2013/02/23 - 2013/02/23
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TaxNaXさん
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自宅から自転車で10分程の場所にある天王森泉館。
毎年この季節は『吊るし雛まつり』が開催される。
今年2013年も2/16〜3/20の一ヶ月余り、館内は数多の吊るし雛で飾りつけられる。
晴れた土曜日。
カメラ片手に家内と伺った。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- 交通
- 2.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 徒歩
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-
天王森泉館
「てんのうもりいずみやかた」と読むのだそうな。
正面の田んぼの間を通る小道から撮影。
横浜市とは思えぬ長閑な風景。 -
泉館敷地内に入る
薪をくべたストーブに鍋が置かれ、豚汁が温められている。
薪の煙が何とも良い味を出している。 -
2013年は、2/16〜3/20 の約一ヶ月間吊るし雛まつりが開催される。
流石は100万都市横浜。土日ともなるとこの賑わい・・・。
何処が賑わってる、とお言いかい?
何を仰る。これでも相当賑わっている方だ。
まあ相変わらず平均年齢は高く、私ら夫婦が一番若い部類だったりするが。 -
縁側に据えられた吊るし飾り
豪奢ではなく、慎ましやかで可愛らしい。 -
二階には吊るし柿 ・・・ 、いえいえこれも吊るし飾り。
遠目にみると結構リアル。 -
玄関のすぐ左には雛飾りと共に吊るし雛が飾られる。
吊るし雛(雛のつるし飾り)と言えば伊豆・稲取がルーツとされる。
江戸時代末期、贅沢な雛飾りなど買う事の出来ない漁村の母達が、娘の初節句の為に端切れを使って飾り物をこしらえた。これが吊るし雛の始まりなのだとか。
なんだか切ない話である。
ここ泉区の吊るし雛も恐らく稲取から伝播したものだと思うが、何がきっかけだったのかが良く分からない。
製糸工場時代に女工さんが作り始めたのだろうかとか、勝手に想像している。 -
伊豆・稲取と横浜・泉区では雛の傾向がちょっと違うように感じる。
横浜の吊るし雛は瓢箪、豆、つくしなどの山の幸が多く含まれている。
雛の大きさも稲取と比べると一回り小さいように見える。
因みに、昨年の河津桜・吊るし雛の旅行記は以下。
http://4travel.jp/traveler/taxnax/album/10653029/ -
玄関を上がると、上の写真の隣の部屋はこのように飾られている。
一番ごちゃっと見える角度で撮ってみた。
ここにも人参、大根、瓢箪などの山の幸が多い事が見て取れる。 -
奥の雛飾りは隣の部屋と比べるとずっと地味だが、これはこれで可愛らしい。
-
奥様お気に入りの獅子舞
中央のが良いんだそうだ。 -
つくし
やはり山の幸が幅を利かせている。
真っ赤なキョンシー、とぐろを巻く蛇、つくしのコラボレーション。
スバラシイ・・・ -
さて、二階に上がってみる。
階段の踊場にも吊るし飾りがあった。 -
二階に上がった処に飾られているのがコレ。
縦横きっちり飾り付けてある処が日本人の生真面目さに思う。
都会的なセンスとは対極にある雑多な飾り付けだが、それがまた建物の旧さと丁度良く合っているように感じる。 -
中央の雛飾りを角度を変えて
-
同じ角度で手前の吊るし飾りを撮った
-
こう撮ったらどうなるんかいな、と撮ってみたが、何が言いたいのか分からない写真になった。
まあ、吊るし飾りが多い事は伝わるのではないかと・・・。 -
窓沿いに歩いていくと吊るし柿の飾り物があった。
そろそろ食べごろです。
====================
ボカしてあるが、奥には用具類が雑然と置かれている。
辛辣なようだが、客間が見学できるようになっているのだから、用具入れくらいは屋外に用意しておいて欲しい。 -
更に歩くと庭に面した窓まで来た。
ここにも吊るし柿の飾り物。
上の方の写真で二階に吊るくされていた吊るし柿がこれである。 -
一通り見学したので庭に出た。
先客が豚汁を注文しているのを家内と眺めていた。
辺りを包む薄紫の薪の煙。
鍋蓋を開けた瞬間、立ち昇る湯気。
同時に漂う味噌の香り。
・・・ ずるいよなー。
絶対欲しくなるもの。
と言う事で丁度昼前だった事もあり、豚汁を戴く事にした。
一杯150円也。 -
狭い庭だが、地味にこんな出店もあった。
半ばボランティアの方々が売っておいでのようで、商売っ気は全く感じない。 -
野菜や簡単な食事も売られていた。
蕎麦稲荷を戴いた。
4つで200円也。
こちらの蕎麦稲荷は、味付けした薄揚げで蕎麦を包んだもの。
豚汁と一緒に戴いたが、結構美味しかった。 -
梅の蕾が膨らんでいた。
枝に幾つかの句が掲げられている。 -
泉館の横を通って裏庭に移動すると山葵田がある。
ただ、当日は工事の為進入禁止だった。 -
天王森泉館(てんのうもりいずみやかた) 沿革
・1911年(明治44年)前後:
清水製糸場本館として建築
・1931年(昭和6年)前後:
本館左半分を約500m北から現敷地に移築
その後個人の住宅として利用
・1997年(平成9年):
天王森公園整備事業で製糸場本館当時の姿を再現
但し建屋を良く見ると、一階のキッチンなど「元はそうじゃなかったろう」と突っ込みたくなる場所も。
これを『移設復元』と言って良いのかと疑問に思う処もあるが、まあおおらかに捉えたい。(興味が無いので調べていないが、個人宅時代の増築かもしれないし)
百齢を数える旧家屋。確かに旧い。
ただそれは個人宅の範囲でであって、『横浜市認定歴史的建造物』と称する程凄いようには思えない。
私自身はここを歴史的建造物ではなく、横浜市が日本の旧家屋を維持・管理し公園の一部として利用している、と解釈している。
なのでデリカシーの無い改築も許せてしまう。
実際、正月はかるた取り、桃の季節は吊るし雛、初夏は蛍と季節毎に行事が用意され、市民の公園として成立している。
横浜に住むものの田舎志向の自分にとっては結構楽しめる場所であり、ウォーキングイベントなどでたまに立ち寄っては、長閑な雰囲気に心和ませて頂いている。
もうちょっと交通の便の良い場所にあれば来訪者も増えるだろうにと思う一方、このままの長閑さが保たれて欲しいと願う。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- わんぱく大将さん 2013/02/26 09:41:06
- あれ以来
- TaxNaXさん
あれ以来、あきません。沢山の物を見ると、あの鶏のことを思い出し。
このお雛さん、鳥でなくてよかった。奥方、腰抜かされますでえ〜。
そうなると、外のおばちゃんには、外で焼き鳥に。やはりここでも、おばちゃんの勝ち。
なんのこっちゃ??
大将
- TaxNaXさん からの返信 2013/02/26 20:38:20
- RE: あれ以来
- 大将さん
日本時間で今晩は。
ありゃりゃ・・・、ダメージ大でしたか・・・。
吊るし雛に鳥はいませんでしたねぇ。
家内的には安心して見ていられたようです・・・。一階は。
二階で、飾りの吊るし柿に鳥がたかるかも、と言ったら後ずさってました。
TaxNaX
> TaxNaXさん
>
> あれ以来、あきません。沢山の物を見ると、あの鶏のことを思い出し。
> このお雛さん、鳥でなくてよかった。奥方、腰抜かされますでえ〜。
> そうなると、外のおばちゃんには、外で焼き鳥に。やはりここでも、おばちゃんの勝ち。
> なんのこっちゃ??
>
> 大将
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