徳之島でダイビング Sep. 7, '12

2012/09/03 - 2012/09/07

初めての徳之島！

徳之島のダイビング情報は少なくて未知の世界。
どんな海が待ち受けているのか期待に胸を膨らませていたら、8月20日に発生した非常に強い勢力の台風15号の影響で徳之島の被害は甚大。ダイビングも危ぶまれたが、ダイビングサービスもホテルも受け入れていただき、無事に徳之島でダイビング♪
台風の影響は海の中にも及んでいたが、サカナたちのたくましさと驚きの出会いに感動し、徳之島の海の底知れない力を感じた。

手付かずの自然が残った海と風景、温かくて親切な島の方々、おいしい島料理と焼酎、そんな魅力あふれる徳之島にまたぜひ遊びに行きたいと思ったのである。


日程：
９月３日(月)羽田→鹿児島→徳之島、夕食「石庭」
９月４日(火)３ボートDive、夕食「はなぐゎ」
９月５日(水)３ボートDive、夕食「鳥金」
９月６日(木)２ビーチDive、夕食「ＭＵＲＭＵＮＮ」
９月７日(金)徳之島→鹿児島→羽田

エリア 徳之島(鹿児島)

• 旅行の満足度: 5.0

2012年９月３日(月)　１日目

羽田空港発13:30→鹿児島空港15:10着　JAL1871
鹿児島空港16:00→徳之島空港17:10着　JAC3797

手荷物のキャスターバッグは羽田で預け、徳之島空港で受け取る。
鹿児島空港も徳之島空港も初めて。

飛行機からは歩いてターミナルへ行く。

徳之島空港は小さくてかわいらしい空港だ。

ダイビングサービスのお迎えの車で、宿泊するホテル「徳之島リゾート＆オフィス」へ。

今回お世話になるダイビングサービスは、「徳之島リゾート＆オフィス」内にある「マリンサービス海夢居(カムイ)」さん。

徳之島空港 空港

この日の夕食は「石庭」へ。

店内には池があり、お店の雰囲気は居酒屋というよりは料亭という感じである。お料理は、島料理が中心のメニュー。
徳之島のお料理は沖縄料理と見た目は似ているけど味付けはちょっと違う。
お料理の名前も沖縄料理とは違う。
「そーめんチャンプルー」ではなく、「油そーめん」とか。
「ソーキ」ではなく、「とんこつ」とか。
そして「泡盛」ではなく、「黒糖焼酎」だ！私は黒糖焼酎が大好き！

写真はとんこつ。

頼んだお料理は、とんこつ、油そーめん、お刺身盛り合わせ、ジャコと水菜のサラダ、あおさと海老のかき揚げ、豚肉とゴーヤのみそ炒め、など。そして最後に甘〜いスイカまで出していただいた。
この豚肉とゴーヤのみそ炒めのお味噌が絶品！ちょっと甘めで豆のつぶつぶ感が残ってて。このお味噌は島の特産品で島内のお店で売っているということでぜひ買って帰ろうと思った。

油そーめん。

ジャコと水菜のサラダ。

ゴーヤと豚肉のみそ炒め。おすすめ！

2012年９月４日(火)　２日目


9:00に「山港(さんこう)」へ。

この辺一帯が山(さん)集落である。

1本目「汐飛屋(シオトビヤ)」
ENT9:54 EXT10:39 潜水時間45分
MAX21.0m AVE11.5m、水温27℃
タンクはスチール。
アカハラヤッコyg、シコクスズメダイyg、クロメガネスズメダイyg、ヨスジフエダイの群れ、アカヒメジの群れ、クマノミ、ハマクマノミ、ホクトベラ♀、キホシスズメダイの群れ、シライトウミウシ、フウライチョウチョウウオ、コイボウミウシ、クロオビマツカサ、ムレハタタテダイ、アマミスズメダイ、アカハチハゼ、オウゴンニジギンポ、、ルリホシスズメダイ、アサドスズメダイ、オキナヒメジ、カンムリベラの未成魚、ヤマブキベラ♂、メガネクロハギ

アカハラヤッコの幼魚。

シコクスズメダイの幼魚。

背ビレと尾ビレに特徴がある。

ヨスジフエダイの群れ。

クロメガネスズメダイの幼魚。

クマノミ幼魚。

オウゴンニジギンポ。

シライトウミウシ。

裸鰓目(NUDIBRANCHIA)の
ドーリス亜目(DORIDINA)の
イロウミウシ科(CHROMODORIDIDAE)の
コモンウミウシ属(Chromodoris)

フウライチョウチョウウオ。

ハマクマノミ。

キホシスズメダイの群れ。


1本目を終わって思ったこと。
台風の影響で海の中はサンゴもひっくりかえってたりして荒れていて、透明度もよくないが、アカハチハゼがなにげなくその辺にいたり、オウゴンニジギンポがあちらこちらにいたり、なんだか不思議な海だ。レアなサカナがいっぱいいる気配がむんむんする。コンディションの良い徳之島の海は、さぞかしすごいんだろうな〜と想像できた。

2本目「山(サン)」
ENT11:50 EXT12:36 潜水時間46分
MAX19.8m AVE11.5m、水温27℃
ハナビラウツボ、チョウチョウウオ、ニセフウライチョウチョウウオ、サザナミヤッコの群れ(産卵？)、アジアコショウダイの若魚、ソメワケベラ、ブダイベラ？、ハナゴイ♀の群れ、キホシスズメダイの群れ、アオウミガメ、ネムリブカ、ハリセンボン、セジロクマノミ、ミスジチョウチョウウオ、カクレクマノミ、ルリホシスズメダイ、オウゴンニジギンポ、イナセギンポ？、ハタタテハゼ

私はこのポイントで記念Dive♪

サザナミヤッコの群れ。

上にいるのは、ニセフウライチョウチョウウオとソメワケベラ。

サザナミヤッコがこんなに群れているのを初めて見た。
どうやら産卵があったらしい。

ハナゴイ(雌)の群れ。
キホシスズメダイの群れ。

カクレクマノミ。

港から車で「海夢居リゾート・山店」に移動し、お昼休憩。

山店の前に広がるビーチ。

3本目「ブルーホール沖」
ENT14:46 EXT15:31 潜水時間45分
MAX23.1m AVE12.5m、水温26℃
ヨスジフエダイ、アカヒメジ、コクテンフグ、タテジマヤッコ、ノコギリダイ、キホシスズメダイ、アマミスズメダイ、ヒレナガヤッコ、アジアコショウダイ、オウゴンニジギンポ、ハナビラウツボ、カンムリブダイの未成魚、オジサン、ホウライヒメジ、キカモヨウウミウシ、イッテンチョウチョウウオ、モンガラカワハギ

ヨスジフエダイの群れ。
キホシスズメダイの群れ。

イッテンチョウチョウウオ。
アマミスズメダイ。

夕食は「はなぐゎ」という居酒屋さんへ。

注文したお料理は、枝豆、イカバター、もやし炒め、軟骨煮、うるめから揚げ、あら煮、地鶏のネギ塩ソース、お刺身盛り合わせ、出汁巻き玉子、夜光貝など。夜光貝は、お刺身とバター焼きにしてもらった。新鮮な夜光貝はやわらかくて尚且つ歯ごたえがあってすごくおいしかった。締めには鶏飯を食べて、お腹いっぱい大満足。

電池切れで写真は一枚しか撮れず・・・。

はなぐゎ グルメ・レストラン

2012年９月５日(水)　３日目
1本目「畦三本」
ENT9:30 EXT10:14 潜水時間44分
MAX19.8m AVE11.5m、水温27℃
ハナゴイ♀、キホシスズメダイ、アマミスズメダイ、アサドスズメダイ、ヤマブキベラ、ギンガメアジ、ノコギリダイ、アオウミガメ、アカウルメ(タカサゴの地方名、グルクンとも言われる)

アオウミガメ。

1本目が終わり、山港に戻って休憩。
2本目のポイントに向けて、ボート出発。
もうすぐポイントというその時、休憩中にデジカメの電池交換をするのを忘れていたことに気が付く。
しまった〜！でも今この海水びしょびしょの所でハウジングを開けるわけにもいかないし。
あきらめてカメラは持たずに潜ることに。
しかし・・・恐るべし徳之島の神秘の海・・・

2本目「山(サン)」
ENT11:28 EXT12:15 潜水時間47分
MAX18.9m AVE11.8m、水温27℃
トウカムリガイ、オニダルマオコゼ、マンタ！！！

いつもはおサカナ撮影目当てでガイドさんに近いポジションをキープする私であるが、カメラがないから、みんなから離れた後方でぼーっとしていた。ふと気が付くと真後ろでひらひらしたやや大きめのエイの姿が。
「あっマダラトビエイ！」と最初思った。しかしよくよく見たらその姿は過去何回も出会っているマンタに違いないではないか！思わず自分の目を疑った。
うそ〜〜っっ！！徳之島ってマンタ出るの〜？？？
聞いてないよぉ〜　カメラないよぉぉ〜〜　あぅぅ　がるるぅぅ
とりあえず逃げないうちに早くみんなに知らせないと！ベルを鳴らして腕をひらひらさせてマンタジェスチャーをしていたら、ようやくみんな気が付いてくれてマンタの方に急いで来た。
しかし、ちびマンタはその後も全然逃げずに、グルグルずぅっとその辺にあるプランクトンを食べている。しまいには私の下を泳いでいた！

マンタ画像がどうしても欲しくて、許可を得て海夢居さんが撮影された写真を掲載させていただいた。
とっても素敵な写真。

3本目「ツインロック」
ENT14:53 EXT15:40 潜水時間47分
MAX19.5m AVE10.6m、水温26℃
オヤビッチャ、ノコギリダイ、アオウミガメ、コクテンフグ、リュウキュウスズメダイ、アマミスズメダイ、クマザサハナムロ、ウメイロモドキ、トゲチョウチョウウオ、ヘラヤガラ、ヤマブキベラ

徳之島はカメがいっぱい！毎日カメに会えてうれしいな♪

コクテンフグ。

クマザサハナムロの群れ。

ウメイロモドキの群れ。
キホシスズメダイの群れ。

今日の夕食は「郷土料理・炉ばた焼き　鳥金」で。

串焼き盛り合わせ、アスパラベーコン、お刺身盛り合わせ、カンパチのカマ、締めにはアイスクリームなど、いろいろ注文した。
焼き鳥もおいしいが、特におすすめは、カンパチのカマ。みんなに大好評で取り合いになるほどであった。

鳥金 グルメ・レストラン

お魚や串ものが並んでいておいしそう。

カンパチのカマ。

2012年９月６日(木)　４日目

朝陽。ちょっと起きるのが遅かった。

写真は「徳之島リゾートホテル＆オフィス」の宿泊棟。
右の建物がＡ棟、左の建物の２階がＢ棟、１階がダイビングサービス海夢居さん諸田店。

手前がダイビング練習も出来る水深３ｍプール、奥は普通のプール。

部屋を出て、お庭からの階段を下りるとそこはもうプライベートビーチ。

今日は、千間海岸でダイビング。
徳之島はビーチポイントもすごいらしい。

1本目「千間ドラゴンホール」　ビーチ
ENT9:29 EXT10:04 潜水時間35分
MAX14.0m AVE8.8m、水温27℃
アオウミガメ、クビアカハゼ、シチセンベラ

「ポチ」という愛称で呼ばれているアオウミガメの住処に行ってみたが、ポチはお出かけ中だった。海夢居さんから、動画を撮っていても全く動かないというポチのおもしろ話を聞いていて会いたかったのだが残念。

写真のアオウミガメは、ポチではなく違う子である。

2本目「千間ドラゴンホール」　ビーチ
ENT11:23 EXT11:59 潜水時間36分
MAX13.7m AVE8.8m、水温27℃
ヨツメトラギス、謎のイソギンポ系、ミツボシキュウセンyg

イソギンポの仲間だと思う。
調べたら体に沿った大きな班点があるところが「セーラム・ブレニー」というのに似ている・・　とりあえず保留。


これでダイビングは全て終了。
ビーチ近くの水道で器材を洗ってまとめて車に積んでもらってホテルに帰る。

オープンテラスに器材を干して、部屋でシャワーを浴びてからちょっと遅めのランチを「喫茶＆ＢＡＲ 仁来神愛」で。

こちらのお店は、宿泊しているホテル「徳之島リゾートホテル＆オフィス」の敷地内にあり、滞在中の朝食は毎日こちらで食べていた。

仁来神愛 グルメ・レストラン

私は、パスタランチセット（野菜たっぷりジェノベーゼ）と追加メニューのアイスコーヒーを注文。
前菜もパスタもコーヒーもとてもおいしかった。

店内には大きなテレビもあり、海夢居さんの撮影した徳之島の海中動画を見ながらのんびりお食事をした。
動画は、ものすごく透明度の良い美しい青い海とたくさんのおサカナたちと動かないポチ(笑)。
これが本当の徳之島の海の実力なのだ。今回は台風直後でタイミングが悪かったので、また次回。


そして昼食後に、ショッピングとちょこっと観光に出発。

まず、島内最大規模の直売所「百菜(ひゃくさい)」へ連れて行ってもらった。

こちらには、徳之島の生産者約200名による新鮮な野菜や果物、漬物やお味噌などの特産加工品、精肉、鮮魚、手芸品、アクセサリーなどが販売されている。

写真は購入した青パパイヤの漬物「パパイヤ漬」\298。ちょいピリ辛でおつまみに最高♪

他にも、お味噌やツワブキの漬物\250などを購入。
「ツワブキ」は、フキに似ているキク科の植物で、青パパイヤと同様、島に自生している。

お土産を購入した後は、犬田布岬へ。

広々とした敷地。

以下、犬田布岬の説明を下の写真の案内板より引用。

「徳之島の南西部に位置する岬で、奄美十景の一つです。琉球石灰石の海食崖が続き、切り立った断崖に砕ける怒涛と絶壁の遠望、自然に生える高麗芝のスロープ地帯と合わせた雄大な景観は他に類のない景勝地で、奄美群島国定公園にも指定されています。

奄美群島国定公園 自然・景勝地

　また、第二次世界大戦に特攻艦隊として、沖縄へ進撃に向かい岬の沖で撃沈された「戦艦大和」の戦没者を祀った慰霊塔が建立されていて、毎年４月７日にこの地で慰霊祭を執り行っています。
　なお、この岬手前にあるミヤトバル海岸一帯は、ミランジュと称する約２億年前の玄武岩が見られるほか、旧石器時代に使用された尖頭器(石のナイフ)が出土する洞窟群があり、天然の塩田も残っていて今も使用されています。」

ミヤトバル 名所・史跡

搭の横には大きな碇が。

徳之島の案内板。

今日の夕食は「ＭＵＲＭＵＮＮ」で。
こちらは若い方に人気の居酒屋さんだそうだ。

居酒屋さんとはわからないユニークな外観は思わず写真が撮りたくなる。小さな木の扉から入る時に頭をぶつけないように気をつけて入る。

メニューは豊富で、島料理や島食材のオリジナル料理、おつまみ、ピザ、パスタ、チャーハンなどもある。

マームン グルメ・レストラン

写真は青パパイヤチャンプルー。

注文したお料理は、手羽のから揚げ、ふわふわだし巻きたまご、ほくほくかぼちゃの天ぷら、ゴーヤスティック、自家製チーズの味噌漬け（残念。品切れだった。次回にぜひ食べたい。徳之島の自家製味噌って超おいしいから）、豚キチムの冷やしソーメン（好き！）、ヒキ魚の唐揚げ・おろしポン酢で（ヒキ魚とはスズメダイのこと。まさにその形だった。）
ドリンクメニューもいろいろある。といっても私が飲むのは生ビールと黒糖焼酎。

ヒキ魚のからあげ・おろしポンズで。

豚キムチの冷やしソーメン。

ほくほくかぼちゃの天ぷら。

茄子の自家製みそ炒め。


滞在中、毎晩居酒屋さんめぐりができて幸せだった。
徳之島は島料理もお酒もとってもおいしい！

2012年９月７日(金)　５日目

　私は最後の最後に二日酔い・・・。昨夜部屋に帰ってから冷蔵庫に買い貯めてあったお酒を片付けようと飲みすぎてしまったのだ。
朝食も食べられず水ばかり飲んでいた・・。

　チェックアウトし、空港まで送っていただいた。お世話になりました。また遊びに来ます。

徳之島空港09:15発→鹿児島空港10:20着　JAC3792

　待ち時間に鹿児島空港２Ｆ出発ロビー内のお土産さんを見て黒糖焼酎「れんと」(\1,295)などを購入し、「スカイショップ スカイテラス」で、二日酔いも治まってお腹が空いてきたのでカレーライスを食べ、さらに食後に紅芋ソフトクリームも食べた。


鹿児島空港12:40発→羽田空港14:25着　JAL1870

楽しい思い出を胸に帰路へ・・・

スカイショップ スカイテラス グルメ・レストラン