2012/12/18 - 2012/12/18
4位(同エリア46件中)
SUR SHANGHAIさん
- SUR SHANGHAIさんTOP
- 旅行記919冊
- クチコミ6826件
- Q&A回答49件
- 5,824,222アクセス
- フォロワー234人
これまでの韓国訪問では、日程が合わないなどの理由で行けずにいた板門店。
今回は早々とソウル訪問が決まっていたので、現地の板門店訪問ツアーに申し込み、予約も完了。
板門店(パンムンジョム)は、DMZ(非武装地帯)の軍事境界線上にあるJSA(共同警備区域)の村、という性格上、ツアーに参加しなければ一般の人の出入りはできません。
注意・禁止事項も多々あるツアーですが、その内容や注意点をも含めて板門店周辺をご紹介しようと思います。
表紙の画像は、軍事停戦委員会本会議場T-2の建物内。
南北にまたがる会議用テーブルと国連旗を前に、警備に当たっているのは韓国側の憲兵さん。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
PR
-
板門店(パンムンジョム)は、DMZ(非武装地帯)の軍事境界線上にあるJSA(共同警備区域)の村。
軍事停戦委員会の本会議場はそこにあります。
ソウルからだと北に約80kmほどの場所。
板門店へは個人では行けないのでツアーに参加する必要がありますが、歴史に関心のある方は行ってみる価値ありと思います。
これまでの韓国訪問では日程などの都合で行けずにいたSUR SHANGHAIとその旦那も、今回は下記のCOSMO.JIN TOURという旅行会社主催のツアーでソウルから訪れてみました。
COSMO.JIN TOURのサイト: http://www.cosmojin.com/ 訳文は完璧ではありませんが、日本語版もあり。
日本語版のメニューに出ている≪安保観光≫のページが、板門店やその他の非武装地帯ツアーの紹介になっています。
訪れる場所や組み合わせによってツアーも数種類あり。
2012年12月下旬だと、今回参加してみた板門店ツアー(烏頭山統一展望台と昼食も込み)は8万7千ウォン/人。
予約、代金支払いが済むと、入金+ツアー日程などの確認メールが英文で送られてきました。
●注: 板門店ツアーを主催している旅行会社は多数。≪板門店ツアー≫で検索すると、日本語対応の会社も色々あるので、あれこれと比較検討してみるといいですよ。オンラインでの予約可。
申し込みの際には、注意事項をよく確かめましょう。
参加してみたツアーの当日は、参加者たちはロッテ・ホテルのツアー・ラウンジで合流。
SUR SHANGHAIたちが泊まったのは、ロッテ・ホテルとは背中合わせになっているザ・ウェスティン・チョースンでしたが、旅行会社のお車でピック・アップされました。恐縮…。(;^ω^) -
SUR SHANGHAIたちが参加したCOSMO.JIN TOURの板門店ツアーは、ソウル10:00発、17:00帰着のツアー。
どこの会社のツアーでも、板門店訪問には、パスポート必携です。お忘れなく。
上で言ったように、あちこちのホテルからピックアップされてきた参加者たちとロッテ・ホテルで合流して出発。
この時のお客さんは5,6カ国からの参加者で総勢30人近く。
このツアーでは、ガイドさんは英語のみでの説明になりました。
日本語対応を希望する方は、日本語対応のツアーを探してみるとよし。
これが、この日板門店へと向かったバス。
ほかの旅行会社のツアー・バスも同じような時間帯とルートで回っていたりするので、自分の乗るバスの外見やナンバーは憶えておくとよし。
SUR SHANGHAIたちは、待ち合わせのロッテ・ホテルに着いたのが早かったせいか、一番前の席を指定されてラッキー!
この席順は、このあと板門店内を回る専用バスに乗り換えた時にも適用されました。
ふと、運転手席を見ると、足元を暖めるヒーターのほか、音楽カセット・テープがあれこれ。
お! (◎◇◎) カセット・テープ、懐かしい!
さ、運転手さんもやって来たし、この後は遅れも無く出発。 -
ロッテ・ホテルの駐車場を出発した板門店ツアーのバス。
ソウル市街地を出た後は、一路北の坡州(パジュ)市へ。
板門店ツアーはその性格上、どの旅行会社のツアーでも、当日のパスポート必携のほか、注意事項が多数。
サイト内や確認メールにもツアー参加当日の飲酒の禁止、服装などに関する注意事項が明記されているほか、ツアー当日も、ガイドさんからあれこれ注意が出されます。
自由行動は慎んで、指示に従いましょう。
この旅行記の中でも注意点などをご紹介していこうと思います。 -
10時にソウルを出た板門店ツアーのバスが77号線を辿って最初に停まったのは烏頭山(オドゥサン)統一展望台。
ここまでソウルからちょうど1時間。
ここは、韓国の坡州(パジュ)市の一部。
坡州市は、板門店(パンムンジョム)のある軍事境界線を隔てて北朝鮮と接する街。
中でもこの烏頭山統一展望台は南北を分ける臨津江(イムジン川)と漢江の合流点にあって、北朝鮮側とは川を挟んで2.1kmの距離。
よって、板門店ツアー以外のDMZ(非武装地帯)ツアーにもよく組み込まれるようです。
内部、周辺ともに撮影可。
この展望台は、地下1階、地上4階建て。
上から順に、展望室、屋外展望台、統一展示室+ビデオ上映設備、入口+開城工団関連展示室。
ここでは見学後にトイレ休憩あり。
地下階には北朝鮮産のお土産コーナー+食堂も入ってますが、このツアーでは寄りませんでした。
●注: 開城(ケソン)工団というのは、北朝鮮南部の開城市にある経済特別区。下記のウィキペディアのページで見てみるといいと思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%8B%E5%9F%8E%E5%B7%A5%E6%A5%AD%E5%9C%B0%E5%8C%BA
烏頭山統一展望台は、個人でも訪問可能。
2005年にはレンタカーで訪れた事のあるSUR SHANGHAIたち。
その時の様子が下記の旅行記にアップ済みですので、今回の様子と比べてみたい方は併せてご覧ください。
★近くて遠い国? 韓国 北朝鮮国境とソウル周辺編
http://4travel.jp/traveler/casa/album/10042402/烏頭山統一展望台 山・渓谷
-
韓国坡州(パジュ)市にある烏頭山(オドゥサン)統一展望台の展望室から見た臨津江(イムジン川)と漢江の合流点。
画像奥の右手から左手に向かって流れているのが臨津江。
手前から上に向かって流れているのが漢江。
ここで合流したあとは黄海へと注ぐ川になっています。
画像奥に見えているのが北朝鮮側の岸辺。
Σ(・ω・ノ)ノえっ!! ずいぶん近い! と展示室に置いてある立体地図を見てみると…、烏頭山統一展望台 山・渓谷
-
…この烏頭山(オドゥサン)統一展望台のある岸辺から臨津江(イムジン川)を挟んで、北朝鮮側の岸辺とは2.1kmの距離。
●注: オレンジ色の丸で囲まれた場所が烏頭山統一展望台です。
この立体地図に出ていた表示によると、北朝鮮側の地名は≪黄海北道 開豊郡≫というのだそう。
そのほか、この立体地図には、地名のほかにも北朝鮮側の設備名も出ています。
この画像に写っているだけでも、脱穀場、史跡館、人民文化会館、臨漢小学校などが示されています。
ただし、このあとで見た説明ビデオでは、それらの施設も名のみだけのようでした。
臨津江の青い表示には、≪中立地域≫とか、≪干潮時間は8時間、満潮時間は4時間≫とも出ていました。
え〜、この展望台から対岸の北朝鮮まで2.1km?
そんなに近いの? と思うのはまだ早くて…、烏頭山統一展望台 山・渓谷
-
…上の画像に出した立体地図をもう少しワイドに見てみると、臨津江(イムジン川)を挟んで、北と南が一層近い場所があります。
それは、上段の画像でオレンジ色の○をつけた烏頭山(オドゥサン)統一展望台よりも数km上流側の臨津江。
地名は書いてありませんが、南北間の川幅僅かに460mと出ています。
その数字が読み取りにくければ、画像をクリックして元画像にすると大きく表示されます。
この立体地図にも模型が出ていますが、臨津江に沿った南北両岸に延々と鉄条網フェンスや監視所が設置されているのは、こんなに幅の狭い場所もある川からの侵入を互いに警戒しているからなんでしょうね。
そのフェンスや監視所は、ソウルから板門店方面へ行く川沿いの77号線車道(下段の画像の矢印がついた道)を通る板門店ツアーバスからもよく見えます。
見てみたい方は移動中の居眠りにご用心。烏頭山統一展望台 山・渓谷
-
上でもちょっと言ったとおり、この烏頭山(オドゥサン)統一展望台から見える対岸の≪黄海北道 開豊郡≫などについての紹介ビデオ見学後は3階の屋外展望台へ。
肉眼だとかすかにしか見えない≪黄海北道 開豊郡≫も、ここにある強力な望遠鏡を使うと、がらんどうの設備や人々の姿もよく見えますよ。
今回は12月中旬で、戸外には人の影は見えませんでしたが、2005年にこの展望台を訪れた時には10月上旬で、稲刈りする人々の動きまでわかってびっくり。
この望遠鏡は有料(500ウォン)。両替ブースもありましたが、事前に500ウォン・コインをいくつか用意して行くと憂い無し。烏頭山統一展望台 山・渓谷
-
烏頭山(オドゥサン)統一展望台の3階にある屋外展望台から見た、臨津江(イムジン川)と漢江が交わるあたり。
画像奥右から左へ流れているのが臨津江。
画像手前から上へと流れて臨津江に合流している漢江。
そのさらに奥に見えているのが北朝鮮の≪黄海北道 開豊郡≫。
ちょっとした船があればすぐに渡れそうなこの川が、南北を分けているのが信じられない眺め。烏頭山統一展望台 山・渓谷
-
烏頭山(オドゥサン)統一展望台の展望室外観と、その向こうの漢江。
からりと晴れ上がって日差しが強いように見えますが、日中の気温は氷点下数度だったこの日。
臨津江(イムジン川)との合流地点付近が白く見えるのは、漢江の浅瀬になった部分が凍っているのかも?
漢江のあたりを展望室からズームで見てみると…、烏頭山統一展望台 山・渓谷
-
…画像手前の左手から流れてきた漢江と、画像右手から流れてきた臨津江(イムジン川)が交わるあたりは、ずいぶん浅くなっているような感じ。
たまたま干潮時間帯だったのかも。
画像奥に横たわっている陸地は北朝鮮。
韓国側の川原や中州が寒さで凍り付いて白く寒々しい眺め。
それでも晴れていたので、ここで一本に合流した臨津江が、画像左奥へと流れ去って行く姿も見えた烏頭山(オドゥサン)統一展望台。烏頭山統一展望台 山・渓谷
-
烏頭山(オドゥサン)統一展望台から見た漢江の上流方向。
この画像だと光の具合が悪くて見通せませんが、画像奥がこの朝出て来たソウル方向で、ここまでやって来た77号線の広い車道も見えています。
その77号線と漢江との間には、やはり鉄条網フェンスと監視所も連なっているのが、この展望台のある坡州(パジュ)市が北朝鮮と接している街だというのを表わしています。烏頭山統一展望台 山・渓谷
-
烏頭山(オドゥサン)統一展望台から見た臨津江(イムジン川)の上流方向。
ここまで漢江に沿っていた77号線も、ここからは臨津江に沿って続きます。
この先、板門店(パンムンジョム)への入口となる統一大橋があるんですが、臨津江が何度も湾曲しているのでこの角度からは見えません。烏頭山統一展望台 山・渓谷
-
また烏頭山(オドゥサン)統一展望台の中に戻って来た板門店ツアーの一行。
朝鮮半島部分の大きな立体地図を囲んで、歴史と地理のお勉強タイム。
そこに登場したのは脱北者だという女性で、女性の体験談をガイドさんが通訳してくれました。
写真を撮るのは禁止されてはいませんでしたが、その女性には目隠し線を入れさせていただきました。
体験談についても、ここでは詳細は省略したいと思います。
真冬に凍り付いた川を渡って脱北したという様子、それに、現在の境遇を与えてくれた韓国に対するその女性のお礼の言葉が印象的でした。烏頭山統一展望台 山・渓谷
-
烏頭山(オドゥサン)統一展望台内には、南北の歴史的出来事を年毎に紹介するコーナーも。
その中で、2010〜2011年の出来事コーナーには、北朝鮮の最高指導者だった金正日氏が2011年12月17日に逝去した事がごく簡単に出ていました。
SUR SHANGHAIたちが今回、この板門店ツアーに参加したのは、一周忌が過ぎた直後の2012年12月18日。
それに続いて12月19日には韓国の大統領選挙もあったので、ひょっとしたらこのツアーは直前で中止になるんじゃないかと気を揉みましたが、そうはなりませんでした。
●注: 板門店ツアーの催行は不定期な上、種々の情勢の変化により、当日になってからのツアー中止もありうるそうです。烏頭山統一展望台 山・渓谷
-
烏頭山(オドゥサン)統一展望台内にある、開城(ケソン)工団の工場設備や製品紹介コーナー。
開城公団は、北朝鮮南部の開城市にある経済特別区。
写真で見る限り、工場内設備は整っているようにも見えましたが、靴、衣類などの製品は、う〜ん…、失礼ながらどこで売れるのやら…。(−−〆)烏頭山統一展望台 山・渓谷
-
SUR SHANGHAIたち一行を率いる板門店ツアーのガイドさんが、「この写真を撮っていくといい。」と力説したのは、烏頭山(オドゥサン)統一展望台内にある、北朝鮮の宣伝村周辺の様子と国旗掲揚台の写真パネル。
板門店に入った後も、この村や掲揚台が見える道筋もあるんだそうですが、写真は禁止だからこのパネルを撮っていけ、という配慮(?)のよう。
宣伝村と呼ばれる機井洞一帯の住居や工場は、韓国側に誇示するために造られたもののようですが、実際には住民も労働者もいないとされているのだそう。
ん〜、でもこのパネルの写真、照明の反射でずいぶん不鮮明なんだけど…。
それに国旗掲揚台はずいぶん遠景よねぇ。
それでも、「ここでしか撮れない!」とせかされて1枚パチリ。(;^ω^)
オレンジ色の楕円形で囲んだ塔が、宣伝村にある高さ160mの国旗掲揚台。
なぜ、国旗掲揚台がこんなに高さがあるのかというのにも理由あり。
軍事境界線近くに建てる南北双方の国旗掲揚台の高さは、建設前に双方で取り決めがあったんだそうですが、北朝鮮が一方的にその取り決めを破ってからは高さ競争が始まってしまったんだそう。
その結果が、北朝鮮側に現存する高さ160mの掲揚台。
ちなみに、国旗掲揚台としての高さでは世界一だそうです。烏頭山統一展望台 山・渓谷
-
烏頭山(オドゥサン)統一展望台外の広場にあったモニュメント。
この展望台は韓国の坡州(パジュ)市にあるため、板門店ツアー途中でも集合・出発までの短い時間は自由行動可。
トイレに行っておくといいですよ。
トイレは、特に良くも悪くも無い普通の設備でした。
ここではお土産屋さんには寄りませんでしたが、板門店(パンムンジョム)見学後のキャンプ・ボニファス内のお店で記念品が購入できますよ。
この画像に出ている像や碑は、展望台前の臨津江(イムジン川)を見下ろす広場にあったもの。
左手は、朝鮮の独立運動家、教育者、政治家だった曺晩植(チョ・マンシク)氏の像。傍らには日本語での説明も出ていました。
≪曺≫の字が文字化けしていますが、これは≪曹≫という字に似ています。
画像右手の碑は、望拝壇ということです。烏頭山統一展望台 山・渓谷
-
烏頭山(オドゥサン)統一展望台前の広場には、≪DMZ POST≫と書かれたポストがポツリ。
DMZはDEMILITARIZED ZONEの略で≪非武装地帯≫の意。
このポスト、実際に使われているんだろうか。
ここで投函した郵便物の消印はどんな感じ?
興味のある方は、絵はがきでも前もって準備してきて、ここから投函してみては?
坡州(パジュ)市は、韓国でも唯一、市の中に非武装地帯がある場所。
この烏頭山統一展望台以外にも、第三地下トンネル、都羅(ドラ)展望台、都羅山(ドラサン)駅、臨津閣などの見所があり、各種DMZツアーで見て回れます。
SUR SHANGHAIは、2009年に上記のトンネルなどを回るツアーにも参加してみました。
そちらも見応えがあり、お勧めできると思います。
その時のツアーの様子は、クチコミだけで残念ながら旅行記には未アップ。
≪DMZツアー≫で検索して、最新情報であれこれ比較検討してみるといいですよ。烏頭山統一展望台 山・渓谷
-
烏頭山(オドゥサン)統一展望台を見終えると、もうお昼の時間。
板門店(パンムンジョム)寄りの場所にあるツアー専用食堂(?)へ移動。
下段の画像の標識に出ているように、臨津閣や板門店入口に近い立地ですが、ここはまだ韓国で、自由に写真が撮れました。
ここでの食事は、プルコギかビビンバ。
これは事前に、ガイドさんがどちらを選ぶか聞きに回ってくれました。
プルコギは4人で一つの鍋。付け合せも鍋の中身も少なめでお味はまあまあ。
1人2人で参加して、全く見知らぬ他の参加者たちと一つの鍋を突き合うのに抵抗のある方はビビンバを選ぶといいかもです。
この食堂にもトイレはありましたが、靴を脱いで上がって行くスタイルでした。
上段の画像には、ジーンズ着用の参加者が多数写っています。
本来なら、板門店ツアーではジーンズは禁止なのですが、最近では規則が緩くなって、切り刻んだり脱色したりの派手な加工が無いものであればOKが出ているようです。
ただし、今後はどうなるかまでは分からないので、ツアー説明に禁止と出ている物は最初から避けた方が無難なんじゃないでしょうか。
ここでの休憩は1時間ほど。
いよいよ、午後には板門店へ。 -
板門店(パンムンジョム)に行くには、ツアーバスもまず臨津江(イムジン川)に架かる統一大橋を渡って行きます。
今回、バスからは統一大橋の写真は撮れなかったので、この画像は2005年にレンタカーでここまで来て引き返す際に撮ったものです。
橋には検問所があり、ここから先はツアーに参加しているか特別な許可が無ければ、一般の人は入って行けないようになっています。
チラリと見ただけで、ここから先は南北の軍事境界線が近いのだと感じさせる、ものものしい雰囲気です。
ツアー参加者たちも、ここから先は水を打ったようにシ〜ン。
ツアーで来ると、普通はここで最初のパスポート・コントロールがあるそうですが、この時には無し。
ただし、この先でやはりパスポートは確認されたので、忘れずに持って行きましょう。
統一大橋には障害物が置いてあって、車はジグザグ走行になります。
これは、万が一北朝鮮側が進攻して来た時、すんなりと通さないための処置。 -
板門店(パンムンジョム)があるJSA(共同警備区域)に入る前に、国連軍の憲兵も板門店ツアーのバスに乗り込んで来てパスポートチェック。
その後、渡されるのは英文の宣誓書。
このままでは読み取れない場合は、画像をクリックして元画像にすると十分に読み取れるようになります。
A4サイズの紙にプリントされているのは、武器及び武器に成りうる物の持ち込み禁止などと言ったJSA内での注意事項などですが、ツアー参加者にとってドキドキするのは、「この区域内で何があっても安全の保障はされない。」との内容に同意のサインをする事。
この画像では、一番下の署名欄に書いたSUR SHANGHAIの本名のサインはカットしてあります。
この宣誓書はサイン後に一旦回収されますが、ツアーの最後には返されるので記念にしては?
板門店ツアーに参加する際の注意点は多数。
旅行会社のツアー紹介サイトによって、その内容も少なかったり多かったり。この点もチェックしつつ、あれこれ比較検討してみるといいと思います。
代表的な注意事項の例としては;
※ツアー当日はパスポート必携。
※ツアー参加当日の飲酒の禁止。
※服装に関しては、肌の露出の多い服(ノースリーブ、ミニスカート、短パンなど)、ミリタリー調ファッション、サンダルは禁止。
12月中旬には、さすがに肌の露出の多い服装は見られませんでしたが、上の方でご紹介したように、本来禁止されているジーンズを着用している人が結構いました。今後も大丈夫とは限らないので、やはり注意・禁止事項は最初から守って行くのが無難。
※カメラのレンズは90mm以上は不可。
これは、資料によって80mm以上不可とか100mm以上不可と記している場合もありました。自分が参加するツアーの注意事項に従って行けばいいのでは。 -
上記の宣誓書に続いて、板門店ツアー参加者が次に渡されるのは、UNCMACのゲストであることを示すタグ。
胸の前など、見やすい場所に付けましょう。
これは板門店を去る前にまた返すようになっていました。
UNCMACは、朝鮮戦争後の1953年に設立されたTHE UNITED NATIONS COMMAND MILITARY ARMISTICE COMMISSIONの略で、日本語名は国連軍司令部軍事休戦委員会。
どっちも長〜い名前! (;^ω^)
さて、板門店(パンムンジョム)に入ると、とたんに注意・禁止事項が続出。
上の方で言ったような事前に気をつけて行くべき事以外にも、その場その場でガイドさんからもいろいろ注意が出ます。よく聞いて、指示には従いましょう。
例として;
●板門店へと入って行く統一大橋からは、ガイドさんに許可された場所以外は撮影不可。移動中のバス内の撮影も不可。
撮っていいのか迷う場所では、必ずガイドさんに確かめましょう。
●数少ない撮影許可場所のひとつは軍事境界線に跨って立っている軍事停戦委員会本会議場で、韓国側の自由の家と北朝鮮側の板門閣との間にあります。
軍事停戦委員会本会議場は外観だけではなく、中にも入って見学できる場所ですが、注意事項も盛り沢山。
※体は板門閣方向に向け、撮影範囲は前面180度。
※自由の家を警備する韓国側憲兵が立っている場所より先に行ってはいけない。
※自由の家から板門閣方向に向かっている階段を下りてはいけない。
※記念撮影時も、大声での笑い、指差し、ピース・サイン、手を振るなどの行為は禁止。
※軍事停戦委員会本会議場への出入りはツアー全員で。
※軍事停戦委員会本会議場内を警備する兵士との記念撮影はOK。ただし、触ったり話しかけてはいけない。兵士の後ろに回り込んだり、国連の旗が置いてあるテーブルと兵士の間を通ってはいけない。
※軍事停戦委員会本会議場内の器物に触れてはいけない。…などなど。
SUR SHANGHAIたちが参加したツアーでは、このほか撮影が許可されたのは、ポプラ事件のあった現場と帰らざる橋で、いずれも車内からのみでした。
最後に寄るキャンプ・ボニファス内のお土産屋さん内も写真OK。 -
板門店(パンムンジョム)があるJSA(共同警備区域)には国連軍が入っているキャンプ・ボニファスもあって、そこでまず板門店訪問に関するブリーフィングを受けてから専用バスに乗り換え。
統一大橋からツアーバスに乗り込んできた国連軍の憲兵も一緒に付いてきました。
この憲兵さんには、板門店に関して聞いてみたいことがあれば質問も出来ます。
板門店を警備している国連軍には、かつては韓国軍やアメリカ軍以外にフィリピン軍、イギリス軍、ベルギー軍も配備されていたそうですが、今では80%以上が韓国軍、残りのほとんどはアメリカ軍が占めているそうです。
SUR SHANGHAIたちのバス担当になったのは、まだ20代半ばらしきアメリカ人おにいちゃん。
軍服を私服に着替えたら、とても軍人さんに見えないような柔らかな物腰と言葉遣いでびっくり。
バス内では軽いジョークを飛ばしたそのおにいちゃんも、板門店の軍事停戦委員会本会議場前まで来ると急にオン・デューティーの顔に変わって、ツアー参加者の動向に問題が無いか監視。
この画像手前で、こちらに体を向けて立っているのがそのおにいちゃん。
顔はSUR SHANGHAIとは別の方向を向いていますが、ガイドさんが注意事項を説明し終わり、ツアー参加者たちがカメラを構え始めると、鋭い目だけを動かして、こちらの挙動を見てました。
Σ(゚ж゚;)ギクッ!! とても、さっきまでの優しい目のおにいちゃんとは思えない!
くれぐれも、誤解を受けるような動きや態度は慎みましょう。
そうそう、軍事停戦委員会本会議場に行くために自由の家の前で専用バスを降りる時には、バッグ類は置いて行くことになっています。
財布やパスポートは衣服のポケットにどうぞ。軍事停戦委員会 本会議場 観光名所
-
韓国側の自由の家を正面から入って通り抜けた所にあるのが、軍事停戦委員会本会議場と、その向かいに立つ北朝鮮側の板門閣。
ツアー参加者一同、一種独特の緊張感に包まれて、「ああ、ここが板門店なのか!」という面持ち。
手前左手のT-2と番号が打たれた建物前にも、右手のT-3と番号が打たれた建物前にも、≪UNITED NATIONS COMMAND MILITARY ARMISTICE COMMISSION(UNCMAC) STAFF CONFERENCE BUILDING≫と書いた看板が出ていました。
このあと、SUR SHANGHAIたち一行が見学するのは、左手のT-2の軍事停戦委員会本会議場。
このT-2とT-3の二つの建物の中間に、横に伸びるコンクリート製の低い間仕切りのようなものが見えていますが、それが南北の軍事境界線。
四角いスポットライトが当たっているかのように日が差している部分がそうです。
この画像だと、板門閣の扁額がハングル文字で書かれているのも、その下に朝鮮人民軍(北朝鮮)の兵士が警備に当たっている姿も、さらに軍事境界線もよく見えませんが、画像をクリックして元画像にするとはっきり見えるようになります。軍事停戦委員会 本会議場 観光名所
-
韓国側の自由の家を背にして見る軍事停戦委員会本会議場。
ここでは、T-1と番号が打たれた建物(画像左手)と、このあと見学に入って行くT-2の建物(画像右手)が並んで写っています。
このほかにも同じような形の建物が数棟並んでいます。
どの建物にも、韓国側の憲兵さんが1人ずつ警備に就いているんですが、T-1の建物の憲兵さんは2人。
しかも、一人の背後にもう一人が張り付くような不思議な格好。
(o'ω'o)? と思って、この写真を撮るために思わず体の位置を動かしかけたら…、軍事停戦委員会 本会議場 観光名所
-
…T-2とT-3の建物前で警備に当たっていた韓国側の憲兵おにいちゃんたちがクルリ!
Σ(゚ж゚;)ギクッ!!
彼らが立っている車道と、板門店ツアー参加者たちが立っている自由の家裏手のテラス風スペースとの間には数段の階段があって、ツアーの参加者はその階段は下りてはいけないことになっています。
体を動かしかけたのが怪しいと思われたのかも…?
実際には、ほかにも写真を撮るために立ち位置を変えたりしている人たちがいたので、SUR SHANGHAIだけが見られた訳ではないと思いますが、やはりピリピリした緊張感が漂う場所でした。 -
イチオシ
韓国側の自由の家を背にして見る、軍事停戦委員会本会議場のT-3の建物をアップで。
韓国側の憲兵が、微動だにしない姿で警備に当たっている様子は、一瞬マネキンが立っているのかと思うほど。
体半分を隠した格好なのは、いざ!という時に敵の攻撃をかわしてすぐに建物の陰に入れる体勢なのだそう。
この画像だと、南北の軍事境界線となるコンクリートの仕切りのような構築物が画像を横切ってくっきり。オレンジ色の→を付けた部分がそう。
さらに、画像奥の板門閣を守る朝鮮人民軍(北朝鮮)の兵士も、画像左上に写っているのが確認できます。軍事境界線 観光名所
-
韓国側の自由の家を背にして見る、軍事停戦委員会本会議場のT-2の建物をアップで。
こちらは、これから板門店ツアー参加者が見学に入って行く建物のせいか、警備に当たる憲兵はこちらを向いて立っています。
板門店で警備に当たっている韓国側の憲兵たちは、全員サングラスをかけていますが、これは朝鮮人民軍(北朝鮮)の兵士と不用意に目を合わせてしまって「ガンを飛ばした。」などの因縁をつけられるのを防いだり、素顔を知られないようにするため。
この画像でも、南北の軍事境界線が画像を横切っているのが写っています。オレンジ色の→を付けた部分がそう。
その向こうの板門閣前には朝鮮人民軍(北朝鮮)の警備の兵士、それにこちらに向けられた監視カメラのようなものまで見えています。
北朝鮮側の兵士は一人しか目にしませんでしたが、カメラのほか、板門閣のカーテンが半開きになっている部分もあったりするので、やはり複数人でこちらの動きを監視しているんでしょうね。
上の方でも言ったように、見学に際しての注意・禁止事項にはくれぐれも気をつけましょう。軍事境界線 観光名所
-
韓国側の自由の家を背に、軍事停戦委員会本会議場や板門閣の外観を見学したり写真を撮ったりした時間は10分足らず。6,7分程度だったと思います。
さて、お次はいよいよ、軍事境界線を跨いで立つ本会議場のT-2の建物内部へ。
入って行く際にも、ツアー参加者たちは列を組んで粛々と。
これは、建物を出て行く際にも同じでした。
勝手に動き回って、挙動不審に思われるようなことはNGです。
さっきから気になってるのは、壁に掛けてあるあのバッグ。
女性用にも見えるけど、ツアー参加者はここへはバッグは持ち込めないのに…。
まさか、憲兵おにいちゃんの私物じゃないですよね。軍事停戦委員会 本会議場 観光名所
-
イチオシ
板門店(パンムンジョム)の軍事停戦委員会本会議場T-2の建物内。
板門店で1953年に朝鮮戦争の停戦条約が調印された後で設置されたこの軍事停戦委員会本会議場は、停戦のための軍事境界線にまたがって建てられています。
本会議場と言っても、画像で見るとおりに外観も内部もずいぶん質素。
飾り気の無い内部には会議用のテーブルと椅子が配置され、ここにも韓国側の憲兵が2人警備に当たっていました。
画像左側の憲兵は南北にまたがって置かれたテーブル脇で、画像奥のもう一人の憲兵は板門閣のある北朝鮮側に抜けるドア前で直立不動。
ちょっと異様とも思えるその雰囲気。
ツアー参加者一行が恐る恐る入って行くと…、軍事停戦委員会 本会議場 観光名所
-
イチオシ
…ガイドさんがこの軍事停戦委員会本会議場見学に関する説明と注意事項を繰り返します。
よく聞いて、指示に従いましょう。
1 この本会議場内の2人の韓国側の憲兵は任務遂行中なので、話しかけたり触ってはいけない。ただし、写真を撮るのはOK。
2 テーブルの上に置いてある国連の旗に敬意を表するため、憲兵とテーブルの間のスペースを横切ってはいけない。憲兵の後ろに回りこむのも不可。
3 テーブルの上に配置されている国連の旗やマイクロフォンのケーブルは、軍事境界線を示すように置かれているので、触ってはいけない。その他の備品についても触れてはならない。 …などなど。
で、この画像だと、軍事境界線上に置かれた国連旗を挟んで左手が韓国、右手が北朝鮮。
この本会議場内なら、ツアー客もこの軍事境界線を越えて北朝鮮側へ越境可能。…と言っても、本会議場は思っていたよりずっと小さかったので、北朝鮮側へ越境すると言っても最長4〜5mほどでした。
SUR SHANGHAIはちょいと韓国側からこの写真をパチリ。
憲兵さんのヘルメットに書かれているハングル文字は、≪憲兵≫の意味だそうです。
ガイドさんは、説明が終わった後は、緊張しているツアー参加者の気持ちをほぐすために、「さ、記念撮影しましょう。撮ってあげますよ。(*^。^*)」
これで雰囲気が和らいで、全員ホッとした表情に。軍事停戦委員会 本会議場 観光名所
-
板門店(パンムンジョム)の軍事停戦委員会本会議場T-2の建物内。
この画像に出ている会議用テーブルの上に置かれたマイクロフォンのケーブルは、南北の軍事境界線を示しています。
絶対に触れないように。
この画像でも、国連の旗やケーブルを挟んで左手が韓国。右手が北朝鮮。
ガイドさんの「記念撮影、どうぞ。(*^。^*)」で雰囲気が和らいだ後は、注意事項には気を付けつつも、ツアー参加者同士での記念写真タイム。
入れ替わり立ち代り、恐る恐る憲兵さんの横に並んではパチリ。
何があっても安全は保障されない、軍事境界線上の特殊な場所のため、ツアー参加者の撮影用笑顔には一抹の緊張感とこわばりが漂って見えました。軍事停戦委員会 本会議場 観光名所
-
イチオシ
板門店(パンムンジョム)の軍事停戦委員会本会議場T-2の建物内。
今度はSUR SHANGHAIも、軍事境界線をまたいで北朝鮮側へ。
お友達同士で板門店ツアーに参加したらしき4人組は、東南アジアの一国からの参加。韓国には留学で来たのかな。
やはり、恐る恐る憲兵さんの左右に並んで記念撮影。軍事停戦委員会 本会議場 観光名所
-
イチオシ
板門店(パンムンジョム)の軍事停戦委員会本会議場T-2の建物内。
ひとしきり、ツアー参加者の記念撮影が済んだので、今度は警備に当たっている韓国側の憲兵さんを観察。
JSA(共同警備区域)の板門店を含むDMZ(非武装地帯)に配備されている韓国側の兵士の身長は180cm超え。
これは、北朝鮮側にその秀でた体格を誇示する目的があるんだそう。
ガイドさんによると、北朝鮮の一般男性は身長が150cmだそうです。
一人だけ写っているこの写真だといまひとつ分かりませんが、上の方に出したツアー参加者との記念撮影の様子を見ると、体格の良さがありあり。軍事停戦委員会 本会議場 観光名所
-
板門店(パンムンジョム)の軍事停戦委員会本会議場T-2の建物内。
警備の任務遂行中の韓国側の憲兵さんにもう少し接近。
≪オレに近づいたらヤバイぜ≫オーラが全身から発せられていて、これ以上は近づくのが怖い。
特別な精神集中法や呼吸法をマスターしているんでしょうが、ジッと見ていても顔の筋肉一つ動かないし、呼吸しているのかどうかも感じ取れないその直立不動。
ドーランを塗っているかのような顔には生身の人間が感じ取れなくて、非番の日の彼のプライベートな様子や笑顔は、とてもとても想像できない…。
腕章を見ると、上から
JOINT SECURITY AREA (共同警備区域)。
↓
国連マーク (ここでは光の加減で白い丸になっています)。
↓
≪JOINT SECURITY AREA≫を表わしている(?)黄色いハングル文字。
↓
≪憲兵≫を表わす白いハングル文字、の順で出ています。
腕章の一番下の部分には、JSA.ROKA.BN.と出ているんですが、これはJOINT SECURITY AREA, REPUBLIC OF KOREA ARMY, BATTALIONの略? (・・?軍事停戦委員会 本会議場 観光名所
-
板門店(パンムンジョム)の軍事停戦委員会本会議場。
カーテンが開いている窓からヒョイと外を見ると、そこには外を見てしまったSUR SHANGHAIに照準を合わせている兵士たちが! ━━━<(ll゚◇゚ll)>━━━!!
…という事は無くて、
このT-2の建物と、隣のT-3の建物の間にあるコンクリート製の仕切りのような軍事境界線が目の前に見えました。
この画像だと、境界線を挟んで左手が北朝鮮側、右手が韓国側。
●注: 軍事境界線というのは、陸上における韓国と北朝鮮との実効支配地域の境界線で、国境線とは違います。
詳しくは、下記のウィキペディアの軍事境界線(朝鮮半島)のページでどうぞ。板門店を通る軍事境界線地図も載っています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8D%E4%BA%8B%E5%A2%83%E7%95%8C%E7%B7%9A_(%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E5%8D%8A%E5%B3%B6)軍事境界線 観光名所
-
板門店(パンムンジョム)の軍事停戦委員会本会議場T-2の建物内には、もう一人の韓国側の憲兵が、北朝鮮側の板門閣前へ通じるドアを警備する任務遂行中。
同じ本会議場内でも、SUR SHANGHAIがいま立っている場所やこの画像に写っている場所は、軍事境界線を越えた北朝鮮側。
もし、突発的に何事か起こって、あのドアから朝鮮人民軍(北朝鮮)の兵士がなだれ込んで来たら…、とか、板門店ツアー内の誰かが北朝鮮への亡命を企ててあのドアに突進したら…、とか想像すると、とてつもなく怖い。
こういう種類の怖さは、普段の生活には無い物。
今も停戦中という状況下にある韓国と北朝鮮。
その不安定な関係から来る不安感が、この本会議場の空間に充満しているように感じた数分間。軍事停戦委員会 本会議場 観光名所
-
板門店(パンムンジョム)の軍事停戦委員会本会議場T-2の建物内。
ツアー参加者一行が入って来た自由の家がある韓国側のドアの向かい側には、北朝鮮側の板門閣前へと抜けるドアが。
その前を警護している韓国側の憲兵さんは、もう一人の憲兵さんより更に背が高かった。
隣に立って記念撮影している女性は、160cmあるかないかのSUR SHANGHAIよりちょっとだけ大きい感じでした。
彼の身長もこの画像から推察できるのでは。軍事停戦委員会 本会議場 観光名所
-
板門店(パンムンジョム)の軍事停戦委員会本会議場T-2の建物内。
北朝鮮側へ抜けるドアを警護する憲兵さんの方は、もしドアが外側から開く気配がしたらどんなリアクションを取るんだろう。
背後には目が無いからやっぱりまず振り向くんだろうけど、そこに立っていたのは…なんていう場面を想像しただけで、鳥肌が全身をサーーーッ! ((;゚ェ゚;))
このあと、彼と並んだ記念写真を撮ってもらったSUR SHANGHAI。
数秒だけドアに向けた背中がザワザワと怖かった。
この本会議場にツアーの一行が入っていた時間は、やはり5,6分。
そのうち、軍事境界線を越えて北朝鮮側の部分に入ったのは更に短い時間。軍事停戦委員会 本会議場 観光名所
-
軍事停戦委員会本会議場をあとにしたツアー参加者一行。
次に向かうのは、すぐそばにある自由の家の展望台かと思ったら、それは無し。
あれ? ちょっと高い場所からも板門店周辺を見てみたかったのに…。
しかたなく板門店内を回る専用バスにまた乗り込んで、ポプラ事件のあった現場へ。
●注: このポプラ事件現場では下車はせず、車窓からだけの撮影が許可されました。
ポプラ事件と言うのは、簡単に言うと、1976年に板門店内のポプラ並木の剪定を行っていた国連軍が朝鮮人民軍(北朝鮮)に襲撃された事件。
詳しくは、下記のウィキペディアのポプラ事件のページで見てみるといいですよ。襲撃当時の様子も載っています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%97%E3%83%A9%E4%BA%8B%E4%BB%B6
ポプラ事件後は、ポール・バニアン作戦によって並木は切り倒され、今ではこの画像に写っている記念碑だけが残っています。ポプラ事件現場と記念碑 モニュメント・記念碑
-
板門店を回る専用バスが次に向かったのは帰らざる橋。
●注: ここも下車はせず、車窓からだけの撮影が許可されました。
帰らざる橋は、ポプラ事件現場からごく近い、JSA(共同警備区域)の西の外れにあります。
1953年の朝鮮戦争停戦後に捕虜交換が行われた場所で、映画『JSA』の舞台にもなっています。
帰らざる橋の名は、捕虜たちがこの橋で北へ行くか南へ行くかを選択し、その後は二度とこの橋を渡って戻ることが出来なかったことに由来するのだそう。
下を流れているのは、軍事境界線になっている沙川江。
この細い川に架かる橋が、南北分断の象徴となっているのが何ともいらだたしく思えてくる場所。帰らざる橋 史跡・遺跡
-
この帰らざる橋を車窓から見た後は、キャンプ・ボニファス内へと戻った板門店ツアー参加者一行。
途中の道筋では、北朝鮮側の宣伝村の遠景も木立の合間にチラリと見えた気がしますが、バスは所定の場所でしか停められないのでそのまま通過しました。
そうそう、板門店を回る専用バス内からも、ポプラ事件現場や帰らざる橋などの許可された以外の場所を撮影するのは厳禁です。
バスの中を撮ったり、外を指差したりするのも禁止。
許可された場所以外では座席から立ち上がるのも禁止になっていたので、これにも気をつけましょう。帰らざる橋 史跡・遺跡
-
板門店内を一巡りして戻って来たキャンプ・ボニファス。
一巡りした時間は小1時間。
あとはお土産屋さんでお買い物タイム。
場所柄、一般的女子好みのお土産はありませんが、歴史好きの男性なら興味を惹かれそうなDMZやJSAのロゴ入り商品が多種多様。
画像をクリックして元画像にすると、大きく表示されます。
●注: DMZはDEMILITARIZED ZONEの略で≪非武装地帯≫の意。
JSAはJOINT SECURITY AREAの略で≪共同警備区域≫の意。
Tシャツなどの衣類や、小物ではバッヂや文房具、置物、マグ、キーホルダー、タイピン、人形…などなど。
限定商品としては、DMZの鉄条網を15cm位の長さに切って額に入れたものもありました。
北朝鮮の産物コーナーもあって、そちらには農産物やお酒のほか、切手や紙幣なども並んでいました。
●注: このお土産屋さんは写真を撮ってもいい場所ですが、北朝鮮産物コーナーの売り子さんたちは、≪自由の村≫の村民だということで、商品を含め、写真には撮られたくないようです。気を付けましょう。
≪自由の村≫については、下記のウィキペディアのページでどうぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%94%B1%E3%81%AE%E6%9D%91 -
あれ? こんな所にオバマ大統領の写真が! と思ったら、これは2012年3月にソウル核安保首脳会議に出席したオバマ大統領が、DMZ(非武装地帯)をも訪問した時のもののようです。
-
さて、これはSUR SHANGHAIが板門店訪問記念に買った品。
DMZのロゴ入りカップと、板門店内の建物などを撮った絵はがき。
この絵はがきには、一般の訪問者は撮影を禁止されている場所も写っています。
カップの方のお値段は失念。日本円で数百円のお値段です。
絵はがきの方は、10枚入りで2000ウォンでした。
キャンプ・ボニファスのお土産屋さんの外には、何と! ATMもありました。
キャンプ・ボニファスの国連軍兵士たちも使うんでしょうね。
ここでのお買い物タイムが終わったら、また元のバスに乗り換えて板門店を出てソウルへ直行。
トイレには出発前に寄っていくとよし。
この日SUR SHANGHAIたちが参加したツアーは、15:30過ぎには板門店を出発。
帰りにも渋滞には遭わず、ロッテ・ホテル帰着予定時刻の17:00より20分ほど早く到着できました。
さすがにソウル市内まで戻った後は、全員ホッ。
それぞれにツアーの感想を交わしながらのお開き。
歴史に興味があって、いまも緊張の続く韓国と北朝鮮の姿を垣間見てみたい方は、板門店ツアーに参加してみては?
普通の観光ツアーとは全く違う体験になると思います。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- kioさん 2013/02/16 23:45:07
- 板門店
- 軍事境界線の板門店の詳細なレポート、とてもナイスでした
私、恥ずかしながら 中学の頃、板門店って国境にある韓国料理店だと長い間、思っていました。そのレストランで首脳会談等をしているんだなと、、、多分 高校に入ってもそう思っていたかも(ー_ー)!!
以前 力道山の評伝本を読んだとき、お忍びで板門店を訪れた力道山が
国境の北朝鮮側に向かって上半身を脱いでとてつもない大声で叫んだという
エピソードを思い出しました。 訪れる事の出来ない故国に向かって
思いの丈を声にして叫んだと云われています。
- SUR SHANGHAIさん からの返信 2013/02/18 20:19:32
- RE: 板門店
- kioさんの書き込み、見落としていました〜。<(_ _)>
お返事が遅れまして失礼しました。
> 私、恥ずかしながら 中学の頃、板門店って国境にある韓国料理店だと長い間、思っていました。そのレストランで首脳会談等をしているんだなと、、、
板門店と呼ばれるようになった土地にはかつてお店があって、食堂だったとも言われているようですから、あながち間違いではないかもですよ。(^◇^)
それに、はんもんてんという言葉には、中華料理屋の○×飯店的な響きもありますしね。
不謹慎でしたら、お許しを〜。
>お忍びで板門店を訪れた力道山が国境の北朝鮮側に向かって上半身を脱いでとてつもない大声で叫んだ
力道山は、私は名前くらいしか知らなくて恐縮ですが、有名なプロレスラーですよね。
そういうエピソードがあったのですね。お知らせくださってありがとうございます。
よくあの場所でそういうことをして無事でいられたものと思ってしまいますが、北側にも南側にもあらかじめ「何かする。」と知らせてあったんでしょうかね。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
SUR SHANGHAIさんの関連旅行記
この旅行で行ったスポット
もっと見る
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
46