Kham Reserve(カム リザーブ)」。大自然が広がる絶景の中にたたずむホテルで、ホームページの写真を見ただけで気に入った。おまけにカオヤイは、パタヤやプーケットと言った外国人に大人気リゾートとは異なり、タイ人やタイ在住の外国人が好んで訪れる避暑地であるため、何かにつけて値段が安い。そういうところも魅力のひとつだ。
もう少しで宿泊先のホテルが現れるはず、…と思っているところで、小ぶりなワイナリーの看板が目に入った。
「GRANMONTE(グランモンテ)」、今回訪れようと思っていた場所だ。
ゲートをくぐると右手にビンヤード、左手にワイナリーの建物がある。ワイナリーの中に入ると、これが何ともお洒落な造りでちょっと驚いた。広い店内には、ワインやオリジナルのジャム、ジェリーの他にも、いくつかの商品がきれいに並べられている。その向こうには椅子やテーブル。「どうぞゆっくり寛いでください」といった雰囲気。
ジャムはテイスティング可能。さっそく味見してみる。マンゴー、グレープ、スターフルーツなど、種類は豊富だが味はどれもあっさり系。唯一、赤ワインのジェリーが気になったが、使い方がわからないから後回し。
サラダ用のドレッシングも味見が出来る。サザンアイランド、ジャパニーズセサミ、イタリアン…このセサミ、いや胡麻ドレッシングがとても美味しいので購入することに。
他には赤と白のワイン風味の岩塩と、ドライフィグ、ワインを2本。満足のいく買い物が出来た。
グランモンテワイナリーを出て、そこから数分走ったところにある宿泊先の「カム リザーブ」に到着。
山道を左手に入って更に小高い場所へ。そんな場所にあるから、ホテルからの眺めは最高だ。
朝食の場所、ディナー用レストラン、バー、全てが最高の眺めに向けて、完全なオープンエアーとなっている。そして恐ろしく静かだ。ホテルのスタッフ以外、人けがない。聞くと、週末には忙しくなるが、平日は宿泊客も少なく静からしい。その日は火曜日。なるほどね。
部屋はコテージで、どの建物からも平等に美しい景色が見えるようになっている。
部屋の中は、コンパクトな作りながらも使いやすさを考慮していることがよくわかる。バスルームとベッドルームの間には、カーテンが掛けてあり、簡単な仕切りをつけられる。バルコニーにはテーブルセットとビーチベッドの両方がある。洗面台の横の壁には全身鏡が貼り付けてある。清潔なスリッパだって置いてある。クロークスペースはないけど、壁のハンガーで充分だし、バスルームの中にはタオルハンガーだってある。狭いぶんだけ工夫されていると言う印象。このあたりの気遣いに好感を持てた。
部屋を出て、またドライブに出かける。
次は「PBバレーワイナリー」だ。
ビンヤードはグランモンテよりもずっと大きく、ワイナリーの建物も立派。レストランもあるようだ。
でもなんだか雰囲気がオカシイ。何だろう?
私たちが中に入っていっても誰も声をかけてこない。立っていた女性(オーナーの奥さんらしき人)と目があったのでニコッと笑って挨拶すると、あちらは上目遣いでニコリともせず、挨拶を小声で返す。
まぁいい。店内を見渡す。ワインがある。商品も並んでいる。タイだか中国だかの調味料が混じっている。
テイスティングをするつもりだが、誰も何も言ってこないので、さっぱり状況がわかならい。
再度こちらから「ティスティングをしたいんだけど?」と言ったら「あっちで」とレストランを指差す。言われたとおりにレストランに下りていくと、カウンターで女性3人がお喋りしてる。「ティスティングしたいんだけど?」と聞くと「ここで?向こうで?」と言うから、このカウンターの雰囲気もいまひとつなので、向こう、つまりレストランのテーブルですることにする。でも、カウンターの女性スタッフは誰も、レストランのスタッフに、私たちがティスティングをしたいことを伝えない。よって、ウェイトレスは食事のメニューを持ってきたっきり、行ってしまう。
すごーく嫌な予感がした。
私が3度目に「ティスティングをしたいんだけど?」と声を掛けると、ウェイトレスは頷き、ワインの入った4つのグラスを持ってくる。白、ロゼ、赤が二つ。
白はぬるかった。開けた後冷蔵庫に入れず、室温で放置してあったのだろう。そのせいもあって、アルコールの味と臭いがひどい。赤にいたっては”ボトルを開けた後、いったいどうやって保管していたのか”疑問を感じるほど古くて雑な味。思わず吹き出しそうになった。どれもこれも、いつ空けたワインをテイスティングに出しているのか?
ビンヤードの前ではオーナーの男性が、ニコニコ笑いながらパンフレット用の写真撮影をしている。
PBワイナリーは規模も大きく、どこぞの品評会では賞も受賞しているらしい。タイではじめてのワイナリーともいう。でも、ここは酷かった。カオヤイの中ではよく宣伝された場所だから、週末には黙っていても人が入る。殿様商売か。
メニューを見ると、食事の値段は欧米並みに高く設定されている。しかし、料理の味がどの程度のものか、オーナーのやる気を見れば、おおよそ見当がつく。
雰囲気も味も、良い印象も何もない老舗のワイナリーに、心底がっかりした。
気を取り直し、夜は推考を重ねた結果、ホテルから近くて景色も素晴らしい「Vincotto(ヴィンコット)」にした。
平日のせいか、ここも閑古鳥が鳴いているが、店のスタッフは愛想が良くて、説明も丁寧だ。メニューはヨーロピアンよりの内容で、タイフードを期待している人には向かない。
頼んだのはグレープの葉で巻いた鶏肉、カリッと焼いたポークをのせた辛いパスタ、ゴートチーズのフリッターなど。ここの料理に、グランモンテのワインジェリーがソースとして使われていた。あ、美味しい!鶏肉にとっても良く合う。
料理はどれも美味しく楽しめた。値段も手ごろ、なによりグレープシードを入れて焼いたパンが信じられないほど美味しい。香りも、外のサクサクも、内側のふんわりも申し分ない。お代わりを頼んだほどだ。
このレストランが閉まるのは夜8時。カオヤイではどこもそんな感じらしい。
7時半にヴィンコットを出て、ホテルへ戻る。階上のバーへ。
もちろん客は私たちだけ。好きなテーブル選び放題だ。
チェックインの時にお世話してくれた男性スタッフが、バーも兼任していた。カクテルだって作れる。
ここのバーはなかなかスゴイ。テーブルも椅子も、そしてソファーベッドも、それぞれ違うものが置かれている。
ガゼボ風のテーブル、ラブチェアー、グループ用のコの字型のソファー、そしてほとんど完全なベッド上のカウチ。選んだのは完全ベッド風カウチ。ここでローカルミントを使ったモヒートを頼む。
新鮮なハーブの入ったモヒートはとっても美味しい。ベッドは心地よすぎて、眠ってしまいそう。きらきら光る星空。他の客がいないことで最初はちょっと寂しく感じたが、今ではその静けさを楽しんでいた。ちょっと得した気分だ。
冗談で言っていた「10時に眠くなったりして」が本当になる。眠くて眠くて仕方ない。10時就寝。
自然の生き物たちの鳴き声がたくさん聞こえる。うるさいほど。こういうの苦手な人には絶対に不向きな場所。でも私たちは楽しんだ。「うるさい自然だねー」と笑っていた。
早く寝たわりには朝は遅かった。美味しい空気の中で恐ろしいほどの快眠だ。
朝食は9時。ワッフルとオムレツを頼む。オムレツには小さなトーストがついてきて、薄い赤色のジェリーが添えてある。舐めてみると砂糖のように甘い。普通のジャムのほうが良いなぁ、と思いつつ「このジェリー、ハンドメイド?」と聞くと、「PBワイナリーのイチゴジェリーです」とのこと。どうやら徹底的に相性が悪いらしい 笑
食後はバルコニーで少しゆっくりしてから、チェックアウト。
とても快適なステイだった。お礼を言って、見送られながらホテルを出発。
道すがら、再度グランモンテによってワインジェリーを購入する。家で料理に使ってみよう。
たった一泊だけど、中身の濃い旅行となった。
いやいや、まだバンコクには戻らない。あと2箇所、寄りたい場所があるんだった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 旅行の手配内容
- その他
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イチオシ
カオヤイに来ていちばん最初に訪れた場所は「グランモンテ・ワイナリー」。ここのワインはなかなかのお味。特に白ワインはキレのある新鮮な味で美味しいです。
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グランモンテのビンヤード。小雨模様の中、何人かの作業員が作業をしていました。面積はそれほど大きくなく、小ぶりなワイナリーのようです。
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10種類近いジャムやジェリーが並ぶ。どれもオリジナルの製品らしく、フレッシュで美味しい。中でもお薦めなのがワインジェリー。他にはワイン風味の塩やドレッシング、なぜか自然は化粧品までありました。
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値段は手ごろなものから高いものまで数種類ずつあります。4種のワインティスティングは有料で100バーツ。
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入口から見た店内の様子。新しくてきれい。奥にテーブルと椅子がいくつか置かれている。
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ワインレクチャーを行う部屋には、品評会で受賞した際の賞状や盾が置かれています。
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椅子は暖かな日差しを受ける場所に。ここでスイーツやドリンク類も楽しめるようになっているようです。
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イチオシ
滞在先のカム・リザーブに向かう途中の山道。景色は美しく、空気は新鮮。雨上がりだったので、緑が光っていました。
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ホテルの中、チェックインカウンターの横に、朝食用のスペースがあります。なかなかお洒落な造りで、明日の朝食が楽しみ。
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ホテルのハウスワンちゃん。おとなしくて人懐っこくてとっても可愛い。マンゴーの木から落ちた実を、嬉しそうに咥えて走り回ってる姿も目撃しました。癒される。
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部屋の中。コンパクトだけど居心地が良くてホッとします。家具類はほぼIKEAで揃えているので、雰囲気も今ふう。
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バルコニーから見渡す景色。山並み、森林、そして飛び交う蝶や鳥たちの姿に、心が洗われる感じ。
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コテージの正面。数段の階段を上がったところにドアがある高床式。中はそれほど暑くなく、朝晩はヒンヤリするほど。エアコンもついてます。
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タイでよく見かけるけど、何の実だろう?部屋のすぐ横にある木です。
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イチオシ
明るいうちに見学したバー。ディナーの後戻ってきたときに、このカウチベッドを利用。滞在客が多いときには、なかなか順番が回ってこないと思われる、快適さ抜群の席でした。
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どの席に座っても眺めは最高。夜には星空を眺めながらカクテルを。バンコクのシロッコなんて目じゃないかも!?
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バーの中はゆったりしたスペース。夜になると照明が灯されてロマンチックな雰囲気に。カップルにはお薦めです。
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「CPフレッシュマート」と看板が出ていた店を覗くと…可愛らしい店内に野菜用のバスケットがたくさん。でも、ほとんどが空っぽ!ちょっと残念です。
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隣の部屋はアクセサリーや小物、そして冷蔵庫にはレタスとジュース。この店のコンセプトはなんじゃ?カオヤイ野菜とお土産?
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店の外観。可愛いおうち風。カオヤイには新しい家がとても多く、古くてもバンコクで見かけるようなオンボロなものは殆どありませんでした。これから開発が進みそうな予感です。
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店の看板。CPはバンコクでも良く見かける食料品のブランドだけど、ホームブランドとしての商品はひとつも置かれていませんでした。
もしかしてこの看板、店とは関係ないのかな… -
PBワイナリー。建物の外観はなかなかお洒落。右手にワインショップ、正面奥がレストラン。
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こちらも景色が素晴らしいハーフオープンエア・レストラン。料理の値段はバンコクの高級レストラン並み。
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店内のレイアウトがいまひとつ見にくいのが難点。店のオーナー夫婦らしき人物と誰かが向こうで話しているが、近くにっても挨拶の言葉さえ掛けてくれない。愛想の良い店が多いタイの中では、かなり残念な印象。
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オリジナル商品らしきものもあるけど、テイスティングできるものはありませんでした。多分、団体客が来たときには出すのでしょうけど。
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景色はいいですね。ホッとします。ビンヤードの風景(手前)はいつ見ても良いものです。
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ディナーに選んだレストラン「ヴィンコット」は、滞在先のホテルやグランモンテ・ワイナリーのすぐ近く。外と中のテーブルを選べます。
写真はグレープの葉で包んだチキンの料理。横にグランモンテで作った、ワインジェリーのソースが添えてあります。 -
ゴーとチーズのフライ、新鮮なサラダがたっぷり。白ワインに良く合います。
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カリカリポークをのせたパスタ。チリの味が利いて、ぴりりと辛いのがグッド。
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オーストラリア産のビーフ2種。肉が少々柔らかすぎだけど、なかなか美味しいようでした。
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朝食のワッフルは表面がかるくサクッとして美味しい。メープルシロップがかかってます
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朝食のオムレツ。ハムとチーズが入っています。横には小さなトーストに、PBワイナリーのイチゴジェリーが添えてあります。
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最初にエッグベネディクトを頼むと「ソースがない」と言われ、スモークサーモン&エッグに変えると「スモークサーモンがない」と言われ、それじゃぁと頼んだ3品目。ステーキ&エッグのトースト。
宿泊客が少ないときに起こりがちなハプニング。店の人は一生懸命謝っていたけど、まぁいいじゃない。この料理も美味しかったし。
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