Lunuganga Garden by Geoffrey Bawa.

2013/01/02 - 2013/01/08

ベントータの広大な湿地帯に佇むバワの理想郷。
又しても曇り空だが、気候は穏やかだった。
晴天の眩しいルヌガンガは、次回に思いを重ねるとしよう。

豪雨長雨のルヌガンガを思えば壮大だ。
兄の影響とはいえ、ここに理想郷を置くならば
バワ特有の安息領域に孤独嗜好も窺える。
この辺はガウディと同様だ。

日常で拾う不安の種は
育て咲かせず、軽く握るだけにしたい。
「安息域に悲観は連れずに」と
　バワの懐の深さが、ここで語りかける。
主の再訪を待つ庭園荘　と言うより
ルヌガンガは、バワの魂漂う古墳のようだった。

宿泊も可能だが、お子様は見学のみだ。
単なる敷居の高さではない。
ここを訪ねて理解が出来た。

エリア ベントータ(スリランカ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5

ルヌガンガ･ガーデン前

見学には事前に予約が必要
したはずだが　対応はもたもたと

ドク金魚一家の他に欧米人一家も待たされた

椿を感じさせる　蘭の様な

やっと入口に到達
ここまでに15分ほど

ここからが長かった

ルヌガンガ見学には
グループごとにガイドが付く

白着のガイドが来るまで20分程　
ここではホント時間の流れものんびり

このエリアで待機

取りあえず写真でも

宿泊者のみ体験可能
硝子のリビング

空中に居るのか？と感じるらしい
熱帯だから出来る技
道民の冬には厚着が必須だわ

モノトーンなタイル

オセロカラーはバワ好みなんだ

開放的な書斎

風通しは最高だろう　

バワ好みの雑貨ね

道民なんで雪景色のルヌガンガを
想像してみた
壮大にして　非現実的だ

風通し最高は越冬地獄さ

兄弟風　粋な2台　

これはインド物だと思う

やっぱりオセロカラー
宿泊エリアかな？

当然だが幼児には不向き
ほろ酔いだと大人でも転落か

バワの朝食用食卓テーブル

御用の際はベル形の鉄板を鳴らした

この辺りからスタート
白いウエアはガイドさん

ここからが湿地帯エリア

ルヌガンガとは土地の名所なのか？
ここを買ったのが1948年　若干29歳

2年間の長旅もして
ヨーロッパ中心の旅から帰国した辺りだ
構想はバルーン状態だったろう

池エリア

そもそも兄さんが先だった　
欧州系の金持ちならするのかね？
ベントータで理想郷に取組んだ

日時計

競争心も有ったのでは？
趣味も似てたが兄越えしたかったんだ

理想郷に取組んだが建築には素人と痛感
芸術には造詣深い　自分の才能も見込んだはず
再度イギリス留学して建築のプロになったか

小走り可？暴走禁止エリア　

勉学に励むは苦痛じゃなかったとはいえ
兄さんて相当偉大だったのか？

蓮のエリア

Bevis・bawa(1909〜1993）
兄は近代美術系のイラストレーター
造園技術も有ったのか？
50年かけて理想郷「brief Garden」を築いた
身長204ｃｍの偉大にして巨漢


年の差は10歳か
少なくともバワの30代前半迄は
兄さんの一人勝ち状態だったろう

田んぼエリア

ベヴィス兄さんの「ブリーフガーデン」
直に解釈しよう
お世話はやはりお子姓系か？

近郊のカラウィラ村に在るから
次回に訪問としよう♪

スリランカ版悪魔な鬼？

可愛いは無いが　和み系は随処に

ほぼ彩り　3頭居たお牛

井戸か？

過去の井戸

何箇所か在る

南仏風？あぜ道

食べ頃は？
小振りなジャックフルーツ

野外のリビング風エリア

造りは大柄な人向き
吊るし物はたぶんインテリア

Laki senanayake作（1937〜）の壁画

テーマは戦士か？
スリランカ人でバワ選抜のアーティスト作

色褪せ風化も風情に見える
鮮やかな頃のバワは精力的だったはず

このオブジェ版はゴールのライトハウス
ロビーへの螺旋階段で登場する

宿泊エリア
宿泊客が居るから立ち寄り禁止

社交界の友人や御ひいきさん等を招いたのか

何かの模写？湖畔エリア

もろイタリア風
バワはイタリアの小さな町Bagnaiaに在る
「Vill Lante」なる庭園が好き

イタリアに住みたかったとも言わている

ここだ　バワの散骨エリア

土葬じゃなかったんだ
千の風をイメージするなら
火葬で散骨がいいかも

メキシコの画家フリーダ・カーロは
土地柄に珍しく火葬を望んだんだ
もう寝ているのは嫌だと

この一帯にね

壺？水瓶はアクセントね　

水瓶の全面には湖が広がる

遠巻きでも分かるの

何だか果てしない
魂も実力もスキージャンプに例えるなら
Ｋ点兄べヴィス越えした感じ

Geoffrey Bawa（1919〜2003）

熱帯風リゾート建築の先駆け

英国統治下のセイロン時代にコロンボで誕生
裕福な一族に生まれ　父親の職業は弁護士
両親共に白人よりの混血
風貌も欧州系で日常は英語
　
英国ケンブリッジ大学留学を得て
弁護士資格を取得
兄に次ぎ29歳で理想郷造り着手
極める為に30代で再度英国留学
後に遅咲きの建築家デビューとなる

スリランカの気候と風土を取入れた
開放的なスタイルが基盤
そこにコロニアル、ルネサンス、アジア等の
センスを独自の審美眼で主張

大型リゾートホテルでは本領を発揮
木々の伐採等も控え　自然と建物との一体化
柱等を駆使し　時刻により織り成す影も引用
近年に見掛けるプールと海が一体化に見える造りも　
ジェフリー・バワが元祖
斬新なリゾート建築の礎である

代表作
コロンボ　シーマ・マラカヤ寺院
マータラ　ルヌフ大学
ゴール　　ライトハウス
ダンブッラ　へリンダス・カンダラマ
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　ベントータ　ルヌガンガ

ドレッド風葉っぱヘアの人面鉢

兄弟共に生涯独身
バワの晩年は脳卒中により
車椅子生活だった

ルヌガンガ完成は1998年
しかし未完だった説も有る
最期はここで向かえたのだろうか

そろそろ〆　気になる三角柱

実はトイレ　白亜な一角

簡素・こ綺麗・流れ良し

何だかホッとしたドク金魚

2階は無い　

天然の光も射して明るかった

ぬかりなく　何気にここもバワ建築だ
　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　

この旅行記へのコメント （4）

• kojikojiさん 2014/04/17 11:46:35

  ジェフリー・バワいいですね。

  ドク金魚さん
  いつも旅行記にお立ち寄りいただきありがとうございます。
  今年の秋に３週間ほどかけてスリランカ旅行を計画中です。
  建築関係の仕事をしてるのでジェフリー・バワには興味も
  あり、立ち寄れるだけ宿泊か立ち寄りを考えています。
  最新のｶｰｻ・ﾌﾞﾙｰﾀｽにもバワの特集がありました。現在ネットで
  調べたり、洋書を取り寄せたりしていますが意外に資料が少なかったり
  …。来月からマレー半島旅行を控えているのですが、興味はすっかり
  スリランカになっています。ドク金魚さんの旅行記はとても興味深く、
  計画の参考にさせていただいています。

  ドク金魚さん からの返信 2014/04/18 12:56:00

  RE: ジェフリー・バワいいですね。

  　kojikoji 様
  
  初スリランカですか？
  是非に旅され楽しんで下さい。　バワ建築は素敵でしたよ！
  いまでこそ新鮮味は無いかもしれませんが、かれの斬新な審美眼は
  海外リゾートの節々に観られますよね。
  もしかして一級建築士！？ですか(*^^)v
  
  三週間かけてスリランカなんてホント羨ましいです。
  次回もご夫婦で旅行ですか？
  私達夫婦は10年以上夫婦だけで過ごしました。
  だから夫婦旅行の充実さが分かります。
  
  インドネシアの旅もDeepで素敵でした。
  子供が居るとプール付きのホテルに縛られます。
  もし8月の旅がバリになりましたら、バリ情緒も程よく取り入れ
  娘にも付きあわせます！
  
  ご訪問たくさんのご投票をありがとうです　ドク金魚(*^-^*)
  
  
  
  
  

• SUR SHANGHAIさん 2014/02/01 12:20:45

  バワの建築

  お久しぶりです。
  こちらにお越し下さったようでありがとうございます。
  
  バワの建築って、ド素人の私にも感じ取れる心地よさがあって好きですね。
  今回は南西部には行かなかったんですが、コロンボのパラダイス・ロード・ザ・ギャラリー・カフェやナンバー１１で雰囲気を味わってきました。
  
  お子さんは、いままでの連れて行かれるだけの旅を脱却し、自分でも旅を楽しめるようになったんじゃないでしょうか。
  これからもご一家でよい旅を！(*^。^*)

  ドク金魚さん からの返信 2014/02/02 08:51:44

  RE: バワの建築

  　SURSHANGHAI　様
  
  おはようございます　(*'▽')
  今年のお正月に最高のスリランカでしたね！！
  
  私の憧れトリンコマリーにも進出〜しかもレンタカー？！ですか？
  私には無謀な世界！！
  確かバイクで旅するんですよね。
  だから写真もドラマチックな場面がなんですね！！
  
  
  > バワの建築って、ド素人の私にも感じ取れる心地よさがあって好きですね。
  そうです〜昨年のスリランカはバワがテーマみたいでした。
  機会が有れば是非立ち寄って欲しいトコです。
  
  
  > 今回は南西部には行かなかったんですが、コロンボのパラダイス・ロード・ザ・ギャラリー・カフェやナンバー１１で雰囲気を味わってきました。
  
  逆にここには、寄ってないんです。
  娘は「次はスリランカにする」って語ってます。
  
  
  > お子さんは、いままでの連れて行かれるだけの旅を脱却し、自分でも旅を楽しめるようになったんじゃないでしょうか。
  > これからもご一家でよい旅を！(*^。^*)
  
  大分成長しましたが相変わらずの面も・・・。
  これからもドク金魚一家とは別カラーのSURSHANGHAIを追っちゃいます！
  
  ご訪問をありがとうございます　ドク金魚